平成16年6月7日ヤンゴン環状線とシュエダゴンパゴダ

 

 

 6月7日 6時起床。とりあえず朝飯に街に出かけることにする。夕べ洗濯しておいたロンジもすっかり乾いている。キリリとロンジを巻きつけ、「うん、なかなかロンジも板についてきた」、と自画自賛。ハンガーに掛けておいたシャツを着ようと思ったら、その直ぐ下で炊いていた蚊取り線香の臭いが染み付いて大変なにおいになっていた。他に着るものも無いので止む無くそのまま着用。歩いているうちに消えるだろう。

 まずは、中華街を目指す。スーレーパゴダからMahaBandoola Rdを西へまっすぐ歩く。ヤンゴンの朝は早い。すでに、大変な活気だ。メインストリート沿いの店を覗きながら適当な中華系のレストランに入る。モヒンガとぶたまんと紅茶を注文。店の人たちもお客さんも興味深そうにじっとこっちを見つめている。一挙手一動に注目されているのがよくわかる。パンダの心境だ。こちらからニッコリ微笑むときっちり微笑みを返してくれる。タイもそうだったがこの国も「微笑みの国」だと思った。モヒンガはともかく、ぶたまんはものすごく旨かった。フガフガいいいながら、一気食いしてしまった。

 朝食を終えてメインロードをあるくと道端で「水売り」を見かけた。ミャンマーではあちこちで見ることが出来る。氷を入れた袋や器に、上からミネラルウォータを注ぎこみその氷をくぐって下から出てくる冷えた水を売る商売だ。暑い国ならではの風景だ。自分はさすがに挑戦できなかった。後で、ヤンゴン環状線に乗ったときもっとすごい「水売り」を見ることになる。

 さらに、東にもどりスーレーが見えてきた頃、突然後ろから日本語で、「日本人の方ですか?」と声を掛けられた。振り返るとジーンズにTシャツの今風の若者だった。ミャンマーでもヤンゴンでは、ロンジをはかない若者が増えているそうだ。彼は、出勤途中で今から朝食をとってから出勤するそうだ。誘われたのでお腹は大きかったが付き合うことにした。彼は日本人が教える日本語学校で学んでいるそうだ。色々話をして分かれたがここでも彼が私の制止を振り切って清算してしまった。この国の人は何でこうなんだろ・・?きっと収入は、私の100分の1にも満たないであろうと思われるし、相手もそれは知っているだろうに・・・。外国人をもてなす気持ち・・・?少なくとも自分は日本で、外国人旅行者に親切にすることは心掛けていても「おごる」なんてことはしたことは無い。タイでは、うっかり着いて行くと騙されて詐欺にあうのが落ち。隣同士の国でこうも国民性が違うのか・・・・・。ほんとうに、気持ちのいい国だ、とつくづく思う。

 スーレーでお参りを済ませホテルへ戻る途中、また後ろから声を掛けられた。「チェンマネ?チェンマネ?」と、くたびれた感じの貧相気なオヤジだ。どうやら、両替の勧誘らしい。この国では、公定レートで銀行で両替する人はいない。全て(といってもいいのかな・・?)闇両替だ。公定レートは 1$=6.42ksに対し実勢レートは当時で1$=940ks(100$紙幣の場合)だった。実に146倍の差だ。余談になるが、この公定レートを採用しているのがミャンマー日本大使館だ。だから、ミャンマーでパスポートの増補や更新が、日本の手数料価格の146分の1の価格で行えるわけだ。ただし、増補は数十分で済むが、更新は最低8日はかかる。また、更新の場合写真は「焼きつけ印刷」でなく「貼り付け」になり、訪問国によっては入国の際疑われる可能性もあるらしいのでそのつもりで。

 さて、両替はあと10$は必要だったのでいくらか聞くとなんと「500ks」とぬかしやがる。頭にきたので、「あほか!あっち行け!」と、思い切り日本語で言ってやった。かれは、大慌てで、「いくらならいいのか?」と尋ねるので「880」というと、あっさり「着いてこい」と、なった。スーレーの少し東の路地まで案内された。この路地全体が路上喫茶みたいになっていてそのうちの1軒で待たされた。やがて、さっきのオヤジが別のオヤジをつれてきた。そのオヤジと900で交渉したが880で押し切られてしまった。まあ、10$で200KS、日本円で20〜30円くらいの差しかないか。と、あきらめた。オヤジは、チャット紙幣を数えたがどうも100ks足りないらしい。貧相な方のオヤジに「とって来い」とかいっている。私は、「もういいよ。ところで、もうここに広げて一度数えてもいいか?」と尋ねたらOKしてくれたのでテーブルに1000ks紙幣と100ks紙幣を広げて確認した。彼らも、周りにいた人たちも何か知らんが大笑いしていた。気持ちよくなったので、彼らにラペイエをおごってあげた。オヤジに名刺をもらったが、何しろ「闇」なのでここでは、公開はやめておこう。闇両替、路上両替はあくまで違法なのだが、あまり神経質になる必要は無い。これは、両替やのオヤジやGHのスタッフにも裏をとったのでそういうことらしい。

 そのあと、ヤンゴンでの目的のひとつだった「ヤンゴン環状線」に乗ってみようと思いヤンゴン中央駅に向かった。スーレーからSulePagodaRd.をまっすぐ北上し線路をまたぐ陸橋をこえるとすぐ右手が中央駅だ。改札のところの係員に「ヤンゴン環状線」に乗りたいことを告げるとすぐに別の係員を呼んでくれた。彼に案内されたのは、改札を入った事務所だった。そこで、タイムテーブルと料金の説明を受け、パスポートのチェックと料金を支払った(1$)。なんか、別の係員のところに案内され彼に従うようにいわれた。彼は、日本人の世話を任されたことにご機嫌で自らをStationMasterのTheinZaw(シンゾウ)と自己紹介してくれた。ああ、しんぞうさんね。と、思って勝手におかしかった。私もTOTTO(トット)と自己紹介した。ちなみに私はアジアではどこでもTOTTOで通している。本名は外国人に発音が難しいらしく覚えてもらえない。が、TOTTOはだれでも、一度で覚えてくれる。

 やがて、かれが、私の乗る列車まで案内してくれた。なんか、地元のお客さんとはロープで仕切られている。かれは「外国人はここね。」といって去っていった。とは、いってもロープだけなので勝手に一般席に移動した。だんだんお客さんも増えて出発した。各駅停車だが、停車時間は極端に短いし、動いていても乗降するお客さんが絶えない。この人たちは、いつ料金払っているのかしら?社内には、農作物をびっくりするほど持った人たちでごった返してきた。それでも、社内販売の売り子が活動している。こんな混んでるのにそれむりやろ・・!って感じでしたが、彼らは平気だった。タバコ、キンマ、文具、おかし、食べ物etc・・etc・・。おぞましかったのは、「水」の車内販売だった。 それは、ジャーポットに水と氷が入れてありライムが一個浮かべられていた。丸いふたはお皿状になっておりそこに水が張ってある。プラスチックのコップと薄汚いスポンジが浸けられている。水の注文が入るとそのコップで水をすくって販売する。そのあと、薄汚いスポンジでふたに張った水でチョコチョコっと洗っておしまい。これが、結構売れる。美味しそうにゴクゴク飲んでいる。飲み終わるまで待ってるわけだ。これには、ところ変われば色んな商売があるもんやなあと、あっけにとられて見入ってしまった。

 途中、軍人の団体が乗り込んできたが、彼らは行儀が悪く、うるさいしで最悪だった。さすが、軍事政権の国。約一時間でヤンゴンに戻ってきた。

 GHへの戻り道、再びチャイナタウンでブラブラした。路上の屋台色んなガラクタを売っている。誰が買うのか全く想像も出来ないくらい完璧な「ガラクタ」に見えたが、ホントニうれるのかしら・・・。

 一旦GHにもどり、初日にお世話になった若者に電話をかけてみた。しかしながら、顔の見えない電話でのやりとりは想像以上に難しく、GHのおねえさんに英語で用件を伝えそれをミャンマー語で彼に伝えてもらった。「今晩、晩飯を自宅で一緒に食べよう。7時に父親に迎えに行かせる。」とのことらしい。GHの場所をおねえさんに伝えてもらった。

 約束の時間まで時間があるのでシュエダゴンパゴダへ行ってみることにした。GHハウス前でたむろするタクシーの一台を捕まえシュエダゴンパゴダまでお願いした。2500Ks。かれに、明日の空港までの送迎もお願いしてわかれた。シュエダゴンパゴダは、受付にはいると5$の拝観料を徴収される。あとは、エレベーターでパゴダのそばまで案内された。すぐに、学生らしき若者が寄ってきて色々説明を始める。ガイド料を払う気も無かったし一人でのんびりしたかったので、「お金が無いのでガイドは要らない」というと、タダでいいと言って説明を続ける。この国のことだからほんとにタダで親切心でガイドを申し出てくれているんだろうとは思ったが、少し鬱陶しかったので「ほんとにすまん、ほんまに一人で見たいねん。一人にしてくれる?」と、頼んだら諦めてどこかへ去っていった。

 それにしても、ここは「荘厳」の一言に尽きる。自分が訪れたのが夕刻だったこともあり「荘厳」さがさらに増したように思う。ほんとに、いい場所だった。これからミャンマーを予定している人も、是非、時間を気にせずゆっくり過ごしてもらいたい。

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 帰りに受付のところで、残っているチェキを全部使ってしまおうと思い、受付のおねえさんに「写真いる?」と、尋ねたら、全員が、わっと寄ってきて大騒ぎになってしまった。あと、日本からお土産用に持っていったボールペン、チョコレート、ポケットティッシュ、キャンディーなど全部プレゼントした。どれもこれも大変喜んでくれた。とくに、ティッシュは取り合いになってしまい当たらなかった人が気の毒だった。ごめんね・・・。

 GHにもどり、約束の時間がきたが一向に迎えが来ない。GHのおねーさんに頼んで、電話してもらった。なんだか、「やっぱりやめた。」と、言っているらしい。「そんなせっしょうな・・・・」と、思ったが、この国の国民性がますますわからない。「それじゃ、ね。感謝の気持ちは忘れません。」と、伝えてもらった。

 あすは、帰国だ。部屋に帰り、うがいして、シャワー浴びて、荷物をまとめて、昨日の残りのラム飲んで、おやすみ〜〜〜〜。

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