和菓子歳時記　　
　　　　　　　
季節の和菓子　
夏　九月

       栗粉　　　　   　　　　　　　　　　　　葛　「おぼろ月」  

　昔から「栗」は和菓子の材料として、多く使われています。近年では、洋菓子にも「マロンケーキ」「マロングラッセ」等々多用され珍しいものではなくなりましたが、高めの素材です。
　ただ、ケーキや一部のお菓子には缶詰のものや薬品で処理した栗がかなり出まわっています。
　　
　見分け方は、生栗から蜜漬けにした栗が中がやや「こげ茶色」の部分もあり、形も不揃いなのに対し、綺麗な黄色をして形も整っている栗は、薬品等で処理した可能性が高いものです。食べ比べれば味が決定的に違います。　

生栗を蒸して実をステンレススプーンでとっているところ。
父は昔ながらの竹べらを使っています。栗のタンニンと鉄が反応し味が変質するので注意が必要。

バックナンバ−（平成１１年度）
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