5701号【車内】
運転台
 さすが当時の車両らしく、とてもシンプルな構成。最低限必要な機器しかありません。戸締めスイッチがこれまたスゴイ所に設置されていますね。  デスクタイプの運転台とは驚きました。当時の資料を参考に再現されたのでしょうが・・・乗務員室扉の真新しさが目立ちます。(特にドアノブ)
客室
 真新しいブルーのモケットに包まれた転換クロスシートが並びます。天井には、まだ当時珍しかった蛍光灯が一直線に配され、とびっきり明るい車内。  通路には満席時に予備席として使用されたイスが置かれています。折り畳み式ではなさそうで、どのように、駅?車内?に用意されていたのでしょう?
 乗務員室との引き戸。年季が入っています。ちなみにデッキ部と客室との仕切は無く、これは停車駅の少なさから不要とされたのでしょう。  車号表記は、当時標準のペンキ筆書き。メーカープレートもありましたが、ちょっとピカピカしすぎでした。レプリカかもしれません。
 2人掛けの座席・・・ロマンスシート。当時、東武鉄道広報部が初めて使用したそうで、その後各社へ普及。なお日除けはゴーナナ名物のヨロイ戸ですが、残念ながら下げられていませんでした。  こちらは売店跡。(奥は乗降扉)デビュー時は放送室として使用されていたようですが、その後売店へ改造。しかしほとんど使用されずに、以来30年近くそのままにされていました。
 その売店跡の天井スペースに、車内見学用の空調が設置されています。  冷風を車内へ送るため、天井の仕切に欄間が設置されました。その下には車号表記があります。
 東武鉄道戦後初のロマンスカー。奇跡的に登場時の姿に復元され、永久に保管されることに。  3000系(→デハ4形)の台車の向こうに佇む5701号。今後も多くの見学者を迎えることでしょう。
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