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東海オートモービル企画/細野一紀
観光バスが出来るまで/ジェイ・バス小松工場見学 2018.1.16
1月16日、名古屋駅〜石川県小松市
 産業観光バスツアー「観光バスが出来るまで」に興味を抱き、行ってきましたー。
2〜3日前より北陸地方は豪雪に見舞われ、こんな時に本当にバスツアーが実施されるの・・・?と思いつつ、連絡(中止の)もなく、朝の8時過ぎにJR名古屋駅新幹線口の集合場所に行く。

あれぇ〜、誰もいない・・、私が一番・・・?
幸い受付ディスクは在り、参加証を提示してただ一人、1番前で並ぶ。
あ〜ぁ、寒い・・・。
参加者は少なく、予定の半数の21名とか、続いて現れたのはご老人(若々しい)、こうして前期高齢者と後期高齢者の二人が先頭に立って並ぶことになりました。

時間になり、見事に全員そろったのでバスに乗り込み、出発する。

ガイドさん、本日はごゆっく〜り、お一人様で2座席を使ってお過ごしください、後ろの席も空いておりますのでご自由にどうぞ、だって・・・。

8時40分に名古屋駅を出発し、一宮ICで名神高速道路へ、滋賀県の米原JCTから北陸自動車道路に入り琵琶湖に沿って北上する。
高速道路は混雑も雪もなく順調に走行、しずが岳SAで休憩。(10時)
駐車場付近は降った雪が積もり、昨日あたりは雪が降っていた様子が残っています。

さぁー、出発しましょう。

敦賀ICを越えると山間から一瞬日本海(敦賀湾)が現れ、雪がかぶった山並みが続きます。
福井県に入ると、あたり一面雪景色。わぁー、北陸に来た〜ぞ!
この頃になるとガイドさん蟹(越前がに)の話に熱が入り、熱く熱く案内してましたねぇ〜。(よほど蟹が好きなのかなぁ〜)


越前市、鯖江市(めがねのフレームで有名)とバスは順調に走り、福井市までやってきました。
福井ICで下り、石川県に入った所でそろそろお昼時。




月うさぎの里でかに釜めしのご馳走だぁー。うさぎと昼飯の関係は???

「加賀の月うさぎ伝説」
江戸時代、加賀藩の村の役人が、ある日傷ついたうさぎを助けました。
その年の秋、異例の長雨が続き、このままでは稲が全滅する危機が迫りましたが、ある日の晩に、役人の元にあの助けたうさぎが現れると、今まで降っていた雨は止み、夜空には美しいお月様。
その年、村は何年ぶりかの大豊作に恵まれましたとさ。
あぁ〜ぁ、私は何を言っているのだろう? 話がそれ過ぎだ!

かに釜めし御膳はうまかったぁ〜。

腹ごなしに、うさぎ広場で遊びましょう。本当に沢山のうさぎがいます。
可愛いなぁ〜。人なっつこく、寄って来るが雪の上でも元気ですよ。



さー、いよいよ目的地に向かいます。

加賀市より一般道を走り小松市を目指します。
雪道をゆっくりと走ること30分余り、突然、工業団地に工場群の建物が現れます。 うわ−広いなぁー。
そうです、ここにジェイ・バス小松工場はあります。13時20分、到着で〜す。


旧日野車体工業の本社工場があったこの地で、いすゞバス製造株式会社と合併し、2004年にジェイ・バス株式会社として統合、再出発。
社名の「J」は、oint(日野といすゞの結合のJ)やapanのJ、またinoのHと、suzuのIを次ぐアルファベットのから由来する。

勿論、今回のツアーに利用している名阪近鉄バスも、ここで生まれた日野セレガスーパーハイデッカ、久しぶりの里帰りですよ。
駐車場に止めた、我々のバスからも何だか誇らしげな雰囲気が漂っていますよ。

温かく出迎えて頂いた総務の案内係の誘導で、まずは研修センターで色々な説明を受けました。
ここ本社・小松工場では、主に大型観光バス(日野セレガ・いすゞガーラ)と中型観光バス(日野メルファ・いすゞガーラミオ)、
小型バスの日野ポンチョを製造。

もうひとつの宇都宮工場(旧いすゞバス製造宇都宮工場)ではいすゞと日野の大型・中型路線バスを製造。

特にこの小松工場は開発から設計・生産・完成までひとつに集約、ひとつの建物の中で全てが完成するという、世界でもトップクラスのバス生産工場です。
この建物の巨大さは70,482u、東京ドームがすっぽり入る大きさであり、敷地面積は201,883uになるという。

組立完成車は平均8台/1日あたり、年間2,000台。組立期間は大型で19日/1台あたり、中・小型で15日とのことである。

帽子、メガネ、レシーバーを装着し組立工場に入る。そこには見慣れたラインの流れはなく、乗用車の工場とは全く異なり、何かクリーンな建設現場のような感覚である。

工場内は撮影禁止のため簡単に説明しますね。
@2側面・床・前・後・屋根の各構造体を組立、6面体ボデーの骨格を作ります。
Aバスを丸ごと処理できる巨大なプール?に浸し、電着塗装により防錆力に優れた下地塗装が行われます。
B注文毎のカラーに塗装されたボデーに前後のシャシ(前は運転システム、後はエンジンシステムでその間がトランクとなる)を結合し(ポン乗せ)、その後艤装を行います。
C検査・テストを終えて出荷となる。
少し驚いたことは、リアのエンジン周りのパネルは軽量化の為、アルミを使用することと、この工場のエンジンは日野もいすゞも全て日野製(逆に、宇都宮工場のエンジンは全ていすゞ製)と言うことであった。
今や軽からバスまで名前(車種)は違ってもボデーとエンジンは同じって事か・・・な〜んか複雑な気持ち??

最後にデモ用のカットバス(短縮バス)に乗り、撮影して見学は終了。

運転席、洗面所、トイレのモデル









予定時間をオーバーしましたが、見学を終え、15時10分にバスに乗り込む。車窓からズラ〜リと並べられた完成車を見ながら、またねー、バイバイ。



これで名古屋へ戻れるか? いやいやもう一つ、これがなければバスツアーは成り立ちませんよ。そうです、お土産のお買い物!
百万石の伝統を受け継ぐ菓子の老舗、その場所は「お菓子城加賀藩」。凄い名前ですね。

雪解けの道路をゆっくりと走ること20分。着きましたよー。
これがお土産店?? 本物のお城みたいです!

加賀藩の趣向を凝らした老舗御菓子処。薦められるままに店内をひと回りしたら、両手に3箱のお土産を持っていました、ハイ。
人気の伝統菓子「加賀福」(地元三重県の赤福みたいです)、名物「加賀豆しぼり」(落花煎餅)、揚げても、生でも!「かまぼこ と チーズ」(蒲鉾チーズ)でした。


辺りも少し夕暮れが近づき、そろそろ名古屋に帰りましょう。
バスの中ではDVDが放映されていたようですが?、心地よい疲れでぐっすり寝込んで、気が付けば名古屋駅バスターミナル。(19時40分)

皆さん、お疲れ様でした。

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