第63回全日本吹奏楽コンクール 平成28年10月23日(日)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
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高校・前半の部 |
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1 | 関西 大阪府 明浄学院高等学校(指揮/小野川昭博) ※3年連続13回目 |
1/アダージョ・スウォヴィアンスキェ ドゥルゥギェ(天野正道) | |
2012、2015年、2016年と2年連続3回目の朝一番です。「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」は「スラブ風アダージョ」という意味で、もとはグラールウィンドオーケストラによる委嘱作品だったものを文教大学が取り上げる際に改訂された「II(ドゥルゥギェ)」が付与されました。高校部門では初登場です。これまで金賞3回、銀賞8回、銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 東関東 茨城県 常総学院高等学校(指揮/本図智夫) ※4年ぶり18回目 |
3/バッハの名による幻想曲とフーガ(F.リスト/田村文生) | |
東関東御三家の1つと言われた強豪校。2013年の3出休の後代表から遠ざかりましたが、見事4年ぶりの復活となりました。「バッハ〜」は2005年の北海道教育大学函館校委嘱作品で、常総学院は2010年以来6年ぶり2回目の選曲です。2007年に全国大会に初登場してから、高校部門では光ヶ丘女子、明浄学院、常総学院の3校が金賞を受賞しています。金賞14回を誇る常総学院ですが、名古屋開催の過去2回の出場は銀賞に終わっています。これまで金賞14回、銀賞3回を受賞しています。 | |
3 | 東京 東京都 東海大学付属高輪台高等学校(指揮/畠田貴生) ※3年連続11回目 |
1/華麗なる舞曲(C.T.スミス) | |
毎回、洗練された演奏で魅了してくれるバンドです。スミス作品は2012年の「フェスティバル・ヴァリエーション」に続いて2回目の選曲です。「華麗なる舞曲」はスミスを代表する超絶技巧の作品で、この作品での金賞は全部門通じて洛南高・精華女子高・岡山学芸館高の3団体のみ。高輪台もここに名を連ねてほしいですね。金賞常連バンドという印象が強いですが、3出休明け2014年・2015年は2年連続で銀賞に終わっております。そろそろ金賞復活といきたいところでしょう。これまで金賞7回、銀賞3回を受賞しています。 | |
4 | 関西 大阪府 大阪府立淀川工科高等学校(指揮/丸谷明夫) ※6年連続37回目 |
1/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り(M.ラヴェル/立田浩介) | |
金賞28回受賞は高校部門では最多、日本一の高校バンドと呼ばれる名門バンドで、指揮者の丸谷氏はは本大会の主催である全日本吹奏楽連盟の理事長です。1995年以降、同校は大阪俗謡、ダフニスとクロエ、スペイン狂詩曲の3曲を自由曲でローテーションしており、05年からは大阪俗謡とダフニスの2曲を交互に選曲し、「ダフニスとクロエ」は今回で8回目になります。これまで金賞28回、銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。 | |
5 | 東北 福島県 福島県立磐城高等学校(指揮/根本直人) ※4年連続17回目 |
1/幻想曲とフーガ BWV537(J.S.バッハ/E.エルガー、根本直人) | |
バッハの代表的なオルガン曲であり、この作品をオーケストラ用に編曲したのがエルガーです。今回はこのエルガー版を根本先生が吹奏楽向けに編曲されました。全国大会では初登場となります。過去の磐城高が演奏した「トッカータとフーガ・ニ短調」や「シャコンヌ」等、根本先生によるオリジナルアレンジによって磐城高の新しい魅力が引き出されていましたので、今回の演奏も非常に楽しみです。これまで金賞6回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 東海 愛知県 光ヶ丘女子高等学校(指揮/日野謙太郎) ※6年連続15回目 |
5/ルンバ・ラプソディ(黛敏郎/仲田守) | |
「ルンバ・ラプソディ」は昭和23(1948)年、当時東京音楽学校に在籍していた黛敏郎が19歳の時に書き上げた作品です。今年、この仲田守編曲の作品が発表され、光ヶ丘女子高、山形第三中、おかやま山陽高、川崎福祉大、高知西高の5校が取り上げましたが、光ヶ丘女子が唯一全国出場を果たしました。毎年新しい作品へ取り組む姿勢には頭が下がる思いです。全国大会初演に期待したいです。これまで金賞2回、銀賞10回、銅賞2回を受賞しています。 | |
7 | 北陸 福井県 福井県立武生商業高等学校(指揮/植田薫) ※4年連続4回目 |
5/メトロポリス(A.ゴーブ) | |
イギリスの作曲家アダム・ゴーブの最初の吹奏楽作品で、1926年公開のSF映画の古典「メトロポリス」に啓発されてタイトルがつけられたそうです。ゴーブ作品は昨年、WEドゥ・ノールの演奏した「ミッドナイト・イン・ブエノスアイレス」で全国大会初登場しました。メトロポリスももちろん全国大会初演となります。コンクール自由曲が定番化しつつある昨今、武生商業の積極的な新曲開拓の姿勢は素晴らしいと思います。これまで銀賞1回、銅賞2回を受賞しています。 | |
8 | 中国 島根県 出雲北陵高等学校(指揮/原田実) ※2年連続10回目 |
4/パガニーニロスト イン・ウィンド(長生淳) | |
出場回数を2桁に乗せました。自由曲は須川展也氏の委嘱により2008年に書かれた「2本のアルト・サクソフォンとピアノ」のための作品「パガニーニロスト」が元になっています。201年に東京佼成ウインドオーケストラのために各パート1人ずつで演奏出来るように編曲され、「イン・ウインド」が付与されましたた。A.Saxのソロが大活躍する作品ですが、非常に楽しみですね。これまで金賞2回、銀賞3回、銅賞4回を受賞しています。 | |
9 | 四国 香川県 高松第一高等学校(指揮/石川幸司) ※19年ぶり12回目 |
3/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(R.シュトラウス/森田一浩) | |
19年ぶりの代表復活です。ティルはR.シュトラウスの1895年の作品で、コンクールで演奏されるシュトラウス作品においてはサロメに次ぐ演奏回数です。高校部門では08年(八王子高)以来8年ぶりの登場となり、金賞にいたっては、95年(与野高)、98年(習志野高)のみとなります。四国代表は98年(土佐女子)を最後に金賞が出ていません。銀賞4回、銅賞7回を受賞しています。 | |
10 | 九州 福岡県 精華女子高等学校(指揮/櫻内教昭) ※2年ぶり20回目 |
1/吹奏楽のための交響曲「ワイン・ダーク・シー」より(J.マッキー) | |
昨年の支部大会金賞の雪辱を果たしての代表返り咲き。昨年から指揮者に就任された櫻内先生率いる新生・精華女子高のお披露目は、記念すべき20回目の出場です。「ワインダーク・シー」はアメリカのテキサス大学委嘱作品で、全3楽章で演奏時間は30分を要する作品です。全国大会では昨年、名取交響吹によって初演され、今年は高校部門で3団体演奏するなど今後人気が高まっていきそうですね。これまで金賞10回、銀賞9回を受賞しています。 | |
11 | 西関東 埼玉県 埼玉栄高等学校(指揮/奥章) ※4年連続25回目 |
5/歌劇「つばめ」より(G.プッチーニ/宍倉晃) | |
歌劇「つばめ」は三幕からなるオペラで、1917年に初演されました。お馴染み、埼玉栄の宍倉アレンジによる新曲開拓は毎回興味深いです。「つばめ」といえばアリア「ドレッタの夢」が有名ですが、今回の宍倉版にはこのアリアも入っているのでしょうか? 楽しみです。全国大会初演ですが、埼玉栄による演奏がこれまでも多くのブームを呼び起こしてきました。これまで金賞18回、銀賞5回、銅賞1回を受賞しています。 | |
12 | 東北 福島県 福島県立湯本高等学校(指揮/橋本葉司) ※2年ぶり11回目 |
3/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」より 若者達の踊り、全員の踊り(M.ラヴェル/高木登古) | |
「ダフニスとクロエ」は3部構成のバレエ作品。コンクール自由曲として、「ローマの祭り」と双璧をなす人気曲です。第2組曲とよばれる第3部の「夜明け、パントマイム、全員の踊り」が圧倒的に演奏されていますが、第1部の「若者たちの踊り」は初登場かもしれません。これまで金賞2回、銀賞5回、銅賞3回を受賞しています。 | |
13 | 西関東 埼玉県 埼玉県立伊奈学園総合高等学校(指揮/宇畑知樹) ※6年連続18回目 |
1/バレエ音楽「三角帽子」より(M.ファリャ/森田一浩) | |
スペイン・アンダルシアの民話を題材とした短編小説「三角帽子」を元にしたバレエ音楽(1919年初演)で、コンクールの自由曲としては70年代〜80年代に大流行しました。高校部門では2002年(光ヶ丘女子)以来14年ぶりの登場です。ファリャの没後70年にあたる今年、伊奈学園と習志野という強豪高が揃って取り上げたことも注目です。高校部門での金賞は94年の精華女子1校のみですが、22年ぶりの金賞成るでしょうか! これまで金賞13回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |
14 | 北海道 札幌地区 札幌日本大学高等学校(指揮/木田恵介) ※5年連続5回目 |
5/交響的幻想曲「影のない女」(R.シュトラウス/田村文生) | |
初出場から5年連続の出場。1947年に初演されたR.シュトラウスの7作目のオペラ「影のない女」の旋律に基づく管弦楽作品で、今年は札幌日大と伊予高が取り上げ、2校とも全国出場を果たしました。全国大会でのシュトラウス作品としては、サロメ、ティル、アルプス交響曲、英雄の生涯、ドン・ファン、ばらの騎士、ヨゼフ伝説、エレクトラに続く9作品目になります。これまで銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |
15 | 九州 福岡県 福岡工業大学附属城東高等学校(指揮/武田邦彦) ※3年連続30回目 |
1/プラネット・ナイン 〜未知への軌跡〜 (樽屋雅徳) | |
出場数を30回の大台の乗せました。今年1月に米カリフォルニア工科大学の研究チームが「太陽系の最外部に未知の巨大惑星があるかもしれない」と発表しました。まだ名称のないこの太陽系「第9番惑星」が「プラネット・ナイン」です。今年は各支部大会で5団体が演奏し、福工大城東高、光WO、鏡野吹の3団体が全国に出場を決めました。全国大会初演です。これまで金賞13回、銀賞11回、銅賞1回を受賞しています。 | |