ばんクリニックは、いつでも安心して身近に健康のことを相談できる「かかりつけ医」でありたいと考えております。どんな些細なことでも、いつでもご遠慮なくご相談ください。
かぜ、インフルエンザ、胃腸炎などの一般内科診療や高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)、骨粗鬆症といった生活習慣病をはじめ、喘息、COPD、肺がん、間質性肺炎、じん肺などの呼吸器疾患、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、じんま疹などのアレルギー疾患、禁煙外来、睡眠障害、各種ワクチン接種、小児科全般の診断・治療の他、さまざまな疾患について科の枠を超えて幅広く柔軟に対応いたします。その上で専門的な診療が必要な場合は適切な専門医療機関へ迅速に紹介するなど早期治療に努めていきます。
インフルエンザ ウイルス |
発熱、関節痛、筋肉痛、頭痛などを起こす。 治療薬として内服薬、吸入薬、点滴などがある。 |
RSウイルス | 鼻水、咳などの気管支症状を起こす。 乳児に感染すると重症化することがある。 |
ライノウイルス | かぜの原因として最多。 春と秋に流行しやすい。 |
コロナウイルス | かぜの原因として2番目に多い。 冬に流行しやすい。 |
パラインフルエンザ ウイルス |
パラインフルエンザウイルス |
アデノウイルス | 「プール熱」「はやり目」で知られるウイルス。 喉や目の症状を主体とする。夏に流行しやすい。 |
コクサッキーウイルス | 「手足口病」「ヘルパンギーナ」で知られるウイルス。 夏に流行しやすい。 |
ヒトメタニューモ ウイルス |
乳児に感染すると重症化することがある。 症状はRSウイルスに似る。3月~6月に流行。 |
原因 | 特徴 |
溶連菌 | 「のどかぜ」の症状を起こし、大人から子どもまで感染します。 適切に治療しないと繰り返し再発するため処方された抗生剤は最後まで飲み切るようにして下さい。 溶連菌迅速検査で診断します。 |
細菌性肺炎 | 原因菌として肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、マイコプラズマなどがあります。 レントゲン検査で診断を行い、推定菌により治療薬を選択します。 |
マイコプラズマ | 頑固な咳が特徴で、よく家族内感染を起こします。 診断には血液検査に加え、迅速検査もありますが、感度はあまりよくありません。 長引く風の原因となっていることがあります。 |
百日咳 | 百日続く咳と形容されるように、咳が長引くことが特徴です。 症状を悪化させないためには感染後なるべく早く治療することが重要です。 診断には血液検査を行います。 |
副鼻腔炎 | かぜ症状に引き続き発熱や頭痛、副鼻腔叩打痛(頬や眉間をたたく痛み)が起こります。 時期(急性と慢性)や原因(好中球性と好酸球性)により治療が異なります。 |
◆ 呼吸器内科
呼吸器専門医として、下記の病気の診断、治療を行います。
長引く咳
気管支喘息
COPD
咳喘息
肺MAC症などの肺非結核性抗酸菌症
肺がん
癌性疼痛
気管支炎
肺炎
間質性肺炎
サルコイドーシス
過敏性肺臓炎
塵肺
慢性呼吸不全に対する在宅酸素療法、NPPV療法
長引く咳
気管支喘息,咳喘息,アトピー咳嗽,COPD,後鼻漏,副鼻腔気管支症候群,胃食道逆流症,マイコプラズマ感染症,百日咳,肺結核,肺癌
気管支喘息
気管支喘息(喘息)は空気の通り道(気道)に炎症が続き、さまざまな刺激に気道が敏感になって発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。発作的に咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなります(喘息発作 ぜんそくほっさ と呼びます)。夜間や早朝に出やすいのが特徴です。このような症状を繰り返していれば、喘息の可能性があります。呼吸機能検査で気道の空気の流れが悪くなっていないかどうか調べます。また、吐いた息の中の一酸化窒素(NO)濃度などを測定して気道の炎症がないかどうか、血液検査でアレルギー体質かどうかなども検査します。そして炎症が続くと気道が固く狭くなり元に戻らなくなりますので、治療によって症状をおさえることが困難になります。したがって、日頃から炎症をおさえる薬を使って発作を予防しなければなりません。その主役は吸入ステロイド薬です。適切に使用すれば副作用は少なく安全です。喘息の重症度に応じてその量を調整したり、他の薬を追加したりします。
COPD
慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、いままで、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。 最大の原因は喫煙であり、喫煙者の15~20%がCOPDを発症します。タバコの煙を吸入することで肺の中の気管支に炎症がおきて、せきやたんが出たり、気管支が細くなることによって空気の流れが低下します。また、気管支が枝分かれした奥にあるぶどうの房状の小さな袋である肺胞(はいほう)が破壊されて、肺気腫という状態になると、酸素の取り込みや二酸化炭素を排出する機能が低下します。COPDではこれらの変化が併存していると考えられており、治療によっても元に戻ることはありません。
歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性のせきやたんが特徴的な症状です。ぜんそくの様な症状を合併する場合もあります。
確定診断には呼吸機能検査が必要です。
喫煙を続けると呼吸機能の悪化が加速してしまいますので、禁煙が治療の基本となります。増悪をさけるためには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が勧められます。薬物療法の中心は吸入の気管支拡張薬です。低酸素血症が進行してしまった場合には在宅酸素療法が導入されます。さらに呼吸不全が進行した場合は、小型の人工呼吸器とマスクを用いて呼吸を助ける換気補助療法が行われることもあります。
咳喘息
この病気と喘息との違いは、咳喘息では「ゼーゼー・ヒューヒュー、息苦しさ」といった症状がなく、文字通り咳が唯一の症状です。治療には喘息と同じように吸入ステロイド薬が使われます。咳喘息の約30%が喘息に移行しますので、定期治療が必要です。
肺MAC症などの肺非結核性抗酸菌症
結核菌以外の抗酸菌が肺に感染して起こる病気です。非結核性抗酸菌は土や水などの環境中にいる菌で、結核菌とは異なり人から人には感染しません。菌の種類は150種類以上ありますが、非結核性肺抗酸菌症の80%がMAC菌で、次に多いカンサシ菌が10%です。 女性にやや多く、年間約8,000人が発症します。肺結核が年々減少しているのに対して非結核性肺抗酸菌症は増加しています。
症状がなく、検診の胸部エックス線検査などで発見されることもしばしばあります。
せき、たん、血たん、だるさ、発熱、寝汗、体重減少などが出ることもあります。
胸部エックス線検査、胸部CT検査で特徴的な影を見つけます。たんを調べ、培養で菌があれば診断になりますが、結果が出るまでに6週間程度かかることがあります。たんから2回以上同じ菌が出ることが診断に必要です。たんが出ない場合は気管支鏡検査を行い、検体の培養を行います。
非結核性肺抗酸菌症のうちMAC菌が原因と診断されて、症状や肺の影が悪化してくる場合には薬による治療を行います。 菌が完全に消えることはまれであり、治療終了後も再発しないか定期的に胸部エックス線検査をします。再発すれば治療を再開します。
肺がん
がんの中で最も死亡数が多い病気です。また、5年生存率も20%強で、肝がんと並んで治療が難しいとされています。肺がんの原因の70%はタバコですが、その他に受動喫煙、環境、食生活、放射線、薬品が挙げられます。タバコには約60種類の発がん物質が含まれており、肺や気管支が繰り返し発がん物質にさらされることにより細胞に遺伝子変異が起こり、この遺伝子変異が積み重なるとがんになります
肺がんに特徴的な症状はありません。肺がんの種類、発生部位、進行度によって症状は異なります。せき、たん、倦怠感(だるさ)、体重減少、胸痛などさまざまですが、これらの症状はほかの呼吸器の病気でもみられます。一方、血痰は肺がんの可能性が高く、速やかに専門病院受診をお勧めします。日本人で最も多いのは無症状で、検診や、他の病気で胸部エックス線やCTを撮ったときに偶然発見される場合です。
癌性疼痛
現在では、緩和ケアは診断のときからはじまるといわれています。痛みがあると日常生活が困難になります。癌による疼痛にたいし、はじめは一般の鎮痛剤からはじまり、医療用麻薬であるオキシコドン、モルヒネ、フェンタニルなどがあります。住み慣れた家で過ごしたい癌患者さんに、飲み薬や貼り薬での医療用麻薬の処方を含めた痛みのコントロールを施行します。
気管支炎
急性気管支炎の多くは、かぜ症候群での上気道の急性炎症が連続する気管から気管支へと波及することで発症します。
急性上気道炎が気管から気管支まで波及し、せきやたんを伴うようになったものを急性気管支炎と診断するため、その頻度は極めて高いとされています。
原因微生物としては、かぜ症候群と同様にウイルスによるものが多いといわれています。一部では、ウイルス感染に引き続いて、二次性の細菌感染が起こる場合もあります。
主症状としてはせき、たん(膿性のこともあり)があげられます。発熱、食欲不振、全身倦怠感といった全身症状を伴うことや前胸部不快感を伴うこともあります。
主にせき、たんといった臨床症状から診断します。発熱を伴うことも多いですが、一般には身体所見に乏しく、軽症なことが多いです。しかし、発熱などの自覚症状が長引く場合には、肺炎の合併を鑑別する必要があるため、胸部エックス線画像もしくは胸部CTで影の出現がないことを確認する必要があります。細菌による二次感染を伴うとたんの量が増加し、性状も膿性となってきます。
原因菌の多くはウイルスであることから、インフルエンザを除いて病原体に特異的な治療薬はありません。このため、安静、水分栄養補給などの対症療法が中心になります。
細菌感染が疑われた場合は、適宜、抗菌薬を使用します。
肺炎
肺炎は、細菌やウイルスなどの病原微生物が感染して、肺に炎症を起こす病気です。平成26年の厚生労働省の統計によると、わが国における肺炎による死亡数は、悪性新生物、心疾患に続く第3位となっています。せき、たん、息切れ、胸の痛み、発熱などの症状がみられます。疲れやすい、発汗、頭痛、吐き気、筋肉の痛み、さらには、お腹の痛みや下痢といった症状がみられることもあります。高齢な人では、肺炎を起しても、このような症状をはっきりと示さないことがあります。
診察所見、胸部エックス線画像、血液検査で診断します。肺炎と診断した場合には、さらに原因微生物を調べる検査を追加します。鼻やのどの奥をこすりとったり、たんや尿を出してもらい、原因微生物を調べます。
病原微生物に対する抗菌薬で治療します。軽症であれば、抗菌薬を飲んでもらい、外来への通院で治療します。年齢や呼吸状態などから重症と判断した場合には、入院にて、抗菌薬を注射します。普段から栄養の保持に心掛け、よく体を動かし、禁煙に努めることと、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種しておくことが、肺炎予防につながります。
間質性肺炎
肺は肺胞というブドウの房状の小さな袋がたくさん集まってできています。間質性肺炎は、肺胞の壁に炎症や損傷が起こり、壁が厚く硬くなるため(線維化)、酸素を取り込みにくくなる病気です。間質性肺炎の原因は様々ですが、原因不明のものを特発性間質性肺炎(IIPs)と総称します。IIPsのなかでは特発性肺線維症(IPF)が80~90%と最も多く、次いで特発性非特異性間質性肺炎が5~10%、特発性器質化肺炎が1~2%程度です。また、関節リウマチなどの膠原病に伴って出現する場合があり、採血などで膠原病がないか調べる必要があります。IPFは50歳以上の男性に多く、ほとんどが喫煙者であることから、喫煙が「危険因子」であると考えられています。
初期には無症状のことが多く、病状がある程度進行してくると動いた時の息切れや痰を伴わないせきを自覚します。
問診、身体診察に加えて、胸部エックス線や胸部CT、呼吸機能検査、運動時の血液中の酸素の量の低下の割合などから病状を評価し、病型の分類を推測します。気管支鏡検査により肺胞の洗浄検査等を行うこともあります。
病状がある程度進行したIPFでは、抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)により病気の進行を緩やかにできる場合がありますが、効果には個人差があります。その他の病型のIIPsでは、多くの場合ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)や免疫抑制剤が適応となります。病気が進行すると呼吸不全となり酸素吸入が必要になることもあります。
風邪などをきっかけとして急激に病状が悪化することがあります(急性増悪)。致命的になることも多く、このようなことを防ぐために、日常の手洗い、うがいを徹底するとともに、肺炎やインフルエンザのワクチンを受けておくことが推奨されます。
IPFは一般的には徐々に肺の線維化が進行していく病気で、平均生存期間はわが国の報告では初診時から61~69ヶ月とされていますが、病状の経過は患者さんによって様々です。特発性非特異性間質性肺炎や特発性器質化肺炎は一般に治療がよく効きますが、中には徐々に悪化していく場合もあります。
当院でピルフェニドン、ニンテダニブを用いた治療も可能ですが、場合により、まず気管支鏡検査をおすすめすることがあります。この治療も高額であることが課題になっております。
サルコイドーシス
肉芽腫と呼ばれる結節が全身に出現する原因不明の病気です。病気の起こる部位は人によってまちまちですが、胸部(肺門・縦隔)のリンパ節や肺、眼、皮膚に多くみられます。特に目のブドウ膜炎で発見されることが多いです。そのほか頻度は少ないですが心臓や筋肉、肝臓、神経、腎臓など全身のどの臓器にも病変が出現することがあります。
サルコイドーシスは厚生労働省の指定難病の1つであり、重症度III、IVの場合には医療費助成が受けられます。
症状は臓器によって異なり、眼では霧視(霧がかかったようにぼんやり見える)、羞明(まぶしい)、飛蚊症(ちらちら視野に小さいものが移動する)などが出現します。皮膚では皮疹が、肺ではせき、呼吸困難などが出現することがありますが、約30~40%の患者さんは自覚症状に乏しく健康診断で発見されています。不整脈は致命的となることがありますので、心電図検査は必須です。
日本人ではサルコイドーシスが進行して生命にかかわることは極めてまれで、約6、7割の患者さんは自然に良くなります。眼や皮膚の症状に対してステロイド点眼や軟膏を使うことはありますが、多くの症例ではまず経過を観察します。肺や心臓、神経、腎臓、眼などの臓器で生命や生活の質(QOL)低下にかかわるような異常が生じた場合には、副腎皮質ステロイドの全身投与が必要になることもあります。
症状がなくても1年に1~2回は定期検査を受けて下さい。また、動悸や息切れなどを自覚された際はお早めに医療機関を受診してください。
過敏性肺臓炎
アレルギー反応が原因で生じる肺炎の一つに「過敏性肺臓炎」があります。
一般的な肺炎は細菌やウィルスなどの病原体が肺の奥にある小さな袋状の部分(肺胞、はいほう)に感染して引き起こされる炎症ですが、過敏性肺臓炎では、それ自体は本来病原性や毒性を持たないカビ(真菌)や動物性蛋白質などの有機物、あるいは化学物質などを繰り返し吸い込んでいるうちに肺が過剰反応を示すようになり(これを「感作」と呼びます)、その後に同じもの(抗原)を吸入すると肺胞にアレルギー性の炎症が生じます。
アレルギー反応はI型からV型に分類されますが、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などがI型(即時型;吸入アレルゲンが体内に侵入すると早くて10分くらいで症状が発症する)に分類されるのとは異なり、過敏性肺炎はIII型(3~8時間後くらいに発症)とIV型(24~48時間後くらいに発症)アレルギーに分類されます。
塵肺
鉱物、金属、研磨材、炭素原料、アーク溶接のヒューム等の粉じんを吸入すると、比較的粒子の大きなものは鼻孔や気管支等に付着して「たん」となって体外に排出されますが、微細な粉じんは肺の奥深くの肺胞(肺の奥にある小さな袋状の部分)にまで入り込み、そこに沈着します。
これらの粉じんを吸い続けると、肺内では線維増殖が起こり、肺が固くなって呼吸が困難になります。これがじん肺です。
慢性呼吸不全に対する在宅酸素療法、NPPV療法
COPDや間質性肺炎、肺癌で低酸素になっている方に、在宅酸素療法を施行いたします。家に、小型の冷蔵庫ほどの大きさの酸素を発生する機械を設置、移動用には酸素ボンベを使用します。
最近は、少ない流量なら移動できるタイプの機械も出てきました。
在宅酸素療法施行の場合は必ず月に1回の診察が必要となっております。
また、肺結核後遺症による呼吸不全やCOPDによる場合は、酸素を投与しただけでは二酸化炭素濃度が上昇してしまう場合があります。そのような方には、非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を施行します。これは、気管切開することなくマスクを介して換気する方法で、継続的な補助換気を行います。マスクを介してするため、つけ外しができます。たとえば、夜間だけ装着し、昼間は在宅酸素療法のみにする、ということも可能です。状態により、最適な方法を検討します。
◆ アレルギー疾患
アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)、舌下免疫療法を行っております。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性結膜炎
アトピー性皮膚炎
蕁麻疹(じんましん)
舌下免疫療法
ヒスタグロビン注射
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は花粉やダニなどの原因物質(アレルゲン)により鼻粘膜にアレルギー反応が生じて起こる疾患です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が起こります。一定の季節に起こる「季節性」と1年を通して起こる「通年性」に分類されます。「通年性」はハウスダストやダニが原因であることが多く、猫や犬などのペットなども原因となります。「季節性」はスギやヒノキ、ブタクサなどの花粉が原因です。治療はくしゃみ、鼻汁が主体の場合には抗ヒスタミン薬、鼻閉が主体の場合はロイコトリエン受容体拮抗薬や点鼻薬により治療を行います。根本的な体質改善をご希望される場合には「舌下免疫療法」もあり、対応アレルゲンは「スギ」「ダニ」となります。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は鼻炎と同様に、各種のアレルゲンにより結膜にアレルギー反応が生じて起こり、一定の季節に起こる「季節性」と1年を通して起こる「通年性」に分類されます。治療は抗アレルギー薬の点眼薬を使用します。(抗アレルギー点眼薬によっても症状が改善せず、ステロイド点眼を要する場合には眼科受診をおすすめ致します。)
アトピー性皮膚炎
皮膚は表面のバリア機能により外からの異物の侵入を防ぎ、水分の蒸発による乾燥を防いでいます。アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能低下やアレルギー体質(アトピー素因)などが原因で起こります。治療は適切なスキンケア(保湿剤)と外用薬(ステロイドや免疫抑制薬)で行います。掻痒感が強い場合には抗ヒスタミン薬を併用することもあります。また掃除や加湿、入浴時の過剰な洗浄を避ける、洗剤を低刺激性のものにする、などの環境調整も有効です。
蕁麻疹(じんましん)
皮膚は外から中へ向かって、角質-表皮-真皮という構造になっています。蕁麻疹は真皮にあるマスト細胞からヒスタミンが放出されることで、痒みやむくみが起こる疾患です。原因が特定される場合には原因を避けることが重要ですが、原因が分からない「特発性」が多く、抗ヒスタミン薬などにより治療を行います。
舌下免疫療法
アレルゲン(アレルギーの原因物質)を少量から投与し徐々に量を増加させて、過剰な免疫反応を弱めることにより、アレルゲンに暴露されたときに起こる症状を緩和させる治療法を「アレルゲン免疫療法」といいます。「舌下免疫療法」はアレルゲン免疫療法の1つでアレルギー原因物質を舌の下に投与する治療法です。現在、「スギ」と「ダニ」によるアレルギー性鼻炎対し適応があります。症状とアレルギー検査から原因物質によるアレルギー性鼻炎と診断された方(5歳以上)が対象となります。治療期間は3年~5年が推奨され、舌下免疫療法を含むアレルゲン免疫療法で8割程度の有効性があると言われています。ダニ免疫療法についてはいつからでも開始できますが、スギの舌下免疫療法についてはスギの飛散がない時期(6月~12月)の投与開始となります。投与方法(舌下錠)ですが、1日1回錠剤を舌下に置き2分間ほど保持してから飲み込み、5分間はうがいや飲水を避けます。初回時のみ院内で投与を行います。
※鳥居薬品 舌下免疫療法 https://www.torii-alg.jp/
ヒスタグロビン注射
・当院では花粉症注射を取り扱っています。この注射は花粉症などによるアレルギー症状向けの注射治療です。当院の花粉症注射はステロイドを一切使用しておらず、ヒスタグロビンを用いてアレルギー症状の緩和・軽快を促します。アレルギー症状が出始める約1か月前から治療を開始することをおすすめしております。
(ヒスタグロビンの薬理作用)
1、炎症局所への好酸球浸潤抑制作用
2、ヒスタミン遊離抑制作用
3、ヒスタミン防御作用
(ヒスタグロビン 皮下注射薬)
ヒスタグロビン注射は「非特異的減感作療法」と呼ばれています。これは特定のアレルギー原因物質に対して感受性を低下させる「特異的減感作療法」とは異なり、全てのアレルギー物質に対して効果のある治療です。そのため、スギ花粉以外が原因の人にも効果を発揮する治療です。(ヒスタグロビンは1967年から発売されている非常に歴史のある注射薬です)ヒスタグロビンは、ヒスタミンと免疫グロブリンを合わせたお薬なのでヒスタ+グロビンといい、ヒスタミンの働きを抑える作用があります。複数のアレルギー物質がある人では、ヒスタグロビンでアレルギー反応を抑えることは効果的です。
(ヒスタグロビン注射の適応は?)
アレルギー性鼻炎・血管運動性鼻炎・アレルギー性皮膚疾患になります。ヒスタグロビン注射は、ヒスタミンの抗体を体に入れてヒスタミンが関与する病気の悪化を防ぐお薬です。花粉症はヒスタミンが鼻や目に作用して、鼻水や目のかゆみが出現します。ヒスタミンが花粉症で大量に出てくると、ヒスタグロビンがヒスタミンにくっついて働きを阻害することで症状を止めます。
(このような方はぜひご検討ください)
• 花粉症の症状が抗ヒスタミン薬など内服薬のみではコントロールできない人
• 花粉症の症状がきつい中等度以上の方
• 抗ヒスタミン薬の眠気などの副作用で、普段の生活に支障をおよぼしている方
• アレルギーの症状を何とか改善したい方
(投与期間は?)
週に1回か2回ヒスタグロビン注射を皮下注射します。これを3週間繰り返します。
通常1回の注射を、成人では週1~2回で計3週間を行います。これを1クールとするので、3週間の間に3~6回投与します。
十分な効果のあらわれない場合には、更に1クールの注射を行います。この場合は1回投与量を最高3バイアルまで増量することができますので、症状をみながら増量を検討します。
(注射を打てない方)
激しい喘息発作時・月経前後・妊娠の可能性のある患者さんには使えません
注意として、非経口生ワクチン(おたふくかぜ、風疹、麻疹、これらの混合ワクチン、水痘ワクチン)は、接種の効果を得られないことがあるので、接種から3か月以上間隔をあけてください。
◆ 禁煙外来
ニコチンパッチを用いた禁煙治療を行います。
4回の受診プログラムにのっとって診療します。
◆ 睡眠時無呼吸外来
睡眠時無呼吸症候群は高血圧症、心疾患とも関連しています。
夜間のいびき、日中の眠気が気になる方はご相談ください。
詳しくはこちらをご覧ください▶▶ 無呼吸症候群
◆ 健康診断
一般健康診断、特定健診を施行いたします。
※初診の方は、お電話にてご予約をお願いいたします。
◆ 訪問診療(往診)
当院では訪問診療も行っております。
ご希望の際は、来院もしくはお電話にてご相談ください。
◆ 小児科
小児科一般の診察、乳幼児健診、小児予防接種
乳幼児健診:4ヶ月、7ヶ月、10ヶ月、1歳
毎週火曜日、金曜日15:00~16:00
予防接種:診察日の15:00~16:00(診察時間中でも可)
(※予防接種予定表を参考にしてください。)
<当院で可能な検査・機器>
各種迅速検査(インフルエンザ、溶連菌、アデノウイルス、RSウイルスなど)
◆ 自費診療
ニンニク注射,プラセンタ注射,男性型脱毛症,ED
にんにく注射
プラセンタ注射
男性脱毛症
ED
(1) にんにく注射
・ニンニク(ビタミン)注射とは、ビタミンB1が主成分で、注射をするとニンニクのような香りがすることから名付けられました(臭いはすぐに消えます)。
注射をすることで、血液から全身にビタミンを行き渡らせ、血行もよくなり新陳代謝が高まり、蓄積した疲労物質を排出してくれるので、疲労回復に即効性があり、肩こり、腰痛、肌荒れの改善にも効果的です。
また、風邪の引き始めにも効果があります。ビタミンB1は、食事やサプリメントでもある程度補うことはできますが、症状が強い場合や即効性を期待する場合は注射による補充が有効です。
<ニンニク注射はこんな方にオススメです>
・だるさや疲れがなかなか抜けない
・仕事などで疲れやストレスがあり倦怠感がある
・疲れが溜まっているが、休みがとれない
・風邪気味(風邪の初期や風邪を引いて体力が落ちている)
・体力をつけたい元気になりたい
・緊張型の頭痛や肩こり腰痛など
・お酒をよく飲まれる方や二日酔いの方など
<にんにく点滴・注射の費用(税込)>
1,300円/回
定期的に打たれる方には1週間から2週間に1回くらいをお勧めします。
(2) プラセンタ注射
「プラセンタ」とは、胎盤のことで胎児の発育成長に必要不可欠なものです。
母親の体内でわずか10ヶ月の間に、1個の受精卵を平均3kgまでに育て上げるという驚異的な働きをもった組織です。したがって、胎児の成長に必要な生理機能や栄養素をもっています。
「プラセンタ」は体内において調整作用をもち、各部各所を本来あるべき状態に戻そうとする力を発揮します。その作用から医療用医薬品や一般医薬品に広く利用され、自然治癒力を高める自然薬として注目を浴びています。
お肌においても肌の若返り、老化防止ということで注目を浴び、様々なメーカーで化粧品に利用されています。
プラセンタの効果
内科 | 頭痛・口内炎・気管支炎・喘息・胃弱・食欲不振・便秘・肝炎・高尿酸血症・肝硬変・パーキンソン病・るいそう・胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・膠原病・ベーチェット病・風邪予防 |
アレルギー科 | アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎・気管支喘息 |
整形外科 | 肩こり・むちうち・五十肩・腰痛・ひざ痛・筋肉痛・関節リウマチ・関節痛・神経痛・ 脊柱管狭窄症・骨折・股関節痛 |
外科 | 外傷・手術後の創傷治癒・下肢静脈瘤 |
婦人科 | 更年期障害・乳汁分泌不全・生理痛・生理不順・無月経・不感症・冷え性 |
皮膚科 | アトピー性皮膚炎・肌荒れ・しみ・乾燥肌・脱毛症・皮膚潰瘍・にきび・しわ・美肌 |
神経科 | 自律神経失調症・うつ病・不眠症・拒食症・てんかん・不安神経症・パニック症候群 |
泌尿器科 | 前立腺肥大・夜尿症・性欲低下 |
眼科 | アレルギー性結膜炎・眼精疲労・視力低下 |
耳鼻科 | アレルギー性鼻炎・耳鳴り・めまい・難聴・メニエール病・臭覚低下・臭覚障害・花粉症 |
歯科口腔科 | 歯槽膿漏・味覚低下・口内炎・舌炎・歯周病 |
その他 | 滋養強壮・慢性疲労・精力増強・術後の回復 抗がん剤、放射線後の副作用軽減 現代医学では治しずらい病気に効く |
皮下注射 | 1回 1,500円:プラセンタエキス1アンプル(2ml) |
プラセンタ注射の点滴・静脈注射について
当院ではプラセンタ注射は皮下注射のみ行っております。プラセンタ注射の点滴注射、静脈注射は厚生労働省から認可されておりません。
安全性や有効性(皮下注射よりも明らかに効果が上回る)を示すデータも私自身や胎盤医療研究会は入手しておりません。
皮下又は筋肉注射と比べ明らかに効果が上回るデータがあれば別ですが、現時点では安全性も確立されているとは言えない点滴・静脈注射は行っておりません。
注射はどのくらい打つのですか?
最初の1~2ヶ月は週に1~2回
最初の1~2ヶ月(初期療法)は週に1~2回。
維持療法は1週間ないし、2週間に1回位が効果的です。
プラセンタ注射の効果は?
多くの症状への効果があります。
肝臓病、アトピー性皮膚炎、皮層乾燥症、しみ、しもやけ、生理痛、生理不順、冷え症、レイノー現象、便秘、更年期障害、のぼせ、ホットフラッシュ、イライラ、高脂血症、腰痛症、肩凝り、全身の関節痛、筋肉痛、リウマチ、膠原病、ベーチェット病、免疫強化作用(風邪がひきにくくなる)、抗疲労作用等多数の効果が挙げられます。
詳細は「プラセンタ療法:前述のプラセンタの効果」をご覧ください。
化粧品にプラセンタ配合とありますが、どんな効果があるの?
保湿作用、美白効果などがあります
保湿作用、美白効果、血行促進作用、新陳代賦活作用、抗炎症作用、細胞分裂促進作用、抗アレルギー作用等の効果があります。
注射を打ったら、その周りが温かくなるのは何故?
血行促進作用があるからです
プラセンタに血行促進作用があるからです。
プラセンタの投与を受けると献血ができない?
献血はできません
輸血や臓器移植を受けた場合と同様に献血はできません。
ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射薬の使用を通じて、これまでクロイツフェルトヤコブ病の感染事例は報告されていませんが、現在の滅菌方法や検査方法では変異型クロイツフェルトヤコブ病等の伝播のリスクを完全に否定することはできないためです。
(3) 男性型脱毛症(AGA)
AGA(Andro Genetic Alopecia)とは、男性型脱毛症のことです。男性に最も多くみられる脱毛症のAGAは進行性であり、放っておくと薄毛が進んでいきます。当院では、男性の相談しにくい薄毛のお悩みをサポートします。お気軽にご相談ください。
<男性型脱毛症はなぜなるの?>
薄毛は遺伝やホルモンの影響、生活習慣の乱れなど人によって原因はさまざまです。
髪の毛のヘアサイクルは通常、3年~6年の周期で生え変わりますが、このヘアサイクルが男性ホルモンや生活習慣の乱れから頭皮の血流の低下を起し毛細血管まで十分な栄養素を送ることができなかったり、カラーリングなどによるヘアダメージにより乱れることにより、髪の毛が通常の周期を迎えるまでに抜けてしまうのです。
抜けてしまった脱毛部には、男性ホルモンから作られるDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。
また、髪の毛は軟毛の状態から時間の経過により硬い毛に成長をしますが、短い周期で抜けてしまう場合、硬い毛に成長する前に抜けてしまうため、抜け毛が多くなればなるほど、次第に頭皮の地肌が見え薄毛が目立つようになってしまいます。
<男性型脱毛症(AGA)の治療について>
進行を抑えるためには、早めのケアが大切です。
AGA治療薬は、AGAの原因となるDHTの産生を阻害し進行を抑制します。
2016年6月よりさらにDHTの産生を抑制するザガーロが、グラクソ・スミスクラインより発売となりました。
• ザガーロ 0.5mg
※保険適用ではありませんので、自費扱いになります。
※詳細については、医師にご確認ください。
(4)ED(勃起不全)
EDとは「Erectile Dysfunction」の略で、「勃起機能の低下」をあらわします。全く勃起しないだけでなく、硬さや勃起の維持時間が不十分であり、「満足な性交が行えない状態」のことを広くEDと言い、日本においては成人男性の4人に1人が中等度以上のED症状を抱えている、と言われています。
病気の特性上、お一人で悩みを抱える方も多く見られますが、肉体的・精神的な自信の喪失につながるなど、QOL(生活の質)にも大きく影響する病気です。決して珍しい病気ではなく、かつ多くの場合治療も可能な病気です。恥ずかしがらず、お早目にご相談ください。
ED(勃起不全)の原因
EDの原因は、大きく以下の4つに分類されます。
①器質的ED
動脈硬化や神経の障害など、勃起に関与する神経や血管、もしくは陰茎そのものの障害によって引き起こされるものです。
よって、当院でも積極的に治療を行っている高血圧や糖尿病、脂質異常症や高尿酸血症など、動脈硬化を促進するような生活習慣病を持っておられる方は、EDになりやすいと言えます。
また喫煙や過度の飲酒も、同様の理由でEDの原因となる場合がありますので注意が必要です。
②心因的ED
仕事や夫婦関係といった日常のストレス、また「性交が上手くいかなかった」といった経験がトラウマとなり、その緊張などから勃起が不十分となる場合があります。
③混合型ED
上記の①、②の両方の要素が合わさっており、どちらにも分類がしにくい病態です。多くの場合のEDは、こちらの混合型であると言われています。
④薬剤性ED
抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬、高血圧のお薬や不整脈のお薬、消化器疾患のお薬など、様々なお薬の副作用によってEDが引き起こされる場合があります。よって、EDの治療を行う際には今飲んでいるお薬を把握することも大切です。
ED治療に用いるお薬について
当院では治療薬として、バイアグラを用いて治療をしています。
バイアグラは世界初のED治療薬で最も歴史があり、高い知名度があります。服用後1時間ほどで効果があらわれ、3~4時間持続します。
陰茎を無理やり勃起させるのではなく、性的刺激に反応する勃起機能そのものを補助するお薬ですので、性的興奮を起こしていない時は勃起することはありませんのでご安心ください。
◆乳幼児健診:4ヶ月、7ヶ月、10ヶ月、1歳
毎週火曜日、金曜日 午後3:00~4:00
◆予 防 接 種:診察日の 午後 3:00~4:00 (診療時間内でも可)
詳しいスケジュールはこちらをご覧ください▶▶予防接種予定表
〒513-0012
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