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東海オートモービル企画/細野一紀
静岡ホビーショー  47th SHIZUOKA HOBBY SHOW 2008 2008.5.16
静岡と言えばお茶を思い浮かべるが、趣味人にはやはりホビーショーでしょう。
静岡にはあの有名な「アオシマ」「タミヤ」「ハセガワ」が存在し(この3社が静岡模型教材協同組合として主催する)、特にプラモデル業界では世界的なブランドである。
5月15〜16日が業者商談会、17〜18日が一般公開日の第47回ショーは市内のツインメッセ静岡で開催される。幸い業者招待状も届いており、今年は国産プラモデル誕生50周年、早速出かける事にした。
JR静岡駅から無料シャトルバスで10分程度、ツインメッセに到着。南館と北館に分かれる二つの広いホールはモーターショーの部品館の感覚。
国内最大級のこのショーは海外からの関係者も多く、この点でも国際ショーの一つになっている。
資料によると、1958年/昭和33年に発売されたマルサンの「原潜ノーチラス号」が国産プラモデルの第1号だそうである。その後70年代にはスケールモデル、80年代のガンダム、90年代のミニ四駆へと発展。同時に鉄道模型やミニカーもそれぞれ発展し、広範な模型業界のジャンルを形成する。
主催者中心の北館(プラモデルと鉄道模型はこの館)とミニカーの南館に分かれ筆者は仕事柄?南館中心の取材となった。
先ずはエブロ、国産車を中心に意欲的にリリースする日本の代表的なブランドは、最近軽自動車のビッグスケール1/12を発表、また軽の懐かしい商用車も今後充実しそうな発表の場である。
順に、スバル360とホンダN360(1/12)、サンバーバン/トラックとニッサンジュニァ!、ダイハツ三輪とマツダK360、ヴィーマックRD 200R、今年の人気車種R35 GT-R.



次は、あの1/64 コンビニシリーズで人気上昇中の京商。発表はスカイラインシリーズに力が入る。勿論、輸入品(ミニチャンプス)と本業?のラジコンシリーズも盤石だ。
写真は順にメーカーブース、R35 GT-R、GT-R(KPGC10)・Z(S30)・2000GT・スカイラインスポーツ。

今後の京商Jーコレクションのシリーズ展開、パッケージ・値段(3,000円程度に抑えたいとか?)の変更。
日産デュアリスのCMに出てくるパワード・スーツの巨大なフィギュア。
オートアートのブランドで1/18と1/43スケールを展開する同社は日本法人も設立、今回初めてホビーショーへの出展となった。
以前から1/18ポリスシリーズは好評であるが、今回もユニークな発表の場となった。
順に栃木県警マスタングマッハ1、警視庁RX-8、スカイライン RSターボ スーパーシルエット(総パーツ点数300点以上)

超ビッグスケール1/6で目の保養は如何ですか? 勿論、お値段も実際の軽自動車並ですよ。
エーポール(フランス)のフェラーリ312T/248F1、ダイナミックコンセプト(フランス)のポルシェ911 GT3、セナ初優勝のロータスルノー97T
とてもお洒落なブースは国際貿易です。イクソ、スパーク、ノレブ、M4、シュコー等、30種近くの海外ブランドを輸入。
本邦初公開のセリカXX2800Gとヴァイオレット1600SSSの試作品、懐かしい!
今年、大蛇(おろち)ミニカーで大爆発のhpiレーシング、R35 GT-Rとアルファロメオ155 V6 DTMが次の主役か??

北館ブースも覗いて見ましょう。
順にアオシマブースとDISMシリーズのZ31富士スピードウェイペースカー・茨城県警ソアラ、トミカエブロのレトロな日本通運仕様。

タミヤのラジコン実演、トミーテックの鉄道ジオラマ、こんなラジコンもありました(以前の愛車でした)。

今回話題ミニカーR35 GT-Rの筆者の個人的な取り纏め。技術のエブロ、販売の京商、早い者勝ちのhpiレーシングでいかがでしょうか?
(何か昔の自動車メーカーの宣伝文句??)
そろそろ時間となり、帰りのシャトルバス乗り場の横に看板あり。やはりこれは国際ショーの証でしょう。
 開催場所:静岡市駿河区曲金3丁目1番10号 ツインメッセ静岡
国産プラモデルと国産ミニカーはどちらが古い?
さて、帰宅して標記の疑問が浮かび上がった。
会場で日本のプラモデル第1号は、1958年/昭和33年12月の「マルサン 原潜ノーチラス号」。
ミニカーは? 古くからブリキ製の玩具はあったが、本格的ダイキャスト・ミニチュアカーは1959年/昭和34年10月の「アサヒ玩具 トヨペット クラウン デラックス」が国産ミニカーの第1号とされている。
プラモデルが約1年先輩だ!
偶然、我家にも存在し、通称「赤箱」、アサヒ玩具のモデルペットシリーズは、見るたびに昔の子供の頃を思い出させる。
当時の値段は? 赤箱シリーズの一つに、某有名百貨店の値段シール「250円」が貼られている。筆者が小学生の当時、アイスキャンデー(クリームではありませんぞ)が5円、現在100円として換算すると「5,000円」、さらに当時のサラリーマン給料は現在の10分の1以下(と思う)、当時としては、とてつもなく高額なおもちゃであったと思う。
当然、貧乏な我家で買ってもらえる値段と環境ではなく、これらは後日、裕福な親戚筋から頂戴したものである。

写真はアサヒ玩具のモデルペット1番「トヨペット クラウン デラックス/1959年10月」と10番の縦目「ニッサン セドリック デラックス/1961年2月」、クラウンはまだ内装やシートは無い。(スケール1/42)、右は国産プラモデル第1号の写真。
 
資料:第47回静岡ホビーショー配布「ボクらのプラモデル50年史」、モデルカーズ「国産ミニチュアカー考古学」
終わり。
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