クリ至上主義者(クリを至高のものとし崇め敬い母のように子のように時には終生の伴侶ようにクリをとことんまで愛せし者ども)の聖典(バイブル)。
 それがこの巻であると断言させてもらいます。
 つうか誰が何と言おうと自分は断固としてそう思って病まない(痛い誤変換)ので、譲りません勝ったとしても(ぉ

 っちゅか、私的読み返し率が最も高い巻ですなー。この後の『これからも』なんて目じゃありません(笑)

 

 

表紙。

 奴が両手に花モードです。

 んですが、ナイフを持つ右手側にメッチェン、何も持ってない上に何気なく手を伸ばしただけですぐさま触れられる状態にある左手側のクリ、ということで
奴の深層心理が見事なまでに一欠片も余す事無く表現された素晴らスィ表紙だと思います草河さん万歳!!(そんな万歳のされ方で誰が喜ぶか)

 

 

口絵。

 1枚目。クリはとても力持ちさんなんですの キャ ス・テ・キ
 そんな所も大いに大好きだってゆーか愛してます(↑の行の語尾からして、こちらの心中を察していただけると有難いです)

 ってゆーか念願の二人旅に持ち込むべくマジになってる甲斐性なしと(上手い具合に言いくるめられた)クリの姿とすると、それはそれで萌えられ(られんのかい

 

 2枚目。
 流石はクリ、奴のがらあきっぽい(こら)後方もがっちりガード! とか。とか。とか。
 ・・・あああ(あらぬ妄想根も尽きる)

 

 で、3枚目は言わずもがなってことで(爆)

 

 

10ページあたり。

>いつの間にかオーフェンも立ち上がって、クリーオウと対峙していた。
>お互い、突きつけ合った指先が少し触れている。

 おお、E・Tですか!(ぉ
 ・・・とかいうお約束なツッコミはさておき。

 (文字通り)命懸けの争いの最中にも小さな触れ合いを求めんが為に無意識で立ち上がったと見える奴はそれなりに逝かしてると思います(こら)

 

>ほんの一瞬で、マジクの座る向こう側にまで移動している。

 焚き火を囲んで3人座っていて、真中に甲斐性なしがいたとゆーことは、マジクとクリは(やや斜めながらも)向き合う形で座っていたはず。
 よって、『座る向こう側』ってのは口絵にもある通りマジクの後方ってことだろうから、
・・・・・・一瞬で移動できる距離だろうかそれは(笑)

 

 簡略図。
 (実際には、クリとマジクはもっと斜め下あたりにいたのだと思いますが)


甲斐性なし


一瞬の後


甲斐性なし


クリ

焚き火

マジク

クリ

焚き火

マジク

クリ
(石装備)

 

  ・・・・・・レキが空間転移でもしたんでしょか。ついでに石も。
  いや別にどうだっていいことなんですけど(なら言わない)

 

>「ひとり死ねば、食いぶちが減るなぁ……」

 そして1巻ラストから夢見続けてきた待望のクリとの二人旅がとうとう現実に!!
1巻ラストで、奴はクリの存在は気付いていたくせにマジクの存在には気付いていなかった、というように見受けられる為。
 いつぞやに某MLでこれをズバリ指摘なされてた某Rさま万歳)

 ・・・と、奴は心底やる気満々なのだと思います(ぉ

>刃の背を自分のほおにこすりつけながら、弟子に向き直る。

 ほらあまりのワクワクドキドキっぷりに奴もウッキウキですYO!!(こら)
 ごっつ変態っぽーい。何だか傍目に刃物マニアか嗜虐嗜好のひとみたいです。あーいや嗜虐嗜好は元からか(ぉ

 

>遠い眼差しで、眼前のクリーオウに幻影を重ねる。
>「我が子孫の存亡をかけても……ここで死ぬわけにはいかない」

 幻影を重ねつつのこの台詞から察するに、奴が幻影として見ていたものはつまり奴の子孫なわけで、
 ・・・えーとあの、そこでクリに重ねるってことはつまりその、
クリ似のそれを幻視してるってわけですかちょっとそこ命懸けの略奪愛もとい奪い合い(ぉ)の直前に随分といい夢見てやがんなこんちくしょう!!!(笑)

 

>「おっしゃ、決着をつけるぞ、クリーオウ!」

 え、何? 子孫の存亡の決着を今つけちゃうんですか?
 ・・・み、未成年男子の目の前でッ?!(ぉ

 

>顔面から倒れたせいだろう、鼻の頭をすりむいている。

 女の子の顔に傷をつけるとはそれなりの責任をとる覚悟はおありでございましょうねってゆーか、
前述↑の事を考えると既に取るのが前提ではたき倒してやがるご様子でなんつか潔いっつか用意周到っつか・・・(・・・・・・)

 

>「つまり、お前いつの間にか、悲鳴を聞くと発奮して駆けずりまわる変態体質になったんだな! いろいろとストレスのたまる生活してると、たまにあるんだ、そーゆうことが!」

 ・・・微妙に説得力がある気がするのはつまり、奴の経験談がなせる技とゆことですか(ぉ

 ちうか私的には今の奴こそズバリそういうストレス鬱積状態にあると思うわけですが、まあ『変態』体質というあたりに心当たりが無きにしも非ず。
 女の子縛って転がして何の躊躇も無く「かわいい」言うよな人間だしなー!(笑)

 

>「あの女を殺して食うぅぅぅっ! 止めるなぁぁぁっ!」

 ・・・・・・変態は変態でもネクロフィリアとは私も予想外でした(こら)

 

 

35ページあたり。

>とあるいきさつでなくしてしまったものなのだが、そのあとでレティシャが手を回して回収してくれたらしい――その時にオーフェンはきっぱりとはた迷惑だと言い放ったのだが、クリーオウは嬉々として受け取り、レティシャに抱きつきすらした。

 やー、嫁姑ラブラブです。

 しかし、姑に世話焼いてもらうのがそんなに迷惑か甲斐性なし。
 嫁と姑の仲がそんなに自分そっちのけで深まっていくのがそんなに気に食わんか。
 矮小な器の男の嫉妬とはかくも醜いものよなぁ(ぉ

 

>「真の恐怖と混乱はだ、ぐろげちょなものがいきなり飛び出してきたから起こるってもんじゃない」

>「一見まともそうに見えながら、実は信じがたいわがまま娘だったりじゃじゃ馬だったりすることによって引き起こされるんだ」

 人は、恐怖や混乱を引き起こすような特異な環境下において行動を共にした他人に対し、『共に苦難を乗り越えた同士』として仲間意識や好意を抱くと言います。

 よって、信じがたい(以下略)なクリにより引き起こされた特異な環境下で3ヶ月ほど過ごした奴めはまんまとクリに骨抜きになりましたと、何とも的確な自己の状態分析を行っている奴にスマイル0円(何)

 

>「それに、危ないトコを助けて謝礼プランは、まだ消失していないぞ。なるたけ敵が減ってから着くように、ゆっくり行こう」
>「しかも、せこーいっ!」
>声をあげながらも、ちゃんとついてきている。それも、ゆっくりと。

 ちょっとホラ見てくださいよちゃんと奴の言う通りにしてますよ不服申し立てをしつつもちゃんと!!
 ちうかええ娘やクリ・・・(ホロリ) 本当できた娘じゃわい全く持ってそこの黒くて甲斐性の無さそうっていうか無い感じの野郎には勿体無いとゆーかいいかげん身分わきまえろっちうか(こら)

 

 

43ページあたり。

>「オーフェンて、えぐーい」

>「だいたいオーフェンの殴り方がいやらしいのよね。なんていうか"どすっ"って感じで。"ぽか"とかいけない?」

 まあ嗜虐嗜好の変態体質だし(まだ言うか)

 しかしここの『甲斐性なしのモアプリティにアタック三昧』な掛け合いはどうにもこうにも。
 一応は危機的状況にあるハズなのに、何故また甲斐性なしはここまでノリ良くクリに付き合ってるのかというのが(これまでの奴を思い返してみると)甚だしく疑問ちうか。
 何ですかこのじゃれ合いっぷりは。読んでて微笑ましい言うか背中痒くなってくる位の
仲睦まじいじゃれ合いっぷりは何事かと。
 そら蚊帳の外に置かれたマジクも悲鳴をあげたくなりますわ(笑)

 ちゅか、これまでだったら「いいから黙ってろ」あたりの一言で一蹴して終わりそうなもんなのに本当どうしたんですか甲斐性なし。
 考察は以下↓に続く。

 

 

61ページあたり。

 で、続き。

 マジク気絶後の二人といったらばなしてまたこうナチュラルにほんわかムード漂わせてますかねあーもーどうしたんですか奴は!!(笑)
 それもこれも奴がクリに微妙に甘やかな対応をしてるせいだと私は思って止まないわけでありまするが、いやとにかく
今回の奴は今までと比べどこかおかしい(相違点がある、の意味で)

 今までじゃったらばこんな穏やかに対応なんかしとらん気がする・・・なんちゅか、今までの奴が行うクリ対応には、
『お前がいなかったらきっちり事がうまくいっていたはずなのに、だというのに、このお前が引き起こしてくれた今の
(取り返しのつかない)事態を一体どうしてくれる』感
があったように思うのですけれども(ニュアンスが伝わりますかね・・・無理か)

 まあうだうだ考えた末、
 前ならばもっと邪魔っけな感じに扱っていたというか、邪険にしてるのは紛れも無い本心からだという感じが見受けられたのが、
今は、クリがこんな感じのはもうどうしようもないから諦めの境地というか、何をしても無駄だからと悟りを開いてしまったのだという結論に辿り着きました(ぉ

 ・・・そうか、7巻目にしてようやく成長したわね甲斐性なし・・・!
 ああほら、こんなところに奴の成長っぷりが垣間見れて!!

>騒いでいる彼女を他人事の顔で(自分に矛先が向いていないので)眺めやりながら、

 多種多様な場面における(未来の)妻の飼い馴らし方も誠に順調!!!(ぉ

 

>「……一体どーゆう思い出と比較されたのか、すっごく聞きたいけど、今の雰囲気を壊したくないから聞かないでおくわね」

 クリとしても、自身を理解し許容し始めた奴の立ち振る舞いが醸し出すその雰囲気に、まんざらでもない様子。
 おお・・・、良かったね甲斐性なし、お前の悟りの開き方は決して間違ってはいなかった!!(笑)

 

>言いながらクリーオウは、暇つぶしにレキの耳の中に軽く息を吹き込んだ。びっくりしたように、ぎょっと後ずさりするレキをにっこりと見やって、また抱きしめる。

 なんちうかエロくさレキがひたすらに羨ましいなぁと羨ましいなぁと、
むしろこれを
目の前で思いっきり見せ付けられてる奴の心情たるや
それはもうどこまでもひたすらに同情に値すべきものであろうなぁと珍しく奴を擁護してみる
擁護じゃねえ

 

>「なら、最初からそう言ってくれればいいのに。教科書に書いてあったことそのまま言ってるんでしょ、実は」

 あー、いるよねー、読んだ知識丸投げ型のエリートって。

 本質の概要を(理解して)既に自分のものにしてるもんだから、いざそれが何かと説明しようとすると、
(自分が)理解するのに使用した自己内の様々な(関連)知識も併せて説明しなければ(自分としては)しっくりこないし、なおかつ自分的にうまい説明にならない上、
ちゃんとした説明ができないというのは自分としては納得いかないもんだから、
(本質は理解してるんだから覚えて無くても全然構わないのに、)とりあえず模範解答としてまんま原文覚えてる奴。
(当然、原文とかは覚える気がなくても気が付くと頭の中に入ってるとかいうパターン・・・イタKISSの入江君みたいなものか?<笑)

 ・・・くそう、器用貧乏の塊め(2ビットマシン的頭脳しか所持していない私)

 

>彼女の怪訝そうな眼差しを見つめかえして、オーフェンはにやりとした。

 奴が見せる嗜虐嗜好(傾向)の顕著な例(ぉ

 

 

72ページあたり。

>オーフェンはぽんと彼女の頭の上のレキをたたくと、踊り場の奥を指さした。

 がーまたも前巻に引き続き微妙ー!
 でも前巻でもカウントしたのでこれで例の手癖は12回目!!

 ってゆか、2巻も続けてこんなんだと、まるで神聖なるクリの頭頂を易々と触れさせまいとレキVS奴の水面下での抗争が繰り広げられているかのようでられてねえよ

 

 

136ページあたり。

>「なんだ……」
>ぽつりと、マジク。クリーオウがあとに続ける。
>「弱いんだ、オーフェン……」

 ここのマジクリ(間に何も入れずに繋げて書かない)は息がぴったりでいいですなァ。
 挿絵のやけに端整なクリと対照的に、マジクのひたすらなやさぐれっぷりが非常に素敵ー(笑)

 

 

168ページあたり。

>恐らくこれは二日酔いだ――と、彼女は勝手に決めつけた。

 13歳の誕生パーティーにて飲酒、二日酔いになる・・・と(メモメモ)

 ふむ、とりあえずクリは酒に強い体質というわけではないようで。姉もだいぶ弱いようですし。ワシ的夢は人並みよりかは少し弱いくらいで!(やかましい)

 そいや、クリにかけられてたのは粗雑でヤワな精神支配だったとゆーことですかね。だからってどうこうするわけでもないんですけど。

 

 

182ページあたり。

>誰にともなく説明してから、ぱっと目を開ける。それでもなお照れるように左右をうかがって、彼女は小声でつぶやいた。

 ・・・・・・――ッッ!!狽(>o<)

 ちくしょうちくしょう! 安易に助けを求めないクリ萌え!
 この理由としては、

1)すぐ近くにいるメッチェンの前で(見られてないけど)そんな口だけみたいな醜態を晒したくない
2)何でもかんでもレキに頼るということはそれだけ、自分は『レキがいなければ何もできない』存在であると認めるようなものであるから

 ・・・の、複合かなぁ?(あー、2番目は夢見すぎとかツッこまない)
 まああれだけ敵視(?)してたメッチェンの手前、下手なところは見せられないってのが一番ですかね。くそうかわいいぜクリ。
 あーもー誰が何と言おうとこーゆー強情で意地っ張りなあたりがなぁッ、とかく萌ゆるのでありまするよ(素)

 

 

197ページあたり。

>実際クリーオウも、いい加減痛みがひどくなりはじめている腰に不安を覚えていた。

 あらあらまあまあ、女の子は腰を大事にせんと!(むしろ深読み推奨<ぉ

 

>思わずとっさに、身体が動いていた――ちぎれたベルトを、両手でつかんでいる。ゆるんだジーンズが落ちないように、ひざも屈めていた。」

 ベルトで締めていないとずり落ちるって。うっわクリ腰細ッ!!

 ・・・と思いましたがこれは2巻でクリが作り直してたマジクのジーンズですかね?
 だとしたらサイズが合わないやつを穿いてたってことで、ずり落ちても当然ってことなんですけど・・・
 狽チてちょっと待った――ッ!! 確かタフレム入るときに荷物全部なくなったハズ!
 ということはおそらく、今着用している服はタフレムで入手した(おそらくはティッシが買ってくれた)ものだろうから、変にサイズが違うものは着ていないはず。
 となると、ぎゃークリったらマジに細いYO!!

 だって、普通に穿いてずり落ちてしまうのが常だからこそ、『思わずとっさに』ひざを屈めてしまったわけで。
 「偶々穿いたのがゆるゆるだった」のなら、そんな反射的に身体は動かないハズー!

 まあ、あと可能性として考えられるのはティッシのおさがりを貰ったという説。
 身長差から考えて、そのまま穿いたら裾が余っただろうけど、裾直しくらいならクリはできるハズ(2巻でジーンズ直しの前例有り)
 裾がOKなら、あとはベルトで締めておけばなんとかなりそう、・・・てな感じですか?
 あーもー女キャラのスリーサイズも公開してくれませんかねエンサイ!(今更無理だろう

 

>(しなきゃなんないことなんて、だいたい決まってるのよね)

 何度読んでも惚れ直す。

 ちうかここからのくだりとか展開が何よりも好きだ――ッ!! もうこれぞクリ真骨頂
 もうここ読んでてドキドキです。こんなわくわくすることないです。
 あまりにもクリが格好よすぎてのけぞって奇声をあげつつ昏倒したくなります(でも先が読みたいので我慢<ぉ)

 つまりクリの行動体系は『奴をサポートする』がまず第一に来ているわけで、あの無駄に黒くて意味も無く甲斐性の無い輩の何て羨ましいことかッッ!!!(こら)
 だって第一に考えてるわけですYO!! 何かをするのにまず考えるのが奴のこと! 何ですとこんちくしょー!!(嫉妬嫉妬嫉妬)

 ってゆか、

>どこかにいる(に決まっている)オーフェンをサポートするのだ。

 『決まっている』ってのがね。
 奴は(必ず)やられる(=負けないの意味で)こと無くそこに居て、(それが前提となって)自分のサポートが入ることで、より効率的な戦いができるのだと。
 そういう認識っぽいような。

 あと、クリは奴が負けるとか死ぬとかそーゆーのはありえない(=死にかけることはあっても本当に死ぬことは無い)、くらいに思ってるフシがあるような。
 ↓とかね。

>「でもオーフェンがいれば、大丈夫そうだし――」(P135)

 でもそのくせ、奴は万能ではなく、誰か(言うなれば自分)のサポートなしに何かをしようとするのは危険だと思っている。
 これらはある意味矛盾してるけど、クリにとって奴は絶対的存在(=なくならない)に近いんじゃないのかなぁ、と。

 奴に関して『死』というのは導かれないが、ピンチ(死にそう)な状態は導かれる。
 ピンチの状態が長く続いたり、大量に発生するならばそれはやがて『死』に繋がるから、
その『死』が導かれない状態を保つ為に、(無自覚で)奴のピンチには過剰すぎるほどに反応する。

 ・・・とかまたどうでもいいことを夢見がちに考えてみる。
 実際に、クリは生き死にの戦いなんて経験してないのだから、『死』に対して現実味を帯びた考えができないのは当然なのだろうけど。

 

 

219ページあたり。

>ぎょっとして――ほっとしてではなく――オーフェンは、顔を上げた。

 シリーズ中、クリ最萌。

 他にどう言えと。ここから5Pまるまるクリ大活躍シーンですよ!! 主人公そっちのけですよ!!
 ってゆーか
クリがめっさカッチョエエ――!!! んもうそりゃ惚れるよ! 惚れ過ぎだよ!!

 

>聞き間違えなど起こるはずもない、もう聞き慣れた少女の声。いつだってわけの分からないところから飛び出してくる、彼女の声だった。

 私的にはむしろこれは、奴的な誉め言葉というか惚気というかそんな感じにしか聞こえないんですが(笑)
 歯が浮くような愛の言葉を世界の中心で叫んでもらうよりも、断然こっちの方が萌える・・・(苦笑)

 

>「へっ――ったく、俺にできねえことを易々とやってくれるんだからよ……」

 今回のことは奴的にどうだったんですかね、よりクリの存在が(理解不能なものとして)大きくなったというか?
 ははーん、クリはお前が考えてたよーなちっぽけな存在じゃーなかったんじゃよこの未熟者ー!! この身の程知らず――!! えんがちょ―――!!(小学生か自分

 

 ・・・まあそれはいいとして(いいのか)、

 どうだ世間!! クリいなかったら奴はオダブツだったよ!! シリーズ終わってたよ!!(笑)
よって、クリがいて良かったよ!! どうよ!!!
 しかも今回はこの事態に巻き込まれたのはクリが直接原因とは言い切れない感じだし!!

 だって冒頭の場所で野宿することになったのはクリの――せいなのかどうかイマイチ判別がつかないですし。
 クリが食料を無効化してしまったことで完全に切羽詰ってしまったから(=夜になったからではなく、体力的に限界になったから)、あの場所で留まって最後の食料の使い道を議論していたのか、
それとも夜になったから野営することにして、そこで食糧問題を取り上げることになったのか、
・・・本当どっちなんだろう・・・。

 前者だと完全にクリが最要因てことになるし、後者だと宿で路銀を掏られた甲斐性なし(だと予想)のせいになるんじゃないのだろおか。
(※路銀を掏られなければその宿でタダ働きすることなく旅を続けていて、あのタイミングであの場所で野営することはなかっただろうから)

 

>「レキ、治してあげて。あっちのいけ好かない女もついでにね」

 強くて逞しいだけでなく優しさも持ち合わせてるあたりがさらに萌え。
 どう考えても、クリがメッチェンのことを見直すような箇所は無かったハズ(あらかた意識無かったし)。
 見殺し上等!みたいな風に(多分本気で)言っててもいざとなればコレですよ!
 どんなに破天荒でも常識的な物事の本質は見誤ってないっちうか!
 世間様が素敵に誤解なされてるよーな唯我独尊我侭魔人じゃないっちうかー!!(行き着く先は結局そこか

 

>彼女はいきなり、振り向いた。素早く、そして強力に、背後に突き刺すような視線ををやる。まるで彼女の一瞥がそれを成したかのようなタイミングで――こっそりと魔術文字を放とうとしていた人形が三体、粉々に消し飛んだ。

 何かもうむしろ主役では(笑)

 ちうかごっつカッチョエエ――!! たまらんですたいー、たまらんですたーい!!

 ところで、クリがここで『いきなり振り向いた』ってのは、やはし何かを感じ取ってのことなんですかね。
 偶然にしちゃあ『突き刺すような〜』ってのは微妙な気が。
 まー確かに怒ってるから『突き刺すような』ものになっててもおかしくはないんだけどさ・・・(苦笑)
 私的には当然として「偶然でない」大推奨派なんですけど、あーちうか偶然でなかったらマジカッチョエエー!! 最高。素敵過ぎ。ごぶぅッ(吐血)

 

>だがマジクはぐっすりと寝ているし、レキも、クリーオウの胸に抱かれて寝息を立てている。

 レキったらレキったらレキったら何て何て何ッッて羨ま皆まで言うな虚しいから

 

 

243ページあたり。 

>クリーオウが大喜びするんじゃなかろうかと、関係のないことまで思い浮かぶ。

 どんな時でも(未来の)妻のことは忘れることなく!
 いっやもう甲斐性なしったら、しこたまひたすらにクリに漬かってるわねどっぷりと(笑)

 

>彼女は両手を上に向けて広げ、軽い口調で言ってきた。
>「あのお嬢ちゃんに助けられたしね。あの子が泣くようなことはしないつもりよ――借りを返すまでは、ね」

 両手を上に向けたってのは一般的に、『お手上げ』もしくは『降参』のジェスチャーですよねですよね、――とすると、
『あのお嬢ちゃんには(さすがのわたしも)降参だわ』ってそーゆーことですかメッチェンすぁん!!

 ――以上のことから、出会ってから半日くらいしか経ってませんがメッチェン女史は既にクリに一目置いた模様(ぉ
 うむ、目の付け所が違うねお客さん!!(違)

 

>半眼でうめいて、オーフェンは少女の金髪の頭を軽くこづいた。

 ・・・ますます微妙・・・こづく・・・

こづ・く 【小突く・小衝く】

(動カ五[四])
(1)指先や拳骨(げんこつ)などで少し突く。肩やひじなどで少し押す。また、
軽くたたく
(2)いじわるして苦しめる。いじめる。

三省堂・大辞林第二版より

 ちゅことで例のふしだらな手癖(こら)13回目認定ー!!(ぉ
 まあ私的には(2)の意味も気になるところですが(笑)

 

 

 

 クリが格好良過ぎるにも程がありますってゆーかクリ最高――!!! 大好きじゃ―――!!!!!(絶叫)

 ・・・という巻でした(ぉ いやそれ以外にどうにもこうにも。

 

 しかしこの巻、前2巻がタフレムで奴と別行動ばかり取ってたせいか、やたら甲斐性なしがクリ寄りなような。
 なんちゅか、奴がクリに対して随分と優しくなったなぁと(笑)
 これまではもうちと放置プレイ気味(面倒事に関わりたくないから)だった気がしたんですが・・・私の気のせいですかねー。むむー。

 

 さて今回、前半だとクリが初期みたいな我侭全開っぷりを発揮、
それを挽回というかむしろ裏切るかの勢いで後半のあの素敵に無敵に大活躍というアンチもしくは非クリファンのクリ見直し誘致巻ですかこれは(笑)

 いや勿論、私初めて読んだ当時大喜びでしたけど。
 逆に、「ちょっとクリがこんな活躍してていいの?! いいの?! ファンの暴動が起きるんじゃないの?!(滝汗)」とか一人でおろおろしてましたけど(本当に)
(※当時はクリファンなんてほとんどいるわきゃないと思ってたので)

 ・・・素直に喜んどきゃいいのに自分・・・(遠い目)

 

 メッチェンとの出会いのくだりとか、甲斐性なしを邪魔するような行動を取るクリは、読者からすると非常にウザったらしい存在に他ならないわけで。
(この物語は甲斐性なしの主観で語られているので、特にそうならざるを得ないかと)
 でもそれがあれだけ活躍されちゃあねえ。
 普段ウザいくせにこんな時だけ何活躍してんのよ!みたく思われてもそりゃしょうがないかも。

 今回読み返して私が燃えに萌えてたのには、クリを贔屓目で見ていてなおかつ、奴の主観ではなくクリの主観を考えながら読み進んでるせいがあるかと。
 クリ主観で考えると別に全然クリはウザくないし、むしろウザいのはこちらの言うことを反対しまくる甲斐性なしの方なんですが(笑)

 奴主観で書いてあるのに、クリーオウの行動はどこまでも素早かった、とか記述されちゃうともーたまりませんね。
 だってこれはつまり奴が見てそう思ったってわけで。第三者じゃなくて。ぎゃー認可! 認可だよ!
 クリ素早いよ! 一般的に見て、ってのでなくて奴が見て、ですよ!
 ぃよっしゃクリは使えない旅の連れなんかじゃねえぞと! それ見たことか世間様! とか!! とか!!!(こら