湧き上がってくるこの感情は何だろう?



 心がどこかに行ってしまったと、奴は言った。
 そんなことがありえるのかどうかはわからない。
 けれど、彼女は意志を持たない人形のように全く動かなくなった。
 どれだけ呼びかけても、体を揺すっても、何一つ反応を示さない。
 イミテーションの宝石のような青い瞳は何も映さず、瞬きもせず、ただ虚を見つめていた。


「馬鹿野郎、俺のパートナーなんだろう? 何やってんだよ。」


 あいつの声が聞こえない。
 あいつの視線を感じない。
 それだけで何故こんなに不安になるんだろう?
 いつの間にあいつの存在がこんなに大きくなっていたんだろう?


 何度も自問するが、明確な答えを出せずにいた。
 いや、わざと答えを出すのを避けているのかもしれない。


「・・・我ながら情けねぇな。・・・けど・・・。」
 ―――けれど、たぶんわかっているんだろう。


 思わず苦笑しながら、彼女を見やった。

「待ってろよ。必ずお前を取り戻す―――。」

あとがき : ニャンキチさま
はじめまして、こんにちは。ニャンキチです。
ゆかなかさまの掲示板に突発的に書いたものをこうした形で
載せて頂けるなんてとても幸せです。

ありきたりネタで特にヒネリもありませんが、
読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。

掲示板に書いた時のものをほんの少しだけ直しました。
まぁ、内容が変わったわけではないのですけどね・・・。
所詮私が書いたものなんで、たいして良くはならなかったです。

題を考えるのって大変ですね。何かもう適当です、スミマセン。
「あなたの想いは通じる」ってぇ意味で・・・の部分は
オーフェン入れて頂いてもクリーオウ入れて頂いてもいいです。

上手にオークリ小説が書けるよう精進いたします。
いつの日になるやらわかりませんが・・・。

最後に、ゆかなか実月さま、ありがとうございました。
ニャンキチさま、ありがとうございました!