2014年3月30日、フレンドが天国へと旅立ちました。
絶対に天国です。そう信じさせてくれるお別れでした。
この日の1年くらい前から、フレンドは特に後ろ脚が弱くなりました。散歩は短時間に、そしてトイレも家の中でペットシーツに、というようになりました。目の下に腫瘍ができもしましたし、時折息が荒くなることもありました。布団の上で横になっている時間が長くなり、水も給水器でないと飲めなくなったりもしました。
しかし、食欲が落ちることはめったになく、しっかりとご飯は食べていましたし、父さんのご相伴で養命酒やお酒をなめたり、おつまみを食べたりもしていました。
日によっては元気に「遊んで〜」とやってきて、かくれんぼをしたりもしていました。父さんや母さんがソファや本棚のかげにかくれると、少しよろつきながらしっぽを振って探しに来て、「どうだ!」という顔をするのです。
そうやって、少しずつ弱くはなりつつも、仲良く楽しく過ごしていました。
その日は日曜日で、父さんも家にいました。遠くにいた長男も、ちょうどこの日は帰ってくる予定の日でした。
朝ご飯はいつものように全部食べました。そして、おだやかに横になっていました。
と、突然「キュイーン、キュイーン、キュイーン」と鳴きました。
初めて聞く鳴き声だったので、びっくりして父さんと母さんはフレンドのそばに行きました。
すると、フレンドはぐっと顔を持ち上げて、何度も何度もしっぽを振りました。
そして、静かに顔を床につけました。
それでもしっぽを振り続けていましたが、やがてその振り方がゆっくり小さくなって、止まりました。
その間、ずっと父さんと母さんに頭や身体をなでられながら静かに息を引き取りました。
その姿は、まるで眠っているようでした。
この日、少し遅い時間に帰ってきた長男も次男も、フレンドに声をかけることができました。
こうして、フレンドは旅立ったのです。(14歳と11か月でした。)
家族が家にいる日を選んで、ちゃんとお別れを告げて行きました。
ですから、絶対に天国に行ったとしか思えないのです。
フレンドのお母さんも、兄弟たちの多くも、ご近所で仲良くしていただいた仲間たちの多くも、すでに天国へ行っています。
きっと今頃は、天国でにぎやかに楽しくやっていることでしょう。
たまに夢に出てくるフレンドは、自由に走り回り、しっぽを振ってとても楽しそうです。
たくさんの人にかわいがってもらって、フレンドは本当に幸せでした。
皆様、本当にありがとうございました。 |