ドイツ旅行記(その4・ベルリン編)


6/24

 朝食後、出発まで時間があったので、ホテルの裏にある湖の周りを散歩する。 昨日、到着したときには気付かなかったが、すぐ背後にアルプスを控えていて、とても景色が奇麗。


アルプスと湖

 んで、のんびりと湖の周りを散策していると、湖の中に何か動くものが… すわ、ネッシーか?!と思ってよく見ると、オバサンが泳いでた(笑) 夏とはいっても、このあたりは標高が高いので、ちょっと寒い。 とても水泳するような気温じゃないぞ? 何者なんだ、あのオバサン… とりあえず、目が合ったので「グーテンモーゲン!」と言ってみた。 するとオバサンも手を振って「グーテンモーゲン!」。 うむ、間違いない。 人間だ(^^;)

 ここガルミッシュ・パルテンキルヘンという長い名前の町は、もともとガルミッシュとパルテンキルヘンという2つの町だった。 ところが1936年、ここで冬季オリンピックを開こうと考えたヒトラーは、オリンピックが開催できる規模の町にするため、2つの町を強引に統合させたそうな。 それで、ガルミッシュ・パルテンキルヘンという長い名前の町ができた。 今では、ウインタースポーツのメッカであり、保養地としても名高い町である。 また、この町は、ドイツ最高峰のツークシュピッツェ山の登山口としても有名だそうな。

 10:00、ホテル発。 おなじみとなったアウトバーンを1時間走って、ミュンヘンに着く。

 まずはミュンヘンの中心部にそびえ立つ「新市庁舎」へ。 ここは1867〜1909年に建てられたネオ・ゴシック様式の建物で、街の中心にあるマリエン広場に面して建っている。 非常に重厚な建物だ。 しかし、100年前の建物が「新」市庁舎とは、ヨーロッパの建築物がいかに古いかだなあ…

 
新市庁舎

 それから昼食。 さて、ミュンヘンといえば有名なビール祭りの街。 というわけで、ビールです。


ミュンヘンのビール

 …デカイっちゅーねん。 軽くリッター超えてますって… でも、ここじゃこれが一番小さいサイズらしい(^^;) 飲もうとしても、片手で持てないんだよね、これ(;´Д`) ふと隣のテーブル見たら、80歳ぐらいのオバアチャンがこれを飲んでた… 恐るべし、ドイツ人!

 13:30、ミュンヘン発。 ベルリンへ移動するため、空港へ向う。 15:35発のルフトハンザでベルリンへ。

 
(左)ミュンヘンの空港  (右)空からドイツの大地を見る

 16:45、ベルリン着。 そのまま30分かけてホテルに移動。

 19:00、夕食。 なんと、日本食だ! といっても焼肉だけど(^^;) 久々にアサヒのスーパードライを飲んだ(笑)

 21:30、ホテル着。 このホテル、超豪華なんだよね… 豪華すぎて、落ち付かない(^^;)


6/25

 朝、TVを点けたら、どっかで見た映像… これって「風雲!たけし城」じゃ…(笑)

 9:00、ホテル発。 バスで観光地巡り。

 これは元オペラハウス、現コンサート会場らしい。 ちなみにベルリンには、国立のオペラハウスが3つあるそうだ。 さすがヨーロッパの国。

 そしてベルリンといえばこれ! ベルリンの壁だ!


ベルリンの壁

 この場所以外の壁は、殆どが取り壊されている。 しかし、街の所々で、壁の土台の跡が、線を引くように残っていた。

 10:00、CHECKPOINT CHARLYに到着。


CHECKPOINT CHARLY

 ここはかつて、チェックポイント・チャーリーと呼ばれた、東西ベルリンの間にあった検問所の跡。 この小屋は復元されたものだそうだ。 ここにはベルリンの壁を記念した博物館みたいなものがあって、分裂時代の品物が展示されている。 東から脱出しようとした人々が造った、人を隠せるスペースのある車や、東側から西側へ抜ける手掘りの地下道の写真などだ。

 その後、バスで旧東ベルリンの建物を見て回る。

 
(左)旧国立博物館(後ろは現国立博物館)  (右)ベルリン大聖堂

 これらの建物は、今でこそ簡単に見ることができるが、統一前は、東ベルリンに入らないと見ることができないものだった。

 それから昼食を取って、旧西ベルリンにあるベルリン最大のショッピング街へ。 そこでバスを降りて、うちの一家は独自の行動を取ることにした。

 とりあえず、バスで回っていたときに見かけた、戦勝記念塔へ行くことに。 ホテルでもらった地図(ちゃんと日本語で書いてある)を見ながら、テクテク歩いていく。

 途中、ティーアガルデンを通ったので、ちょっと入ってみた。


ティーアガルデン

 ここは元々、帝室の狩猟場だったそうだ。 しかし、首都のど真ん中に、こんな場所があるなんて… 本当か嘘か知らないが、ドイツ人は身近に森がないとダメなんだそうな。 もともとゲルマン人は森に住んで、森と共に生きてきたから。 だから環境にも人一倍うるさいし、空からの写真を見てもわかるとおり、畑を開いても、所々に森を残すらしい。
 ちなみに写真の真ん中に写っている二人は、左が父で右が弟です(^^;)

 歩くこと数十分、やっと戦勝記念塔に到着。 近くに来ると、けっこう高い。


戦勝記念塔

 んで、登ってみたんだが… 色んな意味で大変だった(;´Д`)
 まず、登るのが大変。 高さ67mを階段で登るのは結構疲れる(^^;)
 さらに、怖い… 階段は、溝のフタに使われてるような、鉄のアミで作られている。 上にスカート履いた女性がいたら、パンツ丸見えって感じの(^^;) で、下を見ると…ヒィィィ(><) も、もし階段が抜けたら死ぬぞ、俺… そういえば、この塔って、100年以上昔に建てられたんじゃ…(T_T)

 んで、やっとこさ頂上に到着。 う〜ん、いい景色だ♪ 息を切らせて、怖い思いして登ったかいがあった♪


戦勝記念塔からブランデンブルク門方面を見る

 写真を見ると、街の外れにあるようだが、これでも街の真ん中。 周りの森は、すべてティーアガルデン。 反対側を見ると、やはり森の向こうに街が見える。

 それから、とりあえずホテルに戻ることに。 塔から見えたブランデンブルク門に向って、道沿いに歩く。 上からみるとすぐ着きそうに思えたのだが、歩くと結構距離があった(^^;)

 で、ホテルの近く、ブランデンブルク門まで戻ってきたのだが、まだ時間がある。 そこで今度は、午前中にバスから見た旧東ベルリン側を見ることにする。


国会議事堂

 まず、ブランデンブルク門から歩いてすぐにある、国会議事堂。 統一ドイツの国会はここで開かれる。

 それから再びブランデンブルク門に戻り、そこから旧東ベルリン方面へ。 戦勝記念塔からブランデンブルク門に向う道が、門からは「ウンター・デン・リンデン」という並木道へ変わる。 左右は車道だが、真ん中は歩行者専用の並木道になっているのだ。 東西に分裂する前、ベルリンのメインストリートだった道である。


ウンター・デン・リンデン

 並木道の真ん中に、何故か熊… じつはベルリン(Berlin)とは、熊、すなわち英語でBearの複数形なんだそうな。 昔はこのあたりに熊が一杯いたんだろう。 だから、ベルリンのシンボルは熊。 よくよく見ると、あっちこっちに熊のシンボルがある。

 ウンター・デン・リンデンを歩いてゆくと、左手にフンボルト大学が見えてくる。 いわゆるベルリン大学がここ。 そこで我々は衝撃の場面に出くわした!

 大学の前に裸のおねえちゃん?!

 なんと、公衆の面前で、しかも大学の前で、ヌードを撮影してる…(^^;) お、オープンなんだね、ドイツって…

 申し訳無いが、写真は撮りそこねた(笑)

 そのフンボルト大学から道を挟んで反対側に、ちょっとした広場がある。


フンボルト大前の広場

 で、その広場の真ん中には、地面に小さな窓がある。


空っぽの本棚

 中には、真っ白な、何も入っていない本棚が入っている。

 これは、ナチスドイツ時代に、ここで行われた焚書への抗議らしい。 かつてナチスドイツは、ナチス党の党議に反する本を集め、ここで燃やしたのだ。 焚書で失われた本を、空っぽの本棚が表している。

 今では平和なベルリンの街だが、戦争の跡は各所に残っているのだ。

 その後、ホテルに戻る。 途中、統一後新しくできた東ベルリン側のショッピング街に寄って、デパートなんぞ覗いてみたり…
 ちなみに東側のデパート類は、すべて統一後に、西側から進出してきたものらしい。 そりゃあ、社会主義国にデパートってのは似合わないよなあ…
 で、それからまたホテルに向って歩いていたのだが、喉が乾いたので店を探す。 が、無い。 全く無い。 日本じゃ、ちょっと歩けばコンビニがあるのに… 首都だろ、ここ?
 ホテルの近くでやっと一軒、小さな店を発見。 飲み物を買いこむ。 外国じゃ水道水は飲めないからね、こういうときにまとめて買っておかないと。

 ホテルに帰ってから、夕食。 ドイツ最後の夜というわけで、ちょっとしたパーティ。 ドイツでは、こういう時は余興を見ながら食事するのが普通らしく、芸人みたいなのが出てくる。 きわどい服のおねーちゃん(^^;) 写真は封印! あの写真はちょっと…(><)
 なかなか下品なショーでした(笑) ドイツ人って、こんなの見て喜ぶのか? それとも日本人向け?(;´Д`)


6/26

 8:00、ベルリンのティーゲル空港を発って、フランクフルト空港へ。

 フランクフルト空港で、乗り換えの時間があったので、売店を見て回る。 気に入ったバックがあったので、購入。 自分用とお土産用に二つ買う。 この時買ったバックは、今学校に行くのに使ってます。 よく見たらアメリカ製だった(笑)

 フランクフルトから成田へ、ルフトハンザで。


6/27

 8:00過ぎ、成田着。

 羽田に移動して、熊本へ飛ぶ。 一週間におよぶドイツ旅行もこれで終了!


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