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■ ■【週刊・野球小僧の部屋】 99/10/13
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■ ■ 野球を愛する全ての人に捧げます
第24号
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今回は特別配信です。引き続き日本シリーズ考察をお届けします。
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◆目次
１）日本シリーズ展望 捕手の打撃編 １９９３〜１９９８
２）日本シリーズ展望 捕手の打撃編 まとめ
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＜日本シリーズ展望 捕手の打撃編 １９９３〜１９９８＞
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野球のセオリーの１つである「相手バッテリーに打たせるな、特に相手の捕
手には絶対に打たせるな」は日本シリーズではどうだったのかを過去１０年
間を振り返り捕手の打撃がリードだけでなくチーム全体に与えた影響を考え
てみたい。左が勝利チーム。出場捕手別の成績は打数、安打、打点。
（少々表が見難いですが想像力を生かしてください。(^^ゞ ）
今回は、前回からの残り６年分です。
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◆１９９３ スワローズ ４−３ ライオンズ ＭＶＰ 川崎憲次郎
古田 伊東
１ ８対５ ○4-2-1 5-1-1
２ ５対２ ○5-0-1 3-0-0
３ ２対７ ×4-0-0 4-2-0
４ １対０ ○4-1-0 3-0-0
５ ２対７ ×3-1-0 2-1-1
６ ２対４ ×4-1-0 3-0-0
７ ４対２ ○3-1-0 3-0-0
計 27-6-2 打率２２２ 23-4-2 打率１７４
○前年に引き続き古田、伊東の２人の対決。両者とも打撃そのものは低調。
シリーズそのものは面白かったが、ライオンズに、はっきりと翳りが見え
て来た年だった。
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◆１９９４ ジャイアンツ ４−２ ライオンズ ＭＶＰ 槙原寛巳
村田 大久保 伊東 植田
１ ０対１１ ×3-0-0 ----- 3-1-0 ----
２ １対０ ○3-1-0 ---- 2-0-0 ----
３ ２対１ ○2-1-0 2-0-0 4-0-0 ----
４ ５対６ ×5-2-1 ---- 3-0-0 ----
５ ９対３ ○4-1-0 ---- 3-2-0 1-0-0
６ ３対１ ○2-1-0 ---- 3-2-0 ----
計 ２名計 21-6-1 打率２８６ ２名計 19-5-0 打率２６３
○シリーズ前はライオンズ有利の予想が多かったにも拘わらず、終わってみ
ればジャイアンツが接戦の試合をものにし日本一に輝く。特にコトー（そ
んな選手いましたな）の意外な活躍とノミの心臓槙原の２完投などで、ラ
イオンズに対して初めて勝利した。（西鉄時代の昭和３８年を除く）
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◆１９９５ スワローズ ４−１ ブルーウェーブ ＭＶＰ オマリー
古田 中嶋 三輪
１ ５対２ ○5-0-0 3-1-0 ----
２ ３対２ ○5-0-0 3-0-0 ----
３ ７対４ ○5-2-1 3-1-0 ----
４ １対２ ×5-1-0 2-0-0 2-0-0
５ ３対１ ○3-1-0 3-1-0 ----
計 23-4-1 打率１７４ 16-3-0 打率１８８
○阪神・淡路大震災から９ヶ月経って始まった日本シリーズ。野村ＩＤと仰
木マジックの対決と言われた。イチロー封じに成功したスワローズ、１番
警戒すべきオマリーに痛打を浴びたブルーウェーブ。対照的な結果が勝敗
を決定付けた。
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◆１９９６ ブルーウェーブ ４−１ ジャイアンツ ＭＶＰ ニール
高田 中嶋 三輪 村田 吉原
杉山
１ ４対３ ○1-0-0 --- --- 3-0-0 1-0-0
----
２ ２対０ ○1-0-0 3-0-0 --- ----
---- 3-0-0
３ ５対２ ○3-1-0 --- --- ----
---- 2-1-0
４ １対５ ×2-0-0 --- 1-0-0 1-1-1 ----
2-0-1
５ ５対２ ○3-1-1 --- --- ----
1-0-0 1-0-0
３名計 14-2-1 打率１４３ ３名計 14-2-2 打率１４３
○両チームとも３名の捕手がマスクを被り、完投投手もなくバッテリーに関
して決め手がなかった。ただ人を沢山使うことに掛けては一日の長がある
仰木マジックが冴え、ブルーウェーブの完勝。
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◆１９９７ スワローズ ４−１ ライオンズ ＭＶＰ 古田敦也
古田 伊東
１ １対０ ○4-0-0 2-1-0
２ ５対６ ×5-1-0 3-0-0
３ ５対３ ○3-1-1 4-1-1
４ ７対１ ○3-2-2 4-0-0
５ ３対０ ○4-2-2 3-1-0
計 19-6-5 打率３１６ 16-3-1 打率１８８
○両名の頭脳対決といわれたシリーズも終わってみれば古田スワローズの完
勝。特に初戦から松井のバッティングを封じ、相手の足を使えなくする投
手の牽制など随所にシリーズ対策の完璧さを見せたスワローズには余裕す
ら感じられた。特に古田はシリーズの何たるかを掴んだかのような貫禄の
プレーでＭＶＰ。
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◆１９９８ ベイスターズ ４−２ ライオンズ ＭＶＰ 鈴木尚典
谷繁 伊東 中嶋 和田
１ ９対４ ○4-0-0 3-1-0 ---- 1-0-0
２ ４対０ ○2-0-0 3-1-0 --- ---
３ ２対７ ×3-1-1 ---- 2-1-1 ----
４ ２対４ ×3-1-0 ---- 3-1-2 ----
５ １７対５ ○4-1-1 ---- 3-1-0 ----
６ ２対１ ○2-1-0 ---- 4-0-0 ----
計 18-4-2 打率 ２２２ ３名計 21-5-3 打率 ２３８
○ベイスターズがペナントレースの勢いそのままに日本一に輝く。私自身が
見た日本シリーズの中では最低の評価。逆転試合が一度もなく（試合の途
中ですらない、同点に追いついたのも第４戦のベイスターズただ１度だけ
と見せ場すらなし。）ベイスターズファン以外には何とも味気なく内容も
ないシリーズ。
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＜日本シリーズ展望 捕手の打撃編 まとめ＞
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何とか１０年間の資料をまとめる事が出来ました。本来データとして使うな
ら最低３０年分は欲しいところですが、編集、資料集めが私１人の現状では
１０年分が精一杯でした。御免なさい。<m(__)m>。１０年分でも何となく傾
向さえ掴めればと思い、やってみたことでしたが、それなりの成果はあった
と思いますので以下の様にまとめてみました。
○シリーズ勝利チームの捕手の平均打率２３６、負けチーム平均打率１９４
○捕手のシリーズ通算打率で比べた場合、上回ったチームの勝敗はシリーズ
５勝４敗（同率１回）
○捕手のシリーズ通算打率が２７０以上の場合シリーズ３戦全勝。
○捕手が２安打以上した試合の勝敗は１５勝４敗、勝率７８９
○捕手が猛打賞の３安打した試合は３戦全勝。
やはり捕手に打たれると、勝敗に大きく影響するようですね。シリーズを通
じてレギュラーシーズン並か、それ以上に打たれてしまうと打たれたチーム
は非常に苦しいことがよく分かります。１試合に限ってみても２安打以上打
たれ、波にのせてしまうと、その試合を失う可能性が８割近くにもなってし
まいます。
実際には１試合ごとに、展開や内容までしっかり分析してみるともっと興味
深い事実が分かるかもしれませんが、それは今後の課題にさせていただきま
す。
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◆あとがき
資料をまとめるのはなかなか面倒な作業でした。今回の特集ではデータの活
用の仕方が不十分だったことをお詫びします。読者の方で「こんな見方もで
きるのでは」などお気付きの点がありましたら、ご連絡下さい。どうか宜し
くお願いします。メールの宛先は gm@club-pro.com です。
次号は＜日本シリーズ考察 投手・指名打者の打撃編＞です。
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【週刊・野球小僧の部屋】
編集・発行：Ｗ.Ｙ.Ｋ.編集部
ＵＲＬ：http://club-pro.com ご意見 ：gm@club-pro.com
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