00/03/07
第046号
今、少々話題になっている「これを英語で言えますか?講談社インターナシ
ョナル編」を購入しましたので、この本を参考に野球関連用語を解説してい
きます。
■■鶴岡一人氏逝く■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
“鶴岡親分”が7日心不全のため死去しました。鶴岡氏の詳しい経歴につい
てはスポーツ紙などを参照していただきたいと思いますが、私が残念に思う
のは球界からまた一人“親分”と呼ばれた方がお亡くなりになった事です。
現在プロ野球評論家で元ファイターズ監督の大沢氏も“親分”と呼ばれた方
ですが彼も元々はホークスの現役選手時代“鶴岡親分”の子分でした。つま
り流れをくんだ後継者というわけです。現在の球界を見渡すと・・・・・・
また私の大好きな『侠気』の世界からプロ野球が離れていってしまうような
気がします。
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◆目次
1)自分たちが本当に『支援』できるチームを自分たちで作ろう 後編
2)草野球必勝法 その7 審判に対して 技術編3
3)メーリングリスト&アンケートについて
4)野球用語の正体1 『オープン戦』
5)草野球掲示板
6)その他スポーツの注目選手 早大佐藤選手
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1<自分たちが本当に『支援』できるチームを自分たちで作ろう 後編>
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自分たちが「応援」するチームは自分たちの手で「支援」し育てていくとい
う発想に切り替えていくべき時期がようやく日本にもやってきたと思う。御
上にいただいたモノを盲信的にありがたがっている時代にはそろそろ別れを
告げるべきだろう。−−−−ここまで前号より−−−−
前号では上からの押しつけでない、自分たちが本当に「支援」できるチーム
を育てていく時代がやっと日本にも到来したのではないか、というところで
話が終わった。その切っ掛けになり得るのはJリーグの誕生であり、プロ野
球にも訪れたファームの独立である。
今までの日本におけるスポーツ組織は(国民に人気のある)親会社の宣伝の
ため(あるいは学校の宣伝のため)であり、その方針に沿った企業の利益追
求の手段だった。あるいは高校野球を運営する高野連のように「教育」を目
的とする本末転倒の(注1)組織すらある。スポーツの振興と発展のための
組織は皆無だったのだ。そこにヨーロッパのクラブ組織を手本とする「Jリ
ーグ」が誕生した。ご存じのようにJリーグはホームタウン第一主義であり
その自治体、地元企業、地域住民が手を携えて、サッカーに限らずスポーツ
振興(注2)に取り組もうという理念に基づいて運営される。地域住民にも
充分「参加」「支援」していく素地が用意されているのだ。
プロ野球もやっと「湘南シーレックス」「サーパス神戸」が独立した。(フ
ァイターズも千葉県鎌ヶ谷市に移転し独立する準備を進めている。夏休み中
に限り鎌ヶ谷市がオーナーになり、その間は違うユニフォームにし、徹底的
に小中学生との交流を図る計画もあるらしい)あまり状況の良くない社会人
野球とも交流し、都市対抗予選への参加も視野に入れている。(この辺の事
は日本野球協会の山本会長も年頭におけるスポーツ紙のインタビューで明言
しているのでプロのファームと社会人野球の交流が進むことは間違いないだ
ろう)プロとアマの垣根が無くなり、地域のチームが増えていけば自分たち
が「支援」していくことが可能なチームが身近に生まれる可能性も増してく
る事は間違いない。
さあ、今日からはプロ野球の単なる「応援団」はやめて地元チームの(プロ
アマ問わず、草野球チームだってかまわない)「支援者」(注3)になって
スポーツを心から楽しみましょう。
◆注1◆
高校野球は高校生の部活動であるから、そこに「教育」の概念が入ってくる
のは当然といえば当然である。しかし、現在の高校野球はスポーツ本来の姿
とはかけ離れたモノであり、マスコミや学校を宣伝するための「商売道具」
になっている感は否めない。今センバツの敦賀気比の問題にしても、学校側
と高野連側のやり取りは「本音と建て前」をうまく使い分けできずに左右往
生している様が手に取るように分かり、滑稽ですらあった。
◆注2◆
鹿島アントラーズではミニバスケット教室、テニススクールなどを既に実施
しています。先日はテニスのデビスカップ予選も運営していました。
◆注3◆
野球オヤジの中にはサッカーの応援団を「サポーター」と表現することを非
常に嫌っている人がいます。これは意味を理解していないからに他なりませ
ん。元々はサッカーチームのクラブ会員になってチームを支援していく(サ
ポートしていく)人を「サポーター」といっているのであって、ただスタン
ドから声を張り上げているだけの人をそう呼んでいるわけではないのです。
昨年J2ベガルタ仙台のサポーターが(このチームのサポーターはむしろフ
ーリガン(注4)に近い)判定を不服としスタンドから飛び降りたあげくに
主審の背後からケリを入れる事件がありました。ベガルタは協会から「主催
ゲームの管理運営不備」を指摘され300万の制裁金を受けました。この事
件の犯人はその後、反省の意味も込めてチームに対し10万円の支払いと、
主催ゲームにおける切符もぎり、会場の清掃などのボランティア活動を申し
出たそうです。やった事はやった事として反省するのは当然ですが、チーム
に対して迷惑を掛けたからといってボランティア活動を申し出るというよう
な発想はスタンドを占領する、はた迷惑な「プロ野球私設応援団」には無い
でしょう。(ただしマリーンズのライトスタンドファンの皆さんを除く)
◆注4◆
超過激的なサポーターをこう表現しますが、本当のところ彼らの目的はサッ
カーの応援でなく「暴れる」為に存在しています。試合が白熱したり、審判
の判定が不服だから乱闘騒ぎを起こすわけではありません。手段を選ばず試
合展開と関係なく大暴れします。日本開催の2002年W杯では真剣な対策
が必要です。
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2<草野球必勝法 その6 審判に対して 技術編3>
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都合により今週はお休みです。どうもすみません。m(_”_)m
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3<メーリングリスト&アンケートについて>
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メーリングリストを開設して一ヶ月間で127通(1日平均約4通)のメー
ルがメンバーの皆さんより発信されました。『4番論』『地方活性化論』は
たまた『山田投手(現ドラゴンズ投手コーチ)の華麗なピッチングフォーム
について』などの話題で盛り上がっております。まだ参加されていない方も
一度考えてみてください。参加ご希望のメールは gm@club-pro.com
まで。
メーリングリストに関する簡単な説明をHPに追加しましたので参考にして
ください。下記のアドレスまでお願いします。
http://www3.plala.or.jp/w-yk/ml1.htm
また3月21日発行予定の第048号でアンケート調査を行う予定ですので
その際は、ご協力のほど、お願いいたします。
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4<野球用語の正体1 『オープン戦』>
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今週から不定期ではありますが「野球用語の正体」と題して、日本で使われ
ている和製造語について解説します。実は私自身、学生時代から英語は大変
苦手科目でありました。(^^ゞ しかし、冒頭で書きましたように「これを
英語で言えますか?講談社インターナショナル編」を購入しましたので、こ
の本を参考にして話を進めます。一口に英語といっても野球の場合はアメリ
カで使われる「米語」の表現になります。
◎オープン戦 exhibition game / pre-season
game
(日本語) (英語)
日本のプロ野球では公式戦が始まる前の春の時期に行われる試合を「オープ
ン戦」と言っています。英語で「open game」と表現するとこれは「プロも
アマも関係なく参加できる試合」となります。日本でもゴルフやテニスの大
会でよく使われるので皆さんも聞いたことがおありでしょう。「日本オープ
ン」という大会名がありますよね。(注5)
サッカーでは基本的にプロとアマの区別をしませんのでJリーグ開幕前のこ
の時期の試合は(プロ野球のオープン戦にあたる試合)は「プレシーズンマ
ッチ」といわれています。Jチームと学生もよく試合をします。
「exhibition game」というと「公開競技」(もちろん意味としてはこれで
正解)の意味に受け取られますので日本では使いにくいでしょう。それから
開幕戦は一般的に使われている「opening game」で良いようです。
◆注5◆
ゴルフだとアマ選手に対して「総合○位、アマの部○位」と紹介されていま
す。競馬だと賞金ランク分けの「オープンクラス」ではなくレース名に「オ
ープン」(小倉日経オープンとかテレビ愛知オープンなど)がつくと地方馬
も参加できる「オールカマー」と同じ意味になります。最近は外国馬にも解
放が進んでいますね。
◆おまけ
読者の方で「英語に自信あり」あるいは「アメリカ在住」の方はみえません
か。このコーナーに対する助っ人を募集しますので、宜しくお願いします。
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5<草野球掲示板>
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このスペースを読者の皆さんに無料開放します。「対戦相手募集」「チーム
紹介」「メンバー募集」等にお使い下さい。それから「探し物」がある方も
告知に使ってくださって結構です。ただし掲載する、しないの判断は私の独
断で決めさせていただきますので、ご了承下さい。掲載ご希望の方は詳細を
お知らせしますので gm@club-pro.com までメールしてください。
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6<その他スポーツの注目選手 早大佐藤選手>
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今年は五輪イヤーということもありますので野球以外のスポーツで一般的に
は、まだあまり名前を知られていない選手を紹介したいと思います。(シド
ニーで活躍できるかどうかは別にして)
シドニー五輪の男子マラソン代表最終選考会を兼ねたびわ湖毎日マラソンで
川嶋選手が2時間9分4秒で日本人最高の2位に入り有力候補に名乗りを上
げました。しかし私が注目したのは2時間9分50秒で4位に入った早稲田
大学の佐藤敦之選手です。彼はこのレースが初マラソンでしたが、昨年のこ
の大会で藤田選手(当時駒大)が出した2時間10分7秒の日本学生記録を
塗り替えました。(藤田選手以前の記録は早大の先輩である瀬古選手が持っ
ていました)
佐藤選手はゴールすると、今走ってきたコースを振り返り一礼、さらにスタ
ンド(応援団、あるいは関係者?)に向かって深々と一礼しました。レース
中の淡々とした表情といい、礼をしたときの仕草といい、もしかすると将来
日本男子マラソン界の有力選手になるのでは、という可能性を予感した一日
でした。
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◆あとがき
今月号のYAHOO!をみていたら「タイガースネットドットコム」なる字
が目に付きました。これは球団が運営する公式プロバイダだそうです。料金
は月額2000円で使い放題。「名前@tigers-net.com」のメールアドレス
が使えます。タイガースファンでお近くにAPがある方は良いかもしれませ
んね。一応全国にAPはあるようです。ホームページをチラッと覗いてみま
したが割と地味でした。(^^;)
来週は<プロ野球64の法則>です。これは、けっしてPS2に対抗した任
天堂の話ではありません。(爆)
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【週刊・野球小僧の部屋】URL:http://club-pro.com
ご意見&メーリングリスト参加希望のメールは gm@club-pro.com まで
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りません。従って、当メールマガジンにより生じるトラブル・損害等につい
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編集・発行:【週刊・野球小僧の部屋】編集部
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