1987年8月 犬吠埼ツアー



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1987年8月10日(月)〜13日(木)
走行距離 329km

参加者
キヨちゃん・ゲンゲン ・とっくん・ナガチョン

8月10日行田〜犬吠埼
8月11日犬吠埼
8月12日犬吠埼〜土浦
8月13日土浦〜行田



8月10日(月)晴れ
 夏なのだ。学校は夏休みなのだ。夏ならば、海に行かねばなるまい。僕らは海に行くことに決めた。どこに行こうか?埼玉の行田から、一番近いのは茨城の大洗海岸あたりなんだけど、海水浴場に行ってもつまらないだろうな。岩場の海岸があって、キャンプして、素潜りで魚を追っかけて遊べるところがいいよね。地図を見てみると大きな岬が目立っていたので、犬吠埼に行くことに決めた。

↑古河市内のコンビニで休憩 
 どうせ犬吠埼に行くなら、R125を全部走ってみようと考えた。 行田市内を東西に走っている国道125号は僕らの生活道路だ。西の端は隣町熊谷市でR17にぶつかって終わっているのを知ってるけれど、東はどこまで伸びているのか知らなかった。地図では栗橋でR4にぶつかって終わりみたいに見えるけど、実は茨城県側でまた復活して、ずうっと東へのびているのだ。そして、土浦を過ぎて霞ヶ浦の東端あたりで利根川に近づいて終わっている。R125の終点を見てみたくなった。
 前に僕らは、普通のママチャリに乗ってつくばまで行ったことがある。その時は半日くらいで着いた。今、僕らはロードタイプの自転車で、あの時より体力も付いたはずだ。だから、犬吠埼まで1日でいけるだろう。と、特に根拠も無しに安易に考えていた。
 距離にして160km。今思えば、すごく無謀に思えるんだけど、やっぱり若かったんだな。当時は、地図で距離を測ってみても別に不安は感じてなかった。
 夜明け前、というより夜中過ぎくらいに、僕らは出発した。夜のほうが交通量も少ないし、涼しいから距離を稼げるだろうという判断だ。栗橋までのR125は今までも何度か通ったことのある道だ。夜明け前に鼻歌まじりでパス。R4を少し北上、古河市内で再びR125に乗り、東進開始。まだ道は真っ暗だ。交通量の少ないローカル国道は、1度ヤンキーの暴走車に遭遇した以外はいたって快適。空が明るくなってきたのは下妻を過ぎてからだろうか。

↑下妻あたり?夜明けちかい 

↑バテているげんげん 
 しかし、夜が明けて8月の太陽が昇ってくれば、たちまち気温が上昇し始めた。土浦を過ぎ、霞ヶ浦を左に見ながら僕らは進む。そのあたりまでは、湖からの風も涼しく快適に走っていた。競走馬のトレーニングセンターがある美穂村を過ぎてから、道はちょっとした丘越えになった。それは地図で見れば大したことはない丘越えだけれど、すでに100kmを自転車で走ってきた僕らには結構コタエたのだ。アスファルトに容赦無く照りつける太陽の下、息を切らしながら坂道を登る。自転車の荷台には、寝袋とテント、それに海で遊ぶための足ひれとスノーケルまでくくりつけてあるのだ。
 なんとか丘を越えて  佐原市側に降りた僕らは、もうすっかりバテてしまっていて、出発前には「国道125号の終点を見たい」なんて言ってたけれど、なんかもうそんなことはどうでもよくなってしまっていた。実際、終点がどうなっていたのか、僕はよく憶えていないのだ。それよりも、暑さにへばって、道端の自動販売機でジュースを買ったら、ピピピピッという音とともにルーレットのランプが点滅して「当タリデス、モウ1本ド−ゾ」と言われたことをよく憶えている。しかも、そんなのに当たったのは生まれて初めてだったので、びっくりしてしまってホットコーヒーのボタンを押してしまった。

 佐原市内のドライブインで昼食をとり、すこし休憩した僕らは、残りの道もイッキに走ってしまうことに決めた。もう半分はやけくそに近かった。利根川を渡り、R356をひたすら東へ進む。利根川沿いの少しひらけた場所を走ると、向かい風が強かった。海からの風だ。このころはすでにかなり疲れてきて、ただひたすらペダルを踏んでいた。銚子の町を過ぎ、犬吠埼灯台近くの君ヶ浜キャンプ場にテントを張ったときは、もう夕闇がせまる時間だった。


↑夕暮れの犬吠埼

 

本日の走行距離 166km

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8月11日(火)雨
 朝、目が覚めると雨が降っていた。雨。昨日、はるばる160kmを必死に自転車こいでやって来たのに、今日は一日海で遊ぶつもりで来たのに、雨が降っているのだ。でも、僕らはめげずに海で泳いだよ。幸い、それほど強い雨ではなく、降ったり止んだりしてたから、海で泳いだり、犬吠埼の灯台を見に行ったりして楽しく過ごした。夕方には、雨で濡れた体を温めるために、キャンプ場のそばにあった旅館の風呂に入りに行った。
 以前はテントが1張りしかなくて、雨が降ると1人用テントの本体に2人、別に自転車を支柱にフライシートを別に張ってそこに2人寝ていたけれど、今回からはげんげんが新たにヨーレイカの1人用テントを導入し、2張のテントに2人ずつ、ちょっと窮屈だけれど、ちゃんとフライシートもあるし雨風は完璧にしのげるようになったのだ。雨が降っていても気にしないで眠れた。

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8月12日(水)曇/晴れ

↑利根川沿いのサイクリングロード 
 朝、雨はあがっていた。予定では、今日もここで遊んで明日帰る予定だった。でも、一昨日160km走ってみて、帰りも1日で走りきるのはとてもムリだということを痛感したので、今日と明日、2日にわけて帰ることにした。
 雲の動きが速く、風が強い。ラジオを聞いていると、どうやら台風が昨日関東の東側を通過していったらしい。でも、それほど暴風雨でもなかったから、弱い台風で距離も遠かったのだろう。一昨日端って来た道を逆に帰り始める。R356は狭くて自転車で走り辛いので、利根川の堤防上にあるサイクリングロードを走る。この道は景色がよく、車も走っていないのでいいけど、遮るものの無い堤防の上は向かい風が強くてまいった。台風との位置関係からか、一昨日と正反対の西からの風で、行きも帰りも向かい風に悩まされてしまった。
 佐原市内で水郷大橋を渡らずに、そのまましばらくR356で利根川の南側を走ることにした。橋の北側のR125はダンプが多く、一昨日さんざん悩まされたからだ。昼前にはもう、雲も晴れて青空が広がってきた。神崎町に入り、神崎大橋を渡って茨城県へ入る。すぐにR125に合流して、一昨日苦労して越えた丘を逆から越える。今日はのんびりと走っているのでそれほどつらくはなかった。丘を越えれば、霞ヶ浦が見える。今日の目的地、土浦はもうすぐだ。
 日がかたむく頃には土浦に着いた。霞ヶ浦湖畔の公園にテントを張る。昨日までは雨の中のキャンプだったけれど、今日は乾いていて快適に寝られそうだ。


↑土浦市内の公園で野宿

 

本日の走行距離 77km

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8月13日(木)晴
 来た道を逆走して一路行田へ向かう。3日前の半分の距離だから楽勝のようだが、やはり疲労がたまってきたのか、鼻歌まじりとまではいかなかった。気温も高く、交通量も多い国道を ひたすら走って西へ向かう。行田に着いたときは、もう夕暮れだった。

 今回の旅は、地図で見ると1本道を往復するだけで、なるべくループの旅をしたい僕らにとっては、単純なつまらないルートだったけれど、それなりに楽しかったし、若さにまかせてガムシャラに距離を稼いだことは、この後、自転車ツーリングを続けていくうえでの大きな自信となったと思う。当時メンバーは15才と16才、 高校1年の夏の思い出だ。

本日の走行距離 86km

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