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■ ■【週刊・野球小僧の部屋】 99/09/18
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■ ■ 野球を愛する全ての人に捧げます 第20a号
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本日は特別配信です。この後２１日（火）２６日（日）に配信予定です。
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◆目次
１）祝 五輪出場決定 前編
２）Ｄ-Ｇ３連戦を終わって 前編
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＜祝 五輪出場決定 前編＞
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苦しい苦しい五輪予選でした。台湾、中国との２試合に辛うじて勝ち、アジ
アで２つの代表枠をつかみ取ることができました。それにしても苦戦の連続
で国際大会の厳しさを改めて思い知らされることなったのですが、その原因
をいくつか書いてみます。（ただし韓国戦は除く）
○アンパイア
日本のストライクゾーンよりも外角に広いと言われる大リーグのストライク
ゾーンですが国際試合ではその大リーグに近いとされています。私も認識不
足でしたがアマの国際試合では外角に広いとかそんなレベルでは語ることが
できないくらい審判の技術が低かったです。
決勝リーグ初戦の台湾戦ではアメリカの主審で、試合後の松坂投手がインタ
ビューでも話していましたが、この人は外角にワイドどころか高低も非常に
ワイドで高めの速球で勝負できる松坂投手は大いに助けられる事になりまし
た。しかも一定の基準があればまだましなのですが、取ったり取らなかった
りですからたまりません。
対中国戦の主審はキューバの方だった。この人は外角と低めを広く取って私
が思っていた大リーグ式のアマチュア審判といった感じでしょうか。この人
のせいで日本は中国に大苦戦することになってしまった。中国先発の王投手
は左のサイドスローだったのですが、この投手が投げる外角球を（低めも）
ことごとくストライクに取り日本のプロ選手は憮然とした表情で見送る光景
が目に付くばかり。
いくら近年中国が力を付けているといっても、まさか７回表まで０−０で行
くとは思ってもいなかった私は相当緊張しながらのテレビ観戦と相成り、疲
れる試合でした。もっとも前の韓国戦でも５回まで０−０だったのですから
ある程度の警戒は必要だったわけです。それ以前に春にはアマだけのメンバ
ーとはいえ韓国と引き分けたりしているのですから、単に私の認識不足だっ
たのかもしれません。
もし今回の主審２人が日本のプロ野球で主審を務めることになれば、誤審だ
何だのレベルではなく、大混乱になってしまうことは充分に想像できる事で
しょう。ストライクのコールも遅すぎるし。（大混乱ではなく大乱闘か？）
○プロ選手
プロから参加した野手を見て、責任感か、それとも緊張からなのかとにかく
動きが堅い印象を受けた。守備に関しては大きな破綻をきたすことは無く安
心してみていられた（心配していた初芝はＤＨ。予選の前に、初芝、野村の
三遊間だったら心臓に悪いな〜と、どきどきしていた。）
バッティングに関しては期待の長打も少なく本塁打はゼロ。ストライクゾー
ンにとまどったのか、慎重になりすぎバットが出てこない感じだった。松中
（ホークス）だけは五輪での実績と、プロ入りからまだ日が浅いこともあっ
て、まずまず期待通りの活躍だったと言えるでしょう。
■松坂（ライオンズ）
予選前の予想通り台湾戦に先発し、見事期待に応えた。台湾戦における松坂
のピッチングで全てが決まると、私もこのメルマガに書きましたが、大役を
果たしてくれて個人的にお礼を言いたい気持ちでもあります。
立ち上がりはいまいちでしたが、審判の癖を古田と共に生かし切り、尻上が
りに調子をあげ見事押し切った。
■川越（ブルーウェーブ）
非常に重苦しい雰囲気の中国戦に押さえで登板し、役割を果たす。決勝リー
グに入る前は先発の予想で、前日まではそのつもりでいたようですが、試合
当日になって押さえに回るように指示を受けたようです。落ち着いた投球が
印象的で、中継ぎで登板した山田投手（立命大）に比べるとその差は歴然と
していた。
■古田（スワローズ）
松坂と並び、文句無く今回のＭＶＰ。他のプロ選手とはこの予選に対する意
気込みがまるで違うというところを見せていましたが、結果もきちんと出す
あたりは、流石といえるでしょう。ソウル入りしていきなり予選リーグから
参加し、スタメン出場とは恐れ入りました。バッティングはいまいちでした
が、リード面では文句の付けようもありません。台湾戦では主審が高目や内
角もストライクに取ると見るや、勝負所で主力打者相手に内角をズバリつい
た場面など感動ものだった。
■小池（バファローズ）
■野村（カープ）
■初芝（マリーンズ）
■松中（ホークス）
■井出（ファイターズ） ５選手は次号にて
次号で韓国戦も含め総評します。
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＜Ｄ-Ｇ３連戦を終わって 前編＞
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終わってみればジャイアンツの２勝１敗に終わった。この結果はどちらに有
利とも言えず痛み分けのような形でしょうか。ドラゴンズとしては３連敗だ
けは避けたかったところで、何とか持ちこたえた。
１，２戦のジャイアンツベンチを見ていると、シーズンを通してこういう気
持ちというか、まとまりを見せていれば「今頃は優勝が決まっているのにな
あ〜。」というジャイアンツファンのため息が聞こえてくるような気もしま
す。元々戦力的には他の５球団を圧倒しているはずなのに、毎年毎年もたも
たした戦いを繰り返しているのは監督の采配に問題があるのか。いやそれ以
外にもっと大きな問題があってナインの気持ちをバラバラにしているような
気がしてならないのですがジャイアンツファンの皆さんはどうお考えでしょ
うか？
ドラゴンズはさすがに中継ぎ投手陣に疲れがみえ、今後の戦いに不安を残す
３連戦だった。３戦目は山本昌、岩瀬のバッティングに救われ勝ち星をもぎ
取った。それにしても岩瀬はナイスバッティング、大学通算１２４安打はダ
テじゃないところを見せたのには感心した。
それにしても今回の３連戦における勝負所での中村捕手のリードは、とても
ベテランで優勝争いをしているチームの要とは思えない頼りなさ。星野監督
も日頃から不満を口にしているのだが、他に捕手がいないに等しい現状では
頼るしか手がない。今のようにペナント争いが切羽詰まってくるとボロが出
てくる恐れが。
次回は今後の展開を予想します。
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◆あとがき
今回は特別に２回に分けて配信します。次回20ｂ号は２１日火曜日、21号は
２６日、日曜日に配信予定です。
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【週刊・野球小僧の部屋】
編集・発行人： 野球小僧君
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■ ■【週刊・野球小僧の部屋】 99/09/22
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■ ■ 野球を愛する全ての人に捧げます 第20b号
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本日は特別配信です。次回は２６日（日）に配信予定です。
メールいただいた「myagi」さん「hamada」さんありがとうございました。
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◆目次
１）祝 五輪出場決定 中編
２）Ｄ-Ｇ３連戦を終わって 後編
３）お知らせ
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＜祝 五輪出場決定 中編＞
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前回の記事で紹介しきれなかった５選手について書いてみます。
■小池（バファローズ）
韓国戦の先発の大役を担ったのだが、既に五輪出場を決めた後ということも
あって緊張感は伺えるものの、非常に安定した投球を見せてくれた。大会前
は小池投手に関して非常に心配していることがあった。それは２段モーショ
ンについての事だった。しかしこれは杞憂に終わり、普段と何ら変わらない
投球フォームで淡々と投げ抜くことができた。
■野村（カープ）
古田と共に野手陣のリーダとしての役割を担って予選に参加。ただカープで
のプレーにおいてもそうなのだが、うちに秘めた闘志が空回り。バッティン
グはストライクゾーンに戸惑ったのかサッパリのまま予選が終わってしまっ
た。特に積極的に打ちに出る姿勢に欠けたのは少し残念。だがチームを引っ
張ろうという姿勢は充分に見せてくれたような気がする。
■初芝（マリーンズ）
社会人時代に代表候補の合宿に参加したものの守備に難点があり外された経
験があるだけに今回もその点が心配された。サードはとても無理で、ファー
ストは松中とだぶってしまう事からＤＨのみでの出場になった。初芝選手に
は申し訳ないのだが、プロ側から守るところが無くＤＨだけの選手が参加す
ることには少々無理があった。まして彼が４番では尚のこと。
ただこれは本人には全く責任の無い話で、初芝選手自身は期待の長打こそ無
かったものの、プレーぶりは真剣そのもの。決勝リーグ初戦の台湾戦で同点
に追いつくきっかけになる安打を放ちセカンドへ走り込む、その姿はペナン
トレース中にも見られない必死さが伝わってきた。
■松中（ホークス）
プロからの参加選手の中では唯一プロらしいバッティングを見せてくれた。
プロ入りからまだ間が無く、それほどストライクゾーンの違いに戸惑うこと
もあまりない様子で長打こそ少なかったものの存在感を見せてくれた。
台湾戦で同点に追いついた場面での３塁へのヘットスライディングなど彼も
必死のプレーぶりを見せてくれた。
■井出（ファイターズ）
けがでペナントレースを離れていたものの予選直前に何とか間に合わせてき
た。ただし今回の予選で彼の存在感を見つけることは難しく、最後の韓国戦
では打順も７番に下げられることになった。ただ体調が万全でないにも拘わ
らず懸命のプレーを続けたことには間違いはない。
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予選を振り返ってのまとめまでするつもりでしたが、次回後編としてお届け
します。
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＜Ｄ-Ｇ３連戦を終わって 後編＞
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もう１週間も前のことなので、試合内容を振り返るのはやめて、私が普段か
ら不満に思っている事の触りだけ書いてみることにした。それはＴＶ中継に
関することだ。
熱心なプロ野球ファンは中継が始まる時間には緊張してＴＶの前に座ること
だろうがその気持ちを見事に打ち砕くのが「直前ナイター情報」なるアホな
番組の存在である。この３〜４分の短い番組には新人や若手のアナウンサー
が担当する場合が多いのだが、これがまた怒りに拍車を掛けることになる。
（喋りがへたくそなのはまだ我慢できても、野球用語が満足に分かっていな
いために本当に聞きづらい場合があるのだ。）今回の３連戦でも３戦目のフ
ジ系の放送は特に酷かった。
民放では１つの番組で放送できるＣＭの時間、回数が決められているから、
こんなミニ番組を作ってＣＭの回数を増やす工夫を（姑息な手段と言うべき
か）しているのだがこれに対しては「何とかしてくれ」と強く訴えたい。
いくら民放はタダといっても酷い。不景気でドル箱のジャイアンツ戦の中継
でさえスポンサーを捜すのに苦労しているのか？ＣＭの回数を増やす事によ
って実質値下げをしているという事なのか？
ジャイアンツ戦しか見ない熱心なジャイアンツファンの方は別にして、一般
のプロ野球ファンなら「もう民放は見る必要が無いのでは？」とさえ感じて
しまう。お金を払ってＣＳ放送を見た方がよっぽどましだ。機器の値段も下
がってアンテナチューナセットで３万を切っているものもあるし、スカパー
のプロ野球セットでも月に３５８０円で試合終了まで見られるのだから、考
えようによっては、こんなに安い物は無いとも言えるでしょう。
ある程度の投資さえすれば、パリーグのファンやジャイアンツ以外のセリー
グ各球団のファンの方はほぼ全試合を試合開始から終了まで見られるとはい
い時代になったと感じている、そんな人も多いのではないでしょうか。
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＜お知らせ＞
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２０号まで私１人で発行してきましたが、近々別の方がコラムを担当する予
定です。まだはっきりした事は決まっていませんが、１人でやることには、
やはり限界があるかと思い原稿を依頼することにしました。お楽しみ。
以前、【野球小僧の部屋】のホームページをリニューアルした旨、お伝えし
ましたが掲示板の方も変わりました。また一度覗いてみて下さい。私自身も
できるだけ毎日書き込むようにしますので、皆さんもまた何かご意見がござ
いましたら書き込みをしてみて下さい。http://club-pro.comです。
メールでのご意見ご感想もお願いします。苦情、質問でも結構ですからどし
どしお寄せ下さい。宛先はgm@club-pro.comです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆あとがき
そういえば映画番組にも「今夜のみどころ」とか２〜３分の短い番組があり
ますね。これもやめて欲しい。その分、映画そのものをカットされてはたま
らん。勘弁してくれ。
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