第64回全日本吹奏楽コンクール 平成28年10月30日(日)/金沢歌劇座 |
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職場一般・後半の部 |
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1 | 東関東 神奈川県 Pastorale Symphonic Band(指揮/瀬尾宗利) ※3年ぶり2回目 |
5/風伯の乱舞(石毛里佳) | |
2013年に全国大会初出場で金賞デビュー以来、3年ぶりの出場です。「風伯の乱舞」は2012年の幕張総合高校委嘱作品。昨年「藤原大征とゆかいな音楽仲間たち」によって全国大会初演されました。。「風伯」とは日本における「風神」を意味します。指揮の瀬尾氏はこれまで、グラールWO、文教大学、ソールリジェールで指揮者として出場していますが、パストラーレの指揮としては今回が初です。(前回は佐川氏が指揮)これまで金賞1回を受賞しています。 | |
2 | 九州 鹿児島県 J.S.B.吹奏楽団(指揮/東久照) ※2年ぶり9回目 |
5/バッハの名による幻想曲とフーガ(F.リスト/田村文生) | |
「バッハ〜」は元々はピアノ曲であり、2005年の北海道教育大学函館校吹奏楽団の委嘱により吹奏楽版に編曲されました。職場一般ではこれまで創価学会関西吹(09)、大曲吹(2014)の2団体が取り上げており、いずれも金賞受賞しています。今年は神奈川大の他に常総学院高、J.S.B.吹の合計3団体が演奏します。これまで銀賞4回、銅賞4回を受賞しています。 | |
3 | 関西 滋賀県 大津シンフォニックバンド(指揮/森島洋一) ※2年連続15回目 |
1/交響詩「ヌーナ」(阿部勇一) | |
この金沢歌劇座は1989年に大津SBが全国大会初出場となった記念のホール(当時の名称は金沢市観光会館)ですね。阿部作品は、02年の「大唐西域記」以来14年ぶりの選曲です。「ヌーナ」とは約19億年前に地球上に最初に出現したといわれる「ヌーナ大陸」のことで、現在の五大陸の原型と言われています。この作品は今年の大津SBの委嘱作品であり、全国大会初演です。これまで金賞10回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |
4 | 西関東 埼玉県 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団(指揮/福本信太郎) ※6年連続20回目 |
5/サンサーラ 〜天に召されし者へ〜(高昌帥) | |
出場回数20回の大台に乗せました。「サンサーラ」とはサンスクリット語で、人が何度も転生し、また動物なども含めた生類に生まれ変わることを意味する「輪廻」のことです。全国大会初演となります。リベルテにとっても自由曲としては初の高昌帥作品です。昨年は13年ぶりに銀賞に終わりましたが、20回目の今年は金賞復活で飾れるでしょうか!? これまで金賞15回、銀賞4回を受賞しています。 | |
5 | 四国 高知県 鏡野吹奏楽団(指揮/弘田靖明) ※6年連続24回目 |
5/プラネットナイン 〜未知への軌跡〜 (樽屋雅徳) | |
「輪廻の八魂」「飛龍の鵠」に続く3年連続での樽屋作品です。「プラネット・ナイン」とは、今年1月に米カリフォルニア工科大の研究チームが「太陽系の最外部に未知の巨大惑星があるかもしれない」と発表した「第9番目の惑星」のことをいいます。四国代表として唯一の金賞経験バンドですが、その金賞を受賞したのが、89年の金沢市観光会館(現:金沢歌劇座)でした。同楽団にとっては縁起の良いホールかと思います。これまで金賞1回、銀賞4回、銅賞18回を受賞しています。 | |
6 | 東関東 神奈川県 横浜ブラスオルケスター(指揮/近藤久敦) ※4年連続12回目 |
4/交響曲第6番イ短調「悲劇的」より 第4楽章(G.マーラー/近藤久敦) | |
マーラーの交響曲第6番は1904年に書かれました。1906年5月、エッセンの全ドイツ音楽協会音楽祭にて、マーラー自身の指揮によって初演されたそうで、今年は初演から110年目となります。全国大会でのマーラーの交響曲は、これまで5番と1番が登場しています。第6番は全国大会初演となります。この作品といえば、曲中に登場するハンマーですが、吹奏楽編曲でも再現されるのでしょうか? これまで金賞7回、銀賞4回を受賞しています。 | |
7 | 北陸 石川県 百萬石ウィンドオーケストラ(指揮/鈴木昭裕) ※2年連続14回目 |
1/ジェ・エテ・オ・バル(D.グランサム) | |
今年は県大会では銀賞で代表に推薦されました。その屈辱を晴らしての全国出場を決めました。タイトル「ジェ・エテ・オ・バル」は「私はダンスに行った」という意味で、ジャズの要素がふんだんに盛り込まれた作品。毎回、新しい作品やよく知られていない作品に取り組み、レパートリー拡大に寄与しているのは素晴らしいと思います。全国大会初演となります。今回は地元開催のメリットを活かすことができるでしょうか。これまで銀賞4回、銅賞9回を受賞しています。 | |
8 | 北海道 札幌地区 ウインドアンサンブル ドゥ・ノール(指揮/仲田守) ※2年連続11回目 |
1/ バンドのための3つの民謡集より(A.ボイゼン.Jr) | |
毎年、新しい自由曲レパートリーを開拓しているバンドの一つ。アンドリュー・ボイセンJr.はニューハンプシャー大学音楽部の助教授を務め、ニューハンプシャー大学ウインドシンフォニーを指揮、指導の他、作編曲法などの教鞭を執っています。もちろん自由曲は全国大会初演です。北海道代表の金賞はドゥノールの2003年を最後に出ていません。これまで金賞1回、銀賞5回、銀賞4回を受賞しています。 | |
9 | 東北 秋田県 大曲吹奏楽団(指揮/小塚類) ※3年連続18回目 |
1/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より シャコンヌ(J.S.バッハ/根本直人) | |
パルティータ第2番は全5曲からなる作品で、最後の曲が「シャコンヌ」になります。ヴァイオリン独奏の楽曲として非常に有名ですが、2000年の所沢高が全国大会初演の後、08年に伊奈学園総合高が森田一浩版で全国大会金賞を受賞し、自由曲として広く演奏されています。根本版は昨年、磐城高によって演奏されました。これまで金賞7回、銀賞10回を受賞しています。 | |
10 | 中国 広島県 NTT西日本中国吹奏楽クラブ(指揮/金田康孝) ※3年連続48回目 |
3/バレエ音楽「ガイーヌ」より 序奏、友情の踊り、アイシェの孤独、収穫祭(A.ハチャトゥリャン/林紀人) | |
48回出場は全部門通じて最多出場です。「ガイーヌ」は4幕からなるバレエ音楽です。本来ロシア語発音では「ガヤネー」ですが、日本ではフランス語読みの「ガイーヌ」が一般的となっています。全国大会での編曲作品の登場回数としては5位に位置する人気曲。NTT中国としては、92年(銀賞)、06年(金賞)に続いて3回目の選曲です。職場と一般が統合されてからは金賞受賞がありませんが、ヤマハ、ブリヂストンに続く職場バンドの金賞を期待しています。これまで金賞7回、銀賞25回、銅賞6回を受賞しています。 | |
11 | 東海 静岡県 ヤマハ吹奏楽団(指揮/須川展也) ※2年ぶり39回目 |
5/エリオトロピスム 〜光に向かうこころ(長生淳) | |
金賞32回は全部門通じて最多受賞。2014年以降、ヤマハはコンクールには隔年参加という方針を打ち出しており、参加する年は確実に全国大会出場しています。毎年、他の団体とは次元の違うサウンドを聞かせてくれる職場バンドの王者ですね。「エリオトロピスム」は2015年の委嘱作品で、2015年4月の同楽団第50回定期演奏会にて初演されました。ヤマハの長生作品は「シング・ウィズ・シンセリティー(08)」以来、8年ぶり7作品目で、全国大会初演となります。これまで金賞32回、銀賞2回を受賞しています。 | |
12 | 関西 兵庫県 宝塚市吹奏楽団(指揮/渡辺秀之) ※4年連続10回目 |
3/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より II.情緒、IV.陽光(高昌帥) | |
出場回数を2桁に乗せました。もともとは4つの楽団からの委嘱作品4曲を一つの組曲としてまとめたものがこの「陽が昇るとき」になります。「情緒」はウィンドアンサンブル一期一会、「陽光」は宝塚市吹奏楽団の委嘱です。全国大会では金賞1回のみと、激戦の関西支部大会を抜け、ある程度の出場回数を重ねている団体としては金賞回数が少ない印象を受けます。委嘱作品でもありますし、金賞が欲しいですね。これまで金賞1回、銀賞6回、銅賞2回を受賞しています。 | |
13 | 東京 東京都 デアクライス・ブラスオルケスター(指揮/佐川聖二) ※4年ぶり3回目 |
1/白磁の月の輝宮夜(樽屋雅徳) | |
東京都大会では、東京隆生吹奏楽団と同点1位での代表獲得となりました。白磁は千葉県立幕張総合高の委嘱作品で、「かぐや姫」を題材にした作品です。デアクライスはコンクール初参加の2010年から、自由曲として鈴木英史、長生淳、井澗昌樹、天野正道、中橋愛生の各氏の作品を選曲するなど一貫して邦人作品のみを取り上げています。今年も同様に邦人作品を選曲しました。金賞1回、銀賞1回を受賞しています。 | |