テレビ

(Apr. 07 ,2002)

 昨日(平成14年4月6日)、風邪を引いて調子が悪かったので、家でテレビを見ていました。

 午後7時からやっていた、あるテレビ番組を見ていたら、超常現象、と銘打って、座敷わらしの絵の目の部分がまばたきをする、ということを放映していました。

 数年前に目の部分がまばたきをした、という映像と、数ヶ月前か一年前かに絵を額から取り出して見ている際にもまばたきをした、というものでした。

 最初の、数年前のまばたきの映像、というのはどうしてそういうことが起きたのか分かりませんでしたが、絵を額から取り出して、絵の裏側を見て、「何も仕掛けがありませんね」とレポーターが言って絵を回転させて表面をカメラに向けようとしたところで両目がまばたきをした、というのは、まばたきなどではなく、単に目の部分にライトが当たって反射しただけ、というのは見ただけですぐに分かりました。

 昨日の夕刊のテレビ欄を見たら、「▽あの”座敷わらし”再びウィンク」などと書かれていましたが、そんな大したものではなく、見たとたんに、反射しただけのものと分かるようなものでした。

 私は平日や土曜日の午後7時からの2時間ものの番組というのは見ることがほとんどなく、風邪でも引いていなければそんな番組は見ないのですが、以前も同じようなことがありました。

 沖縄の民話のテープだかビデオだかを聞いていたテレビ局のスタッフが、「あれ、これは何だ」と言って、それを探しに沖縄に行く、というものでした。

 そのテープでは、沖縄の女性が、だれだれがこうしてこうしてこうなって、さんだば、こうなってこうなって、と言っていたものでした。

 そのテープを聴いただけで、さんだば、というのは、それでね、とか、そうしたら、みたいな意味の沖縄の方言だ、というのは分かりました。

 ところがこの番組では、「サンダーバーってなんだ、沖縄ではサンダーバードの基地でもあるのか」とかっていうことになって「サンダーバーを探せ」ということで20分も30分もかけてそんなネタをやっていました。

 沖縄に着いたとたんに道を行く人に「サンダーバーって何ですか」って聞いても、分かりません、という返事。その民話を話した人を見つけ出してその人に「サンダーバーって何ですか」と聞いても分かりませんという返事で、その民話のテープを聴いてもらったら、「さんだば、ってのは、それでね、っていう意味の方言です。」っていう返事でした。
 さんだば、ってのが、聞いたとたんに、それでね、って意味だって分かりましたから、何かそうでない意外な展開があるのかと思って見ていたら、それでね、って意味です、ということで、それだけの話でした。

 もちろん、テレビ番組を毎日毎日作るわけですから、ネタがなくなるのも分かります。だれでも分かるようなことでもネタを引っ張って時間稼ぎをしなければいけないこともあるのかもしれません。

 でも、地上波のゴールデンって、何百万人も見ているわけですよね。そんな中でこんな質の低い番組を放映するというのは問題ではないかなと思います。せめて、さまーずの三村さんでもゲストに出てもらって、「見ただけでわかんだろ」とか「目のところが反射してんだよ」と、そのまんま突っ込んでもらいたいなと思います。