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東海オートモービル企画/細野一紀
ドバイ・イスタンブール自動車事情 200810.7~10.14
10月7-8日(火-水) セントレアからドバイへ
小雨のセントレアを定刻より早く、夜10時30分出発、ドバイへ向う。
今回の取材旅行も恒例となったACCジャーナルの森編集長と三木さん。
約10時間のフライト後、8日、ドバイ空港へ到着。朝4時45分(時差5時間)、気温27℃、少し蒸し暑いがそれ程不快でもない。乗り継ぎ便(14時30分)まで時間があり、出国して市内カーディーラー廻りを計画。
アラブ首長国連邦UAE・ドバイ、アラビアンナイトの世界とはかけ離れた大都市、オイルマネーの資金力と建設ラッシュのこの都市は世界一の高層ビル・テーマパーク・空港・・・壮大な巨大プロジェクトばかり。
砂漠(埋立地)に造られた人工都市、あのアラブ民族衣装の人々は何処に居るの?
富豪が乗るのか最新のクワトロポルテやポルシェターボ、外国人も非常に多い。
空港前でタクシーと3時間半のチャーター料金を交渉、このボルボの運転手さん、なかなか手強い、500Dhを400に値切るのが精一杯。(1デイルハム,又はAED≒30円として12,000円)それでも新しいボルボワゴンは快適である。
カーディーラー廻り、最初はディーラーが何処に在るのか全く分かりません(運ちゃんOK,OKと言っているけど大丈夫かなぁ~)1時間余りの回り道後やっと我々の目的が理解できたらしい。(カーディーラーへ行く旅行者なんていないもんなぁ~、そりゃーもっともだ。)
車窓から建設中の世界一の高層ビル・バージドバイ(何と、800m超!左写真の遠景)を見ながら、始めはアルファとサーブのディーラーへ。
Gargash Motorと書かれたドアを恐る恐る開けるとドーンとアルファがあります、私が大好きな車です。
貧乏性の悲しさ、すぐに値札に目が、GT(3.2L)が185,000Dh(≒555万円)、スパイダーが190,000Dh(≒570万円)。あれっ~、意外、日本でもそれぞれ、550、600万円程度だから殆ど同じだ。
次に寄ったGMはハマーとキャデラックのオンパレード、リッチな若者はハマーで砂漠を爆走か。
日本車も結構多いですよ。特に新しいタクシーはカムリが目立ちます。
スズキ、スバルを駆け足で廻り、さぁーホンダのショールームで一服、覗いてみましょう。あ~ぁ、あるある、見慣れたジャズ(フィット)にシビック、庶民の味方のお値段は? ジャズが56,000Dh(≒168万円)とシビックが66,000Dh(≒198万円)すご~く普通のお値段ですね。
日産店にも寄りました、大好きなZの前で一枚パチリ。説明ボードには「World Class VQ35HR 327hp」とエンジン性能が誇らしげに?(確か日本仕様は310ps余り、これってデータ標記基準の違い、それとも高性能版?)
空港への帰着時間も迫るがここだけはどうしても寄らなくては、そうですレクサス店。
急いで店内に入り、持参したカタログと交換会。ここでは英語版とアラビア語版が存在、アラビア語を希望すると、店員さんは何か不可解な表情(全く読めないアラビア語でどうするの?って感じ。私はアラビア語のカタログが欲しいのです、ハイ!)
カタログ集めに熱中し、写真も値段を聞くのも忘れタクシーに戻りました。
料金を先取りされた手強い運転手さんに分れを告げ、空港内へ。あ~ぁ、疲れました。
10月8日(水) トルコ・イスタンブールへ
♪飛んでイスタンブ~ル~~
光る砂漠でロ~ル
夜だけの~パラダイス♪♪
のフォーク(ではなく、ニューミュージック?)が自然と口ずさみたくなる、あ~あ、ここはエキゾチックなイスタンブール、この心地良い響きと共に、ドバイ発のエミレーツ航空777は夕方、アタチュルク国際空港に到着。
明日からのモーターショーに備えて、今夜は早めにお休みなさ~い。
10月9日(木) イスタンブール Auto Show 2008
朝8時30分、ホテル前でタクシーに乗る。空港近くの会場(CNR EXPOセンター)へ。
タクシーは黄色のヒュンダイ・ アクセント、市街は結構な渋滞、狭い道での割り込み・駐停車も常識? やはり運転はラテン系か。
無料の高速道路に入り、突っ走り、約50分でセンター着。料金は29.2トルコリラ(1YTL≒80円で2,400円)
走る車はフィアット、ルノー、プジョー、ヒュンダイ等イタリア、フランス、韓国の小型車が圧倒的に多い、日本車が本当に少ない。
あれ~、入口は?プレスセンターは?確か9時オープン、誰もジャーナリストらしき人はいません。
受付らしき人に聞くが、「まだ準備ができていません。開会式が11時に始まるから、それまでご自由にどうぞ」だって・・・・・。
勿論、プレスカードの発行もなく会場に入るが、清掃等準備の真っ最中、あ~ぁ、これならもっとゆっくり来れば良かった。(これって、トルコ時間?)
それではお楽しみ下さい。
写真はフランス軍団。Renault Megane Coupe Concept・F1/Citroen C5/Peugeot 308RC Z・207RC LM
イタリアの新しい香りをご紹介します。Fiat 500/Arfa Romeo 8C Spider・MiTo/Lancia Deltaで~す。
ドイツの新型熱風! VW Scirocco(懐かしい名前、復活する。)
アジア車も頑張っています。Tata Indica・Proton Persona・Hyundai /電気自動車 e Zone(いーぞって読めませんか?)/Seat Leon
勿論、日本車も健在です。順にトヨタ(レクサス)/ホンダ/日産/ダイハツ/スバル/スズキ。
世界で注目のGT-R、日本でも発売されたスプラッシュも元気です。
取材疲れを癒す為、今宵はトルコ料理だ~っ。
ホテルに帰着後、トルコ料理を求めて、街一番の繁華街に歩いて向う。ガイドブックによるとトルコ料理は世界3大料理の一つとか(ほんまかいな??中華とフランスは有名だが)。
ガイドブックにある有名店は既に廃業、通りがかった若い女性(そう見えた)に美味しい店を尋ね、近くのレストラン「KONAK(コナック)」へ。
写真入のメニューを見ながら、適当に豆のスープ、ラム肉のケバブ(焼肉)2品を注文。
何だこれは!うゎ~、何かぷか~と膨らんだパン(ピザとナンの様なもの)が来ましたよ。レモンを絞ると美味しいスープ、ヨーグルトを付けて食べるラム肉、ナスと肉のコンビネーション・・・、本当に美味しいで~す。日本人の口にも合いますよ。(日本人が)珍しいのか、愛想の良い店員はニコニコして我々を見てました。値段も3人で50リラ(≒4,000円)、お値打ちです。
満足、満足、ホテルへ戻り、お休みなさい。
10月10日(金) カーディーラー廻り
朝7時起床、ホテルのバイキングは美味しい(特に独特のもっちりしたパンが)。
朝のうちに、昨日集めたカタログを日本へ送りに近くの郵便局へ。場所が分らずうろうろしていると、親切なおばさん(いや、お姉さん)が案内してくれました。(有難うございました)
トルコの郵便局「PTT」(郵便・電話・電報の略)は地味な黄色の佇まい、中に入り、これまた地味なおじさんがゆっくり梱包、日本並みの郵送料金(船便で500円/Kg程度)を支払い、作業完了。
午後はディーラー廻りだ。ホテル近くでタクシーと交渉、4時間チャーターでさぁーいくらだ! 運ちゃん500リラ、当方200リラ、今度は運ちゃん350、(思ったとおりだ、ハッ・ハッ・ハー)まだまだ、300と当方、結局310リラ(≒25,000円)の寄り切りで交渉成立。
始めはルノー店。女性(マネージャー)に対応していただき、写真の撮影とカタログを依頼。
クリオ(ルーテシア)のセダンは日本に輸入されていないと言うとビックリしてました。その4ドア版Symbol(シンボル)は29,.923リラ(≒240万)、カングーは27,953リラ(≒224万円)でした。
次はVWディーラーへ。
案内して頂いたケムさん、日本車のカタログを差し上げると非常に喜ばれ、「トルコ紅茶で一服どうぞ」(森さん、三木さんニコニコ顔)。
ゴルフ1.4TSiが40,225リラ(≒320万円)、ティグアンが37,850リラ(≒300万円)
次は三菱店とホンダ店へ。ミツビシディーラーでは2人の女性店員に i のカタログをプレゼント、「わー、可愛い!」と言って(いる様に聞こえた。)喜んでました。車種構成はコルト、ランサー(ギャランフォルティス)とランエボ、アウトランダー、パジェロ、L200(トライトン)、他にキャンターのトラックも扱っている。
一方、ホンダ店は特にシビックの品揃えが充実。シビックセダン・ハイブリット、シビックハッチバック・タイプS&Rと5種類は日本よりも多く、これぞ「アジアとヨーロッパの交差点」の様相である。
ちなみに、プライスはシビックセダン1.6が32,500リラ(≒260万円)、ハッチバックが51,600リラ(≒413万円)と少々お高いですね。
是非行きたかったレクサス店、残念ながら在りませんでした。立ち寄った工事中のトヨタ店で聞いてみると、出店は半年後とか?
昼食抜き(同行のお2人さんからは珍しく文句も出ませんが)で頑張り、取材を早めに切り上げホテルに帰りましょう。
ホテルで休憩後、歩いて近くの繁華街「イスティクラル通り」へ、通りではレトロなトラム(路面電車)が走り、古い町並みとの調和が美しい。
共和国の記念碑が建つタクシム広場でイラクから来た若者に突然話しかけられ、記念撮影(本当に日本人には会わず、珍しいのかなぁ~。)
折角だからトラムに乗りましょう。ハイ、1リラ(≒80円)です。車内では見られない日本人のおじさんトリオ出現に、じろじろ、にこにこ。雑踏をかき分け走るトラムは大丈夫かと思うくらい人や車が接近し、歩行者天国に突然電車や車が乱入する感じ!
夕食は通りの大衆向けレストランで食べるが(昨日の方が、安くて美味かったなぁ~)。
10月11日(土) 地下鉄とトラムを乗り継いで、海峡とバザールへ
朝食を済ませ、さぁー出発。雨だぁ~。タイミング良く駅前には傘売り場が出現、10リラと書いてあるので、5リラと言ったらあっさりOK(もっと値切ればよかった)
今日の行先はヨーロッパとアジア大陸の間を流れるボスフォラス海峡だ。
まず、テュネルと呼ばれる地下鉄、途中駅もなく、世界一短い地下鉄である。切符の買い方は? 0.9リラを払うと小さな専用コイン(ジエトン)を渡され、これをホームの改札口に投入、これでOK。
まさに地下ケーブルカー、2分程下るとすぐ終点、そこからトラムに乗り換え、1駅で船乗り場があるエミノニュに到着。が、凄い雨、近くの喫茶店で雨宿り。
雨もやみ船乗り場へ、客引きのおじさんに案内されるまま観光船内に(2時間、20リラ)。そうだ、あれを買おう、ゴマたっぷりのドーナツ型パン「シミット」何処でも屋台で売っていますよ。1リラ前後でもっちり美味しい!
ボスフォラス海峡はヨーロッパとアジア大陸の間を流れる海峡(黒海と地中海を結ぶ)、いかにも歴史を感じる宮殿やモスク、オスマン・トルコ帝国時代の要塞など等。
ヨーロッパ側には近代的なビルも遠望できるが、アジア側は静かな別荘が立ち並ぶ。まさに「西洋と東洋のクロスポイント」と言われる所以である。
その後、トラムに乗り継ぎ旧市街にあるグランドバザールへ。雑貨から宝装飾品まで揃う巨大市場だ。
わぁ~、凄い人混み、こりゃ~迷路だ、何処に何が売っているのか全く分らないではないか!
結局、何も探せず、何も買わず、ただただ出口を捜して右往左往。
疲れただけで終わりでした。(ウォーキングと思えば納得ですが)
10月12日(日) 貸し切りの市内観光
今日は一日、楽々市内観光。我々3人だけの貸し切りだ。日本語が話せるガイドさんの案内で出発する。
出迎えはなぁ~んと、MBのビアノ、やったー。
運転手さんの名前は忘れたが?、若いガイドの彼女はメルケさん! トルコの大学(日本語学科)を卒業し、H.I.Sの旅行社で仕事をしているそうである。
まずは近くのモスクへ、じゅうたんを敷き詰めた上を歩くと、ここにひざまずき礼拝する敬虔なイスラム教徒の姿が思い浮かぶ。(何と、1日5回も礼拝するそうだ。)
続いて、オスマン・トルコ帝国時代の君主の居城「トプカプ宮殿」、その広い敷地と宝石・装飾類の豪華さは君主の強大な権力を偲ばせるに充分なものがある。庭園に廻れば、ボスフォラス海峡も一望、素晴らしい眺め。
徒歩で、「アヤソフィア大聖堂」へ、イスラムばかりかキリスト教の勢力を示すこの大聖堂は、大理石の柱や土間に囲まれ、超重厚な時間空間に圧倒される。
次はイスタンブールを代表する通称「ブルーモスク」、内部を飾るブルータイルが美しい巨大モスクである。
昼食後、市内の代表的なデパート「CAVAHLR」へ、目的はミニカー事情。
急いで売り場へ、あ~、あつた~。でも、種類もブランドも少ないぞぉー。ミニチャンプス製のアウディ、ポルシェ等々、66~99リラ(5,300~8,000円)日本と同じか、少し高いかなぁ~。やっぱりデパートではこの程度か?
ホテルへの帰路、運転手さんに聞いてもらったガソリン事情にびっくり。軽油が320円/ℓ、ガソリンが350円/ℓだって!!(信じられません)
でも、ガソリン税の使途は国民が理解し、明確に使われているのだろうなぁ。
途中で見つけた看板(最後の写真)、「OTO PARK」、そうです駐車場(オート パーキング)です。
ホテル到着後夕食を求めて、勿論、当初行った、安くて美味しいレストラン「KONAK」、滞在中3度目です。満足、満足・・・
10月13日(月)
いよいよ最後の日、またイスティクラル通りへ散策、お土産買い、昼食、お茶とゆっくり過ごし、本当にの~んびり。パック旅行ではこうはいかないだろうなぁ。
午後、バスでアタチュルク国際空港へ、帰路はドバイでの乗り換えもスムーズで一路セントレアへ。
「サーオルン(ありがとう)、イスタンブール」。
街でのスナップ、順にパトカー、白バイ?、タクシーの群れ、オランダから来たプジョー、カローラ。
終わり。