ミニネタシリーズ 24 私はテレビじゃない 【全学年・学級経営・話の聞き方】 教師が話し始めます。それに集中できずに,よそ見をする子がいま す。すかさず「○○君,私は聞いて欲しくて話しているんだよ。私 はテレビじゃない。生きた人間なんだ。そして,あなたたちに聞い て欲しくて話をしているんだ。見ても見なくても,聞いても聞かな くてもどっちでもよいというのでは,ないのだよ。」と訴えます。 こういう訴えに,子供たちはハッとします。ハッとしたらしめたも の。にっこりと笑って,「そう。そうやって心を向けて聞いて欲し い。分かってくれますか?」と問いかけます。落ち着いた「ハイ」 が返ってきます。○○君からも「ハイ」を引き出します。 すぐに切り替えて,またごく当たり前に話を続けます。そして,そ の話の締めくくりに子供たちを見渡して「ありがとう」を添えます。 こうしたことを年度初めにしておくことで,年間を通じて学習の効 率はグンとアップします。 保護者が参観する授業でも臆することなくこの一言を言います。保 護者にも,子供にも「この先生は本気だ」と知らせる絶好の機会だ からです。 話をきちんと聞くようにしつけることは,学校経営の基本です。教 師に対する構えができないと,友達の発言に対する構えもできませ ん。 |