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■ ■【週刊・野球小僧の部屋】              99/07/04
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■ ■           野球を愛する全ての人に捧げます 第9号
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 す。よろしくお願いします。
 
 ネタを提供していただいた『マル』さん 毎度ありがとうございます。
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◆今週の目次
 1) 別所毅彦氏を偲ぶ
 2) 君は青山学院大の石川投手を見たか
 3) 科学する野球
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<別所毅彦氏を偲ぶ>
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6月24日、野球解説者の別所毅彦氏が心不全でなくなりました。心よりのご冥
福をお祈りいたします。
さて別所氏と言えばプロ野球ニュースでガハハと笑う姿が若いファンの方にはお
馴染みだと思います。オールドファンには
 ○泣くな別所、センバツの華
 ○ジャイアンツ、家一軒でホークスから引き抜き
 ○通算310勝(徴兵があったため実質最多ともいえる)
 ○鬼軍曹、いつも全力手抜きなし
など数多くの話題を提供して下さった方でした。でも私自身の別所氏の印象は
 ◆ライオンズとの日本シリーズではKOされてばかり(晩年で力が衰えていた
  ためです)
 ◆アトムズの監督時代は負けてファンに謝ってばかり(当時のアトムズの戦力
  では誰がどうやっても勝てるわけがありませんでした)

でも監督時代はともかく『豪快』な人でした。そんなに三振をバッタバッタと取
るタイプではありませんでしたが気持ちが伝わってくる人でした。最近はこんな
投手が(いや、選手が)少なくなってきて少し寂しいです。また1人プロ野球を
支えた、いかにもプロらしい方がお亡くなりになりました。ホント寂しいです。

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<君は青学、石川投手を見たか?>
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6月19日に決勝戦が行われた全日本大学野球選手権で青山学院大が3度目の優
勝を飾りました。青学大は選手権3度出場3度とも優勝の快挙を成し遂げたので
すが、その原動力となったのがエースの左腕石川(2年、秋田商)投手です。決
め球のスクリューボールが冴え渡り栄光を手にしました。
石川投手は上背はないものの勝負球をうまく使った投球でチームを優勝に導きま
した。何と言ってもスクリューボールです。この球は打てません。プロ野球でも
事情は同じで、スクリューボールを決め球にしている左腕投手は大リーグでも日
本でも例外なく活躍できます。
なぜ打てないのか?答えは至って簡単、練習ができないからです。右バッターに
とって左腕から繰り出されるボールがあの軌道で曲がり落ちるイメージを作り上
げるのは容易ではありません。チームの中に左腕で同じボールを投げることがで
きる投手でもいれば別ですが、そうでなければ練習のしようもありません。
球技というのはイメージが大事です。以前にもご説明しましたが、テニスのサー
ブなどでも来たボールを見て判断していたのでは反応できません。ラケットの動
き(スタンスとかグリップとかも見て)などからある程度予測しボールがラケッ
トに当たった瞬間に反応しなければとても間に合わないのです。よくボールを見
て、とか言いますが一流選手ほどボールを見てないことはアイポイントの実験な
どで(あの視点がフニャフニャと動くやつ)明らかにされています。一流選手ほ
どイメージができていて反応が早いのです。
話は戻ってスクリューボールです。要はバッターの頭にイメージがインプットさ
れてないのです。実戦でその投手と何度も何度も対戦しないことには打てるよう
にはなりません。ですからあの決め球を持っている投手は非常に有利です。です
が切れが無くなると惨めなボールです。ただの遅い球ですから。
それにこの球を投げる投手は急に切れが無くなることが多くそれは試合中だった
り選手寿命そのものを縮めるものだったりします。青学の石川投手も今、現時点
でプロ入りすれば絶対に通用します。しかし2年後にはドラフトにかかるかどう
かすらも怪しいともいえるのです。今後の活躍を見守りましょう。

(追記)バレンズエラすごかったですね。切れの良い変化球はぐぐっ曲がるとか
    表現されますが彼の場合はグニャと曲がり右投手のカーブ以上にスクリ
    ューボールが変化しました。はじめてニュースで見た時、ありゃとても
    じゃないが打てないな〜と感じました。

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<命を救えるのはあなたかもしれない>
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◆日本骨髄バンク

問い合わせ・資料請求は 0120−445−445
ホームページ      http://www.jmdp.or.jp/
お便り         webmaster@jmdp.or.jp
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先週からお伝えしている、骨髄バンクの情報です。日経ネットナビを購読してい
る方は7月号のサイト紹介をご覧になりましたか?243ページに骨髄移植が大
きく取り上げられていました。
骨髄移植、聞いたことはあるけど内容はいまいち分からない方もお見えになるか
もしれません。日本骨髄バンクのホームページを見ていただければよく分かりま
すがこのコーナーで少しずつ紹介していこうと思います。
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<科学する野球>
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読者の方からこんな質問をいただきました。

◆ゴルフの場合、対象が大人であるため、レッスン書なども大人向けに書いてあ
 ります。内容も理論的なものも多いです。しかし、こと野球となると、対象は
 少年向け、どの本を見ても替わり映えしません。どうしてゴルフのように考え
 れば理解できるようなレッスン書がないのでしょう。私は30歳、少年の体力
 がない分、理論的な背景の元、バッティングをマスターしたいと思いました。
 バッティングを科学したような本など知っていたらぜひ教えてください。

◇答え
 実は私、書店に注文して入荷待ちの本があります。手塚一志著の『バッティ
 ングの正体』です。手塚氏はファイターズ、ホークスでコンディショニングコ
 ーチを務めた方でらせん運動を中心とした新運動原理を唱えています。当然本
 の内容はまだ確認できていませんが楽しみにしています。『新運動原理』の内
 容は「別冊宝島263 スポーツトレーニングが変わる本」の中で紹介されて
 いますので参考にして下さい。

 まだ読んでない本の話だけではどうしようもないので手塚氏の理論とも共通項
 がある本を紹介します。

◎村上 豊著 <科学する野球> ベースボールマガジン社

 異質といえば異質な本ですが、この本で紹介されている科学とは捻りの動作の
 ことで手塚氏の理論と重なっている部分もあります。野球の動作は回転と捻り
 が重要だと説いています。私が文章で紹介しても多分理解しづらいと思います
 ので実際本を見てイラストを参照して下さい。私が購入したときは全6巻でし
 たが今は全8巻のようです。大変面白い本でプロ野球選手の中にも参考にして
 いる人がいるみたいです。

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□あとがき
 
 金曜日に放送されたNHKスペシャルをご覧になりましたか?「知っています
 か 子どもたちの食卓」という題でしたがあまりの悲惨な内容に私は愕然とし
 ました。そこで来週は『もう1人の野村監督』として日本の未来を考えてみた
 い(そんな大げさな)と思います。子どもの食事と野村監督とどういう関係が
 あるんだ、というつっこみがありそうですが来週の特集をお楽しみに。
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