現代版『自給自足考想』

コロナ騒ぎで浮き彫りになった、「世界的好況の欺瞞」。経済の事は善く学んだ事は無いけれど、勤労者の所得が上がらないのに、株価だけが順調に高騰し、景気が良いと騒いでいる事は可笑しいと思っていた。
コロナ騒ぎでアメリカ経済が急落したことを狙って、アラブ諸国が原油価格の下落を図り、アメリカ経済の打倒を目指している。その中で、NHKでは、「資本主義の見直し」を提唱し、民法では「株価に頼ってはいけない」と言う事を主張している。
これだけ不景気咸がありながら、日本の株価が上昇を続けるのは、世界で唯一日本だけが、株価を支えるために、公的資金を注入しているからだと言う。
押さえなければいけないと言う「赤字国債」を、経済発展のために、どんどん投入している。「将来の若者に負担をかけてはいけない」と言う当然の論理は、核家族の現代には通用しない。若者自身、年寄りを放置し、都会での便利な暮らしを望み維持している。地方には孤独な老人が溢れ、孤独死・放浪者に誰も目を向けないのだから。これが日本の事だけかと思ったら、世界中でGDPの2倍〜3倍の負債を負っていると言う。ブラジルの例を見れば判るように、借金を重ね、国債を発行し続ければ、いつかその国の貨幣価値が無くなり、インフレーションが起きる。1億円札が、現在の1円の価値も無くなれば、全ての借金は、あっという間に「帳消し」になるのだ。
現在の政治家たちが、どこまで本気で考えているか判らないが、ブラジルが現在も存続しているのだから、安易に考えているのかもしれない。
しかし、「食料自給率37%」の日本の場合、ブラジルと同じではない。貨幣価値が無くなり、貿易が出来なくなった瞬間から、「飢餓」との戦いが現実となる。貧しくて食べるものが無い時代を過ごした私には、恐ろしい現実だ。
そうならないために、「緑被率世界第二位72%」の日本で出来る「自給自足」を考えた。本来、前任校の所在地「七ヶ宿町」の存続のための構想だが、七ヶ宿町では理解されなかったし、TV番組によれば、岡山県の一地方で若者たちが「農業株式会社」を創立し頑張っていると聞き、これからの日本に必ず必要な考え方だと思うようになったので、公開することに踏み切った。
鎖国時代と言われる長きに渡って、日本は農業中心の自給自足社会であった。明治維新後、「金が全て」の社会構造で、科学技術の発展が、軍事力を生み、帝国主義に発展し、敗戦の後、安易に金の儲かる「工業中心の経済」に変って行った。失敗と言われる江戸時代に3000万人の人口が居たことは、本来誇るべき事で、内村鑑三の言う様に、「限られた資源で暮すために、最も重要な『徳』と言う概念」を育てた風土こそ重要と思う。今では調べても見つからない「入会権・惣掟」などと言う言葉で、助け合ってみんなが活きてきた仕組みを見直すべき時代だと思う。
太古の歴史から、生物は5度の天災による絶滅を迎えた、その度に生き残った僅か数%の種が次の時代の主人公になった。今、人類は「欲望の資本主義」「金が全ての社会」の崩壊により、大量絶滅の危機を迎えているのではないか
1つの現代版自給自足考想の例として、私が宮城県七ヶ宿町を去るに当たって、為政者に提案を残した、「七ヶ宿町将来構想」を紹介しよう。



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コンコンチュウチュウの似顔絵

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