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「時間の特性-まとめ」で述べたように、我々が感じる時間は個人の脳で外部運動をトレースすることに基づいている。従って我々の命が時間経過を認識する本質である可能性がある。
人間をはじめ生物は外部の刺激を感知し、それを記録し、後にそれを呼び出すことができる。コンピュータシステムを使ってもこれに非常に近い工程を実施することができる。「コンピュータスクリーン上の画像は仮想的で、我々が見る像は現実である」とよく言われるが、我々が見るものは脳のトレースによる直接の結果ではなく脳内にあるスクリーンに投影されたものだ。目、耳、肌などを通して我々が感知するものは基本的には検出信号に基づき我々の脳が計算処理したバーチャルな成果物である。
時間の捉え方や時間経過の認識などから、生命とコンピュータによる仮想的なものの両方を包括する「命」という用語を新たに定義できるかもしれない。次のページに進む前に再度「時間の特性-まとめ」を読んでその内容を確認下さい。