1987年3月 房総ツーリング



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1987年3月23日(月)〜29日(日)
走行距離 422km

参加者
キヨちゃん・ゲンゲン ・とっくん・ナガチョン

3月23日
行田〜狭山湖


3月24日
狭山湖〜相模原


3月25日
相模原〜久里浜


3月26日
久里浜〜白浜


3月27日
白浜〜亀山湖


3月28日
亀山湖〜雄蛇ヶ池


3月29日
雄蛇ヶ池〜行田





3月23日(月)曇/雨
 1987年春、僕らは中学校を卒業した。85年秋のつくば往復で自転車ツーリングに自信をつけた僕らは、卒業旅行として房総半島へのツーリングを思い立った。
 つくばの時はみんなママチャリだったけれど、今回は全員ロードタイプの自転車だし、寝袋もちゃんと用意した。でも、テントはナガチョンの1人用「モンベル・ムーンライト」があるだけ。 でも、なんとかなるだろうと思っていたし、実際なんとかなったのだ。

↑吹上町大芦橋にて 

↑テントの外で寝る二人 
 天気は今にも雨が降りそうな曇り。早朝行田を出発した僕らは快適にR407→R16を南下。入間市内でR16をはずれ、狭山湖へ向かう。
 雨が降りそうなので今夜の宿は狭山湖畔の東屋に決定。テントがひと張りしかないので、ナガチョン、キヨちゃんが中で、とっくんとゲンゲンは外で寝る。 それでも、初めてテントと寝袋があるキャンプが嬉しかった。夜になって小雨がぱらついてきたが、 ツーリング初日の夜は遅くまで眠れなかった。ラジオでは中島みゆきのオールナイトニッポン最終回をやっていたっけ。

本日の走行距離 44km

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3月24日(火)曇/雨/晴
 翌日も曇。狭山湖を出発して都内に入る。都会の狭く走りにくい道を迷いながら、拝島駅方面へ向かう。 拝島橋を渡り、八王子へ。ここらへんはちょっとした山越えになっている。登り坂を必死に漕ぐと、胸一杯にトラックの排気ガスを吸ってしまった。
 八王子あたりから雨が降り始めた。3月の雨はさすがに冷たい。狭い道と排気ガスと雨と山越えですっかりバテて意気消沈、まだ昼過ぎだが、 ツーリング二日目にして「今夜は宿に泊まろう」という意見に一致した。相模原駅前交番で宿を紹介してもらい、ビジネスホテルに泊まった。皮肉なことに、午後から天気は晴れてきた。

本日の走行距離 32km

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3月25日(水)晴

↑R16沿いのコンビニで朝食 
 朝から快晴。ビジネスホテルの乾いたベッドですっかり疲れがとれた僕らは、R16を快調に走る。 昨日と同様R16の交通量は多いけれど、平坦で道幅も広いので快適だ。 保土谷バイパスと別れてからは少し狭くなり、横浜に入る手前で、 陸橋を勢い良く下っていったナガチョンがわき道から出てきた自動車と接触しそうになり、転倒してしまった。 幸いかすり傷程度で済んだけど、あごに大きなかすり傷ができた。
 横浜を過ぎ、金沢文庫のあたりから道は山道になりトンネルが多くなる。道幅の狭いトンネルは車がすぐ横を通りすぎるのでこわい。 横須賀の港が見下ろせる場所で一休み。青い海に軍艦が浮いていた。
 横須賀から先、R134は道も平坦で車も少なくなり、青空の下を久里浜まで快適なサイクリング。 ペリー上陸記念碑を通りすぎればフェリー乗り場へ到着。今夜はここの軒先で寝ることに決定。

↑横須賀港 

本日の走行距離 63km

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3月26日(木)晴
 今日も天気は晴れ。朝一番のフェリーに乗り、いよいよ房総半島へ上陸だ。僕らが到着するのは金谷という港。 房総半島に到着した僕らはまず最初に、港のすぐ近くにある鋸山という山を目指した。海岸からいきなり急な坂道を登ると、 すぐにロープウェイの駅に到着。そこからロープウェイにのって一気に山頂へ。山頂からの眺めは最高で、 昨日走ってきた三浦半島も一望できる。
 鋸山観光を終えた僕らはR127を一路南に進む。道幅がせまく、トラックも多いけれど海岸沿いの道は潮風が心地よい。
 館山市内では、南総里見八犬伝の舞台でもある館山城跡を見学。ここから国道を外れ、 途中、海岸の洞窟探検など楽しみながら、海沿いを走る。洲崎をまわれば、フラワーラインだ。

↑房総フラワーライン 
 房総フラワーラインは、道端にフェニックスの並木が続く南国ムード満点の道。 この時期は交通量も少なくてサイクリングには最高。右手に海を見ながら快適に飛ばす。 ただ、景色は良いぶん商店など全然無くて、途中で腹が減ったのに食料を買える店が少なくて困った。
↑げんげんときよちゃん 

↑白浜の海岸で見た夕日 
 フラワーラインの終点を過ぎて、館山ユースホステル近くの浜でキャンプすることに。 砂浜にテントを張った後は、近くにあるホテルジャングルパレスのジャングル風呂に入ったよ。

本日の走行距離 45km

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3月27日(金)晴
 今日も晴れ。白浜を出発し、野島崎をまわると、R410は北上しはじめる。右手に太平洋を見ながら快走。 道はR128になり、鴨川市に入る。鴨川には二右衛門島という小島があって、渡し舟で渡れるようになっている。 源頼朝がかくれたといういわれがある島で、ちょっとした観光地になっていた。入島料を払って渡ってみたけど、ただの島だった。
↑あごに傷が残るナガチョン 

↑二右衛門島にて 
 鴨川市内で国道を外れて鴨川道路方面へむかう。すぐに道は苦しい登り坂に。 一気に峠を越えると、今度は下り坂の快適な山道。空気も美味く、景色は最高。 今日の目的地は亀山湖。当時、野田知祐の本を読んでいた僕らは、彼の本に良く出てくる亀山湖に 一度行ってみたいと思っていた。  実際に行ってみると亀山湖はダム湖なので湖畔の大半は急な崖になっていて、 想像していたような湖畔でのんびりキャンプできる場所はなかなか無さそうだった。 山道を走って疲れていたので、駅のすぐそばの空き地でキャンプ。 景色は良くないけど、商店から近くて便利だったのだ。

本日の走行距離 57km

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3月28日(土)曇
 天気は曇。亀山湖からR465を大多喜方面へ。昨日登った分を一気に下り、 大多喜で国道を外れて茂原からR128。交通量の多い平坦路をひたすら北上する。
 東金市からR128を少し千葉方面に行ったところに、雄蛇ヶ池という小さな池を発見、 今夜はその池のほとりの東屋に泊まることにする。東屋には暴走族が立ち寄ったらしい 落書きがたくさんあってちょっと不安。
 明日は早起きして一気に距離をかせぐ予定だ。

本日の走行距離 58km

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3月29日(日)曇
 朝、真っ暗なうちに起き出して走行開始。もう房総半島のツーリングは満喫し、 あとは行田に向かって市街地をひたすら走るだけだ。早朝、交通量の少ない時間に できるだけ距離をかせいで、とっとと帰ろうという作戦だ。
 R409を北上、八街市内から県道で酒々井へ抜け、R296に乗って西進。 佐倉市あたりで夜が明けた。R16に乗り、柏、野田とひたすら走りぬけた。 江戸川を渡って春日部でR4を北上。栗橋が近づけば、R125から先は 筑波の帰りにも通った道だ。やっと地元に帰ってきた感じがする。  この日は今回のツーリングで最長距離を走って無事行田にたどり着いたのだった。

本日の走行距離 123km

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