さあて皆さんお待ちかねー!
 世のオークリストを震撼させた楽園(下)、オーフェン連載開始から4年目にしての快挙!!
 我こそはオークリ市民権を得た者なりーと雄叫びをあげつつ「勝訴」と書かれた用紙を持って走り回りたい気分でした当時。

 ……というのは嘘で(嘘かよ)、当時の私は「何これぎゃあうわどういうことこれ、つーかいいのこれいいのマジいいのファンの大半を敵に回したんじゃないのこれいいのかー?!」とかとても歪んだ形で吉報を受け止めて一人慄いておりました(痛)
 いやね昔はね今ほどクリは大らかに見てもらえてなかったんだよそんな時代もあ〜ったねと(歌わなくていいです)

 

 

表紙。

 決して嘘表紙ではないのにこのそこはかとなく漂う嘘臭さは何なのだろう……(こら) 特に画面左上付近(むぎゅ)

 ああいえ別にクリが居ないから適当に言ってるわけじゃないんで! ないんで!!(お前が嘘臭い

 

 

口絵。

 1枚目と2枚目はかっ飛ばして(またか)
 イエその骨肉見えてるグロいよナイス草河さん!とか言ってもアレなので(ぉ

 3枚目のタチキリ多め版がエンサイクロペディアのクリの欄で見れます。
 無論モノクロですが。
 黒奴の指先がちらりと見えるくらいしかこれといって目立ったお得感はありませんが(ぉ

 とりあえずクリと同ポーズのレキが可愛いわけですよ萌え。
 確かにクリの乗っかってる位置的に重さ(というか内臓への強い圧迫)を感じざるを得ないのでしょうけどシャツ一枚越しのクリの手の感触とかに気付くと多分イイカンジだとおもいます(何言ってるの君

 

 

21ページあたり。

>見覚えのない薄桃色のワンピースは、エリスに借りたものだろうか。

 いちいちクリの服装まで気にしてる黒奴はなんていうか、自分では単なる分析魔くらいにしか思ってないんだろうけど傍目には単なるムッツリに見えます(こら)
 まーそこらへん気にするようになっ(てしまっ)た原因はクリの財布ジャイアニズムなんでしょうけど(笑)
 「自身には被害がない」って時点で、その繕い直す(以前マジクの服繕い直して着てた)のもバカバカしいほどの体格差に萌えてしまうわけですがはぁはぁ。
 あー、黒奴がクリのセンスに合うような服を所持してないとか一張羅しかないとかは考えないことにします(ぉ

 そして25Pの挿絵のクリにくっきりとあきらかな谷間が。
 体勢的にそれほど前屈みになってるわけでもないのに谷間ですよ奥さん大変。
 何が大変って谷間の存在は以前から確認されていたからいいとして(そういう問題)、強調するようなポージングを取らずとも谷間が視認されてしまうようなその胸元の空き加減がえらいこっちゃですよ何故なら身長差から必然的にクリを見下ろす位置にある黒奴からはその谷間が否応なしに目に入ってしまいかねないっつーか入ってるだろやっぱりか
このムッツリ野郎面ァ貸せや(ハイハイ)

 

>懐からメモ帳など取り出してページを開いた。

 すいませんいつから黒奴はメモ魔になったんでしょうか。
 まあ好きな娘の癖ってついつい気になってるうちに自分にも染み付いちゃったりしますからねぇ(ぉ

 つーか、だいたい奴ってメモ帳なんか持ち歩きそうにないじゃないですか。
 面倒くさがりな性分ってのもあるだろうけど、わざわざメモしなくても頭で覚えておけるから必要ないとかそーゆー部類じゃないですかこのひと。一応エリートなんだし。
 しかもそんなメモ帳所持目的が「無意味に物を破壊しました記録」って明らかにクリと張り合うためっぽいし。
 ……そこまでして、己のポリシーに反してまでクリとの共通話題が欲しいのか?(笑) つーか小中学生レベルですそれ(ぉ

 

>オーフェンは言いながら、クリーオウの頭をぽんと叩いた。

 恒例のアレは19回目です。
 奇しくも黒奴の「無意味に物を破壊しました記録」と一緒なのが気になります(これ狙ってやってたんなら秋田先生は神を素通りして鬼だと思うがそれはなかろ……) 

 

 

55ページあたり。

>きょとんとこちらを見上げているクリーオウの頭をぽんと叩き、

 そして続けざまに20回目の大台に突入しましたおめでとうございまーす!!(どんぱふ)
 つーかここ最近、精神安定剤の効能以外に、自分に興味を向けさせるという元来の効能も利用するようになってきた気がします黒奴。
 それだけ安定してるということか。
 いやま西部編終了後で一番大きな胸のつかえは取れてるわけだけど(そして新たなつかえが代わりに出来てるんだけど)

 

>「なんか多分、年上の女の人に妙な思い入れあるんだろーなーとは思ってたけど、ちょっと範囲が広すぎない?」

 あっはっはっふっつーに見抜かれてるよ黒奴!!(笑)
 そしてナイス誤解。敬遠するような視線萌え(そこ萌えなの
 咳払いして冷静な対処を装う黒奴からこれでもかと必死さが窺えます(ぷふー!)(吹き出す音)

 

>さすがに心配そうに、クリーオウがドーチンの横にしゃがんで、顔の泥を取ってやっている。

 手で払う感じで取ってるのかなあと思ってたらその後ハンカチで顔を拭いてあげてたり、だからクリは根は心優しい娘さんなんだとどうしてそれほど婉曲に書いてあるわけでもないのに世間様は理解が乏しいのだと(以下略)(何年言い続けてるの君)

 

 

94ページあたり。

>改めて崖下に広がる森を見やって、肩を震わせるドーチンの頭をぽんと叩く。

 東部編に入って微妙に余裕が出てきた黒奴はとうとうドーチンにまで悪癖を披露し出す始末。
 普段余裕というものを持たない人間が下手に余裕なんか身につけちゃうと手に負えないといういい例ですね(待て)

 ていうかね、やっぱオーフェンはギリギリのカツカツで余裕の一欠けらもないよーな状態が一番のキモだと思うわけですよぶっちゃけ物足りないわけですよ!(そんなこと力説されても

 

>「……へえ。なかなかすごいな。ロープの固定の仕方なんて、誰かに習ったのか?」

 そこそこの強度を保つ専門的なロープの結び方に匹敵するちょうちょ結びってどんなだ(笑)
 見た目普通のちょうちょ結びで黒奴もあっさりほどいてるあたり、物凄い力で結んだとかでもなさそうだし。よほど絶妙な縛り具合だったとみえる。
 クリは元来不器用ではないし、こういうのは天性のものなんだろなあ萌え。

 

>時にこの子ドラゴンは彼女の感情変化の、最も分かりやすい発信元になっていることがあるため、こちらを見たほうが彼女自身を見るよりも考えが読みやすいことがある。

 いや本当この巻はクリの挙動の直後に必ずといっていいほどレキの挙動が記されていて、どーも黒奴は自分の立てた仮説を立証(というよりかは確信めいた最終確認かも)するのに躍起になっているような気が。

>どちらも五分五分と見るべきだろう。オーフェンは思わずにやりとしていた。

 で、この始末。
 
そんなにクリを理解するための取っ掛かりができて嬉しいですかこのひと(ぷふー!)
 前巻でマジクと決めた「気まま暴発娘の危険度単位」が何の役にも立たなかったことが余計に響いてるんでしょうかねえ。ぷふー!

 

>「……んじゃ、頼むぜクリーオウ。これからもな」

 改めてじっくり読み返してみたらここでの黒奴はとにかく嬉しかったんだろうなあの一言に尽きました(笑)

 だってさあ、直前で「レキによるクリの考え読み」法を確立させてよしよしとか自己満足に浸ってたら、

>「ん……なんかちょっと想像したの。そう考えた時、オーフェンてどんな顔するかなって。そしたら今のオーフェン、なんか不安そうに見えたから」

 とか返されたわけですよ。
 自分はレキという媒介を通してようやくクリの考えを理解するに及んだってのに、クリはただ「なんかちょっと想像」しただけで自分の考えをすんなりと読んでくれたわけで。
 クリの質問に対して「なんでそう思うんだ?」って聞いたのは図星だったからだろうし。
 もしクリの質問が的外れなものだったら、適当に流してさっさと崖下に向かったと思うわけですよ、だって黒奴は「地人が死んじゃったって心配」だったわけだから。

 よって、何だか自分が(自然な形で)理解されてる?とか思っちゃった黒奴は思わず「パートナーの定義」を問い質してみちゃうわけですよ。うわあ短絡的ーv(こら)
 で、勿論のことクリは自分がやったことこそが「黒奴的パートナー条件」だなんて夢にも思わず、自分の思ってる「一般的な(戦闘の)相棒となる条件」を答えてしまうと。
 つーか黒奴(クリがわかってないのを)わかってて聞いてると思うのね!
 むしろ「こいつわかってねえよな」ってのを確認してほくほくしてそうな。まあそれがいいんだがとか思ってそうであーどうしよう
殴っていいですか(待て)

 そんなわけで黒奴はいきなり今後もよろしくーとひどく遠まわしのプロポーズ(誇大表現じゃないと思うこれ)に走ってしまったんじゃないかとか推測してみた次第。
 うわあなんか面白いね黒奴(ぷふー!)

>「……これからも?」

 つーかこれは黒奴的にトドメじゃないのかとか今更ながらおもいました。

 

 

118ページあたり。

>自分の右手。
>どちらかといえば、大きな手だろう。誰に比べてというわけでもないが、オーフェンはそう思った。

 イエ別に勘繰るわけじゃないんですが自分メモ(何)。

 

 

126ページあたり。

>「それに、さっきも言ったけど、オーフェンのことは関係ないの! それともなに? わたしじゃ役不足だとでも言いたいの!?」
>「役者不足……」

 律儀に訂正のツッコミを入れるロナン氏が何だか微笑ましいです(何で) 直後あっさり流されてるけど。
 さすがは元警察官。そのへんの常識的な一般知識は持ち合わせている模様。

 つーかクリは黒奴から「頼む」言われて躍起になっちゃってますね萌え。
 ゴドルの弱点を即座に見抜くあたりはもう素養の域なんだろうなあ(笑)
 同レベル域(クリに何かツッこまれた時に思わず言い返さずには居られない性質の人)(黒奴とかサルアとか)相手ならたぶんクリは最強の口喧嘩王(古)なんだと思ってみる。

 

>「あいつらのことは、あなたの連れに頼んであるんだから……あなたは危険なことしないでね。もしなにかあったりしたら――」

 後が怖いっつーか大変だろうなあとかエリスに同情しつつ(ぉ 
 黒奴に頼んである=自分もその一手を担って然り、がクリの論説だからなあ。エリス、ここはひとつ諦めろ(待て)

 

>「うーん。そういうようなことをするような人にも見えなかったんだけど」

 何気にクリは本質を捉えることに長けているわけで萌え。

 

>「なんかそんな言い方しなくたっていいじゃない」

 レキの挙動を見てもわかるようにかなり怒ってますねクリ。
 こんな風に他人のことを自分のことのように感じて怒ったり笑ったりしてくれるこの娘さんのどこが
以下略(いつもの被害妄想じみた病気です)(当時は妄想じゃなかったんだい……!)

 

 

149ページあたり。

>「ん……じゃあ、毛布でも持ってこようか? 羽織るんだったら、お師様の上着でもいいかな」

 もうねー、もうねこの当たり前のような空気読み術がたまらんわけですよはぁはぁ!
 幼馴染間だけに許されるこの穏やかに広がる空間はどうよ! マジクリばんざい!!(節操なし)

 

>ただなんとなく、嬉しくもあった。だが同時に、胸の同じ場所にぽっかりと浮かんできたものもある。
>それが気分悪い。

 以下クリの謎不安を考えてみる。(色々ウザいと思うので読み飛ばし推奨

 クリにとってオーフェンという存在はとにかく「凄い人」であり、(ちょっと先のネタバレになるので伏字)19巻にてオーフェンが負けたという事象に驚嘆していたことからも、自分が目標とする「黒奴と対等に並べる日(=自分が黒奴から認められる日)」というのは途方もなく先のこととして認識してたんじゃないのかなあと。
 で、崖上での会話からするに、黒奴はクリを(クリの最終的な目標到達地点である)「黒奴のパートナー」として認知はしていない。
 けれど「〜頼むな。これからも」と言うからには、黒奴はクリをある程度認めたものと判断できるし、未来のそれを予約(あるいは予感)した感じにも取れる。
 だから今回唐突にその目標達成地点が見えてきてしまって、肩透かしを食らうと同時に、あっさりと自分を認め出した黒奴を不審がってるんじゃないかなーとか。
 かといって黒奴を不審がるということ自体が彼女にとってはありえないことだから(黒奴はクリにとって疑うべくもない唯一絶対の存在だと思うし)、そのへんで矛盾しててぐるぐるしてるんじゃないのかとか。

 単純に言うと「嬉しいけど本当にこれで(こんなので)いいの? わたし何か特別な(認められるような)ことしてないのに?」みたいな。

 

 まあそんなこたどーでもよくて(いいのか)、それっぽいこと言われても額面通り受け取って素直に喜んだりしないクリ萌え(何)
 でもってここの挿絵がまた可愛いわけですよはぁはぁレキ萌え(そっちかよ) それとクリの曖昧な表情がたまらんですたい草河さんぐっじょぶだ。

 

>ごく当たり前のことを言いながら、クリーオウはかたわらに座っているエリスに、少し身を寄せた。肩が軽く触れる程度だが、このくらいでも相手の体温を感じることはできる。

 どうよこのさりげない気遣い。
 ロッツ・グループが嫌いで怖いと告げてくるエリスを安心させようとしてこの行動。ここからさらに自分は怖くないからとか続けられるんですよもうとりあえず惚れるね(ぉ
 言うだけなら何とでも言えるけど、そこで
人肌伝えて(実感させて)わたしが居るから大丈夫安心してって何ですかその漢前っぷりは――!!(ごろごろ)
 その後も怯えたエリスの眼差しに「大丈夫よ。わたしに任せて」とかあー何かもうとにかく萌えだ萌え。
 いやー全くクリはほんまにええ娘やなあ、だっちうのに世k(以下略)(そのパターン皆飽きてるだろうから)

 

>「――ごめん、クリーオウ」

 自分の失態は彼女の中の自分の認知レベルをさらに遠ざけて、彼女の中の師のソレと、さらに距離を開けていく。
 謝ったところで開いた距離が埋まるべくもないが、けれど失敗しておいて謝りもしないというのは、彼女が嫌悪する「常識知らず」な奴でしかないから、自然と謝罪が口をついた。
 昏倒の余韻が響く頭でも、それくらいのことは考えられた。
 考えなくたっていいくらい、自分の身にはその論理や思考が染み付いていたから。
 彼女と一番長く居るのは自分なのに、けれどその認知はどこまでも低くて。後から現れた師の存在に追いつくこともままならない。
 そんな師がいない時に限って事件は起こる。それも、未熟な自分だけでは収集がつけられないものばかり。
 まるで狙ったみたいに。
 まるで、自分がクリーオウに認められるのを邪魔するみたいに。
(……理不尽だ)
 彼女の言動もひどく理不尽なことが多々あるけれど、それ以上に、この世界は理不尽だ。
 それは負け犬の被害妄想でしかないと理解しながらも、マジクはそう思わずにはいられなかった。

 ……とか何を私小話打ってるんだ。
 だってさっきのマジクの空気読みとか思い出したらこのごめんがものっそ萌えてさあ!!(ハイハイ)
 あといらいら言いながらもマジクの怪我の具合をしっかり確認するクリ萌え。

 

 

175ページあたり。

 エンサイでは「プロテクター」と称されるこの格好ですが。
 見た目の格好良い悪いは置いといてクリの細腰萌え(何でも萌えって言えばいいってもんじゃ)

 しかし「スティックボール」って何の競技なんだ。スティックの形状を見るにホッケー系の何かかなあ。どうでもいいけど(いいなら言うなと)

 

 

249ページあたり。

>実を言えばよくは分からなかったが、オーフェンもそう言っていたようだったのでそう思うことにしていた。

 本当のところはわからないけど、でも(今の自分にとって)(黒奴の言うことは)正しいことには違いないだろうから信じます、とゆークリの思考回路が萌えです。

 

>そして――彼女は思考しないまま、身体が勝手に最良の行動を起こすことに賭けた。

 賭けるからにはそれだけの自信があってのことなんだろうとか、その自信が培われたのはおそらく「以前にもピンチの場面をそういう風に乗り切ったことがあるから」だろうなあとか、そのナイス素養っぷりがカッコイイとか、いいかげんお前は夢見すぎだとか、そろそろツッコミ欲しいです(ツッコミ待ちかよ!)(三村風)

 

 

307ページあたり。

>「あー、なにやってんのよマジク! 卵も割れないわけ? なんでできもしないくせに片手で割ろうとかすんのよ。ほら、殻が入ってるじゃない」
>「い、いやできるよ。クリーオウが横からうるさいから……」

 リンゴの皮も剥けない奴(2巻)が卵を片手で割ることができるもんじゃろかと。
 マジクの言い分がかなり言い訳がましいんですけど、これ本当のとこはどうなのかなー。
 この後タバスコを一瓶だばーっと入れちゃってるあたり、この場面のマジクはそれなりの緊張状態にあったんじゃないかと推測しますが。

  1.実際に卵片手割り技術保有者だけどクリの目を気にして緊張して失敗
  2.卵割っといてと言われてつい練習中の片手割り技術を披露、あえなく失敗、そして見つかって言い訳

 ……いやなんかこれ結果的にどっちも一緒なような。
 黒奴曰く「ま、君の話を聞いて、あいつらなりに気を遣ってるんだろ」とあるから、ほらエリスが元気出るようなご馳走でも作るわよ手伝いなさいマジク、とかクリの勢いにあてられて妙に気負っちゃってるんですかねぇ。
 ってゆか何で私マジクの分析に入ってるんだ(笑)

 

 

 

 

 

 このサイト開いた当時は全ッ然そんなこた思ってなかったんですが、改めて読み返して何かもー黒奴が何でこんな嬉しそうなんだ憎たらしい叩き倒してえと思って病みません(病気だし)
 それと本当にクリとレキの行動描写がセット状態になってて、秋田先生的にもクリのいい心情表現法が見つかったって感じなのかしらとかいらんこと思ってみたり(こら)

 何にしてもオークリストには聖典巻ということでファイナルアンサー。