Car information & Car life plan
東海オートモービル企画/細野一紀
ラスベガス自動車事情 2010.5.24〜5.28
5月24日(月)
午後3時、デルタ航空284便は定刻に成田空港を飛び立った。少し雨模様の薄暗い天気である。
今回はACCジャーナルの三木さんとの同行取材である。(宜しくお願いしまぁ〜す)
ロサンゼルスに向って約9時間半、夜中の1時(日本時間)に空港に到着、当地では朝の9時である。(日本より16時間遅れの時差)
国内線への乗り継ぎは予定どおり遅れて?(出発時間にはまだ機体が着いていない)、あぁー小型機が来た!機体には「ボンバルディア」と書いてあるぞ!(確か日本でも着陸時に何度も車輪が故障した機種だよなぁ〜、大丈夫かなぁ〜)。でもこれはジェットの新しい機種らしい? ジャンボから乗り換えた為、片側2座のボディーは本当にコンパクトだ。ラスベガスに向け出発、わずか1時間の飛行だが、着陸前には前後左右に結構揺れ、少し気持ちが悪くなりました、ハイ。
機上から見ると、砂漠の中の大都会とよく言われるが、砂漠というよりは、赤褐色土の中にポツリと浮かび上がった人工島の様な感じだ。
着いたぞ、魅惑のラスベガス、不夜城、カジノの街!でも、我々が泊まる「インペリアルパレスホテル」到着と同時に疲れがドーン、時差ぼけ? 少し仮眠をしょーと。
何と、起きたのは夜の8時。空腹に促され、ホテル内を散策。ホテルの中心はやはりカジノ、フロント受付がカジノルームの一角にある感じ、24時間営業のカジノを中心に廻っている。
夕食は何にしようかなぁ〜、目に付いた中華・日本食、少し迷ったが石焼ビビンバ。結構美味しかったですよ。
明日に備えて、寝ることにしましょう。自販機でペプシを買って($2、少し高い?でも容量は591mlと少し多い)おやすみなさい。
5月25日(火)
いつもより早く、7時前には目が覚める。天気も上々、軽く朝食・・そうアメリカはホットドッグの国? 早速ホテル内のその名もズバリ「バーガープレイス」へ、ホットドッグ($3.49)と紅茶($2.59)で手軽に済ませる。
今日の目的は、「ザ オート コレクション」、全米でもかなり有名で、20年代から60年代のクラシックカーを中心に250台以上の貴重な車が展示される。
入場料は$8.95、お〜っと待ってくださいよ、私は事前にインターネットでフリー入場券を持ってきましたよ。ハイ、無料でどーぞ。
うわぁー、これはすごい。皆ピカピカ、直ぐにでも動きそうな程度の車ばかり。
それからここが一般の博物館と決定的に違う所、殆どの車が、エーッ、For sale(売り物)。本当ですよ、買ってくださ〜い。高いか安いかは貴方次第、以下何台かの写真と売値を紹介しますね。
1928 Ford Model A Truck
1931 Cadillac Series 355 Phaeton
1932 Lincoln KB Brunn $315,000
1940 Oldsmobile Series 90 $75,000
1949 Oldsmobile Futuramic Series 76
1950 Pontiac Streamliner
1954 Chevrolet Bel Air $42,500
1957 Ford Fairlane 500 Skyliner
1963 Ford Thunderbird
1965 Ford Mustang Coupe $55,000
1965 Chevrolet Impala
1967 Buick GS400
1975 Oldmobile Delta 88
1989 Cadillac Allante $4,500 お買得!
1989 Chevrolet Camaro $39,500走行1,900マイル
1923 RR Silver Ghost
1934 Morgan Super Sport
1947 RR Silver Wraith $275,000
1951 MG TD
1953 Jaguar C-Type
1956 Jaguar D-Type
1956 Austin Healey
1961 Cooper Monaco Type 57 $275,000
1961 Aston Martin DB4 GT
1963 RR Silver Cloud V $250,000
1994 Jaguar XJ220 $275,000
1928 MB SSK
$125,000 ??
1963 VW Beetle Rag Top $19,500
1980 Porsche 930 Turbo Slant Nose $250,000
1981 Porsche 924 GTR $375,000
1938 Citroen Traction Avant
1951 Talbot Lago T26 Grand Sport
1952 Lancia Aurelia B52
1954 Alfa Romeo 1900 SS Ghia Coupe $325,000
1963 Iso Grifo A3/L Bertone Proto
1963 Maserati 5000GT
1954 Ferrari 375 Mille Miglia
1960 Ferrari 250GT
1967 Ferrari 330GTS
1968 Toyota Corona Coupe これも在り!
それほど時間がかからないと思っていたが、朝10時の開館から昼食も忘れ、午後2時近くまで頑張りました。丁寧に見て廻れば1日は充分に過ごせますよ。
「The Auto Collections」のご案内:インペリアルパレスホテル内からエレヴェーターを利用し、5階 10:00am-6:00pmまで営業。
遅れた昼食はパンと紅茶でご馳走様。
午後からはカーディーラー廻りです。なんの目的でラスベガスまで来たのかなぁ〜と思いつつ、自然と力が入ります。
ロビーのタクシー乗場で、我々の目的、行先等を伝えるつもりが、なかなか理解してもらえません。第一に当方は英会話がダメですから相手に伝わりにくく、マリオさんと言う(フィリピン人の)運転手さんの英語も訛っている(と勝手に思い)理解不能、困ったぁー・・・・。
でも何とか行先だけは理解してもらえ、OK-,ゴー。
高速を30分位走り郊外へ、空港へ離着陸する飛行機が遠くに見えるから、かなり町外れ、こんな所にカーディーラーが集まっているディーラー街(オートモール)があったのか、街中では全くディーラーを見かけず、どこで車を売っているのかなぁ〜と思っていました、解決、解決。
マリオさん、ここで降ろして帰ると言う、こちらはタクシーで廻る予定(待ち時間の料金を払うと言っても)ダメ、エェ〜ッ、こんなに広い場所を歩いて訪問??(恐らく2〜3km四方はありますよ、ここは)
マリオさんから電話メモ(用事が済んだらここに掛けろ)を渡されて、さっさと帰ってしまいました。あぁ〜、あ〜っ・・・(ぷりーず、かむばっく!)
気を取り直して、歩いて頑張るぞー。
始めはシボレー店へ、入るやコルベットZR-1の色違いがずらーと3台とカマロのお出迎え、ワォー!(と、これから歩く事も忘れてしまいました)
お値段は? カマロSS(インディ500の限定車)が$33,945($1≒93円で315万円、日本では535万円)
ZR-1が$106,880(約994万円、日本では1,490万円)換算すると随分安いですね。(特に今は円高ですしね)
店頭にはコルベットのカタログが無かったので、近くのでか〜いおじさん(営業マン)に頼んだら、奥の部屋から持って来てくれました。
次はVW店。パサート($41,294)が入口にドーンと鎮座。お水もどうぞ、と言って頂いたので、冷蔵ケースから勝手にミネラルウォーター(何と、VWマーク入りのペットボトル)を取り出して、一息入れました。
今の時期は丁度モデルイヤーの切り替え時期、したがって2010年カタログが欠品したり、2011年モデルがあったり、2009年のカタログが残っていたり、何か掘り出し物は・・・
お次はホンダ店で〜す。
日本には無いアコードクロスツアー4WD($34,020)を中心に、お馴染みのフィット(5ドア、$19,110)、インサイト(EX、$23,100)。おぉー、懐かしいエレメントが取り囲む。(値段は仕様が違うので直接比較できないが、ほぼ同じ位かなぁ〜?))
カタログも棚に並べられて、ご自由にどうぞ。インサイトが円形カタログ、フィット・シビックが小形、アコードが中形、SUV・トラックが大版と様々な大きさで、ユニークですよ。
日本では寂しいダッジですが、ここ本国ではさすがフルラインです(当然ですが)。細い横長の横開きのカタログも珍しかったです。
歩き疲れと(カタログの重さ)でややギブアップ気味・・・、あぁー、日産販売店だー(と急に早足になる)。
さて、GT-Rは置いてあるのか?
在りました!!(でも、ロープに囲まれて) セールスマン氏と単語で話す言葉は「これいくら?」と「カタログ欲しい」のみ。
値段は$85,000(約790万円、日本で860万円)、日本より安いのに驚き、おまけに2011年型のカタログを頂いてハッピー、ハッピー。
何と、370Zは$30,410(約280万円、日本で360万円)の安さですよ。やっぱり量販効果かなぁ〜。
近くのアキュラ店をチラッと覗いて、ふらふら歩きながらフォード店へ。(もうかなり足、腰、肩にきています。)
もうこれで終りにしようとマスタングの横で休憩で〜す。
良く見ると横にはフュージョンハイブリッドがドーンと。フォードも頑張っていますね($27,950)
次の店で運転手のマリオさんに電話しょーと、よたよたとマツダ・ミツビシ・キアの併販店舗へ、ばったりとマリオさんが既に迎えに来て助かったー。タクシー(でも、迎えは自分の車、これって白タク??)に安心したのかリンカーン店とトヨタ店に寄り道。
閉店の時間になったので、ホテルへ向う。
彼は帰りの運賃として$70を請求、確か行きの(正規のメーター料金は$50)料金よりも高いと言ったら、迎えの料金代を含むからと言う。(あんた白タクだろう、と日本語で言っても解らないので、値段交渉して$60で成立)
満足感と疲れで、ホテルへ7時過ぎに到着。お疲れ様でした。
5月26日(水)
朝はゆっくり8時に起床。
ホテル内のショップでスペシャルセット(と言っても、ドーナツと紅茶のセット)で軽く済ませ(昨日もそうであったが)、10時頃から市内散策に行く。市街地を南北に通るストリップ大通りに沿って巨大なテーマホテルが建ち並ぶ。
我々のホテルから南下、鳥のフラミンゴを想像するピンクのホテル「フラミンゴ」。
うゎー、あそこに見えるのはエッフェル塔だ、塔と凱旋門のミニ版(本物の2分の1)といってもでかくて高い、パリの町並みを現すホテル「パリス」。
近くには、ハリウッドを表現する「プラネット・ハリウッド」ホテル。白亜の宮殿が優雅なモナコのホテル「モンテカルロ」。高層ビル群の摩天楼を再現したホテル「ニューヨーク・ニューヨーク」。本当にここはどうなっているのか?と不思議な錯覚に陥る。
わぁー、でかいコカコーラボトルのタワーがある、ずばり「ワールドオブコカコーラ」。ここでしか入手できない限定ボトルのコーク(早速3本買込みました)、グッズ類・・・全てがコカコーラだ。近くには巨大なコーラ運搬トラックが・・
その横にはカラフルなチョコボールで有名なM&M'sチョコレートのテーマ館「M&M'sワールド」色々なチョコレートの販売も楽しいが、会社がスポンサーのNASカー「トヨタカムリ」の展示がカッコ良かったなぁ〜。
さらに南に、やゃーー、古代エジプトのピラミッドやスフィンクス、これって本当にホテル??そうですホテル「ルクソール」。
昼食も兼ねて中に入ってみましょう。ピラミッドの斜面に沿って客室が並んでいるのかなぁ〜??
薄暗い中は、メインはやっぱりカジノ場、そこに展示してあるコルベットが当たる抽選に一応応募し(もし、当たったらどないしょー)、食べ物求めてウロウロ、自然と本場のマクドナルドに落ち着きました、ハイ。
歩き疲れたので、今度はモノレールに乗って一番北を目指します。今居る「ルクソール」から無料のモノレールに乗って、隣の世界一の規模を誇る「MGMグランド」ホテルへ、巨大すぎて近くからは写真に写りません(5,000室以上。何とー、本物のライオンとラスベガス・モノレールの始発駅があり、ホテル内で迷ってしまいます。何から何までジャンボで〜す。)
(写真右が寝そべっている本物のライオン)
$5のチケットを買って、一路北進。モノレールに乗ると街全体の様子が良く分りますよ。途中ホテルに沿ったり、離れたり6駅目で終点のホテル「サハラ」に到着。
駅を降りると目前に高かぁ〜いタワーが、東京タワーより高い350m。このタワーを併設するホテルが「ストラトスファイア」、折り返しモノレールで南下し、我々の「インペリアルパレス」の駅へ戻ります。
あ〜ぁ、もうどれだけ歩き、どんなホテルに立ち寄ったのか? 頭が混乱でーす。
少し暗くなったが、まだまだ行きますよ!
今度は通りを徒歩で歩きます。(もう今日で最後です、頑張りましょう)
北に向かって、今度はイタリアのヴェネチアですよ、ホテルを流れる運河まで再現(勿論、ゴンドラも)。
本当に恐れ入りました。ここはホテル「ヴェニシアン」。
金色に輝く超豪華ホテル「ウイン・ラスベガス」、ちょっと他のホテルとは豪華さが違いますよ。入口からロビーまで巨大な大理石、まるで神殿のよう、木が植わった庭や高級ブランド・ブティック店が立ち並び、いったいここは何処でしょう??
ゲー、ワーッ、何とフェラーリとマセラティの販売店もあるぞー、それ行け一目散、中に入ろうとすると受付嬢が何やら我々に向って叫んでいる。何の御用?
どうも入場料($10)を払えと、え〜っ、カーディーラーに入るのに金がいるの??
こんなのはじめてで〜す。おまけに写真はダメと止めを刺されましたよ。
サービス工場も併設され、あくまでカーディーラーですよ。(もし商談に来る人にも入場料を取るのかなぁ〜と聞きたかったけれど、喋れないのでやめました。こっそり写真を1枚パチリ) でもこれがフェラーリ、ここはラスベガスで納得、納得。
夕方も遅くなり、店舗も閉まるのでホテルから出て、夜景を楽しみながら我ホテルへ向け、ぶらりぶらりと帰りました。
今日、街中でこんな車も見かけましたよ。
カムリのタクシー |
パトカー |
リンカーンのリムジン |
2階建てバス |
ロータスエリーゼ |
バイパー・ランボ・911のレンタカー屋 |
5月27日(木)
今日は帰国の日、早朝のモーニングコールに起こされ、いつものスペシャルセットを買い入れ部屋で済ます。いよいよこれでラスベガスともお別れである。
ラスベガス空港へ向うバスの中で、今回の取材旅行を振り返りながら・・・
きっと聞かれるだろうなぁ〜、「カジノで儲かった?」「グランドキャニオンは凄かったでしょう!」「デスバレーには行った?」「ディナーショーは豪華な食事だった?」・・・
答えに困りながら・・・、でも無事に帰ってきたのが何よりのお土産ですよ!と・・・。
5月28日、予定より30分早く成田空港に午後4時15分到着。
終り
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