5703号
(2003.12撮影)

 5700系全12両のうち、5703号は、製造元のナニワ工機(後のアルナ工機→現・アルナ車両)が東武鉄道への納入第一号となった車両でした。以来、同社は解散まで東武鉄道の車両を作り続けてきました。(最盛期は東武鉄道保有車両の6割が同社製でした)
 これを記念して同社事務所にて1992年より前頭部を展示。しかし、前途のように2002年には会社解散となり、東武鉄道へと引き取られ、博物館にて展示されることとなりました。
 遠くアルナ工機(現アルナ車両)から再び東武へと搬入された5703号。ようやく安住の地へ・・・。  誇らしげに掲げるのは、全国的にも受賞例の少ない「エバーグリーン賞」受賞時の記念運転HM。
 博物館展示に伴い、昭和42年に取り付けられた、前面脇の雨ドイの撤去が行われました。  前面角部の屋根付近。取り付け跡が残っています。(ワイヤーで引っかけたのか下部にキズが・・・)
 前照灯カバーの奥が単なる磨りガラスに見えます。これはアルナ工機にて展示時からでした。  こちらはED5015号機の前照灯です。カバーの奥にしっかりとシールドビームの姿が確認できます。
 階段脇からは間近に見学できます。異例となった引き戸式の乗務員室扉も5700系特徴のひとつ。  そして運転室も。残念ながらガラスが汚れているため、見通しが悪くなってしまっています。
 床下には連結器が備わっています。このほかジャンパ栓受などはそっくり残されています。  しかしながらそれ以外は取り外されており、壁には展示してあった100系のパネルがそのまま・・・。
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