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東海オートモービル企画/細野一紀
大阪オートメッセ2008 2008.2.9
 東京オートサロンと共に、関西のドレスアップ&チューニングモーターショーとして開催されるこのショーは今年で12回目、1997年の初回以来定着してきた感がある。私にとっては改造車??のイメージが強く、取材する機会が少なかったが、近年メーカーサイドが、かなり積極的にモータースポーツ及びカスタマイズカーの発表の場として盛り上がり、多数の出展車両・来場者(今回は645台・目標20万人以上:プレスリリースによる)のビッグイベントである。
朝からのみぞれが何と雪!に変わった「インテックス大阪」、寒さに震え(残念ながら傘を持たず)急いで入場する。
あれ〜、意外と静か、いつもの馬鹿でかい音響と爆音が無いではないか、今日の9時から13時まではサイレントタイムとの事、年配者?には結構な配慮ですね。まず入った展示場5号館から。大きなトヨタブース、入口近くにVitz RS TRD Racing(直列4気筒NA、1,496cc、110ps)、あのネッツカップレースのVitz、意外とコンパクトでカッコいい。壇上にはTOM'S SC430、2006年スーパーGT500クラスチャンピオン。あの優雅なレクサスSC430のイメージ全くなし、中身は別物の、V8 4,480cc 480ps以上。
これからのモータースポーツの新しい流れが次の展示、SUPRA HV-R、そうです昨年の十勝24時間レース総合優勝のレーシング・ハイブリッドカー、V8 4,480ccのエンジンとモーター出力(Fr:10kw×2 Rr:150kw)。こんな車でルマンの欧州ディーゼルパワーと対決して欲しいですね。
カスタマイズカーはMARK X ZiO TGDA Concept、トヨタGTのドライバーがプロデュース、由良拓也氏デザインによりカスタムカーのコンセプトカー部門の最優秀賞受賞作品とか。


4号館に入るとここはオートバックス?? そうですARTA(Autobacs Racing Team Aguri)NSXがGT500シリーズの2007年タイトルを獲得。1998年の参戦開始から10年目、ついにオートバックスと鈴木亜久里共同プロジェクトが快挙を果たす。私も第6戦鈴鹿1000kmを観戦、予選5位から2位でゴールしたあの熱戦が思い出される。
”マッハ号”VS”ガライヤ号”2008年夏、夢のバトルが始まる!!ここは映画館??
未来型のレーシングカー「ガライヤ号」と1960年代に放映された「マッハGoGoGo」が大バトルを繰り広げるとか、今年の夏の全国ロードショー「Speed Racer」は必見。
 
同じ館には三菱自動車が東京国際カスタマカーコンテスト2008、セダン部門最優秀賞 GALAN FORTIS Low Rider、LANCER Evo.] D1-GP Conceptとグループ N Rally Car(スペック非公開)。


6号館ではホンダとマツダが出展。
ホンダはSport Modulo TypeR、これは昨年発売されたCivic Type Rをベースにスーパー耐久レースからのフィードバックとエアロパーツによりカスタマイズ。同時にベースとなった Team HONDA 2007スーパー耐久ST4クラスチャンピオンカーが展示。
マツダはDemio Mazda Speed ConceptとAtenza Mazda Speed Concept(後ろの人混みは?? ロータリーエンジンの分解組立の実演)


やはりこの3号館(今回)のメインはこれでしょう。
NISSAN GT-R(R35)。Zに代わり Super GT500クラス制覇を目指し、5年ぶりにGT-Rが復活。VK45DE 4,494cc 500ps以上はARTA NSXからタイトルを奪回できるか!
昨年のGT500クラス XANAVI NISMO Zも最後?の勇姿を披露(それでも第3戦富士で優勝、第1と第6戦の鈴鹿で2位、3位)、ファン(こども)サービスの乗車には我子を写すカメラパパ(ママ)に人気殺到。陰に隠れて係員がNISMO Z Type 380RSをカタログ片手に売り込んでいました。(300台限定車がまだ売れ残っているのかなぁ〜??)
同じ館内では、スバルも新型IMPREZA WRC ConceptとWRX STi Gr-N ティームAraiカラーが壇上でお披露目。(頑張れ新井選手!)


2号館も意外と人混みで活気に溢れていましたよ。
ラリーシーンのビデオが流れる中、ステージでお披露目。勿論、SUZUKI SX4 WRC(ターボチャージャー4気筒 1,997cc 320ps)。
スズキは2002年からJWRCに参戦、イグニス、スイフトで2度のドライバーズチャンピオンを獲得、いよいよ今年からWRCへとステップアップ、いきなり第1戦のモンテカルロラリーで8位入賞、やったー。
イエローandホワイトのボディーカラーは本当にカッコいい。日本車の活躍が低迷する中、日本開発・製作の生粋のWRカーの活躍が期待される。(注:2月10日終了の第2戦スウェディッシュラリーでは7位と連続入賞、スバルも今年は調子を上げ、第1戦4位、第2戦3位と好調だ)

1号館のモータースポーツゾーンは名車の登場です。
懐かしいNissan Skyline GT-R(KPGC110 1972年ショーモデル)、Toyota TOM'S TS010(1992年 世界スポーツカー選手権 C1クラス)、Toyota Celica Twincam Turbo(TA64 1985年 WRC)。勿論、定番サーキットの狼等も健在です。
新しくはMitsubishi パジェロ エボリューション(ダカールラリーの連覇を狙うが、2008年政情不安の為中止となる。)、Suzuki Swift Super 1600(2007年ドライバーズチャンピオン車両)、Ferrari F2007。



今回はメーカー系のレース、ラリー車を中心に取り上げたが、個性的な改造(内外装、エンジン、オーディオ)も多数あり、興味深い取材であった。サイレントタイムも終了し、大音響が各ブースに響く中、最後にセンチュリーベースの改造車(Fifty SPL Century 5L)と雪景色を掲載して帰路に着くこととする。


大阪オートメッセ2008
期間:2008年2月9日〜2月11日
場所:インテックス大阪(大阪市住之江区)

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