維持するための基本

クルマというのは、サビ(酸化)との闘いである。

NSXのようにアルミボディであっても錆びるもの。

クルマというのは熱との闘いである。

GT-Rのように熱ダレしてパワーダウンしている場合ではない。

これを少なくして維持できる方法はないのか?

ということを考えるのがクルマの基本、維持の基本となります。

では、その基本は何処につながっているか。

それこそ、フルレストアへの道の答えです。

エンジンや電装品などの機械類は部品の一つとして取り替えることも可能になりますが

車体だけは、交換は効きません。

もっとも、パーツレベルでは取り寄せ可能な部分もありますが

車体全部というのは無理です。

結果的に、車体を買うということは、全部切り捨てるということになります

それはできません。

だからフルレストアの方法を自分で考えて、これが最良だろうという答えのもと

いろいろと技術と技能を磨くことなのです。

また、最近までの日本車というのは、防錆に対してかなりのレベルで高処理してあるものが多いのです。

(高張板系は品物の特性上錆びやすいということを付記します。)

ただ、軽量化の意味もあって、基材の厚さが薄くなっていることもありボディ自体が弱くなってきたともいえます。

ボディ解析(今で言うCAE)が進んでも、耐久性を犠牲にせず高剛性ボディですと言い切れない。

高剛性というのは、サビに強いというわけでもない。基材が全てにおいてオールマイティではないということ。

その点を踏まえるとHCR32、SW20系はオーバークオリティで作られています。

カプチーノはベースを少し変更するだけで、オーバークオリティを手にすることができるでしょう。

サビに対抗するには、錆びやすい箇所をよく勉強しておくことが高度なレベルで一つのクルマを維持可能にします。

カプチーノだけではありませんが、タイヤ周辺(シル下側)が危険地帯です。タッチアップ必須です。

  ボディ、フレームの維持はフルレストアの第一歩

実は、この話は今後未来においても一切触れたくないところでありましたが、長年のクルマ生活でそろそろ話してもいい頃なのかなと思うようになりました。

メーカーがオリジナル状態を前提とした形を品質延長する方式で長年研究してきたものなのですが、できれば秘密部分までは公開したくなくて黙ってきたものです。

今までは、エンジンや足回り、電装品といった修理を紹介してきました

といいますのも、僕の頭の中にはもともとクルマ好きは車体内部なんて最初から整備し尽くしていると考えておりました

フレーム維持は基本中の基本だからです。

でも、長い目で世の中を見てくると、フレーム車体以外に目を見張るものばかり

それだけ高い耐久性をもった車体、国産車だということなのだと思いますが

ここは、やはり原点に返った視点で品物をみないといけないと思ったわけです。

クルマを維持できる人というのは、この対策をしっかりしている人ではないかと思います。

防錆対策と機械そのものを知っている人というのは、程度よく高レベルな維持を可能にしているのです。

全塗装がある?

そんなものは、ただの言い訳です

全塗装は一部防錆にしか効果がなくて、純正塗装に塗装となるとやはり車体を傷めることになる。

そこをよく考えた上で、防錆対策を施した方がよろしいかと思います。

オートメカニックなどがとても勉強になるのかもしれません

別冊などで紹介しているのが役立つかもしれませんが、でもさわり程度です。

この本も基本のみで応用は少ない。でも役立つ。

自動車工学では、いきなり高度になりすぎて、ついていけないなんていうオチもありますが

ここも独自で勉強するしかないということです。

鋼、アルミ、チタンの世界は狭く、時には広く、とても奥深いのです。

後は、一般公道でオーナーの乗り方で「持ち」も変わってきます。

事故を起こさないように細心の注意でドライブすることも、クルマ維持には最適なのです。

肉体的、精神的行動、何についても過信は禁物ですが。

僕は未だに多方面において走りとは何か?車体を維持するには?を研究しています。

まだまだ答えは出てこないでしょう。

答えが出ない、その分少しでも努力するだけで良いと思います。

時間はかかるでしょうが、人よりは答えが近くに見えているということは確かです。

別に誰かに対して驕っているわけでもなく、自分のペースで粛々と作業を進めるということです。

正直、誰にも邪魔されることもないわけですから。

結果的には自分自身で研究して答えを出すしかなさそうです。人に教えることでもない。

僕が触ったクルマ達?サビ一つ無ございません。

これも一つの技術と技能があるから維持できるものです。

これが答えです。サビ見つけりゃ、「補修」「特別な補修」をするだけです。

方法はたくさんございます。塗料についてもすこし勉強しますと、なるほど。と思えてきます。

  タイヤはどうするか

整備中は基本不動車になるわけです。

僕の場合は、タイヤを取り外して整備しますが、大半の方はタイヤをつけたままのようです。

もっとも、これ以上は技術上の話になりますので割愛しますが

問題はタイヤを頻繁に交換できるほど資金潤沢な時代でもありません。

HCR32は16インチ大口径タイヤを使用しています

最近は16インチタイヤというと普通の価格帯として考えられるようになりました

15インチと16インチの差

さらには17インチ18インチとの価格差が格段に違う

これには追従することはできません。

ハンコックなどの安タイヤ対応もありですが、国産には到底追いつかない。

外国製はお勧めはしません

長期使用を考えたら購入失敗するのがオチです。

整備中、不動車になってしまう場合は中古タイヤで十分かもしれません。

一番怖いのが、タイヤ本体ではなく、純正アルミホイール、スチールホイールの場合

「ゴム系バルブ破損」です。

大体3年が限界と思っても間違いないでしょう。

今回は、震災のゆれでエアリークしてタイヤがぺったんこになってしまった。

横方向の荷重負担がかかったこともあって

震災発生直後、タイヤがパンクするという事実発覚

パンクというよりも瞬間的なスローパンクチャーですが、エアを注入してすぐ復旧させました。

タイヤメーカーはパンクに対して、とくに地震の揺れには対応していない。

そこまで動かないということなのでしょう。

地震発生時、駐車場に停めていた8割の車両がパンクしているのには驚きました。

おそらくリムビードから直接封入していたエアが漏れたのでしょう。

当時は停電して、空気を入れるにもコンプレッサーが使えない。

自動車用の手動エアポンプ改で必死こいて注入しました。

理由は、住居が駄目なとき、クルマが生活空間、生存空間になるから

いざとなったら、すかさず長距離移動で避難行動できます。

タイヤ1本に手動ポンプは体力を使います。

疲れた。なんていっていられません。

その時は震災発生直後、とにかく身に危険から回避すること、生命の危機から逃れることが最優先

車がつかえないと命の危険性に即、直結すると思いました。

周辺の皆様も助けなければと思い、自分のクルマのタイヤエア注入だけではなく

近所のおっさん、おばさまのクルマやら

かなりの台数をこなした結果ですので大変な重労働でしたが、仕方ありません。

これも生きる為です。

大型コンプレッサーがあれば一瞬で規定圧に。電気が使えなければやはり手動に頼ることになります

こうした点をふまえると

社外ホイールがうらやましいと思うのは僕だけでしょうか?

スカイライン純正ホイールは全てゴムバルブ

別名コストダウンバージョン(一般的な市販品はみな、コレです)

まずまずな耐久性は備えているものの、弱い部分のひとつです。

RAYSのホイール、社外のホイールタイヤはパンクがなかった。

こうした点は純正と社外品の違いとしてとても素晴らしい性能を示してくれたと思えます。

メーカーさんはこうした事実関係、認識しているのでしょうか。

地震は環境が違うためテスト不能でしょうか。

ランフラットタイヤならば大丈夫かもしれません。

  バカ外国人に告ぐ(同日本人のバイヤー含む)

毎年、毎年懲りないバイヤーが僕の車を売ってくれと訪ねてくるようになった。

どんなに高い値段をつけても数千万の値段を持ってこられても売らねェ〜んだよ

他人にゃプレミアが付いたR32だからなおさら欲しいのは知ってるが

僕はHCR32が好きなのだ。

億の値段がついても売らねェ

だから、人んちに勝手に入って車売ってくれなどとほざいた外国人(ヤード)

タカクカウヨ?

うるせぇ〜よ。バカ。

次回は警察に通報して不法侵入者として逮捕要請するよ。

二度と来るな。クソ外国人。

そして日本人バイヤー。

まだ、RBエンジン車の中に入ってないのにそうしたことも気づかない(笑)

まだまだ整備中なんだよ。

おめえらシロートがバイヤー、ヤードなんてやってんじゃねェぞ。

糞外国人め。

最近はR32が高値で取引されるようになり、クソ安く買える日本でできる限り安価で買って

外国、東南アジア、中東で売りさばくという手法を用いている

スカイラインは中東でも大人気

特にR32系は重要らしい

俺はね、絶対に誰にも売らねェ〜よ

ぼろくても、古くても俺の資産だからだ。

一生大切にしたいのだ。

自分自身が独りで手をかけて整備、修理、修復してきた責任があるからだ。

エンジンが入っていない車体だけ売る?といっても

現実に動かない(笑)

RBエンジンは今違うところで整備中なのである。

  通常整備実施

すこし時間をかけてRBエンジン含め電装品関連の修復が終わり

これを全てシャーシ側に載せた。

それと同時に油脂類や冷却水等、全交換を行った。

ここ数日なかなか手強い環境が続く。

機械上では何てこともない作業だが

天気が問題になっているのである。

僕は、天気の悪い日には室内作業であってもクルマ関係の整備はしないことにしている。

緊急作業は別として、どうしても雨、風の強い日はクルマに触りたがらないのである。

クルマ整備を覚え出した頃、あの頃はまだ軒下整備で素人レベルで楽しみだした頃のこと

雨風しのげる場所で整備したいと常々思っていた。

今、思えばその頃感じたものが今も生き続けている

やはり湿度、温度に関係するものは機械には悪だと思えるからである。

室内作業であれば、あまり気にすることもないが、その場合は今度は粉じん対策も必要になる

限られたスペースをどのように活用していくかが鍵になる。

これも、どこの誰かへは分からないが、維持するための大きなヒントとなるであろう。

今日は、全フルード交換を行う。

一般整備行動とも言うべきゴム、油脂系をチェックする。

そろそろ「アレ」を導入するのがよいかもしれない。と考える。

アレ?とは何か。

耐久性があって、過去導入実績の中でもかなりのレベルで高得点を得ているパーツである。

そして、今までできなかった防錆処理の最終工程を実施。

作業完了まで数日かかるだろうが、末永く乗り続けるにはいつもの定期作業である。

  そろそろ車体を磨く頃

ここの所、車体の塗装をどうするか悩む日々である。

しかし、近所迷惑になるためにどうしてもできない。というかしたくない。

後は時間がないため、通常整備と小さなレストレーションの連続作業になっている。

ECU関連の電子パーツ入替作業が多い為に自分のクルマの整備ができないというジレンマだったりする。

FZR250Rというバイクも直すのに時間がかかってしまっているし

まあいい。

俺の心と体が続く限りは必ずレストレーションして、新車時同様レベルで仕上げてやるからさ。

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