ドライブシャフトを調整して組立てます。

現在、分解されたドライブシャフトの組立て作業中です。部品の状態のチェックも済ませて

ダストブーツも新品に交換します。(念のため、取り外したバンドも保管したほうが良いです)

サスペンション周りの整備はパーツの重量もありましてかなり体力を使います。

ドライブシャフトは特に面倒な部品です。

グリースとの格闘になります。

カスタマイズしてあるクルマの場合は、細部にわたり品質チェックをした方がいいかと思います。

ノーマルに少し毛の生えた程度のカスタマイズ車は、あまり気にしなくてもよいかもしれません

しかし、レース、スプラインの加工付近は大きな力がかかっていますので

しっかり品質確認をおこなって組み上げていきます。

分解してただ組むだけならば誰でもできるものなのです。

  アッパーリンクのブッシュ交換

精神的に面倒と思う部品交換作業、それがブッシュ交換です。

アッパーリンクに圧入されているブッシュもかなり面倒な作業の一つです。

作業条件によって短時間で済む場合もありますが、基本はすぐに作業完了できないものです。

ただの交換ではないということです。

交換作業に必要なSST(スペシャルツール)も自作してしまいます。

油圧プレスがあればある程度確実に作業できますが、工具を買うのが出来ない人の場合は

プレスなしでできる方法があります、そこはアイデアとして考えていきます。

このアイデアはお教えできません。(よくある単管パイプではありません)

すでに、取り外されたブッシュは新しい単品ブッシュに交換される状況になっていまして

クルマに取付を待つばかりとなっています。



写真は取り外された旧ブッシュです。

リアリンクのブッシュ類となります。

初めて作業するひとにとっては、悩みどころかもしれませんが基本を守れば間違いなくできるものです。

特にカラー付きブッシュは取り外しはとても面倒ですが、新しいブッシュを打ち直すときは結構簡単にできます。

固着している状態から、固着させるに変わるからでしょう。

単なるゴムだけのタイプは圧入は大変です。

別の方法を使って圧入しないと部品を壊してしまいます。

その辺のところは作業状態によって切り替えていきます。

ブッシュ交換は整備価値が十二分にあるものと思います。

走り出してすぐこれは違う、良くなったと体感できるものだからです。

  リアメンバーのメインブッシュ交換

スカイラインオーナーの一番気になるところ。

それがメンバーブッシュの交換です。

多分この企画をご覧になっている人は、予想したはずです。

リアメンバーの4つのメインブッシュは交換できないだろうなと思ったことと思います。

その作業は困難であるから、交換は無理だろうと思っていると思いますが違いますか?

一番簡単なカラーを追加してメンバーを動かなくして固定しまうアフターパーツがありますが

これは、あまりお勧めできません。

シャーシに大変な悪影響が出てしまいます。

また、ブッシュ交換できない業者が多いこともありまして

メンバーAssyで購入することが多い部品です

メンバーの価格が高すぎるのブッシュ交換の意味がありません。

リフレッシュできる点からすれば、すごいお得感はあるかもしれませんが

せっかく使える部品がある。しかもブッシュを取り外せればよいわけですから、単品交換した方がいいと思います。



証拠にブッシュを取り外した状態のものを載せておきます。

取り外しも圧入も大きさに限らず、基本を守ればできる作業です。

みなさんは、作業できなくて相当迷うことが多い。しかし迷うことなんてありませんよ。

誰でも出来ます。(ちょっとしたアイデアです)

姑息な手は使わず、「一気」に引き抜く、がコツです



  古いメインブッシュ

取り外したメインブッシュ

かなり大きいブッシュです。

後は新品のブッシュを装着するだけです。

溶接の状態をみると自動機なんでしょうけど、スパッタ量が多すぎですね。

もう少し機械設定を絞った方がいいのかもしれません。

当時としてはこれが普通だったのでしょう。



 装着された新しいブッシュ

古いブッシュが取り外され

新しく圧入されたリアメンバーブッシュ

ここまでくると、リアサスペンション周りの整備は終わったようなものです。

デフの装着が重量があって大変ですが(人力しか使えない場合)

あとは、正確にポコポコと部品を取り付けていけばよいだけです。

細かい部品はありますが、スカイライン足回りの要ともいえるリアサスペンション整備

気が付いたものがあれば片っ端から手を加えておきます。

付け加えておきますが、このサブフレームのメインブッシュは専門的な機器類がなくても交換可能です。

ちょっとした応用が必要ですが。

出来ない人は、油圧プレスで通常作業してください。

過去に、いくつもの質問をいただきまして回答に困りました。

いきなり答えを教えてほしいというのはやめていただきたい。

普通に考えても分かることを、何故か難しく考えている方が多いのです。

余分なことを考えずにプレスを使って作業してください。

そのほうが怪我しないで済みますよ。

ヒントは「寒い時期は作業しにくい」ということです。(火力は必要ありません、無駄です)

  何故多くの工数と作業時間が必要なのか?

何故、一台のクルマにこれだけの工数がかかっているのか?

それは簡単です。

クルマが古いからです。

一番の理由はスカイラインだからです。

だからこそ価値のあるクルマである以上、時間をかけて直すのです。

他のクルマには興味がなく、そのクルマが好きだから「やる」のです。

無駄な投資=新車を買うということ。

今の自動車の所有環境を考えると、新車を買う価値はありません。

ハイブリッド、燃料電池以外は電子的技術の進歩だけでクルマの基本は何ら変わってないからです。

また、多方面から自動車会社の体質や世の中を見て考えているから「新車は必要ない」と考えています。

旧車なのですから、最新鋭のクルマから比較したら無駄な燃料を使っていると思われるでしょう。

部品を買って直して無駄な投資をしていると思うでしょう。

ですが、最終的には最新鋭のクルマよりも旧車スカイラインの方が環境に優しいのかもしれません。

経済学を当てはめると特に分かります。

さらに、スカイラインを所有することは僕の希望、そして実現させること

仮に使えない状況で現在の市場価値がなく1万円で売られていたとしても、腐っても鯛です。

スカイラインやMR2、NSX、FD3S他は日本が誇るスポーツカーであり、海外のスーパースポーツに対抗できる立派なマシーンなのです。

僕の考える小さな夢ですが

末永く乗れる仕様に振り替えてとことん付き合える状態にクルマをもっていくことにあります。

その夢は一部とはいえ、果たされているわけですから、さらに自分なりにもっと出来ないかと考えて行動しているところです。

だから、古い車を直す。好きな車を直す。そして「特別な緊張感」を感じないまま、楽しさを載せたまま乗れる。

それだけでいいのです。

  古いクルマだからといって全てがいけないのか?

古いクルマだからといって全てが駄目というわけではないと思います。

部品交換して、シャーシにも手が加わったものは物質的価値観が向上します。

つまり資本的支出を行ったクルマなのですから、取得価額に金銭的価値として上乗せされます。

これは税法でも認められているもの。これは極論かもしれませんが個人資産にも及ぶものだと考えております。

本来は、クルマそのものを消費主義の範囲で考えた時

手に入れてから20年近く経過したクルマというと、量産市販車のレベルですから、もはや走れないただのゴミと思うでしょう。

ですが、自動車メーカーはそんな柔な設計はしませんし20万キロ走行なんてへっちゃらですよ。

もちろん定期的な整備を導入している人だけにしか与えられない資格権利だと思います。

どこの誰かが決めたのか、10万キロをすぎると車が終わるという勝手な都市伝説は必要ありません。

新しいものが全てなら、地球そのものを買い換えないといけないという極論まで達してしまいます。

日本っておかしな国ですよ。僕から見て。

だからでしょう。HCR32やカプチーノ、MR2が好きな理由。

深くはこだわりませんが、クルマには必ず資質が存在します。それを受け取るのが所有者ユーザーさんです。

ユーザーさんも考えるべき時に来ているのです。

というか昔から言われ続けてきたことでもあります。今はすっかり忘れ去られたキーワードであります。

  古いクルマだからといって全てがいけないのか?

今のスポーツカー、エコカー、公道を走る全部のクルマに魅力がありません。

それは何故か?

簡単な話です。

作り手が素人すぎなんです。

オンリーワン、性能重視、見た目形重視、そして価格帯が上がる。

しかし、中身は空っぽ。楽しめない。

特にドライビングが。

唯一トヨタ86は違うかもしれません(エンジンを除いて)

売れないから。は理由にならない。

専門技術はもっていても、何が足りないか分かっていないのが自動車メーカー(作り手と乗り手両方です)

心がなければ響かないものです。

その点、昭和の最後に作られたクルマ達には活気、力、精神力が込められていました。

今以上にゼロベースからスタートしているから命が吹き込まれるのだと信じています。

今のクルマ達は

ただの機械です。

今、精神が込められているのはトヨタプリウスのみ。(ブレーキ問題等々で叩かれたから、鍛えられた感がある)

また、今度登場するトヨタのライトウエイトスポーツカーには人間精神がちりばめられているいることと思います。

トヨタは会社からユーザーに近寄ってくれる会社だと僕は以前から信じています。

他は、全くのNOです。

特に三菱、一部日産も含めて、東日本三菱、東京海上日動は普通に冷静に考えてもNGの塊です。

頼りたくないし、頼れない。危険な会社。人間そのものが麻痺しているんでしょう。

売ったらそれっきり。リターン優遇していますという態度から「嘘」って分かってしまう。

この会社たちの裏側、真っ黒です。

こんな会社は完全消滅、淘汰されていくべきです。

人間の命を軽視している会社、特にクソ三菱グループは「嘘つき集団」「言い訳集団」として大がつくほど嫌いです。

後で謝罪に来ますか。

関係者は退社するまで、一生隠し通すつもりですか?

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