Car information & Car life plan

東海オートモービル企画/細野一紀

北京自動車事情 2006.11.16〜11.20
11月16日(木)
 中国国際航空CA162便は関空を30分遅れて、10時30分出発。
12時40分(時差1時間)、我々3人(ACCジャーナル編集長の森さん、三木さんと私)は北京国際空港に到着。北京会員の愛華さんと再会の挨拶後、彼の車(レンタカーのチェリー)に乗り、早速アキュラ店へ。
12月8日オープン予定の北京第1号店は、開店準備の為、数名の日本人担当者が現地入りし、指導の真最中。
RLとTLの2車種が清潔なショールームに飾られ、愛華さんが交渉し、得たカタログとジャスミン茶でしばし休息。RL(レジェンド)はいくらかな〜?なに68万元(1,020万円:1元15円換算)もするらしーよ。3.2L V6のTL(この車種は日本になし、米国版)でも43万元(645万円)、インスパイアーは安いなぁ〜。店員に写真撮影は禁止ですと言われ、はいはい分かりました、「カシャ」と1枚(ヒーヒィーヒー)でレッゴー。)
 
次に訪れたカーディーラー街(数件の各ディーラーが並んでいる)、チェリー(奇端汽車)とシボレーを訪ねる。何だか一番奥には見覚えのある店舗が、あぁ〜コーンズだ(と思えた)のは、フェラーリ・マセラティのショールーム。堂々と「アイアム ア ジャパニーズ」と言って、内部を散策、「おぉーおー、あれはー・・・ブラックのエンツオではないか!!」、サービス工場には登録整備らしきエンツオの他にクワトロポルテ、3200GTも。中国の超富裕層はすっごーい、値段を聞くのも忘れ、ただただ恐れ入りました。
途中、今回の通訳、香港の陳さんとも合流する。
夜、愛華さん宅へ。結構近代的な彼のマンションで母親と彼女?の出迎えを受け、手料理の中華をご馳走になる。9品にも及ぶ料理、本当に美味しいが、さすがの森さんも辛いマーボ豆腐に手を焼きつつ、三木さんは強い中国酒にご満悦(私はアルコール類は全くダメ)。愛華さんの仲間も加わり、ワイワイがやがや、お土産や持参のカタログを渡し、タクシーで夜景の天安門を見つつホテルへ帰る。
11月17日(金) 
起床後、ホテルの中華バイキングで朝食、30元(450円)のリッチ(中国的には)な食事は美味しかった。愛華さん、早朝からホテルのロビーで待機、何を思ったか「今晩皆さんで行きませんか?」とカタコトの英語で私に耳打ち、「今晩?何処へ?何しに?」「あれですよ、いい娘いますよ」と愛華さん、「ゲーッ、もしかしてあれ?」、一応、森さんには相談するが、我々は目的が違うからと英単語を並べた。案の定、森さん「あちらの方はもう終わって役立たないから結構」と身振り手振りで愛華さんに断っていました。(そんなにいい娘がいるのかなぁ〜・・・)
朝から心地良いショックを受け、ホテルを出発、市内西城区のおもちゃ・雑貨店へ。さすが、おもちゃの本場中国です、10数軒のなかから愛華さんの選んだ3つの模型店で、はいどうぞ、私は怒涛の買い物。森さん(朝が早いのか)途中店でうとうとお休みでした。皆さんすみません、私の都合でなが〜くなりました。
次に北京、北東部郊外にある「鉄道博物館」へゴー。
それはもう広大な敷地と建物、でも少し寂れた静かな場所である。とても日本では想像不可能な施設だ。森さんお待たせしました、俄然ファイト。我々は森さんの説明と案内(職員らしきオバサンは何も知らないし、その意志もなし。森さん、ここの館長になったらどうですか?)に耳を傾け、ただただ、ぼーっと見学と撮影で時間を過ごす。お土産の鉄道ミニチュアをたっぷり買い、抱えた森さんの横顔は少年の顔でした、ハイ。
「昼はラーメン」、森さんの一言で、地元(の本当に汚い)ラーメン店へ。薄暗くて中国人ばかり(当然だが)の店で、見慣れない日本人は5元のラーメンを、これが旨かったぁ〜、安かったぁ〜。
次に向かったのが、北京に2店舗あるレクサス店の1店舗へ。黒の背景に金文字デザインは世界共通、店内に入るといつもの高級感ある演出に何故かほっとする。ありましたあぁー新型LS460、でも〜少し違う??、何とLS460Lではないですか!サイズは5,150mmと460より120mm長いのです(さらにホイールベースは3mを軽く超え3,090mmとなっていました)。本国より先に発売するとはけしからん。(値段表示が無かったので、後で愛華さんに聞いた話では、1,200万円相当とか、確かソウルでもLS430が1,200万円でしたよね、森さん)中国でのラインナップはLS460/GS430・300/ES350/IS300/SC430/LX470(ランクル)/RX350(ハリアー)の7種類にも及びます。全てのレクサスが豪華なハードカバー版と、事前学習済みの私は、獲得に奔走、LS460/GS/SCは残念ながら簡易カタログしかなく、残りの車種は豪華カタログをゲット、店舗前でニッコリの記念撮影でした。
夕食は我々のホテルで中華料理。森さんの提案で我々3人が愛華さんと陳さんにご馳走した金額は260元(ホテルでも5人で4,000円弱ですよ、やっぱり安い)。
11月18日(土)

いよいよ今日はモーターショー、交通渋滞を予想して公共交通を利用。7時30分タクシーでホテル出発、近くの地下鉄駅「和平門」まで10元(日本のバス以上に安い150円)。北京市内の地下鉄は非常に分かりやすく、東西の1号線と市内環状の2号線のみ(郊外へは地上線も含め、あと2本ある)、料金は一律3元。1号線の「東直門」で降り、しばらく待ち、路線バスに挑戦、9時に「2006(第九届)北京国際汽車展覧会」場に到着。さぁー急げ、受付・プレスセンターへ。あれー??どこに行けば良いの???受付が在りません。陳さんあれこれ中国語、私カタコトの英単語(会話ではありません)で聞き・探すもさっぱり解りません。こんな(不親切な)国際モーターショーはどこにもありませんよ。あっちのゲート、こっちのゲートを行ったり来たりで、あぁ〜どないしょうー。今日のプレスデーはあきらめようか、と、おばさんが陳さんに何やら声をかけている、100元で入場できるらしい、導かれるまま裏門へ、これって裏口入学(ダフ屋)さん??別の中国人にバトンタッチ、待つこと1時間余り、出展社のパスを胸にかけ何とか入場、パスは回収され、次の裏口入学さんに回されていきました。大幅に遅れ、(入場に)疲れ果て、その日の内容は???(後記載)
会場で愛華さん、広州ホーさん・ウォンさん(前回の広州モーターショーでお世話になった)と再開、彼らのクラブが展示するクラシック「紅旗」が広場の一角で頑張っていました。会場では愛華さんの友人とも会い、帰りは友人の宋さんの運転するゴルフWに同乗し、中華のフルコースへ。(本当にご馳走様)
11月19日(日)
今日もモーターショー第2弾、別会場の商業車ショーです。
7時30分出発も2日目に入り、タクシーと地下鉄を乗り継ぎ「東直門」下車、森さん駅前で北京タイムズを買う、何故?昨日のショー特集を見る為だとさ。我々も真似して、はい5角(約8円)。用(小便)を足しに駅前のトイレへ、懐かしい垂れ流し(便器のない)、後ろを振り向くと、中国人がしゃがんで大便中、トイレの扉も無く、当方と目線がバッチリ、慌ててこちらが横向きました。こんなトイレでは緊張して、とてもウンチが出ないなぁ〜、三木さんも横で同感同感とうなずく事しきり。朝飯兼ねて「日本風お好み焼き」を3元で立ち食い、さあー出かけましょう。
タクシーで開催場所へ到着、今度はスムーズにビジターパスを入手。現地生産のトラック・バス・自動車関連部品の展示が中心、特に興味を引く新しい技術も無く(と勝手に思った)、ハマーもどきの4WDが女性モデルとカタログ添付のキーホルダー目当てで活発でした。皆さんよく頑張りますよ。
北京駅に戻り、駅のKFC(ケンタッキー・フライドチキン)で昼食と一服。さぁーて、万里の長城へ出発。北京駅から北北京駅へ移動、長城行きの電車は今日は既に無し(時刻表には記載されているのになぁ)、後はタクシーのみ、駅前で我々は陳さんに交渉依頼、4時間チャーターで600元、500元と下がり、3台目のタクシーで400元(高速道路料金込)で交渉成立、八達嶺長城(万里の長城の有名な1箇所)へ高速道路を飛ばす。約1時間、午後3時30分に到着、ロープウェイは4時30分に終了とのこと、入場料100元(森さんと三木さんは何と老人割引がありました)を払い頂上へ。北方の騎馬民族の侵入に対して造った、山頂を貫く壮大な防壁を見て、中国の悠久の歴史を実感、感謝感激!
帰路、タクシーの中で、陳さんに連絡あり、愛華さんや仲間と今晩も中華料理パーティーとの事、ハイハイ、全く有難い事です。
タクシーは指定された場所に向かう、400元の料金を払い(メーターは470元を指していた)店内へ。昨日の仲間が全員揃ったところで、皆さんに熱望され、森さん中国語で挨拶、さすがACC会長ですね、私にはさっぱり解らなかったが、中国人から拍手喝采、森さんとてもカッコ良かったですよ。食事と車に花が咲き、いつものとおりご馳走様。
来年の東京モーターショーでの再会と歓迎を伝えてタクシーでホテルへ戻る。明日はもう最終日か。
11月20日(月)
ホテル前で今日の足となるタクシーと交渉、荷物が多いので300元で午後2時までチャーター(いつもながら、本当に安い、半日チャーターで4,500円ですよ)。ホテル近くの「天壇公園」に向かう、中国最大の祭祈建築物で、とにかく広い公園だ、あれっ〜、向こうに見えるは中国人のお爺さん?ではなく森さんではないですか??とてもよく似合いますよ、その帽子。
うわー、広いなぁ〜、これが天安門広場か、向こう側の毛沢東さんの肖像画がかすんで見えないではないか!北京の中心部に位置する世界最大級の広場で、50万人が収容できる大集会場である(なんと東京ドームの8倍の広さだとさ)。故宮、国家博物館、毛主席紀念堂、人民大会堂等々、とても見る時間が足りません。広場で見つけた清掃用の電気自動車と自転車は日本で結構使えるかも。
そろそろ空港へ、慌ただしくタクシーに乗り、到着。
遅い昼食を久しぶりの「うどん」で味わい、午後4時20分発CA161便は北京を後にしました。ザイ ジェン(さようなら)
「北京国際自動車展覧会 Auto China 2006」








開催場所の中国国際展覧中心は北京郊外北東部に位置し、1号館から10号館の展示場が連なった展示施設である。
結構市街に近いため、広大には感じられないが、総面積は相当なものだろう(資料不足)。

やはり中国ではこの車でしょう、「紅旗」。1958年のCA型から始まり、幾多のベース車両を経て、今年からご存知クラウンマジェスタベースの紅旗HQ3が誕生。第一汽車ブースでは、このHQ300(V6 3L)とロングのHQ430(V8 4.2L)が威光を放つ、う〜ん、クラウンも偉くなったものだ、皇冠(クラウンの中国名)だものね。その他REIZ(マークX)、勿論レクサスは別ブースで旗艦LS460Lがスポットライトを浴びていました。









コンセプトカーでは、ホンダが燃料電池車のFCX,マツダがロータリー+ハイブリッドの先駆(SENKU)等、頑張っていました。
わぁーすごい人混み、あのアウディ ルマンの市販バージョン「R8」、アウディ版ガヤルドと言われていますが、どこがガヤルド?現在のV6 4.2Lが将来、V10 5Lにでもなるのでしょうね。そうそう、GM(サーブ)もすごいコンセプトカーがありましたよ、エアロX,案内にはバイオパワー ハイブリッドとか
(どう言うこっちゃ)。VWも美しいブルーメタリックの「コンセプトA」なる1.4Lの小型SUVが輝いていました。コンパクトクラスではボルボのC30、それとこれはもう中国専用と思われるプジョーの206セダンが屋外に展示、スズキのSX-4のセダンも在りました。
中国国産メーカーは吉利汽車、長安汽車、奇瑞汽車等々、内容分析不可能な車が多く(これが本来の中国車)省略しまぁ〜す。



お世話になった愛華さんと自宅の手料理、仲間達とタクシーの運転手。


終わり。
戻る