とりあえずこの10巻目で第一部完、なわけですが。
 第一部ですとまだクリは話の大筋(根幹に関わる部分)には関わっていないのですな。
 なのでクライマックスになると途端に(話の)進行メンバーから外されてしまうという(秋田先生も気絶させないと黙らないと仰られてましたし<微妙に関係ないです)。
 それでも初期の頃に比べたらクリは凄まじく活躍はしておるのです。単に主役が出張ってるせいで目立たないだけで(主役目立たないでどうするよ

 

 

表紙。

 草河さんが画集で仰ってたように、確かに奴の顔が丸い・・・(※白い服の奴が描き難くて顔がどんどん丸くなり、黒服になってもしばらく戻らなかったとのこと)。
 バンダナもない上、丸顔により若干幼く見えるので、――ああ何であんな器量良しな子がたかが5年間でこげに路地裏でキィキィ鳴きながら這い上がってきたドブネズミの如き成長を遂げるというハイギャップを見せ付けてくれるのか(ホロリ)(目元拭ってる場合か

 

 

口絵。

 1枚目。
 わーい
サルクリだ――!!(違いますよ)(周囲のマジクとドーチンの立場は)

 クリの髪のなびき具合といいレキの半開き(?)の口といいサルアの睨み上げっぷりといい嗚呼いいなあ(何がですか)(サルクリフィルターを通して見た微笑ましいぐらいのサルクリが)(黙らっしゃい)
 ていうかサルアって、クリと一緒の時の無傷(怪我をしてない)状態が果てしなく少ない気が・・・・・・傾向としてはMですかサルア?(滅)

 しかし前巻の1枚目はクリこと純正ヒロインの白目だったのに今度はマジクが白目剥き出しに。
 うぬう、上下巻で仲良くのっけから白目ご披露ですか!
 カラー口絵2巻分を堂々使用した壮大なるマジクリですか!!(そこに直結かよ

 ところでクリの胸が減退傾向にあるような(それはもういいです)

 

 

14ページあたり。

>誰にも教えてもらった覚えのない彼女の名前だけは、なぜか覚えていた。

 姑その1の脳内には外部的享受作用抜きで既にインプット済みの模様。
 それだけクリの人物的インパクトが強かったのか、名前の響きが頭に残りやすかったのか、それは定かではありませんが。
 ともあれ、初読の際一人で喜んでました(笑) アザクリ万歳(この外道節操なし)

 

>「あなたは、誰なの? オーフェンの、なんなの?」

 少し前の「あの子のことは、わたしが面倒見るわよ」に繋がると思っているのですが。
 奴のことを「あの子」呼ばわりする点、「(自分が)面倒を見る」という、それはむしろ自分が率先して、でも自分一人では無理だから誰かと協力して行わねばならないことであって、それを自分たった一人に任せろというあなたは一体何者なのですかと。
 クリ自身も存分に混乱してたし(少しの沈黙の間に浮かんだ)とりあえずの疑問をぶつけただけなのでしょうと。

 だから決して、これは恋愛感情うんぬんが混ざっての質問ではないと言い切りたい気分なのですけれど(誰に向かってだ)(いや何となく)

 

 

57ページあたり。

>見下ろすといつの間にかレキが身体を伸ばして、前脚で顔を触りにきている。

 レキクリ――!!!(過剰反応)
 19巻読破後だとまた違う醍醐味が味わえますな(笑)
 てゆーか「ぺたぺた」ですよ「ぺたぺた」! ワシもクリのすべやか且つ程よいぷにを備えた頬周辺をぺたぺた肉球で足跡ぺったんしてやりてえ!(アホですか)

 67Pの挿絵を見ると、クリがあのままぎゅうむとレキを自分に押し付けると上手い具合に谷間に嵌まり込むなあとかすいませんごめんなさい(逝ね)
 ここのレキは異様にかわいいなあ(笑)

 さらにどうでもいいですが、本文には>いくつもの足跡と表記されつつもボルカンの顔にはクリ+レキの足跡が刻まれているわけですが、・・・となると先刻レキの前足でそれこそべたべたと触りまくられてたクリの頬も足跡だらけなんじゃないかとかいらぬツッコミですいません。
 狽ヘ、もしや主人には足跡を付けることがないとかゆー、いわゆる愛の為せる不思議技(麦わら風)ってわけですか?!(バカだ)

 

>(オーフェンは、わたしが死にそうになった時も、なにかをやめたりあきらめたりなんてしなかった……)

 こちらはクリ素敵セリフの十指に入るかと思って病まない(病気かよ)わけですけども。
 ・・・実際クリが死にそうになったのってキンクホールぐらいしか思いつかないのですが自分(こら)
 うーん、『死にそう=ピンチ』って意味なんでしょか。
 それともクリが「単体で」死にそうになったってだけでなく、一行まとめて死にそうになった時も含めてんのかな・・・キリ人形の時とか。

 改めてクリの被害経緯を追ってみたところ、クリは確かにピンチには陥ってますが、8割方が「攻撃を受けて気絶状態で何もできずにピンチ」、というもの。
 6巻の屈折愛のヴィンビさん(ぉ の時はそれこそ「死にそう」だったけど、あの場には奴自身がいなかったから「なにかをやめたりあきらめたり」って話には繋がらないし。

 つまりクリが「死にそう」だと自分で判断した状況で、奴が「なにかをやめたりあきらめたりしなかった」場面はほぼ存在し得ない、と。
 よって上記クリ思考は、戦闘後に奴から経緯を聞いての「伝聞による判断」と予測されます。

 まあ何が言いたいかって、ぶっちゃけクリの中で奴は微妙に美化されてんだろうなあってことなんですが(笑)
 イイカンジに奴の汚い所(その場不在とか気絶とかしてて)見てないしなあ。
 それこそクリは奴の決定的な敗北の瞬間を見たことがないわけだし。

 1巻の時からずっと、クリにとっての奴は(こと戦闘に関しては)無敵の存在なんでしょう。(ある意味マジクにも同じこと言えますが)
 ただし他は絶対に自分より劣ってるとか思ってるYO!(笑)
 自分をないがしろにする部分とかな。こずかいくれないケチくさいトコとかな。

 あとその逆で、奴を「完全無欠の存在」だと信じてなくて良かったなあと。
 クリは「お嬢様」なのに、ありえないもの(=完全無欠)を信じる程夢見がちでなくてちょっと安心(笑)

 

 

93ページあたり。

>多少不服だったのか、口を尖らせながら、クリーオウがうめく――だが言いながらも歩き出すあたりは、彼女らしいと言えば彼女らしかったかもしれない。

 クリは根は素直ッ娘だからなあ。
 心底信じてる人の言うことは異常なまでにあっさり聞くし。
 ってゆーかここまで(秋田節にしちゃあ<笑)分かりやすく明言してあるんだからどうして世間様は上っ面ばかりに騙されてこう無駄な誤解をしやがられているのかと(以下略)

 

 ゾンビ光線VS渦巻き光線。どっちにしてもレベルが一緒なのですが(笑)
 サルアが完全にクリのペースに巻き込まれてるのが何とも微笑ましい限りで(ぉ サールクリー!!(節操なしめ)

 つーかいいコンビだよなあサルクリ。
 天然ボケに対する変に我慢強いツッコミっぷりが堪りませぬ。ぐふり。

 もしこれが奴なら即ツッコミで返すからクリも即時反応で喧喧囂囂になるし(つまり奴が非常に大人気ない)、
マジクだとツッコミきれなくて逆に勘違いツッコミを返されて結局被害者になるし(年下だしな、これから強くなれマジク)、
・・・あー何かいいなあ大人の対応ができるどこかに余裕残してる(最終的にはクリに余裕をこそげ落とされる)サルアって。
 ほらどうですかサルクリ。イイカンジじゃないですかちょっとそこの奥さん!(勧誘しない)

 

 

154ページあたり。

>彼女は、ラポワントの変化にではなく、自分が怒鳴られたということのほうに仰天しているようではあった。

 言ってる側からマジク頑張っちょるよ!(笑) 頑張れマジク!
 てゆーかクリのマジクの見下し加減はハンパじゃなさそうだからなあ。
 クリの中では完璧に「格下」の烙印を押されてるようだし。マジクが役に立つなんてことは想像もつかんのだろう・・・哀れマジク。つーか頑張れ。

 

>感情のない声で――滅多にないことだが――返事して、クリーオウがそれをぽとりと落とす。

 これですよこれ、サルア@大人の余裕だからこそやってのけたクリの圧倒されっぷり!(ぉ
 あー・・・やっぱサルアは違う。何かが一味違う。
 一見同レベルに見せかけといてコレですよ。
 っかーちきしょうこの余裕っぷりはどこかの甲斐性皆無症候群も見習えと!!(やかましいです妄言野郎)

 

>「そーやっていちいち確認するあたりが、どうしようもなくおっさんくさいわ」
>「猿知恵って感じね」
>「そんな無駄なこと考えないで、普通の鍵つけたらいいのに」

 とか言ってる側から(2回目)、サルア兄さん(兄さんて)クリにボコボコに返されてるし・・・(笑)
 そしていちいちしゅんとなったり鳴き声あげたり果ては悔し涙流したり、妙なところでガキっぽいのもポイント高し。
 って表面上おっさんくさいくせに内部はガキっぽいって何じゃそのギャップは! ていうかそこで普通に萌えてどうする自分!(えー)

 てゆーかサルアはクリと微妙に似た者な気が。
 例えば、誰かに認めてもらおうとする場合に、努力のベクトルがおかしな方向に捻じ曲がってるあたりとか(笑)
 ・・・しまった。何か物凄い勢いでサルアに萌えてしまった。どうしたらいいんだ。(アホだあんた)

 

>サルアは肩をすくめると、舌を出しているクリーオウを押しのけた。

 ん? 何でクリ舌出してんだ?
 直前のサルアの「馬鹿こけ」ってセリフに反応したのかしら。でもセリフ向けたのはどう考えてもマジクだしなあ。
 もしかして、単にサルアを馬鹿にし尽くしたいだけかクリ(笑)
 わー何か益々ガキっぽい部分がそっくりですよちきしょう!
 そしてサルアはあっさりクリを押しのけてるし! ギャー大人の余裕! 大人の余裕!!(黙りやがれ

 

>「武器……ねえ……でもあのサルアのことだから、ひどくちゃらんぽらんな武器か、えらくおおざっぱな武器しかないような気がするのよね」

 武器=サルアで、クリ的サルアのイメージなんだろうなあ。つうかまんまだよそれ(笑)

 スレイクサーストの説明部を読みつつ思ったのですが、クリには矢継ぎ早に物事を押し付けて(というか言いつけて)いくと、流れに押されてすんなり承諾してしまう傾向があるようですけど(2巻)、
サルアの教師口調はまさしくそれを体現してるのではないかとか思ってみたり。
 クリが横槍入れようとすると、上手い具合に押し留めて自分の話に持ってくし。
 例え上記傾向が黒奴限定の為せる技だったとしても、それに近い現象を起こせるサルアは何だか物凄い対抗馬なんじゃないのかしらと素敵に妄言を吐いてみたのですがダメですか(ダメだろう

 

>「頼むから、オーフェンのことは、ちゃんとオーフェンって呼んでくれない? ……オーフェンだって嫌がってたじゃない」

 そして返事も約束もしないサルア萌え萌えどころ違いますからそれ

 まあ戯言めいた本音はさておき(こら)、ええ娘やクリ・・・(ホロリ)
 普段人様迷惑振りまき気味だとしても、他人が心底嫌がることはしない(させない)性質ってのがどうにもこうにも堪らんじゃないでスかー!
 根はちゃんとしてるのよ! 根はすんげぇいい娘なのよ!! それを世間様はわかっちょらんのです!!
 だいたい世間様は安易な判断で決め付け過(それ何回ループさせりゃ気が済むんか

 

 で、177Pの挿絵なんですが、サルア着替えた(129Pと156P参照)はずでは(ツッこむなよそういう事を
 まあそんなことはさて置きサルクリ萌えー(うるさいよ)

 

>視界の外から唐突に、クリーオウが現れた。槍がサルアの手から放たれる瞬間、彼女の小柄な身体が、サルアの身体へとぶつかっていく――

 おそらくはクリの脊髄反射的な行動だと読んでいるのですが。

 普通、目の前で殺し合い(風味)が行われてたら一歩も動けなさそうですがね。
 下手に飛び込んだら自分がぶちくらいかねないし(片方魔術だからよけいにヤヴァいし)。って万一何かあったらレキが防ぐでしょうけど。
 でもクリって、常に「レキが自分を守ってくれる」っていう自覚持ってないんですよね。たいがい攻撃防いだあとで「レキが助けてくれたんだ」って気付くし。
 何にしてもクリの度胸の良さには感服致しますは。

 

 

263ページあたり。

>(身体は動かない。魔術も使えない。助けてくれる者もいない。クリーオウの奴も、マジクも、誰もいない。これで終わりか……)

 人の思考とはしばし連鎖的想起という形で行われますが、それを上記に当てはめるとすると、「助けてくれる者」から直列つなぎでクリが挙げられており、つまるところ奴が期待するのは今までに経験した、危機的状況に陥った自分を事も無げに状況打破(もしくはそのきっかけを産出)する、自分にはできないことをやってのける「自称パートナー気取り」の少女の出現であり、
ぶっちゃけ縋るものがそれしかないぐらい追い詰められてんのかとか、追い詰められたからこそ普段は奥底に眠ってるであろう深層心理がひょっこり顔を覗かせただけなのか(=普段は大っぴらに頼らない)、
まあとりあえず奴はクリの存在を本気でないがしろにはしてないわけで、むしろそれなりの(クリが予想し得ない程の)上等な評価を下しているということでファイナルアンサー?(長えよ)

 ちうか、奴が助かったのは落盤@地人のおかげであり、この状況を作り出したのは他ならぬクリであり、間接的ではあるが奴が望んだクリ@救世主は出現したというわけで。
 ・・・良かったねーえ?(生暖かい目で

 

 

286ページあたり。

>その直後に、クリーオウも叩き伏せられる。
>「このぉぉぉぉぉっ!」

 超脊髄反射(笑)

 

>もう言葉はいらなかった――が、平静なのはそのせいではない。
>剣を片手にぱたぱたと、金髪の少女が駆け寄ってくる。

 ようやくクリと対面できたからってそりゃ興奮し過ぎってもんですYO!(違)

 

>走ってはいないマジクは、すいっと彼女の後ろに陣取ったようだった。とりあえず、そこが一番安全だと踏んだのだろう――いい判断だ、とオーフェンは苦笑を浮かべた。

 逆側のクリの真横にでも並ぼうものなら、クリの真隣というベストポジションを久々に確保した師による安全の崩壊を予測したからに他ならないと思われませんから

 

 

304ページあたり。

>「――どうするんだ? キリランシェロ!」

 あっさり約束破りなサルア萌えー(それどこじゃないですから本編

 

>なによりも気が重かったのは、このふたりに礼のひとつも言わなければならないだろうと思いついたからだった……

 いやでもソレ元を正せばクリだからねえ。
 よって地人にゃー言わなくても大丈夫かもだむしろクリに礼として全身全霊を込めてその愛を注いで注いで注ぎまくれ甲斐性なし(ぉ

 ってか、何かもしかしなくとも今回、クリに助けられっぱなしですか奴は(笑)

 

 

329ページあたり。

>「せっかく身軽になったと思やぁ、保護者つきってのはどういうことなんだよ?」

 サルメチ――!!本気で節操ねえなお前

 てゆかこれはサルメチでいいんですかね、その以前にサルメチっていう略称でいいのかどうかも気になりますがまあいいや(いいのかよ)、いやサルメチ好きだし(あっさり言い切りやがった
 今は無き某所のサルメチ(風味)は萌えたなあ。ぐふり。

 

>機嫌がいい時はひどく素直に首を傾げたりする。

 つーかどうなのこの描写。「ひどく素直に」って何ですか秋田先生・・・(笑)
 ぶっちゃけ、今の今までこんな描写があったこと気付いてなかったんですけど自分(ぉ

 そりゃつまり何か、普段の小首を傾げる仕草ってのは何らかの裏があって意図的に行っているものであって、機嫌がいいときは「ひどく素直に」=素で行っている仕草であると?
 ぶっちゃけそれだけ差が識別できるほど「ひどく素直に」行われているそれはいちいち特記するほど可愛らしいと?(飛躍しない

 

 ともあれ温泉連呼クリの挿絵がごっつかぁいいっつーか一緒になってるレキも素敵言うか、そら確かに特記するほど可愛らしいのであろうなあと一人で納得してみたり、あー何か上手いこと自己完結できました(こら)

 

 ・・・ってあれ? 奴って寝てる時はシャツも脱いでるんじゃなかったでしたっけ(無謀編)。
 まあ着てなかったら着てなかったでクリに吹き飛ばされそうですが。
 ――あー・・・えーと、旅が始まってから初めて宿に泊まったときあたりに何も着てなくてクリに悲鳴あげられるなり罵声飛ばされるなり実攻撃を受けるなりしてから、(時折突発的に起こしに来るクリの為にっつーか身の保身で)一応着るようになったのかとか妄想してみる。

 

 あー、誰かこれネタで書いてくださーい。描くでもいい(こら)
 てゆかこんなまとまりのない小ネタをどう表現しろと(笑)

 

 

 

 

 

 何だか意に反してサルクリに萌えた巻でした(笑)(ていうか一応反してたのかよ

 

 上の方で「クリが大筋に関わってない」と書きましたが、確かにストーリーの根幹にはそれほど関連性を見出せませんでしたが、
今巻の展開に関しては存分に関わり過ぎってゆーか
クリいなかったら奴もマジクもオダブツだったような気が。
 いや突き詰めると世界全体終わってますけど(笑)

 とゆことで某編集部は改めて色々と悔い改めたまへ
 つーかアンタらは自社の出版物の内容もきちりと読み込めてないのかと(笑) まあいいけどなーもう過ぎたことだし。
 一度失くした信頼なんてそうそう取り戻せるもんでもねえしー(ぉ

 

 さて次はとうとう東部編ですか。そして大盛り上がりのあのセリフからですか。
 ・・・うわあ緊張すんなー(笑)