ゼロ
 数日前、僕たちは担任の先生から正比例の式を教えていただいた。その算数の時間に僕の隣の席の
T君が僕に向かって小さな声でこう言ったんだ。「トモ君、ゼロ÷ゼロの答えはいくつになるのかなー?。」って聞いてきたんだ。恥ずかしがり屋のT君の代わりに僕が先生にゼロ÷ゼロの答えはいくつになるのかを質問した。
 先生は「この問題は少し専門的なことなので他の先生達にも聴いてみるから、ちょっと待っていてくれ。」と
おっしゃった。今日、先生はその答えを教えてくださった。
 「ゼロ÷ゼロの答えは1でもあるし2あるし3でもある。ゼロ÷ゼロの答えは全ての数、あるいは定義出来ない数
ということになるんだよ。」と教えてくださった。そして僕は思った。ゼロって不思議だと。だってゼロって何もないコトなのに数字で表記するんだもん。『無いものが有る』そこで僕は悩んじゃった。悩んでいる僕に友達がこうアドバイス
をしてくれた。『トモ君!謎は謎のままでいいヨ』って
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