Car information & Car life plan
東海オートモービル企画/細野一紀
イングランド自動車事情 2018.10.11〜10.19

10月11日(木)
 セントレア10時10分発、香港経由ロンドン行キャッセイパシフィック航空CX533便は、同日20時45分ロンドンヒースロー空港に到着、長い18時間のフライトである。
日本との時差は9時間(日本が早い)もある。今回の同行者はACCの鳥居さん、よろしくお願いしま〜す。
入国検査にかなり手間取り(英国人やEUからの入国はスムーズ)、2時間かかって、さーあホテルへ。

 でも、バス乗り場はどこだ〜ぁ?
案内板やインフォメーションは既に終了。幸いな事に入国検査で並んだ日本人留学生?の女性にバス乗り場を教えてもらう。
 でも、何番乗り場でどのバスに乗ればホテルまで行くのかなぁ〜・・・
通りがかりの少し年配女性に聞くと、これまた幸いな事に、同じ方向だから一緒に行ってくれることとなりました。ラッキー!
 空港前の道路はバスロード、と呼ばれ多くのホテルが立ち並ぶ。我々が目指すイビス スタイルズは、空港から3つ目のバス停前、女性の合図で降りるがホテル利用者は無料。
これまたラッキー!!
23時30分ようやく到着。 疲れがどっと出て、明日に備えてお休みなさい。

10月12日(金)

 朝食を済ませ、1.2マイル(英国はマイル表示で、1マイル=1.6km)離れたハーツヒースロー空港店まで歩いて車を借りに行く。
バスロードは空港入り口から東西に走る道路で、離着陸する飛行機を見ながら、例の黄色い看板を目印に西側端にあるレンタカー店に割合簡単に到着する。

 イギリスのレンタカー事情について、少しお話しします。(借りた車は、エコノミークラスのボクスホール コルサ、MT、ガソリン車)
今回は「おまかせ!ヨーロッパ・クーポン イギリス」のお買得料金で1週間24,500円(1日単位で借りる場合は6,700円/1日)
自動車損害賠償LP(対人・対物保険 無制限)、車両損害補償CDW(盗難保険付)、搭乗者保険PI、これらは全て免責金額無し。
 但し、年齢追加料金(25歳未満)、追加運転者申請料、カーナビ、チャイルドシート等は現地で追加料金が発生します。
特に追加運転者の場合は2人で運転する場合、一人分の追加料金が発生します。

 受付で2人の国際運転免許証と日本の免許証、パスポート、クレジットカードを提示して終了です。駐車場の番号から車を探します。(車のキーは既にダッシュボードに置いてある)
注意すべきは車の取扱い説明は聞かない限り全くしないし(取扱説明書も車に積んでいない)、燃料種類(ディーゼル車が多いため、ガソリンか軽油か)も確認したほうが良いでしょう。
 カーナビについても追加説明しますね。上級車クラスはナビが付属する場合もあるが、小型車クラスは全て追加料金が必要です。
おまけに操作も案内も地図も、当然英語対応のため私には解りませ〜ん。
 そこで今回はいつも使っている自分のスマートホンを持参しました。 そうです、グーグルマップです。ソケットから電源を取り、スマホを吸盤でフロントガラス装置し、アプリを起動すれば準備OKです。
次に目的地の入力です。音声入力は英語の発音が悪いと上手く変換できませんし、手動入力は長い英語のスペルを間違えて手間がかかります。
 そこでお勧めは郵便番号の入力です。イギリスの郵便番号はアルファベットと数字で6文字か7文字で構成され(○○△ △○○)これを入力するだけで、ピンポイントで目的地を特定できます。
それではホテルに戻って荷物を車に積み込みましょう。目的地に[UB3 5AY]と打ち込み(Ibis Styles London Heathrow Airport Hotelの郵便番号)経路案内をタッチするとホテルまで1.3マイル、7分と距離・所要時間が日本語(カタカナ)と英語で表示され、開始をタッチすると日本語で案内が開始されます。
 今回はナビゲーターを私が担当し、鳥居さんには運転に専念してもらいましょう。出発時13,580マイル(オドメーター)。
では出発! 約7分後無事にホテルまで案内されました。スマホのグーグルマップはイギリスでも使えて本当に素晴らしいでーす!!


9時30分ホテル出発。40マイルほど南下し、ケーターハムハウスがあるクローリー(Crawly)に向かう。約1時間余り、お〜っ、あれがスーパー7の基地かぁ。
玄関入り口にはスーパー7の最高峰620Rと420R(黄色と緑)がお出迎え!

館内に入ると、これまたすばらし〜ぃ。スーパー7のおもちゃ箱!いったい何十台の7が在るのかな〜・・・
現在のカタログモデルを紹介しましょう。それぞれの車種にはS(一般ロード仕様)とR(サーキット仕様)タイプがありますよ。

Seven 165 Suzuki エンジン

Seven 270 Ford 1.6NA

Seven 310 Ford 1.6NA

Seven 360 Ford 2.0NA

ショールームには試作車も


 次に向かうのはジョンの自宅と今夜の宿となるB&B(Bed & Breakfast、日本風にいえば民宿?)。
ジョンとはカタログ交換で知り合ったが、会うのは初めてである。カーディーラー(キア・スバル・イスズ)に勤め、マネージャーの要職に就くそうである。
今回の計画を連絡すると金・土の夕食と日曜日の案内の時間を取ってくれました。イギリスに行った場合はホテルではなく、B&Bに泊まりたかったので、彼にお願いし、
今日から3泊はジョンの自宅近くのB&B(Paula and jeff at Meadow House B&B in Southwater ウヮー、長〜ぃ)になりました。

 道中、日産、トヨタ、三菱のカーディーラーもチラリと覗き見をして、20マイルはなれたジョンの自宅で午後6時に合流し、B&Bに向かう。
2マイルほどでB&Bに到着。うわーっ、すご〜ぃ田舎町(村?)と直ぐ判るほど・・・。案内板や標識も無く、道からの入口はどこですか? さらに、夜は街灯も無く真っ暗で〜す。
とにかく、写真を見てください。この素晴らしさを!(写真は次の日の朝に撮影)


こんな入口から入って

奥に駐車場が見えて

私が立っている所が玄関で

裏の庭からの眺め

 コルサはメドウハウスに置き、ジョン自慢のキア・スポーテージ(Sportage)に乗り、ジョンの自宅に向かう。自宅でカタログ交換やお土産を渡し、ジョンのコレクションを見せてもらう。
 彼はあらゆる車の種類・名前を本当に良く知っている。スポーツカーやスーパーカーの分野は特に強く、非常にマイナーな車種や試作モデルまでも良く知っているし、カタログも持っている。
仕事柄、彼はスバルのことは詳しいが、是非(カタログが)ほしいと言っていたインプレッサスポーツワゴン・グラベルエクスプレス(私はこの車が1994〜95年に日本で販売されていたことも記憶に無かった)や22B STiバージョンについては英国で所有していた人名まで知っていましたよ。
 夕食はホーシャム市内の中心部に向かい、カレーライスをご馳走になる。焼き飯風なご飯の上に、各種カレールーを自分で盛り合わせて食べたカレーは美味しかったなぁ〜。
車でメドウハウスまで送ってもらったのが夜の9時30分になっていました。 今日のコルサの走行距離は80マイル(128km)、お休みなさい。




10月13日(土)

 7時起床、天気は曇り。朝の行動を順に写真で見てください。

朝食は紅茶とバナナとパン。
でも、ジャムやシリアルは多種

やっと見付けた出入り口の小さ
な看板
(メドウは草原

街の中心部へ、ここはサウスウ
オーターの町?それとも村?

メドウ(草原)が広がる家、やっと
街らしくなってきました

黄色の2本線は駐車禁止、1本
線は制限付の駐車禁止

奥から手前に来て、交差点に
さしかかる

矢印の看板がメドウハウスの近
くにある教会まで、1/2マイル

交差点の歩行者用信号、目線
が低くて見やすい

鳥居さん、両手にお土産買い
込んで、もう帰るの?

 朝の散歩を終え、ゆっくり過ごしたので、時間は午前10時30分。そろそろ出発しましょうか。

 今日の予定は、国立自動車博物館ビユーリー、イギリス南部ハンプシャー州、ビューリーにある。ナビをセットすると、ここから約80マイル、2時間の行程である。
インターチェンジからM27を西方向に進む。

 ここでイギリスの道路事情を説明しますね。道路は日本と同じく左側通行(右ハンドルで)、Mの付く道路はモーターウエイで、日本の高速道路に相当し最高速度は70マイル(112km)。Aは幹線道路で日本の国道一級線に相当し最高速度は60マイル(96km)または70マイル。B道路はM、A以外の道路である。M・A・Bの後には数字がつき、数字が小さいほど(車線数も多くなり)重要道路となる。
 基本的に全ての道路は無料であり、サービスエリア(SA)は道路を一度出たところにある。(日本のように、道路沿いには無い)
ほとんどの交差点は、信号の無いラウンドアバウト(ロータリー交差点)で、時計回りに交差点に入り、回りながら目的の道路へ出る。
小さなラウンドアバウトはロータリー内も1車線で、全体も見渡せて出やすいが、大きなラウンドアバウトは、2車線・3車線になり、車も多く、また先が見えない場合もあり、回っている間に方向が判らなくなり、出るタイミングを逃してしまう。この交差点は他のEUやアメリカ(右側通行の国は左回り)でも多くあり、初めての日本人には難しい場合もある。要するに慣れの問題だ。


13時10分、ビューリー到着。
 ビューリーのバロンモンタギュー3世は国立自動車博物館を設立したことでも有名ですが、そのコレクションの内容にも素晴らしいものがあります。


 入口を入ると初期のモータリングの世界が現れます。1890年代後半から始まり、1900年代中頃の車達がずら〜りと並べられていますが、私の世代にとって生前の車ばかりですから歴史が違い過ぎます。この頃までの車の流れをまず紹介しましょう。

1890年代のくるま達

1890〜1900年代初期の車達

1900年代のくるま達

ご存知 Ford Model T 1914y

1920〜1930年代のくるま達

1910〜30年代のスポーツカー

 愛された英国のスポーツカー

MG Midget 1930y

Triumph TR 2 1954y

Jaguar XK 150 1960y

Lotus Elite Sr.U1961y

MGC GT 1968y

Lotus Esprit 1989y

 英国BBC放送のトップギアのコーナーもありました。最後は勿論、ロンドンバス。

 閉館時間が迫り、17時10帰途に着く。
19時にメドウハウスに無事に帰着。今日の走行距離は164マイル(262km)でした。お疲れ様。

 さて、今晩もジョンと夕食の予定。午後8時にジョンがメドウハウスに迎えに来て、市内の店でフィッシュ&チップスセットを買い込み、ジョンの自宅で食べる。
このフィッシュ&チップスはイギリスを代表する料理で、ファーストフードとして親しまれているそうだ。(私はまったく知りませんでした、ハイ。)
白身の魚フライ(普通はタラ)とポテトフライで、タラのフライが大き過ぎてとても全部は食べ切れません。
 腹満腹で、残してご免なさい。

午後10時、メドウハウスへ帰り、お休みなさぁ〜い。

10月14日(日)

 朝8時に朝食、オーナーのジェフさんと食堂で記念撮影をする。毎朝パンや紅茶を用意して頂き、有難うございます。
明日はジェフさん朝から出かけるので、朝食を早くしてほしいことと、我々も早く出発するので都合が良い。
でも、ジェフさん、若い頃は(勿論、今でも老紳士?)さぞかしハンサムで格好良かったんだろうなぁ〜、と思いますよ。

 9時半にジョンがメドウハウスまで来てくれ、今日一日は彼が案内役です。楽しみだなぁ〜。
キア・スポーテージで出発だー。
最初に訪れたのが、彼の友人の「秘密基地」(と私が勝手に名付けた。左写真は入口)、普通の建物のドアを開けると、ワォー、ワォー・・・、これは凄い!!
フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェにマクラーレン、アストンマーチン、ベンツ、ロータス・・・・・等々、誰もが知っているスーパーカーやスポーツカーたち、ぎっしり詰まって本当に凄いんです。



 次に行ったのが、ミツオカのショールーム。
えぇー、ミツオカって、正規にイギリスに輸出しているの? そうなんです、ここがイギリスで唯一のディーラーショールームです。
車名は「ミツオカ ロードスター」で日本語名はついていません。



 次に行きましょう。ここはメドウハウスから北へ30マイルほど走った、ウエスト・ホースレイにあるベル&コルヴェル(Bell&Colvil)、創業者の二人の名前をとったロータス、モーガン、スバルのディーラーである。
ウヮー、多くのロータス新車が無雑作? 雨に濡れたままで外に置いてありますよ。ディーラーでこんな多くのロータス新車を見たのは初めてです。さすが、本場だ!
 早速、ロータスから見ましょう。

Elise Cup250 1.8L 246ps
£50,925

Exige Sport410 3.5L V6 410ps £79.900

3-Eleven 430 3.5L V6 430ps


Exige Cup 380 3.5L V6 380ps £89,000

Evora GT430 3.5L V6 430ps  £127,370

Seven 160 660cc Suzuki 80ps £34,995

 モーガンはどうですか? うわー、これがリバイバルしたスリーホイラーだ、日本でもモーガンカーズジャパンが設立され、正規輸入もされている。が、まだ見たことがありませんでした。


 いよいよ今日のクライマックス。ジョンの勤めるプロヴァンモーター(Proven Motor Company)に行くことにします。彼の会社の位置は地図で見ると、ヒースロー空港から40マイルほど南下した所、自宅からは約25マイルほど西側に走った所に在り、特に空港からはモーターウエイM3が使えて非常に便利なところに在る。(と思う?)
左がティレル、右がマクラーレンです。
 道中、寄り道をしてここにやってきました。F1コンストラクターの館で〜す。ティレルとマクラーレン、ご存知のようにこの2つは、ホンダとは深い関係があり、F1レースを盛り上げてくれました。えぇー、こんな山の中に、と驚くほど森の中にひっそりと生息していました。
でもマクラーレンは今や自動車メーカーです、近代的なデザイン標識や施設に納得をしました。

 午後3時30分、プロヴァンモーターに到着、キアの大きな看板とノボリ、スバルとイスズの小さな看板が印象的です。

 日曜日で休みの店舗のドアを開錠し(鍵を持っているのがボスの印)、静かな店内に入る。
かなり広いショールームはコーナーごとに、キア、スバル、イスズと分かれて10台以上が展示され、店の前と裏にもキアを中心に品揃え。少し離れたところには、モータープールがあり、多くの台数が保管されていました。
少し紹介しますね。

Kia Picant1.0L TGDi 99bhp
£14,720

Kia Sportage 1.6GDi 130bhp
£25,655

Isuzu D-MAX
£22,509

Subaru BRZ 2.0i SE
£26,525

Subaru Outback 2.5i SE
£33,010
  店内ではイギリスに輸入されているキア社の車種やD-MAXの説明を詳しく聞きましたが、

広〜ぃショールームと沢山

のお土産をもらって満足顔
(そこは英語力不足で)概要は分かりました。ジョンは倉庫からカタログを取り出し、全車種のカタログを頂きました。
おまけに販促用のD-MAXマグカップも頂き、バンザ〜ィ。有難うございました。
 1時間以上もお店でゆっくり過ごし、時間となったので今日の予定は終了し、自宅に帰りましょう。
自宅までは慣れた通勤路、結構細い道もあり、スピードも出すがスイスイ、スムーズな運転で午後6時過ぎには帰宅。

 今夜の夕食は、ジョンの手作り料理。英国の伝統的な「サンデーローストディナー」。全く知りませんでしたが、結構普通らしくて日曜日の夜(や昼)は自宅やレストラン、パブでもこの料理が注文できるらしい。
肉とジャガイモ、野菜類をロースト(オーブンで焼く)し、ルーを入れて皿に盛り付ける。
ジョンは簡単だから、出来るまでF1でも見ていて、と言うが自分で作るところが凄いなあぁ〜。

 TVでは今年の終わった戦いが放映されている。ジョンも台所から時々来ては、見て、話をする。彼もF1は好きで詳しい、さすがイギリスが発祥のF1レースだ。
私もF1が好きだから、F1レースは私が生まれた年にここイギリスで第1回目が始まったし、今年はトロロッソに搭載したホンダエンジンもまあまあだし、ジュニアチーム(トロロッソ)からレッドブルに昇格する(予定の)ガスリーもフェルスタッペン(レッドブル)と相性も良いし、来年が楽しみだ・・・等々 この話になるとジョンは、私の下手な英単語・会話(英会話ではありません。)も理解するらしく、意思疎通が出来ました。

 料理が出来上がりました。大きな皿に、柔らかくローストされた肉とジャガイモ、ニンジン等々にルーが絡み、本当に美味しいです。頑張って完食!
と思ったら、続いてデザート。大きなボウル(丼)に柔らかいクッキーに酸っぱいヨーグルトがけ、さすがに腹いっぱいで食べられず、鳥居さんと顔を見合わせて、味見だけしてお断りしました。ご免なさい。

 明日は朝が少し早いので、準備のため早めに切り上げ、メドウハウスに送ってもらいました。
ジョンさん、この3日間、本当にお世話になり有難うございました。

10月15日(月)

 朝食を8時までに済ませ、出発の準備をする。
今日はイングランド最北部、湖水地方の基点となる町・ウインダミア(Windermere)だ。スマホのナビに今夜のホテルを入力すると、なー、何ぁん〜と、317マイル(507km)・5時間57分と出ましたよ! 500km、6時間かぁ〜。まぁ〜、ドライバー交替もしながら、安全運転で出発しましょう。

 今日の走行は、ほとんどがモーターウエイ・高速道路である。近くのM23からM25(ロンドンを大きく囲む環状線)へ、環状線の北部からM40に入り、バーミンガムでM6に入る。M6をどんどん北上する。リバプール、マンチェスターを越え、さらに北上、スコットランドが近づいた頃M6を降り、暫く走るとウインダミアの町に着く。後はナビに従い今夜のホテル・マクドナルド スワンホテル グラスミアに到着する予定??である。
(一瞬、本当に行けるのかなぁ〜と思った。)
 頼みはナビだが、ソケット(シガーレットライター)からの充電効率が悪い、ダッシュボードの奥を良く見ると、あぁーあったー、USB端子がありました。
さすがに最新のレンタカーは装備も最新だ。これで充電切れの心配なく一日中ドライブできるぞー。

 さぁー、高速に入りましょう。向こう側が少し見えにくいラウンドアバウトにかかります、鳥居さん、もうスゥ-イスイでーす。(写真右) 高速に乗れば、日本と違うところはほとんどありません。ただし、車線も多く(4車線)、インターチェンジからの進入路が2車線で本線に合流する場合もあるので注意が必要です。

環状線(M25)に入ると、交通量が増えますが、渋滞はありません。
あーっ、430スパイダーだ!さすが、ここはロンドンの環状線だ。ポルシェも本当に多く走っています。
あーっ、これは何だ。プジョー5008のタクシーです。(写真右)珍しいなぁ〜。



 さて、ガソリンも少なくなってきたので早めの給油をしましょうか。勿論、こちらでもガソリンスタンド(こちらではガソリンをペトロールと言うので、ペトロール・ステーション)はサービスエリア内にあり、本線から一度外へ出ましょう。ポンプ(給油機)の前で止まり、日本と同じセルフ方式。給油後、店内のレジで給油機の番号を言い、現金またはクレジットカードで清算する。
 種類はガソリン車用のUnleaded(無鉛)とディーゼル車用のDieselの2種類(それぞれレギュラーとハイオクがあり、4種類)
この車は無鉛のレギュラーだから28.67L入れて£43.55(写真左)。リッター当り、43.55×145÷28.67≒220
うわー、高い220円/L(1ポンド145円で計算)。日本では帰国後、異常に高騰したといっても160円/Lですよ。日本はガソリンが安いなぁ〜。



 もう少し距離を延ばしましょう、と走り続け、昼食を食べたのが午後1時半と遅くなりました。サービスエリアで簡単な紅茶とホットドッグ?セット(ボリューム満点、£7.54)。


 その後もM6を北上し、ウインダミアのインターチエンジを降りて、細い道路をくねくね走ること20分、やっとのことでホテル・マクドナルド スワンホテル グラスミアに到着する。
時間は午後5時30分、9時間もかかりました。ヤッター!

 それにしても、この清々しい景色と空気、イングランド南部とはまた違った雰囲気です。でも今夜は寒そうだなぁ〜。


夕食はウインダミア市内のレストランで、トマトスープとポークのステーキセットで、しっかり体力をつけました。
ホテルに戻り、明日からまた頑張りましょう。
今日は本当にお疲れ様でした。
本日の走行距離330マイル(528km)。



10月16日(火)

 朝もや煙るで始まったイギリスらしい天気は、少し小雨に変わったが、観光に出かけましょう。ただ今午前9時。

 湖水地方はイングランドでは珍しく山々と10以上の湖からなる起伏に富んだ自然豊かな観光地である。ウインダミアはその基点となる町である。
 日本でもビアトリクス・ポターの「ピーターラビット」は有名な作品である。
ウインダミアから20分ほど南下するとウインダミア湖畔の町ボウネスに到着。
船着場の駐車場に車を止め、歩いて「ビアトリクス・ポターの世界」館を探す。
 ここでもグーグルマップのナビが活躍、指示通り進むと街の奥まった一角に入口が見つかりました。

 あれ、こんなに小さいの?と思うほど、うさぎは路地裏に生息していました。

 ところが、入場料£7.95を支払い館内に入ってみると、イントロダクションの短編映画に始まり、狭い曲がりくねった通路に沿って見学、ピーターラビット・ガーデンもあり、最後はピーターラビット・ショップやティールーム、まさにピーターラビットワールドで〜す。



館内を写真でお楽しみください。
まだまだウインダミア湖周辺にはポターが過ごした家、ポターが所有した美しい湖・ターン・ハウズ、ポターが好んだモス・エクレス湖・・・等多くの観光地があるが、ピーターラビットのお土産でも買って次の目的地へ向かいましょう。


 次に目指すは、ストラトフォード・アポン エイヴォン(Stratford-upon-Avon )、シェイクスピアの生まれた町である。
シェイクスピアが生まれ、そして亡くなりその骨を埋めた(エイヴォン川のほとりのストラトフォード)という町は、今なおその名のとおり、シエイクスピアを中心に栄えている。

 ここから約3時間半、200マイル(320km)の行程である。時間は既に12時を過ぎているが、昼食は高速道路のサービスエリアで食べることで出発!
高速道路M6に入り、ずっーと南下する。途中、サービスエリアで簡単な食事と給油を済ませ、M6をひたすら南下する。
 
 午後5時、やっと着きました、駐車場に車をとめる。
 早速歩いてシェイクスピアの生家を探す。おっー、あれが家だ!結構古くて(当然だが)大きな家だなぁ〜。時間(午後5時まで)の関係で家の中には入れなかったが、観光客も少なくゆっくり付近を散策しながら楽しむことができましたよ。
 あれ、あれはミニ(クラシック)だ!床屋を通り過ぎる瞬間、確かに見えました。戻ってみると、わぉーーー。半分カットされたミニだ。客のいない店内に入り、お願いして記念撮影をパチリ・パチリ。
なんとカットミニはレジ台に使われていましたよ。
 旅行に来て以来、ミニ(クラシック)には1台も遭遇していません。
良い物は古くなっても長〜く使う、そのイギリスの伝統はどうなってしまったのでしょうか? 2000年の最終生産以来、既に18年が経ってはいますが、本国では全く見かけなくなりました。
 我家の前を毎朝通勤で走り去る赤いミニ君、ミニはやっぱり日本で過ごすのが幸せなのかなぁ〜・・・。


 夕方になり、そろそろ店が閉まる時簡になったので、ファーストフード店に急いで入り、パンと紅茶で閉店まで粘りました。

 さて、今夜のホテルに行きましょう。ここから30マイル離れたバンベリーにあるメルクールバンベリーホテル(Mercure Banbury Whately Hall Hotel)
少し道に迷いそうになったが、無事に到着。時間は午後の9時になっていました。 本日の走行距離289マイル(462km)でした。


10月17日(水) 



 朝食を済ませ、ホテルの前で写真撮影する。昨夜は遅く到着したからホテルの景観は分からなかったが、古い重厚さが溢れた素晴らしい外観だ。
これこそが英国建築らしさが現れていると、なんとなく納得する。

 フロント前のホールも外観に劣らず、落ち着いた感じだ。
 

ホテル周辺の道路、建物も同様な景観を見せ、クラシカルな雰囲気が漂う。




 今日、目的のブリティシュモーターミュージアムは、ここから近く、15マイルほど離れたゲイドン(Gaydon)にあり、歴史的な英国車の世界最大のコレクションを誇る。
 ホテルを9時30分に出発、15分でミュージアムに到着。
 うわー、広大なグリーンの敷地に近代的な円形の建物、これまた広い駐車場に車を止めると、おやー、懐かしい車が横に止まっているではありませんか。色こそ違えど、私のかっての愛車と全く同年式の1972年式MGB GTですよ。懐かしさのあまり暫く見とれていました。小さぃなぁ〜、えぇなぁ〜。

 開館の10時までまだ時間もあり、駐車場をぶらつくと、珍しい色のMGTFが、横にいたオーナーに話しかけると、自慢げに、これは限定車で英国にたった1台の車だよ。へぇ〜、とこちらも肯き、ポーズをとって1枚パチリ。

 入館すると、イギリスを代表する初期の4台がお出迎へ。

入口から入ると、

MG Old Number One 1925y

Land Rover Ser.1 1948y

Morris Mini Minor 1959y

Jaguar E-type Ser.1 1963y

William Morris Officeの復元

 あっー、あそこは、モンテミニ(モンテカルロラリーで優勝したミニ)のコーナーだ!写真では何度も見たが、実物は初めてで〜す。

Morris Mini Cooper S 1964y
1,071cc 70bhp

Morris Mini Cooper S 1965y
1,275cc 95bhp

Morris Mini Cooper S 1967y
1,275cc 90〜120bhp

Morris Mini Traveller 1965y
First Prodaction
 
1964yにはパディ・ホプカーク、’65yにはマキネン、’67yにはアルトーネンが優勝する。
’66yは1位から3位までをミニが独占したが、ヘッドライトの下向き配光機能が無いとして失格。この逸話は、ミニの実力にはなんら問題は無かったのである。したがって、4年連続優勝したも同然であった。



Austin Mini カットモデルT

Austin Mini カットモデルU

Austin Mini Moke 1962y

Twin Engine Prototype

Mini Cooper Sport

The Last Mini 2000y

 次はMGとオースチンです。

MG J2 Midget 1932y

MG TF Midget 1954y

MG 18/80 Mk-T

MG X-Power SV 2004y

Austin Seven 1923y

Austin Healey Sprite 1959y

 トライアンフです。
 ちょっと個性的なトライアンフを紹介しましょう。前から見れば普通の緑色のTR7、後ろから見れば、ファーストバッククーペ、Triamph Lynx プロトタイプです。次はトライアンフ・アクレイム、ご存知、初代ホンダ・バラード(2代目シビック4ドアセダン)の英国生産車。アクレイムはトライアンフ部門の最後の車となってしまいました。
その横はTriamph TR-7 V8 Rally CarとMG Metro V6 Rally Car。

Triamph Lynx Prototype 1978y

ファーストバッククーペです。

Triamph Acclaim 1984y

TR-7 V8 Rally Car 1978y

MG Metro 6R4 Rally 1985y
ロータスとモーガンです。
 

Lotus Mk-6 1953y

Lotus Seven S3 1969y

Lotus Europa S2 1971y

Morgan Super Sport 3-wheeler

V2 990cc 42bhp 1935y

最後はジャガーです。祖先から幻のXJ 13までありましたよ。

Swallow Model Sidecar 1928y

Jaguar D-type 3,442cc 250bhp

Jaguar XJ 13 V12 1966y

E-type Racing Car 1974y

Jaguar XJ 220 1991y
 本当に素敵な時間を過ごさせて頂きました。
開館前の10時前から、今はもう12時30分です。昼も食べず、休みもせず、これでも紹介できるのは、ほんの一部です。やっぱり英国車は(も?)えぇなぁ〜。
約束の集合時間にも遅れ、鳥居さん、駐車場の車の中で、怒ってるやろなぁー・・・、ゴメン!

 まだ、もう一つ目的地があるのでミュージアムを出発しましょう。

 ミニプラント・オックスフォード(Mini Plant Oxfofd)です。この工場はニューミニを生産し、オックスフォード南東のカウリー(Cowley)にある工場です。
2001年に、旧ローバーのカウリー工場からニューミニのオックスフォード工場となり、ニューミニが生産されています。
「WELCOME.」の看板に迎えられ、駐車場に止める。
広く、清潔な工場だなぁ〜。でも、何となく、BMWの感じ(臭い)がする・・・
時間の関係でファクトリーツアーは終了していたので、カスタマーセンター(小さなミュージアム? グッツ販売)に立ち寄る。
クラシックミニからニューミニ(現在)に至る歴史が、時系列的に車を並べて展示してありました。

その流れを、写真で紹介しましょう。

 さて、これで今回のレンタカーによる見学・観光はすべて終わり、空港まで帰って車を返す予定ですが、その前にこのオックスフォードで、溜まったカタログ類を郵便で日本に送りましょう。近くの郵便局では(重い印刷物は)送れず、中央郵便局を教えてもらい、手続きをしました。
ここでも、5kg以下でしか送れないので、段ボール箱を購入し、分けて梱包、結構手間もかかり、面倒でした。(5kg以下で£38.7≒5,610円、日本のSAL便とほとんど同額)
 ここから空港近くのホテル(Doubletree by Hilton London Heathrow Airport)までM40を約50マイル、夕方のラッシュを考えると、時間がかかるかなぁ〜??
空港に近づくと、ナビも混雑を避けるため(空いている)裏道を案内してくれたので、午後6時に無事ホテルに到着する。

 荷物をホテルに預け、空港前の給油所で満タンにし、ハーツの空港店に車を返却に行く。
空港店は24時間営業、返却時のチェックも(日本と比べると)本当に簡単で、2〜3分でOK。もう、終わったの?
黄色のシャトルバスを待ち、空港内に夕食に出かけましょう。

 無事に車を返却した事もあり、何だか急に疲れが出てきましたよ。本日の走行距離は111マイル(177km)でした。
今回の車の総走行距離は、オドメーターから14,554ー13,580=974マイル(何と1,558km) 無事故で、良く頑張りましたね。ご苦労様でした、コルサ君。

 明日は帰国ですが、午後4時頃までは時間があるので公共機関(地下鉄)でロンドン市内観光に行きましょう。(折角、イギリスに来てロンドンに行かないとは??ですよね。)

10月18日(木)


 朝8時、少し早めにホテルを出る。ホテル近くのバス停で空港行きを待つ。あっー、来たぞ。2階建バスだ!(鳥居さ〜ん、速く速く、1枚パチリ)

 空港の第3ターミナルバス停に着き、地下鉄(Underground)に乗り、ヴィクトリア(Victoria)駅を出たところにバッキンガム宮殿が広がる。
うわー、ロンドンバスにロンドンタクシーが沢山走ってます。(当然ですが)
 
 宮殿の衛兵交替式は時間の関係から見れなかったが、宮殿前のヴィクトリア女王記念碑のロータリーから、テムズ河方面に伸びる広いザ・マル(The Mall)通りは馬に乗った騎兵隊が行進する準備が整い、馬に乗った警官やポリスカーも、その先導をすべく急がしそうである。
 騎兵隊の行進は丁度見ることができましたよ。通りの左右は公園が広がり、どんどん歩いていくと、海軍門(Admiralty Arch)をくぐり抜け右折すると、テムズ河に出る。
 
 橋を渡り(Hungerford Bridge)、対岸より国会議事堂とビッグベン(Big Ben/Elizabeth Tower)を望むが、ビッグベンはどこだぁ〜・・・。タワーの時計が見えないのです、近くにいた人に聞くと、「笑いながら、あそこだよ(目の前の)」と、何と議事堂とビッグベンは修理中で、一部に覆いがかぶされていました。

 今度は、対岸沿いを元来た方角へ歩きましょう。テムズ河沿いにゆったり歩く気分は最高ですよ。えぇーっと、今11時30分だからバッキンガム宮殿からここまで、もう1時間も歩きました。

 もう1本の橋(Westminster Bridge)のたもとに来ました。ここから議事堂とビッグベンを写した写真は旅のガイドブック等々でよく使われるカットです。
 写してみましょう。ロンドンバスも取り込んで、ハイ、パチリ。
対向するバスばかり意識して、ちょっと時計の写りが悪かったかなぁ〜。
でも、時計は正しい時間を示していましたよ。現在11時45分。




 橋を渡って、暫くするとウエストミンスター寺院(Westminster Abbey)が左側に現れます。国会議事堂の裏側です。
ここは英国王室の教会、エリザベス1世の墓を始め女王や王室の墓碑があり、王室の結婚式にも使われるそうです。
別名「白亜の教会」とも言われますが、色は少しくすんでいました。

 ロンドン市内で遭ったロンドンタクシーとバス。タクシーは黒の他、ボディーが宣伝色に塗られた車も多い。バスも随分スマートな新型になり、ボルボとベンツ製が多かった。

 そろそろ昼にしましょうか。食べ物を探して、あっちの店、こっちの店を行ったり来たり。迷った挙句、やっと決まったピザ屋さん。大きな1枚を鳥居さんと半分づつ食べました。
あ〜ぁ、今日はもうたくさん歩いたなぁ〜。既に2時間を越えています。

 これ位でロンドン観光は終わりましょうか。地下鉄に乗り、空港へ向かう。事前に空港にスーツケースを預けてあるので引き取りに行って出発準備をする。
8日間のイングランド旅行はこれで終わりとなりました。

 鳥居さん、ジョンさん、B&Bのジェフさん、それに道中で出会った親切な人たち等々、皆さんのお陰で無事に旅行を終えることができそうです。
本当に有難うございました。

 ヒースロー空港18時20分発キャッセイパシフィック航空CX250便は、香港乗換えで、21時10分、無事にセントレア空港に到着。日にちは19日に変わっていました。


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