Car information & Car life plan
東海オートモービル企画/細野一紀
ドイツ自動車事情 2015.10.20~10.28

10月20日(火)
 セントレアから乗り継ぎ、定刻11時25分に日本航空JL407便は成田空港を出発、長い11時間のフライトは始まった。
現地午後4時30分(時差は8時間日本が早い)フランクフルト国際空港着。
10℃でかなり寒い(日本より約10℃も低い)。

さて、超特急ICE(インター・シティー・エクスプレス)の乗り場はどこだ~ぁ?
案内板やインフォメーションで聞くが理解度は半分?(早速、英会話力不足!)
「ここターミナル2からターミナル1へ移動、空港長距離列車駅へ行きなさい」と言ったと思う?

やっとのことで辿り着きましたよ。この空港はでかいな~ぁ。
日本でも在来線と新幹線はホームが別だが、ここはさらに建物と階層が違い本当に分かりづらい。

空港駅からICEでシュトゥットガルドまで1時間余り、午後8時過ぎ中央駅に到着。
駅ではウドさん夫妻の出迎えを受け、久しぶりの再会を喜ぶ。
やっと会えたー、彼の奥さん(ダニエラ)は日本語が達者だから本当に助かりま~す。(これから楽だ!)

日本でも珍しくなったウドさんのホンダFR-V(日本名エディックス)で、1時間ほどでメッシンゲン(Moessingen)の自宅に到着。

夜遅くまで我々を待ってくれたウドさん一家(ルーマニアに住む夫妻の母親)と夕食を頂き、賑やかな交歓会(日本語、英語、ドイツ語にルーマニア語が入り乱れ)となりました。

日本からのお土産として「ゆかた」を持参。早速試着に同行の家内が奮闘(格闘?)していましたよ、ハイ。
何とかウドさんの母親に着せてあげて出来あがり、ハイ、写真をパチリ!



市内のホテルまで送って頂き、長かった1日がやっと終了。夜中の12時でした。


10月21日(水)


 
朝起きると、何と爽やかなロケーション。(田舎と言うこと?)
いやいや、このホテル「GARNI」はビール会社が経営するホテルなのです。

ウドさん宅で朝食を食べる為に、ホテルまでFR-Vがお出迎え。
車を覗き込むとFR-Vのオドメーターは、な何と「182,601km」ワオー、すばらしーい走行距離!

我々を心配してか、「大丈夫、事前に点検し、タイヤは新品よ」だって。
エディクスさん、これから1週間宜しくお願いしますよ!

美味しい朝食を皆で頂き、最初の訪問地テュービンゲン(Tubingen)へ。



メッシンゲンから15kmほど離れたテュービンゲンはヘッセ、ヘーゲル、ケプラー等有名な作家や学者がこの街で過ごした古い歴史がある美しい町である。
まるで絵ハガキのような、ネッカー川沿いの風景、坂道を登り町の中心部に行くと朝市でにぎわうマルクト広場ーーー。
珍しいタクシーのジャズ(フィット)、何気なく止めてあるUP!、絵になるなあ~。










テュービンゲンを後にして、50km離れたシュトゥットガルト(Stuttgart)へ向かう。
シュトゥットガルトは今度で3回目の訪問である。1997年のポルシェ旧社屋とミュージアム、2012年のMBとポルシェの新ミュージアム、そして今回はポルシェの工場見学である。

午後2時からのファクトリーツアーに合わせて到着。
ウワー、このタワーは何だ! 歴代ポルシェ3台が空に向かって。
2012年には無かったこのタワーは最近できたのだろうか?
社屋前には試乗車3台がお出迎え、何と911GT3の試乗車も・・・さすがメーカー本社。
それに、カレラGTにも出会えました。

チケット売り場で6€(1ユーロ≒135円で810円、今後はこのレートで換算)を支払い見学の順番を待つ。
ところが、この時間帯は英語案内は無く、全てドイツ語案内のみ。(勿論日本語案内は無く、英語も解らないのに、ドイツ語案内とは、トホホ・・・)

20名ほど集まったところで、ガイドが見学の注意事項を言う。(言っているように思えた。)
カメラや携帯を預けて、ガイドが唯一人の日本人(私)に向かって「注意事項は解ったか?」と言ってきたので、(解らなかったが)「ヤー(イエス)」
と答えた。(皆の注目を集めて、体がゾクッと震えた。)

ボディーの組立・エンジン組付けラインを中心に見学。(日本と比べて)ライン速度はとても遅かったが、ロボットの稼働は結構多かった。
随所での説明で言葉は全く解らないが、状況を見て推測はできた。
ウドさんは気を利かして、時々私に英語で翻訳してくれたので、ウン、ウンとうなずいたがそれもあまり解りませんでした。(ごめんねウドさん。)
内装の製作過程では、ミシンで縫製する姿にドイツ職人のマイスターを感じ、車1台に牛7頭分の皮が使われている事は理解しましたよ。

午後5時、シュトゥットガルト中心部に戻り、何故かイタリアンレストランでピザの夕食をする。


さあー、ここからは今夜の宿泊地ニュルンベルグ(Nurnberg)を目指して一気に200kmを走りましょう。

221kmを走破し、午後10時 「ブルッグホテル」(Burghotel)に到着。
本日の走行182,601km~182,890kmで289km。


10月22日(木)

パンとベーコン・ソーセージ類がやたらと多く、野菜類が少ないバイキングで朝食を済ませ、ホテルから歩いて散策をする。
ニュルンベルグはおもちゃと画家デューラーを生んだ町として知られ、歴史に興味がある人には、ナチ戦犯に対するニュルンベルグ裁判が行われたことでも有名である。

ドイツでは道路の両側がびっしり駐車場、結構風景に溶け込む日本車達を見ながら、街をぶらぶら。
究極のスマートの駐車見本に出会えましたよ。

やがて、おもちゃ博物館に到着。(写真右)
ここでは世界最大級の玩具見本市が開かれる。











内部を見ましょう。
錫やブリキの懐かしいおもちゃ、ドールハウスの数々の作品は本当に素晴らしい。













おもちゃ博物館から真っ直ぐに北へ歩くと、画家デューラーの家があるデューラー広場に出る。
ルネッサンス時代の大画家デューラーが過ごした家で、内部の生活様式が分かる造りになっており、複製画が展示されている。









午後2時、昼食をケーキと紅茶で済ませる。この巨大なケーキは日本のショートケーキの4~5個分はあったなぁ~。(右上写真))


さぁ~、市内のディーラー巡りに行きましょう。
ここに日本車を扱っているディーラーがありますよ。
ワオー、ホンダ、何と言っても今一番の旬と言えば、この車、ニューシビック タイプ R !!
今、日本ではネット限定受付で750台、希望者多数の場合は抽選、色は白と黒のみ。おまけに紙ベースのカタログは無いとか??

ここでは既に販売され、外装色は5色(ホワイト、ブラックパール、レッド、ブルーメタリック、メタルメタリック)。勿論、専用カタログも頂きましたよ。
1,996cc 310psのパワーは、FF量産車最速をメガーヌRSトロフィーRから奪回した、ニュルブルクリンクのラップタイム7分50秒63!
 お値段は34,000€(459万円)で日本の勝ち(それでも高い428万円、日本でも輸入車ですからねぇ~。)

ちょっとRに力が入り過ぎたかなぁ。その他の車も紹介しましょう。

Honda Autohaus Hoefler

Civic 1,798cc 23,590€

Civic Tourer 25,990€

Jazz 1,318cc 18,450€

CR-V 1,997cc 25,390€

経営者が同じのマツダの店舗です。

Mazda Autohaus Hoefler

CX-3 1,499cc 17,990€

CX-5 2,191cc 33,590€

Mazda 2  1,496cc 13,990€ 

Mazda 3  1,998cc 21,390€


お次はVWディーラー。これもある意味、今最も話題のあるメーカーですね。排ガス規制逃れの疑惑問題で世界中を騒がせていますよね。

そう思うと、この大きくて立派なショールームも何処となくひっそりとしているような?

VWの最高級車フェートン(日本には正規輸入されていない)も、ショールームの裏側で静かに佇んでいました。


ショールーム内を見ましょうか。

Passat 2.0TDI 1,968cc 49,268€

Golf GTE 1.4 PHEV 41,842€

UP! 999cc 60ps 13,270€

Beetle Cabriole 1.2TSi 34,285€


そろそろ出発です。
現在午後6時。夕食を済ませ、ここニュルンベルグから一気に北上。今夜の宿があるヴィッテンベルグ(Wittenberg)を目指す。
えぇ~、ここからまだ400km近くも走るの? 今日中に着けるのかなぁ~。

高速を走り続け、途中でガソリン給油。ホテルの場所も田舎で住所が分からず手間取り、小雨も降り、本当にこんな所にホテルがあるの?
真っ暗闇の中やっとのことで辿り着いたが、時間は夜中の12時。ウドさん運転お疲れ様!お休みなさい。
本日の走行182,890km~183,285kmで395km。


10月23日(金)
朝起きて見ると、予想どおりかなりの田舎です。
ホテル名「Grune Tanne」グリューネタツネは緑のモミの木の意味とか。なるほどねぇ~。

ホテル前から続く石畳の並木道は何とも風情がありますね。




さあー、出発しましょう。
ヴィッテンベルグからベルリン(Berlin)を目指してアウトバーンを北上。
速度制限なしのアウトバーンも、近年は環境問題で制限速度130km/hの標識が多い。それでも130~150km/hは普通で、追い越し車線(中央分離帯寄り)を200km/h以上で飛ばす車もかなりありますね。
でも、低速の大型貨物車は右端、走行車線は真ん中、追い越し車線は左端が厳格に守られ、日本で時々見られる追い越し車線をトロトロ走る車はないですねぇ~。
道路沿いには発電用風車も多く林立し、ドイツのエコ環境対策が知らされます。


アウトバーンを100kmほど走ると、ベルリン近郊に入ります。

午前11時。「ちょっと立ち寄りましょう」と、行ったのが「Classic Remise」クラシックカー置場(車庫)。
ここは何かなぁ~。
要するに、カーディーラー、クラシックカー専門店(修理工場)、車関連用品店、クラシックカーの保管場所(駐車場)等が集まっている巨大な車庫なのです。

写真で順に少し紹介しましょう。
フェラーリディーラー、クラシックイタリア車専門店、クラシックMB専門店、クラシックイギリス車専門店、ロータスディーラー、あのアマルガム(ビッグスケールミニカー)、ミニカーショップ、ラ フェラーリもありました。





ベルリン市街のホテルまではもう少しですよ。

午後2時、「HOTEL CASTELL」ホテルキャッスルへ到着。

遅い昼食後、バスで市内観光をしましょうと出かける。
バス乗り場までぶらぶら歩いていると、アレレ?・・・マセラティやランボルギーニが無造作に路肩駐車していますよ、それも相当汚れてますね。
交差点を見ると、ミニ(クラシック)はまだまだ現役で頑張ってますよ。
おーぃ、トラバントは何処にいるの?
ここは首都ベルリンですからね。

あー、市内循環の観光バスが来ましたよ、乗りましょう。

6時を過ぎて少し暗くなってきましたよ、あーっ、あれが「ベルリンの壁」か!
建物はまた明日ゆっくり見学するとして、これだけは写真を撮らないと。信号待ちの間にパチリ、パチリとOK、落書きいっぱ~い。
ベルリンの壁の崩壊を思い出しました。


夜7時、ベルリン駅を見ながら観光バスともお別れで~す。

ホテルへの帰り道、わぉー、ニューアウディR8 V10だ。
そうです、ここは世界に3か所(ロンドン・ベルリン・北京)しかないメーカーのショールーム。
そろそろ閉店か? ウドさん慌てて飛び込んで、分厚く重いR8のハードカバーカタログをゲット、私がそれを頂きました。ハイ有難う、ウドさん。


ホテルに帰って今晩は久しぶりに早く寝ましょう。
本日の走行183,285km~183,413kmで128km。


10月24日(土)

朝ホテルを出発し、駐車場に止めると、目の前にコンクリートブロックの群れが現れます。
何だこれは? ここは「ユダヤ人犠牲者記念館」。これは虐殺されたユダヤ人に捧げられた記念碑で、多数のブロックが幾何学模様で迷路の様相です。



北へ200m位歩くと、統一ドイツの象徴、あの「ブランデンブルク門」。 わぁあー、でかいなぁ~。
この門前にベルリンの壁が築かれ、東西分裂でこの門を通り抜けることが出来なかったとか。
当時の壁跡がそのまま残され、南北に走っています。
(私がまたいでいる所が東西の壁跡、手前が門で後方が議事堂)


この門から東に延びる通りが「ウンター・デン・リンデン」、西に「6月17日通り」で遠くに「戦勝記念塔」が見えますよ。




壁跡にそって北へ歩くと、これまた大きな建物、「ドイツ連邦議会議事堂」です。
予約をすれば内部を見学できるらしく、多くの観光客が並んでました。



あぁー、トラバント! やっと会えました、東ドイツ時代の国民車。

門前にも止まっていたので、記念撮影ハイ、パチリ。(やっと、見れた・撮れた・触れた・・・)


べルリンはドイツ最大の都市で東京23区の1.5倍の広さ、とても1日では見られません。
人口は少ないが(東京より)、統一後25年が過ぎ、その歴史の重み故、重厚な都市という感じがしました。



只今午前11時、これからベルリンを離れ、今度は西に進み、250km先のヴォルフスブルク(Wolfsburg)を目指します。


快適なアウトバーンを飛ばし、途中珍しく交通渋滞にも会ったが、約3時間で到着する。






ワオーー、この素晴らしい景色を見て下さ~い!
最近、このフォルクスワーゲン本社の写真は、新聞やテレビで随分と見かけるようになりましたね。

ヴォルフスブルクはVWの自動車城下町、日本ではトヨタの豊田市にあたりますかね。
今年もVWとトヨタは世界一を競っていただけに、排ガス規制逃れの疑惑問題で残念ですね。

この広大な敷地内にあるアウトシュタットAutostadt(自動車の町という意味)は、いわば自動車のテーマパーク。
ミュージアムをはじめ、ホテル・レストランもあり、VWグループ全体の様子や車との体験学習もできる総合施設です。


ミュージアムはこの館内と敷地内の少し離れた2か所にありますが、最初は離れた場所にあるVW車の歴史的変遷がよく分かる博物館に行きましょう。

あれ、こんなにさびれた博物館? と思うほど古く質素な建物。
でもここが凄いのです、中味が違います。



歴史から始まり、歴代VW車がずら~り---.
まず、Kafer(ケーファ-とはかぶと虫のこと)からどーぞ。

KaferBrezel 1131cc 25hp1943y

Kafer Ovali 1192cc 30hp 1955y

KaferExport 1192cc 34hp 1966y

Kafer 1200 1192cc 34hp1978y

Kafer 20Millionen 1981y

Fusca 1584cc 54hp 1986y

Mexiko Taxi 1955y

Ultima Edicion 最終生産2003y

ADAC-Kafer 1973y

Post-Kafer 1977y

続いて、Tシリーズとサファリ。

T1 Kombi 1956y

T2a Kombi 1967y

T2b Allrad 1978y

T3 Traveller 1979y

Type 181 Safari 1980y

こちらもVW。

EA97 1960y

EA142 1679cc 68hp 1966y

1500 Type 3 Cabrio 1961y

1600 Limousine 1973y

SP2 1678cc 65hp 1973y

ちょっと変わったVW。

ARVW 2383cc 175hp 1980y

1Liter Auto 8.5hp 2002y

XL1 Plugin-Hybrid 2013y

Ketten-Touareg 6L 420hp

Touareg Ⅲ TDI Race

お馴染みゴルフⅠからⅤ、説明はいらないですよね。

まだまだ紹介したいのですが、そろそろアウトシュタットへ戻りましょう。

本当にこちらの建物は近代的で清潔です。

昼食も忘れて博物館に没頭し、午後4時の食事です。(もしかして夕食も兼ねるの??)
見て下さい、ウドさん夫妻の食欲ぶりを。私と家内はピザを半分ずつ・・・で充分です。(歳が違いますよね。)

敷地内にはVWグループが、VWを始め、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、シュコダ、セアト等がブランド別に建物(ショールーム)を有しています。
さらに、サービスセンターや納車センターまで完備し、車に関する総合施設です。

今居る館は、企業グループ全体の総合案内広場で、先ほど食事をしたレストランや、ショッピングセンターが併設されている。
敷地内の全ての施設を見学するには、2~3日は必要でしょうね。

閉館まで残り1時間。
時間まで館内の様子を見て回りましょう。


夕闇せまる午後6時30分、ライトアップされたアウトシュタットを眺めながら出発しましょう。

もう一度ゆっくり来たいですね、バイバイ。


FR-Vは更に西を目指します。できるだけ今日のうちにオランダに近づこう、と宿泊地Hamm(アム)まで約260km。
えぇー、また夜中に到着?

道中、エッソのスタンドで給油。値段をチェックしましょうか。
看板の上から順にディーゼル 1.059€(143円/L)、スーパーE10 1.239€(167円/L)、スーパー 1.259€(170円/ L)、スーパープラス 1.339€(181円/L)です。
ディーゼルは軽油、スーパーE10とは? エタノールが10%入ったガソリン、スーパーはオクタン価95、スーパープラスはオクタン価98のハイオクですね。日本よりはかなり高めですね~ぇ。ウドさんはスーパーE10
を給油していましたよ。

予想に反して? 順調に進み午後9時30分にアム(Hamm)の「B&Bホテル」到着。
260kmを給油・休憩を含んで3時間、平均速度86km/hは速いなぁ~。
本日の走行183,413km~183,940kmで、何と527km!


10月25日(日)

朝ホテルを出ると、前はすぐ駅? には見えませんよ。
でも、前の駐輪場の様子から駅かなぁ~?
(最初は博物館かと思いましたよ。)

駅に書いてある赤文字「DB」はドイツ鉄道(Deutsche Bahn)、時計の下「Bahnhof」は鉄道駅を表します。

霧雨で煙るホテルを午前9時過ぎに出発、更に西方に向かい、今日はドイツからオランダのフェンロー(Venlo)を目指します。。

順調にアウトバーンを飛ばし、2時間でオランダに入国。

国境、と言うより感覚的には県境(日本の)を越える感じ。
勿論、入国検査も無し、道路状況も全く変わらず、そう言えば先ほど、ユーロ旗に「ようこそオランダへ」と書いてあったなぁ~。
標識に従い高速を下りる。



フェンロー訪問は、今年で2度目。この時期に行われるカタログ交換会(Swapping Meeting in Venlo)に参加する為である。
開催は午後2時から、それまで街を散策しましょう。
ドイツとの建物の違いは(私には)あまり分からないが、これだけはすぐに分りましたよ。 自転車道!
オランダは世界一の自転車天国、フェンローに入った途端、自転車専用道路(左写真の標識と茶色の路面)が完備されていますねぇ~。


街中の店や観覧車も人もまばらで静かです。
あ~ぁ、のんびりするなぁ~。(日曜日の12時ですよ!今日は。日本だったら・・・)

やっと、人が少し増えてきました、パンとお茶で軽~く昼食。




会場に到着です。

荷物(交換用カタログ)を降ろして会場に入ると、おおー、お久しぶり。
今回もお世話になるオランダの世話方ローエルさん、モンスさんと再会の挨拶。

2012年に会ったアルバートさん、やぁー・やぁーと声をかけ、握手を求める○○さんに△△さん、(この人達どなたでした?)
オランダ、ドイツ、ベルギー、・・・EU近隣諸国から集まった仲間たち。
対して、家内を引き連れ、遠く日本からの来訪者は珍しいのでしょう??

「さぁー、細野商店の開店ですよー。販売はいたしません、交換のみですよ。」(販売している人も結構多い。)

前回参加した交換会を機会に知り合った仲間のお陰で、私のミニ(クラシックミニ)、MGやZ(240・260・280Z)等のコレクションは多いに増え、有難うございました。

今回も欲しかった数点のカタログを交換でゲット!

日本車(カタログ)は、EUに輸出していないセンチュリーやプレジデント、古いランエボ・インプレッサ・Z、GT-R(特にニスモ)は人気ですね。 特に今回はS660がダントツ人気、3冊があっーと言う間に無くなりました。
家内も店番を手伝い、段々と調子に乗って(最初はいやいや)、面白がっていましたよ。ご苦労さん。

持ってきたカタログを速く処分しようと、バンバン無料で差し上げるが、相手もお返しで持ってくる。
結局、カタログの重量は減らずに、明日は郵便局から送りましょう。

そろそろ時間となり、横の喫茶でコーラを飲んでいたら、あぁー、ローエルのご両親だ!
向こうも思い出したらしく、偶然の再会を喜ぶ。


前回、お宅で夕食を頂き、随分とお世話になり、本当に有難うございました。

全員そろって記念撮影。 会えてよかったなぁ~。


午後5時30分、別れを惜しみながら今夜の宿泊先アイントフォーフェン(Eindhovenオランダ)に向かう。
6時30分、ホテルハンプシャー「Hotel Hampshire」に到着。 明日はゆっくり出発しましょう。
本日の走行183,940km~184,163kmで223km。


10月26日(月)

朝9時30分ホテル出発。

アイントフォーフェンは、2012年にDAF(ダフ)ミュージアムを訪れたことがあり今回2度目となる。

街を歩くと、やっぱり自転車道がはばをきかせていますよ。

見て下さい、この広~い自転車道、車道や歩道の幅と同じでは?
何と、自転車専用の信号機もありました。

あぁー、ダフのトラックだ。やっぱりここはオランダ。

と思ったら、貴女は何をしてるのだ?(団塊の世代ですからねぇ~・・・。)街を歩きましょう。










折角ここまで来たのだから、近くの(10km余り離れた)ゴッホゆかりの地、ヌエネン(Nuenen)に行きたい、と家内の希望でハイ、どーぞ。

牧師の父の赴任地ヌエネンに住み着いたヴィンセント・ヴァン・ゴッホは、ここで風景や農民をモデルにした多くの絵を描いたとされています。

残念ながら、本日ミュージアムは休館日、でも本当に静かな美しい田舎町です。

あちこちに、ゴッホがスケッチした家の看板や像も建っています。
何と、喫茶「CAFETARIA VAN GOGH」だって。
喫茶がお休みなら、ベンチでリンゴ(スモモ?)をガリガリ。

こんな所に、こんな車が?? 日産の限定車フィガロだ~っ! それも右ハンドル!
正規輸出はされていないが、イギリスでは人気があり、中古車が多数並行輸入されたとか? でもねぇ~、ナンバープレートが???・・・。

これでオランダともお別れです。
今度は南東へ向かって、ドイツのケルン(Koln)を目指します。 ここからケルンまでは、わずか150km、すぐそこですよ。
アウトバーンを走ると、時間と距離感覚がまひし、100kmなんてすぐ横の隣町って感じ。

サービスエリアでトイレと給油。 トイレは0.5€の有料チケットですが、店で買い物をすると0.5€割り引いてくれます。(買い物をすれば、トイレは無料。)

ガソリンのオランダとドイツの値段を比べて見ましょうか。
左がオランダ、右がドイツの同じ日の値段表示。
面白いことに、オランダでは全てユーロセント、ドイツはユーロ単位で揃えてあります。
従って、オランダの値段を100で割ると(小数点を2桁ずらすと)、ユーロ/1リッターとなります。
ハイオクで1.619€(219円/L)と1.439€(194円/L)、レギュラーで1.559€(210円)と1.359€(183円)となり、ドイツの方が安くなります。
それにしても、めちゃ高いなぁ~。 今頃日本ではハイオクでも130円台、レギュラーなら120円台の値段ですよ。
為替レートや税金の関係もあり単純比較はできませんが、ここは高速道路料金がただですからねぇ~。

午後3時10分、ケルン着。
ホテルの駐車場に車を止め、近くの郵便局へ行きましょう。 でも?結構重くて(カタログですからね。)、駐車場もなく(郵便局には)、ホテル前で待機しているタクシーに乗ることに。 荷物の積み下ろしを手伝ってもらい、500m先までお願いしま~す。
タクシーはベンツで、この色ですよ。

あそこに、黄色の「DHL」(Deutsche Post)の看板、本当にすぐ近くです。 日本でも時々このマークの宅配車を見ますね。

料金はいくら位かかるかなぁ~?
重量20kg~30kgの航空便で244.99€(≒33,000円)、1,100円/kgはJPの安いSAL便(1,000円/kg)より少し高め。 でも、5日~1週間で日本に到着ですって。(確かに1週間で到着しました、SAL便だとドイツまで2週間から20日は必要ですよ。)
あ~ぁ、荷物を送って軽くなったー。
夕方の市内を軽く散策。
明日は、朝から市内観光をして、フランクフルトへ戻り、いよいよ日本かぁ~。
宿泊ホテルは「Hotel IBIS」。
本日の走行184,163km~184,326kmで163km。



10月27日(火)

市内観光に行きましょう。とホテルを朝9時に出発。

ケルンと言えば「ケルン大聖堂」(Kolner Dom)、ここではドームと呼ばれています。
勿論、ユネスコの世界遺産。

遠くからもよく見えますよ。


近づいて見ましょう。
わー、何とデカ~イ、見上げても近くではてっぺんが見えません。

パンフレット(日本語)によると、歴史は4世紀にまでさかのぼり、焼失・新築・改築が繰り返され、817年には全長95m、1265年には現在に伝えられる基礎が固まり、大聖堂が完成したのは19世紀に入ってからのことである。
従って全てが完成したのは、建設開始から600年以上が経過した1880年のことであった。
北塔と南塔があり、高さはともに157m、ゴジック様式の建築物では世界最大である。と書いてありますよ。

入口から順に内部を案内しましょう。うわー、高くて、広~ぃ。

大聖堂の反対側に行って見ましょう。

風景も一変し、ライン川に架かる橋には、ケルン中央駅から発車する電車が通り過ぎて行きました。
見渡せば、古い旧市庁舎、教会、博物館が大聖堂を取り囲み、付近は貴重な文化遺産に溢れています。



さぁー、これで全ての観光は終わりになりました。

フランクフルト空港へ、アウトバーンを走りましょう。
午後3時、空港着。

長~くお世話になったウドさん夫妻と、ピザで食事。(ピザしか無かったの?)

本日の走行184,326km~184,524kmで198km。
21日から今日まで1,923km、プラス20日の走行分で何と2,000kmオーバー。
ウドさん夫妻のお陰で、無事に終わることが出来ました。
ウドさんの運転と頑張ったFR-V、本当に有難うございました。 ダンケ シェーン。

ここから、11時間のフライト、成田から乗り継ぎをしてセントレア、我家に車で帰ったのは28日の夜中でした。
言い忘れましたが、機内で牛丼、がでましたよ。 メニューはずばり、「AIR吉野家」。 さすがJAL。

日本は暖かだ、寒暖の差で体調を崩し、3日間風邪をひいてしまいました。

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