※本レビューは99%シャレで行われています(ぉ
○これまでのあらすじ。 2002年夏、PS2が限定版で、周辺機器もくっ付いてお得な感じに発売されたのをいいことにとうとう購入に踏み切ったダメ人間。 PS2と言えば何となく思い出されてしまうのはファンの性か、某ゲーム店にて単に確認の為にアクションゲーの棚に向かってしまい、そこでたった1本だけ見つけた『魔術士オーフェン KADOKAWA
THE Best』。 さて支払い価格はネタとして存分な価値を産み出すのか! 以下次号!(何) |
○PS2版『魔術士オーフェン』とは
2000年、PS2本体がまだ出回り始めた頃にも関わらず、なおかつポリゴン仕様で発売されてしまったPS2専用アクションロールプレイングゲーム。(時期的に)当然として角川初のPS2ソフトと来た。 発売日は2000年8月3日。アニメも終了してブームも下火、といったところにゲーム投入。ぶっちゃけ遅かったんじゃ(こら) まーつまり、これじゃよほどゲームの内容が良く(=ゲームとして面白く)なきゃ売れないじゃんって(笑)
それに、漫画・アニメ・小説原作のゲーム化、つまりはキャラゲーは得てしてクソゲーになることが多いわけで。 これじゃキャラゲーとして、キャラで萌えるのはかなり難しい(私が)。
そんなPS2版『魔術士オーフェン』。原作の知名度的にも(先のスレイヤーズと比べて)ゲーム誌に記事はほっとんど出ないだろうと踏んでいたら、結構出てました。 初めは本当にザプレ誌が毎週見開きページで記事にしてくれてただけだったのですが、やがて電撃プレイステーション(以下電プレ)誌まで取り上げてくれてました。
ゲームのストーリーはアニメをベースとしたもの。原作(長編)重視してたらそらゲームはできんわな(笑)
ゲーム自体の紹介は角川本家のページとかプレイステーション・ドットコム・ジャパンのページ(ストーリーはこちらで確認を)を参照ください。本家の方は画面も見れます。ポリゴンの部分だけだけど。 しかし本家の紹介ページ、 >赤いバンダナに革ジャンがトレードマーク。 ってなぁ。「トレードマーク」と言うには微妙な気が(笑) むしろ 『黒尽くめにドラゴンの紋章がトレードマーク。』 とか、 『黒尽くめに目つきの悪さがトレードマーク。』 とか、 『黒尽くめに貧乏赤貧清貧ぷーたろ文無しスッテンテンからっけつがトレードマーク。』 とかじゃないのか(ぉ 小林真文はやはり良い・・・。
ともあれ、先述した通り設定はアニメに傾倒した感じのゲームであることはおわかりいただけたかと思います。 まあ自分、アクションゲーがそんな得意でないってこともあるんですけどもね。めそり。 |
○カドカワ・ザ・ベスト版とは
つまり廉価版。プレイステーション・ベストシリーズのPS2版ですね。 ともあれこの小冊子、説明書も兼ねてます。だからゲームの箱を開けるとゲームディスクのDVDがぽつんと1枚。 ところで初期版のはどうなってたんですかね。中に薄っぺらい説明書が入ってたのかなと予想。 しかしこういう形態(廉価版+攻略本)を見るとFF1・2(FC)を思い出してしまうナリよ。あれは本当にまんま移植だったから1とかクリアできねえっつの・・・(笑)
あー、話が逸れました。では小冊子をチェックしてみましょうか。
全64Pフルカラー平製本。大きさはPS2ゲームソフトの箱とほぼ同じなので、・・・B6より微デカという感じ。 内容はキャラ紹介とシステム紹介(操作方法)とゲーム攻略と敵とアイテムのデータ紹介で構成。
さて、キャラ紹介ページを見てみる。
主要3人組(黒・クリ・弟子)以外は全てアニメムービーの一枚絵を使っててそれはそれは美麗です。 で、問題の主要3人組。
まーつまり、アニメムービーの1シーンから、キャラ部分だけをカット。 いやんもー凄いぜ角川☆ 変な所で手が込んでるにも関わらず一番大事な所が抜かれ過ぎのは相変わらずやね!(こら) この絵、影もハイライトもほぼついてないから、ロングカットのシーンから引っ張ってきたんじゃないかと勝手に予想。それともちまーい設定画から持ってきたのか。 小さい画像を拡大しまくって線画部分が荒くなったり、さらに線がツブれちゃって太くなったりガビガビになったりした上で、CG製作途中の単色塗り状態と言えば分かってもらえるでしょか・・・。 ウフフ、いいから黙って責任者出て来いや(はぁと)(こら)
しかしこのキャラ絵、3人の中で唯一クリだけが首のところに影が入ってる(他二人は完全に影指定ナッシング)のは私へせめてものサービス精神か何かですか?(違)
そういや、コギーとキースって(一応)隠しキャラって振れ込みじゃなかったでしたっけ?
では軽くゲーム新キャラの紹介でも。
元踊り子のねーちゃん(バタ子さん)とゴツい剣士のおっちゃん(マスターアジア)と笛吹き少年(美雪)の3人です(ぉ ゲームはこの3人の内の一人と組んで、ステージをクリアしていく形。 どうやらバタ子さん→マスターアジア→美雪、の順で難しくなってるっぽいですね。ブックレットの攻略掲載順もそうなってるし(笑) |
○ゲーム起動(※以下はひたすらネタバレです)
PS2にディスクをセットして起動。私としてはPS2の初起動も兼ねてるので微妙にドキドキ(笑) ・・・・・・うわぁ・・・・・・(笑) 遺跡の中で円柱みたいな上にひざまずく形で瞳を閉じて佇む甲斐性なし。 ごめんいやなんちゅか、このまえ見たブレイドを思い出してつい(笑) (遺跡の)雰囲気的にあんな感じー。いや遺跡って皆あんなもんか(笑) そんなタイトル画面に何ともいえない表情のまま感想を考えあぐねていると、オープニングムービー(デモムービー?)が開始。 おお、2年前に記事で見た通り、確かにアニメは美麗。 ところで、ムービーは上空の太陽を映したかと思うといきなり空から落ちてきて両手広げてにこやかに、かつ物凄い勢いで自由落下していく甲斐性なしから始まります。ごめん笑った。 他には、クリのぐるぐるが無駄にデカいとか。まあこのムービーだけでなくアニメムービー全編に渡って言えることですけど。
あと、クリのカット:マジクのカット数が3:2。よっしゃよっしゃわかってるねコンテ切った方は!!(こら) しかしクリはジャンプ中の全身カット(ジャンプするポーズとしてはどこか不自然)が入ってるんですが、何故か後方からのアングルなんですよね(つまり背中を向けてるわけで) その後、シリアス顔(横顔?)のアップ、さらに後にバストアップのカット、全員集合カット・・・で終わりかな。
発売前の掲示板上で、アニメ部は「(甲斐性なしが)草河さんチックな絵」と私は評していたのですけれど。 ともあれ、甲斐性なしがこっちが引くくらい耽美に描かれてます。
そしてムービーを見終わって思ったのは、これはや○い作家が描いたみたいな絵だと(笑) あと女の子の描き方なんか特にそれっぽい。 まーつまるところ、これはどこの同人作家に描かせたんだと(こら<笑) 何かとき○モのOVA思い出すな・・・(笑)
あーそうそう、ムービーの甲斐性なしの魔術放ったりする動きは、何となくSRWとかのSLGゲームで攻撃時に入るカットインアニメを思わせます。
ちなみに、ムービー見終わった後もさらにタイトル画面を放っておくと、戦闘シーンの画面デモが見られます。 |
○プレイ開始
ムービー終了後、まずはチュートリアルからやってみる。 7項目に渡り、甲斐性なしレクチャーの元、プレイヤーはマジクを操作します。攻撃や防御など基本的な操作方法を教えてもらえます。 当然(?)、レクチャーの会話部分には声が入ってます。キャラはポリゴンですけど。 まー・・・操作系は普通かな。そんな難しくはないと思います。
一通りチュートリアルを終えて、ようやく本編開始。
スタートすると、タイトル画面でひざまずいていた甲斐性なしが立ち上がり、いきなり喋り出します。 「俺の名はオーフェン。いわゆる、牙の塔出身の黒魔術士だ」 『いわゆる』は蛇足な気がします。 「いわゆる」:世にいわれている。よくいう。いうところの。(三省堂大辞林第二版より)
その後は適当に、自分がトラブルに巻き込まれやすいとかそのトラブルは自分じゃなくて回りの人間が引き起こすんだとかそいつらがさらに騒ぎを大きくするだとか、うだうだと。 でもその後、 「だが、なんであろうと、この俺の天才的頭脳と魔術の前では、たいした問題じゃねえ。さあ、かかってきな!」
なんかもーキャラ違ってます。 そんなキャラだったっけ甲斐性なし?(笑) 何だよ天才的頭脳って。自分で言うなよ嘘くせぇ(笑) うわぁスタートボタン押してから1分しないうちにコレですか。不安5割増。
しかもこの台詞部分飛ばせないし(笑) 最初から始める度にこの天下一アホ台詞聞かなアカンのですか。 あ、あと、「かかってきな!」の後に魔術放つんですけど、これは何種類かあるみたいですな。
その後、またアニメムービーが挿入。
しかしボルカンの台詞回しがどうも違うような。 「聞けよ。儲け話だ」 「これを聞けば、てめえだって血行を良くし、コリをほぐすぜ!」 ・・・むしろボルカンは、「まあ聞け」、「これを聞けば、貴様だって血行を良くし、コリをほぐすであろう!」とかこんな感じじゃないか? 「てめえ」呼ばわりはしないような。やっても「お前」止まりな気が。
そんな感じでさらに不安を掻き立てられつつムービー終了、ようやく本編。 ボルカンの口車に乗った一行は、地人と共にアーバンラマ行きの船に乗り込・・・んだつもりが、どうも間違った船に乗った模様。
まず甲斐性なし。何故か一人部屋でベッドに寝転がってます。何様だアンタわ。 次に地人組。またもボルカンの台詞回しがおかしい。 さらに新キャラのバタ子さんの部屋。バタ子さんの意味深な独白が入った後、最後にクリ&マジクの二人部屋へ。 どうもクリとマジクが同部屋なのは、甲斐性なしが「一人で寝たい」とか言い出したかららしいですよ。 でもマジクの顔がちょっと・・・リアル過ぎると言うか(笑) ポリゴンで喋らせてるんだからしょうがないでしょうけど。 そんなマジクリの元へ魔物が襲ってきて・・・、ここでようやくアドベンチャーゲームの開始です。 そうそう、魔物襲ってきたときの演出は良いね。クリの悲鳴と合わさってとてもグーですよグー。ヒロインぽいし!(笑)
てか、私てっきり移動は十字キーで行うもんだと思ってたら、アナログスティックで動かすんですね!!(ちゃんと説明書読めや) ああこんなんでクリアできんのか自分。だからアクションゲーは苦手なんだおうだうだ。
ゲームの流れとしては、マップを進む→(ザコ)敵がいると戦闘に→戦闘終了後またマップを進む→(イベントとかがあると会話が入る→)ボス格の敵に到着→倒す→次のマップへ、みたいな感じか。 それとこのゲーム、話が一定の場所まで進むとセーブするかどうか聞かれます。
でもって適度に魔物を蹴散らしつつ(しかし操作に慣れず、『蹴散らす』とは程遠いプレイぶり)、魔物の襲撃により難破しかけてる船から脱出途中でクリとマジクと離ればなれになり、でもどうにか甲板まで脱出。 まずはマスターアジア、というかクリに話し掛けてみることにする。
そしてマスターアジアと話してる最中、こんな会話が。 「そなたは、黒魔術士と見受けられるが」 ・・・見受けるなら「魔術士」だけでいいんじゃないかとかツッコんじゃダメですか。 ちうか甲斐性なし、クリのことを「ガキンチョ」呼ばわりです。どうしてやりましょうかこの甲斐性スッカラカンは(こら)
さてとりあえず、(多分)初心者向けであろうバタ子さん(&マジク)をパートナーに選んでみることに。 で、この中ボスをサクっと倒・・・せずにあっさりゲームオーバー(ぉ
てか、このゲーム敵でも自分でも攻撃が当たったんだかそうでないんだかが分かり難ッ! まあ先述した小冊子の攻略を見てようやく倒せましたが。あーもーわからんー。
そして一行はガイア島に漂着するのであった。以上プロローグ戦闘おしまい。
てゆーかここまでで1時間程度しかプレイしてないんですが自分。何でこんなツッコミどころ満載なんだこのゲーム(笑) |
○ここまでの総評。
アニメの作画については既に述べたので、どうも気になったキャラの台詞回し関連で。 台詞回しは前述した通り、ところどころおかしな部分が見受けられます。のっけから甲斐性なしがアレだしなぁ(笑) でも、会話運びは凄い良いんですなー。キャラの特性をうまく掴んでらっしゃる、といった感じ。 マジクリに関しては台詞回しも違和感ないし。むしろマジクリ推奨なのかこのゲームはとか思ってしまったですヨ(笑) |
次回はバタ子さん編のプレイレビューをば。プレイする時間があればの話ですけど(血涙)