2000/02/29
45号

◆今週より挨拶文を入れます◆

今週より【週刊・野球小僧の部屋】をご購読いただいた読者の皆様、はじめ
まして。私は当メルマガの発行人で『野球小僧』と申します。このメルマガ
は他の野球関連メルマガとは多少、趣が違っているかもしれません。本誌は
『野球好き』『野球を愛している人』のために発行されており、野球全般に
ついて考えていくモノであります。今週号を読んだだけでは理解できない部
分が数多くあるかもしれません。その際はバックナンバーを参照してくださ
い。また注意事項がメルマガの最後にありますので良くお読みの上、当メル
マガの趣旨をご理解下さい。

それから先週より注意書きを追加した件ですが、それに関してもメーリング
リストの中で、貴重なご意見をいただきました。本当にありがとうございま
した。参考にさせていただき、今回は各項目の枠内に(注)を設けました。
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◆目次
1)自分たちが本当に『支援』できるチームを自分たちで作ろう 前編
2)草野球必勝法 その6 審判に対して 技術編2
3)メーリングリスト&アンケートについて
4)草野球掲示板
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<自分たちが本当に『支援』できるチームを自分たちで作ろう 前編>
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貴方は自分が「応援」してるチームはありますか?と問いかけられたらどう
答えますか。ほとんどの方は自分がひいきにしているプロ野球チームの名前
を答えるのではないだろうか。では「支援」しているチームはと問いかけら
れたらどうだろう。今度は、ほとんどの方が答えに窮してしまうのではない
か。
もちろん自分が所属している草野球チームの会費とか、息子さんの所属して
いる少年野球チームに払う後援会費なども「支援」していることになる。経
費のほとんどを負担してくれるオーナーがいれば別だが、草野球チームなど
では一人一人が運営にかかる費用を分担して、チームを支えていくしか方法
はない。それはそれでよい。
しかし自分が現に所属しているチーム以外で、自分が「支援」かつ「応援」
できるチームがあるという人は野球界では非常に少ないのではないか。「プ
ロ野球の入場料を払う事はチームを支援する事ではないのか?」という意見
があるかもしれないが、これは私に言わせれば、全く違うといわざるを得な
い事なのだ。

ここで話は少し変わるが、私の通っていた中学校の学区内に社会人野球のチ
ームを持っている企業の工場がある。この社会人チームは全国的にみて強豪
と呼べるほどのレベルではないのだが、ここ数年の間にドラフトの逆指名選
手を2人輩出しているのだから大したモノである。この工場が進出してきた
際には学区の人口が万単位で増えたといわれ、その占める面積も相当な広さ
だ。
しかし悲しいことに工場の敷地内に野球部の練習場はない。もちろんグラン
ドはあるのだが、そこは軟式野球部が使用していて、硬式野球部はかなり遠
隔地まで練習に通っている。午前中に業務をこなし昼食が終わると40キロ
程離れたところまでバスで移動して午後練習しているらしい。(系列会社と
共同の球場)つまり地元の人間は練習を見たことがないのである。
そのせいもあるのかもしれないが、ここの野球部の話題を地元で聞いたこと
がない。地元の人間なら、この企業の工場があることは誰でも知っている。
だが野球部の存在に対する認識となるとかなり怪しい。「みんなで応援しよ
う」等という話は本当にただの一度も耳にしたことがない。地元に対して多
大な影響力を持つ大企業(名前を聞けば日本人なら誰でも知っているような
会社)であり、日本人に1番人気があるはずの野球部だというのにもかかわ
らずだ。
同じ市内にある、市民球場で都市対抗や、社会人選手権の地区予選が行われ
る。その際にもこの地元チームが出場するからといって球場が満員になる訳
ではない。もちろん他チームよりは応援団は圧倒的に多いのだが、それだけ
の話で(社員、その家族等の動員により)一般市民が応援に駆けつけるよう
な事は少ない。また学区内で(町内会等)応援しようという気運も当然あろ
うはずもない。
これが、もしグランドが地元にあり常に練習を見学できたり、チームが遠征
等で不在の際にはグランドを草野球や少年野球に解放し、小学生や中学生の
指導を常日頃からやっていたら、話は全然違うのではないだろうか。自分が
少年時代に直接指導を受けた選手がプロ入りし活躍したとなれば、その人間
に対する影響力はかなり大きいと想像できる。少年たちの目標にもなり得る
し、チームや企業そのものに対する好感度は大幅にUPするのではないか。

現状で、この企業の野球部は地元に対して何も還元していないし、また地元
住民の側も、このチームを「支援」「応援」していこうなどとは全然思って
いない。

話はこの企業に留まらず、もちろん野球だけに限った話でもない。あらゆる
企業アマ、企業スポーツチームは所詮、利益追求の企業の論理で動いている
のだから、業績が悪くなれば『ハイ・それまでよ』なのである。社員の福利
厚生、士気高揚、地域振興とお題目を唱えてみても会社が儲かっていなくて
はどうにもならない。コスト削減で真っ先に切られてしまうのが、この部分
だ。これでは一所懸命やっている選手たちは浮かばれない。
社会人野球に限らずプロ野球でも経営的にはジャイアンツを別格として相当
苦しい球団があるようだ。どう考えても入場料収入だけで、FA等で高騰し
た選手の年俸を払えるとは思えない。今は親会社が経営を「支援」している
が「宣伝効果なし」(注1)と判断されればさっさと身売りされてしまい、
ファンに取って一番悲しい「本拠地の移転」という問題に直面する可能性も
否定できない。

一般市民は単なるプロ野球の「応援団」をやっていては駄目だと思う。つま
り外野席で懸命に「応援」していてもネット裏の最上階でふんぞり返って見
ているかのような企業の論理の前では(社会人でもプロ野球でも同じ事)そ
の声は、かき消されて届かない。やはり自分たちが「応援」するチームは自
分たちの手で「支援」し育てていくという発想に切り替えていくべき時期が
ようやく日本にもやってきたと思う。御上にいただいたモノを盲信的にあり
がたがっている時代にはそろそろ別れを告げるべきだろう。
以下、次号に続く。                   (野球小僧)

◆注1◆
日本のプロ野球は基本的に親会社の宣伝のために存在しています。その効果
が薄れ、経費のみがかさむようになれば、当然身売りされる可能性がありま
す。既にお気付きの読者の方も多いと思いますが、当メルマガでは球団名を
表記する際には、○日、ダ○○ー、という仕方はしておりません。実際には
漢字2文字で表記しても差し支えのない球団もありますが全体のバランスか
らニックネームに統一しております。
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<草野球必勝法 その6 審判に対して 技術編2>
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今週は審判から有利な判定を導くテクニック、技術編その2です。

◆審判に対して 捕手のキャッチング

捕手で大事なのは、その姿勢も含むキャッチングです。姿勢については頭の
高さが重要です。特に球審の身長が低い場合は気をつける必要があります。
身長の低い球審は捕手の頭が高いと低めの投球がよく見えません。もちろん
レベルの高い球審ならそんな心配は無用ですが、草野球の審判に対しては当
然配慮するべきでしょう。頭が高いのは厳禁です。

キャッチングについてはできるだけ手元まで引き寄せて捕った方がよいと思
います。なまじ経験があって上手な人は前へ出たがります。つまり投手(打
者)に近付こうとします。さらにミットも前へ突き出し、際どい球を捕球し
たときにストライクゾーンの内側にミットを返そうとしますが、私はあまり
感心しません。構えるときはミットを前に出しても実際に捕球するときは、
できる限り手前まで引き寄せた方が良いでしょう。その方が球審も球筋がよ
く見えるはずです。判定はミットでするのでなく、あくまで投球の軌道です
から。
シーズンに入ってスワローズ対ジャイアンツ戦で両チームの捕手(注2)が
どんな捕球の仕方をしているか確認してみてください。ここに書いたことが
何となく実感できると思います。

次回は「草野球必勝法 その7 審判に対して 技術編3」多分、走塁に関
する事になると思います

◆注2◆
当然、古田選手と村田真選手のこと。どっちがどうかは・・・・(^^;)
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<メーリングリスト&アンケートについて>
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メーリングリストを開設して早一ヶ月。管理人としては特別何もしていませ
んが参加メンバーの皆様のご協力により『4番論』などの話題で結構盛り上
がっているのではないかと自負しております。まだ参加されていない方も一
度考えてみてください。参加ご希望のメールは gm@club-pro.com まで。
また、メーリングリストに関する簡単な説明をHPに追加しましたので参考
にしてください。下記のアドレスまでお願いします。
http://www3.plala.or.jp/w-yk/ml1.htm

また3月21日発行予定の第048号でアンケート調査を行う予定ですので
その際は、ご協力のほどお願いいたします。
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<草野球掲示板>
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このスペースを読者の皆さんに無料開放します。「対戦相手募集」「チーム
紹介」「メンバー募集」等にお使い下さい。それから「探し物」がある方も
告知に使ってくださって結構です。ただし掲載する、しないの判断は私の独
断で決めさせていただきますので、ご了承下さい。掲載ご希望の方は詳細を
お知らせしますので gm@club-pro.com までメールしてください。
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◆あとがき
私の草野球チームも27日に今シーズンの初戦がありました。ナンと雪の中
の試合 (>.<;) 相手チームのミスにも助けられ9対2 五回コールドで快
勝。めでたく白星発進となりました。
次号は<草野球必勝法 その7 審判に対して 技術編3><自分たちが本
当に『支援』できるチームを自分たちで作ろう 後編>などです。
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【週刊・野球小僧の部屋】URL:http://club-pro.com 
ご意見&メーリングリスト参加希望のメールは gm@club-pro.com まで
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【週刊・野球小僧の部屋】
 編集・発行:【週刊・野球小僧の部屋】編集部
 ライター:“隊長”“野球小僧”
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