小説以外
『韓非子』上・下 安能務 文春文庫
「三流は三国志を、二流は孫呉を、一流は韓非子を読む」「マキアベリよりも千八百年前に現代政治学を創った男」(各巻の帯より)もう少しルビが多ければ助かったけど。
『裏切り者の中国史』 井波律子 講談社選書メチエ(100)
裏切り者をメインに据え、春秋時代から清朝初めまでの通史。
『孫子』 金谷治訳注 岩波文庫(青207−1)
この兵法書は、今読んでもとてもおもしろいです。
『論語』 金谷治訳注 岩波文庫(青202−1)
聖人、と謳われる孔子の人間味があふれている書物です。
『中国英傑伝』上・下 海音寺潮五郎 文春文庫
上巻は『項羽と劉邦』の時代がほとんど。下巻は春秋時代。海音寺さんには、この2冊に続いて戦国、漢、三国時代と書いていただきたかった。
『三国志おもしろ意外史』 加来耕三 二見書房
中国史が好きになる前、三国志だけ好きだった頃に買った本。副題は「諸葛孔明99の謎」
『侵略と戦慄 中国4000年の真実』 杉山徹宗 祥伝社
歴史とは、人間が築きあげていくものですから「暗」の部分があるのが当然です。こういう本を読むのも大切かも。ただ、納得のいかない記述も多い。ちなみに著者の名は、かつみ、と読みます。
『中国武将列伝』上・下 田中芳樹 中央公論社
口語体で書かれているため読みやすい。名将を取り上げるだけでなく、彼(女)らが生きた時代もしっかり語られています。この単行本では『奔流』の主人公陳慶之について言及してませんが、最近(平成12年初頭)中公文庫で文庫化され、そのあとがきで陳慶之について熱く語ってます。読んで損はないでしょう。
『中国名将の条件』 田中芳樹・陳舜臣 徳間書店
お二人の対談形式。陳さんを前に、田中先生緊張気味?
『中国帝王図』 田中芳樹ほか文・皇名月画文 講談社文庫
中国史の代表的な帝王を、文章と絵で紹介。大きいサイズの単行本もあります。皇(すめらぎ)さんの絵をメインに見たいなら、そちらを買うのもいいのでは。
『中国五千年』上・下 陳舜臣 講談社文庫
中国通史です。
『中国傑物伝』 陳舜臣 中公文庫
16人の傑物について書かれています。張良や曹操といった有名人から、あまり知られていない人まで多彩。おもしろいです。
『一冊で読む三国志』 寺尾善雄 成美堂出版
もらった本。タイトルからバカにしてしまいましたが、内容はけっこうしっかりしています。
『中国の大盗賊』 高島俊男 講談社現代新書(972)
陳勝と劉邦、朱元璋、李自成、洪秀全について。盗賊、という言葉に惹かれて買ってしまいました。軽い文体で、楽しく読めます。副題は「天下を狙った男たち」
『馮道』 礪波護 中公文庫(と7ー1)
五代十国の時代、5王朝11天子に仕えた馮道(ふうとう)の人生。副題は「乱世の宰相」
『黄河の水』 鳥山喜一 角川文庫ソフィア
タイトルの上に「中国小史」の文字があります。簡易な文体で丁寧に書かれています。
『中国古代のユーモア』 谷口勇訳 而立書房
今のお笑い界で言うところの、シュールなネタがいっぱい。
『万里の興亡』 西野広洋 徳間書店
「長城こそ中国文明の生命線だった」が副題。長城については、海という天然の要害に守られた日本人にはわかりにくいもの。なぜ、万里の長城は必要だったのか?
『愛された美女と愛されない悪女』 藤水名子 青春出版社
副題は「中国の歴史を彩った女たち」有名どころはほとんど押さえていたと思います。
『美姫の最期』 藤家禮之助 南雲堂
副題は「中国妖艶伝」 殷の妲姫、唐の楊貴妃を含めた5人の美女を取り上げています。ちなみに著者の名は、れいのすけ、と読みます。
『戦争学』 松村劭 文春新書(19)
タイトルを見た瞬間、手に取りレジに向かってました。残念ながら中国は出てきませんが、古代からの戦争の歴史が取り上げられています。チンギス・ハーンが出てきます。
『世界史の中の女性たち』 三浦一郎 現代教養文庫(1141)
残念ながら、中国の女性は出てきません。古代エジプトから20世紀まで、27人の女性たちの人生。ジャンヌ・ダルクやアナスタシアといった有名どころはしっかり入ってます。
『春秋の名君』 宮城谷昌光 講談社文庫
読んで字のごとく、春秋時代の名君について。後半は、エッセイです。
『中国古典の言行録』 宮城谷昌光 文春文庫
様々な書物から、いろいろな名言が取り上げられています。
『中国史』 宮崎市定 岩波書店
通史ですが、斬新な(少なくとも私にとっては)史観で読んでいて飽きません。
『科挙』 宮崎市定 中公文庫
この本を読むまで、科挙というのは1回試験があるだけだと思ってました。大間違いでした。副題の「中国の試験地獄」は言い得て妙です。受験者も大変ですが、試験官がそれ以上に大変なのです。
『中国列女伝』 村松暎 中公新書(166)
三大悪女が最後に、待ってましたと言わんばかりに登場します。ただ、彼女たちは例外中の例外。昔の中国の、真の女性の姿が書かれています。
『人生は後半に輝く』 守屋洋 PHP研究所
タイトルだけ見たらどんな本かよくわかりませんが「中国古典に学ぶ」というサブタイトルがちゃんとあります。私が勝手に名づけている「中国史大器晩成四天王」が一人も取り上げられていないのが、唯一の不満点。
『「史記」の人物学』 守屋洋 PHP文庫
題名を読んで字の如く。『史記』に登場する人物を取り上げてます。
『おもしろ中国史体系』 歴史の謎研究会編 青春BEST文庫(B356)
おもしろおかしい軽い文章で、気楽に読めます。