東武鉄道5000系統は、昭和28年から36年までに製造された7800系162両の更新によって、昭和54年に誕生した形式です。車体は新製とし、足廻りなどは旧品の流用となったため、全車吊り掛け駆動方式です。
 このうち、昭和59年に誕生した7800系更新車の最終グループが5070系です。基本的には5050系と同様ですが、全車6両固定となり、途中5178Fからは当時製作中だった10000系と部品の共通化が図られ、車内アコモが10000系と同様になっています。登場時は本線浅草口などでの活躍も見られましたが、そのほとんどが野田線での活躍となりました。
 以来、野田線での活躍が続きますが、30000系の増備により8000系が次々と投入され、順次運用を離脱。検査時の車体塗装も5178Fまでとなり、以降の編成は検査切れ編成から廃車。または廃車を前提とした措置(走り装置類の検査修繕のみ)となりました。
 こうして残り3編成となった5070系ですが、6両固定という組成が災いし、他線区での活躍の場もなく、平成16年10月18日に全車引退しました。翌19日にはダイヤ改正が実施され、最高運転速度の引き上げなどが行われています。

-異なる車内-
5171F〜5177F 5178F〜5183F
8000系と同じデザインとなっています。 当時製作中の10000系と同様のデザインに。
-唯一の異端車-
他編成 5183F
 前部標識灯(マーカーランプ)が、8000系同様に設置されていました。(撤去跡が残る)  当初から設置されておらず、塗色も現行の姿で登場しました。
※1 5177号車のみCPはHS-20形。
※2 5176F・5180FのT車のみ日車製台車NL-1。

-CONTENTS-
公開終了しました さよなら5070系記念列車編
→当サイトご覧の皆様からの力作を展示 →引退を前に運転された記念列車の姿
通常列車編 ダイヤ改正HM列車編
→通い慣れた道をひたすら走りつづけます →引退直前には改正を告げる特製HMを取付
試運転列車編 廃車回送列車編
→3年に一度の「都内乗り入れ」 →帰らぬ旅路へと出発・・・

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