モーターツールについて

 1500円吸塵具 10000円集塵機


 コストパフォーマンス・用途・性能・流通度から見て、プロクソン社の電源・モーター合体型(本体のコードを直接コンセントに差すタイプ)で、定価が1.5万円程度(売価で7000円前後)の奴を買っとけばGK造る分には問題ないでしょう。
 買うときの注意として、チャック(ピンバイスのくわえるとこみたいな奴、コレットともいう)方式で3ミリ径まで対応していて、スピード調整ができて、モーターの冷却窓がある、の、3点を備えていることを確認して下さい(最近はワンタッチ方式も安く普及しておりますー)。
 この条件に対応していないものは、使える工具が少かったり、やたら使い勝手が悪かったり、10分くらいで休憩させなきゃならなかったりします。
 でもまあ、その分格安で売ってたりするので、がまんできる人とか、金銭的によゆ一のない人には、別に止めません。
 ただ、自分の経験上(今まで10個くらい安いの買っては銭ドブに捨ててます…)いきなりこれくらいのを買っとけば、始めのうちは道具のほうが腕前を補ってくれる上、練度が上がっても使用に耐え、かつ、上位機種(まず不要、これで充分)に乗り換える場合にもいらんクセをひきずらなくてすむ…ということだけは言っときます。

 先端工具について>>>ガレージキットに一般的に使われている『キャスト=2液混合性無発泡ウレタン樹脂』というのが、実は、高速回転工具での加工には大変に不向きな素材でして(言っちゃったよオイ)…。
 そもそも、このテの工具、金属加工や宝飾、歯科分野で一般的に使われておるんですが、じつはこの機械(正確にはこれに付ける刃物)、プラスチックのような熱に弱い素材の加工が苦手で、石やガラス、金属等の鉱物加工向けの工具が流通分のほとんどを占めているうえ、最も手近で安価なスチール製の工具は大径のもの以外まず使えないという……ともすると使えるものを探すほうがまだまだ大変な道具だったりしてます。
 で、やっぱりこれから紹介する工具ですが、一部消耗品を除き、ほとんど一生ものなのにもかかわらず、勧めたいものに限って一般的に超入手困難な代物ばかりになってしまっちゃってます、ごめんなさい。
 とりあえず、モノによっては模型業界に流通するまでは代購入通販しますんで、ご勘弁下さい。それではご紹介いたします。




 では、まず下地処理用から

品名 
 超鋼カッター(又はタングステンカーバイドカッター)

用途 
 湯口取り・継ぎ目消し(初期)・穴掘り・えぐり・削り込み・整形全般。

用法 
 大変頑丈な工具です、真鍮線や、ペンチ(笑)くらいなら軽く削れます。鋭い刃がついていて、回転速度は中速〜高速域で使います。力をかけると大きく削れ、ソフトなタッチでは400番相当の表面をつくる事が可能です。台形タイプと砲弾タイプの2種を筆頭にもう1〜2本もあればBEST。

対象
 キャスト・エポパテ・ポリパテ・ピアノ線までの金属線・FRP・ホワイトメタル・プラスチック全般・石膏・木(力ーバイトカッターは一般人の身近にある物なら、ほとんどの固形物を削ることが可能、性能的にはこれが最上位)

価格 
 1本2000円〜、←長持ちするんで単価は高いっス、使ってみれば安いの解かりますがね。

寿命
 1/6スケールのフィギュア50体以上は粉に出来るはず、今使ってるのは12年目。


 最近は岡山フィギュアエンジニアリングさんがイベント出展時に使い勝手のよいものを各種大量に持ちこんでくださるおかげで入手し易くなっております。

          



品名 
 スチールカッター

用途 
 パーティングラインの溝掘り(溝を掘ってからパテで埋め、表面をならせばモールドの少ない平面や曲面のパーティングラインの処理が楽に出来ます。例を挙げると、メカもの・フィギュア全般。
 不向きな代表はゴジラ・怪獣系)

用法
 小さな段差は斜めにあててこう  ̄∨ ̄ 削り、大きな段差なら、寝かせてあてて、こう 凵 ̄ 削ります。あと、末広がりなのでアンダーカット部の削り込みにも適しています。直径5〜7ミリ・厚さ2〜3ミリのものが良いでしょう。
 中・低速域で使用してください。

対象
 名前のとうり、ハガネなので、銅より硬い金属には歯が立ちません。キャスト・石膏・プラスチック・ポリパテがOK。金属線・エポパテは不適です。

価格 
 500円前後、径・厚さの異なるものを3種ほど使い分けるとイイです。

寿命 
 中・低速域で使用して、樹脂のみでキット50個分位、金属・石膏込みでは、10個以下。あまり熱を持たせないように使ってください。





品名 
 ダイヤモンドビット

用途 
 小規模なパーティングラインの処理、成形

用法
 目の粗さにもよりますが、鋭くても切削力はあまり高くない(要するに一気には削りにくい)ので少しずつカンナをかけるように使用します。

対象
 キャスト・エポパテは粘りつくのでポリパテの成形に一番向いている気がしますな、目詰まりをおこし易いので毛ブラシでこまめに掃除をしてやると良いでしょう。
 刃物系に比べて目が細かいので、髪の先端等を処理しても弾け(チッピング)は起きにくいです。

価格 
 100円(荒)〜3000円(細)と価格・品質ともに幅があります、一部ダイソーで購入できるのはありがたいというかなんというか…。

寿命 
 模型用途なら中・低速域で使用しているぶんではヤスリ部の寿命より先に折れる(しかも落としたりぶつけたりで(T_T)のがほとんどですな。
 プラ類で対象樹脂が焼きついた場合はかなりの確立でリカバー不能(と同時にロック→ポキン)なのでご注意。




     で、こいつが仕上げ用になります。


品名
 
シリコンポイント

用途
 表面処理(荒削り〜仕上げまでの全段階)・曲面加工。モールドの少ない平面部の下地処理からパテ処理、仕上げ研唐まで、ぺーパー処理を、工具の形状の許す限り行なえます。
 注意⇒ここで紹介するものは、一般のDIY店や模型店で販売している物とは根本的に異なります(緑色、水色のビットのこと)、ご注意下さい。
 荒目・中目の2種を使い分けて、表面を撫でるように使います。軽く撫でれば1段階目の細かい仕上がり、強く押さえれば仕上がりはそのままで、押さえた分だけ削れるとても便利な工具です。
 フィギュアなら物によっては30分程で表面処理を済ませることもできます。中・高速域で使用してください。
 本体はヤスリに当たる金属粉をシリコンゴムで固めたものです。
 通常のシリコン砥石だと、目が細かいためすぐ目詰まりを起こしますが、このタイプは台のゴムが非常に柔らかく、自らが削れていくことで目詰まりを起こさない構造になっています。
 しかも、軽く当てるとヤスリ部分だけが接触して土台が減らないので、時間をかけて削れば、同じ量を削ってもヤスリは長持ちします。
 荒目タイプの研削力はペーパーの300番台、仕上がりは800番台。中目タイプは各600・1000番台。

対象
 プラスチックより硬い素材からステンレスまで。ファンド等にも使えますが、繊維質や粘り気のあるものは苦手です。

価格
 1本350円前後


寿命
 消耗品、時間をかけて使えば長持ちさせられますが、ラクをするための道具としてのメリットはなくなりますわな、でも、使い出すと一番やめられへんのがこれです。時間・疲労・親指の火傷から開放されると思えば安いもの。
 かんじんの寿命ですが、フルに使ってフィギュア10〜15体分位(荒目・中目併用)、直径が軸径+3ミリ位までチビたら潮時です。物理の話になりますが、直径が小さくなればなるほど必要な時間と力、工具への負荷が増えていきます。紹介している工具が大口径の物ばかりなのも、そのためです。


 が、スピンヤスリの登場で使うところほとんど持って行かれました(笑)2003/05

          


 以上の4種が数本あればGKの下処理には充分です。
 と、いうか、市販の切削工具はとことん樹脂類の切削・研磨には不適で、すぐに目詰まり、舐められ(切削時の摩擦熱で刃が焼きなましされ、削れなくなること、市販品は、大体が金属用ヤスリのため、摩擦で溶けたり、粘り気があり刃にまとわりつく樹脂の切削には不向きである)るので、ほとんど使えないんですわ。
 で、普段見かけないこれらを紹介したというわけです。

 これ以外に、使用出来る工具はまだまだたくさんありますが、『イケてる(古っ)』となると、実は手でやったほうが早かったり、割あわん程、金がかかったりするヤツやったりするんで、ここまでしぼりました。

 正直、市販のガレージキットを作る分には、これだけあれば充分です、充分すぎます(むしろ最近のキットにはほとんど使う必要はないと思います)。
  が、時間と安全(←刃物よりは力をかけずにすむので思いどうりに動かせる、という意味での安全です)を、お金で買うことに抵抗のない人は、ぜひ、思い切って揃えてください。

※これを使えばイイものが出来るという訳ではありませんのであしからず、でもラクできます。
使用上の注意…粉になった素材のほとんどは吸引すると人体に有害です。必ず防塵具を併用してください。



《防塵具紹介》

吸塵機
 掃除機でOK、削りカスは右利きなら普通自分に向かって飛んでくるので、手元側から、吸引口→切削対象物→工具の順に配置して、カスをすぐ吸い込むようにする。

防塵ブース 
 切削物と自分との問に透明な板で仕切りを作り、カスをさえぎる。

防塵マスク 
 基本的に吸塵機と併用する。吸塵機との併用で削りカスの9割は除去可能。活性炭は不要、防塵用のおわん型(洗える物)が望ましいが薬局で売ってる花粉対策マスクでもOK。

防塵グラス 
 眼鏡でも良いが、粉が当たると傷つくので作業用に別に1つ用意したほうが良い。

空調 
 前面に換気扇等を用意するなどして、背中側が風上になるのが望ましい。

洗浄 
 作業後は服に着いた粉を1.掃除機で吸う 2.手洗い 3.顔洗い 4.うがいの順で、体を洗浄して下さい、髪の毛の掃除も忘れずに。
 あと、スプレー使用時と同様に、パソコン・テレビ・ビデオ・クーラー等の家電品の電源は落としておいた方がイイでしょう。





新 防塵補助具を約15OO円+掃除機で作ってしまえ企画
今回は水トラップ型、こっちのほうが良いので1000円防塵具は封印

 材料
・梅酒用リカーボトル5〜6リットル用 650円 (海苔の空き瓶なら0円)
・排水ホース1.5メートル 500円
・掃除機ホース継ぎ手パイプ 100円
・水はね防止用人工芝 100円×2〜3

 
製作
 1.フタにホースと継ぎ手が入る穴をあける、継ぎ手のほうはなるべくぴったりの穴を。
 2.継ぎ手をフタの裏から通し、表からガムテープを巻いて抜けないようにする。
 3.人工芝をビンに入るサイズに切り、真ん中あたりにホースをさしこむ穴をあけ、ビンの中に重ねる。
 4.排水ホースをフタに刺し、人工芝の穴を通して下記写真の位置まで差し込む。
   クリックで拡大
 5.上記写真の位置を目安に水を入れる、掃除機のパワーによってハネすぎない程度に量を調整。

 
使用方法
  排水ホース側から削りカスを吸い込みます、掃除機のホースを継ぎ手に接続、掃除機のスイッチを(あれば)弱から入れ、
  水ハネを吸いこまない程度までパワーを上げます(防水型なら遠慮なく全開)
  弱パワーでも水ハネがひどいようでしたら、ホースの位置を変えるか人工芝を追加するかの調整をしてみてください。

  現時点の検証ではサンドブラスト用の研磨砂・ポリパテ&キャスト粉末(スピンヤスリ、ダイヤ・カーバイドビット使用)の吸引を
  各10分程度行いましたが、掃除機まで到達した粉塵はほとんど確認できませんでした。

 これで粉塵の飛散量はグっとおさえられますが、
マスクと防塵グラスは自分の為にもかならず装備してください(とにかくどんなショボいものでもいいんです、何かあったときにあるのとないのとでは格段に差が出ますから…)
 で、あと、作業後の手洗いはしっかりと行なうこと、特に金属粉の付いた手で目なんかをこすってしまうと、大変なことになりますので、注意してください。


 使用時のTips
 使用の際はホースの吸塵側にヒモかけて胸の前に吊ると取り回しが良くて使い易い。
 首にかけるものとは別にもう一本ヒモをかけて左手の親指にでも引っ掛けると吸気口が手元を追従してくれるので激ラク…かも。
 20分以上の連続使用は掃除機に大変悪いです。
 しょせん掃除機なので激うるさい(T_T)です


  これでサンドブラスターも掃除機壊す心配なしにバリバリ使えますよ〜♪

集塵機を1万円で作ってしまえ企画


 材料
 ・窓用換気扇 4,000円
 ・10センチ径アルミジャバラダクト3メートル 3000円
 ・6リットル密閉ポリ容器2個 2000円
 ・シリコン系コーキング剤1式 800円

 1.窓用換気扇にアルミダクトを取り付けるための台(今回はダンボール箱)を取り付ける(作例ではコーキング剤で接着)
 2.ポリ容器の蓋にアルミダクトを取り付けるための穴をあける(大型カッターでゆっくり、地道に)
 3.ポリ容器の蓋にアルミダクトを差し込み、コーキング剤で接着、吸気側を底近く、排気側は5センチ程度を差込んで固定。
 4.コーキング硬化後、排気側ダクトを換気扇に接着
 5.吸気側を何らかの方法でデスクに固定(作例は自分でも大胆過ぎだと思いますわ)
 6.接着剤完全硬化後、ポリ容器中の吸気側パイプを底より10センチ程度の位置で横に向ける

 7.上記吸気パイプの断面が半分つかるまでポリ容器に水を張る


 粉塵混じりの吸気をポリ容器に張った水にたたきつけて濾すわけですな
 それにしても予想はしてたんですがそれ以上の吸気能力不足にちょっと萎えー吸いこみ方式の限界やねー、
 吸気量が不足してるだけでフィルター部は完全に稼動しており使用に耐えないわけではないのでしばらくこれで行こう、トホホ。
※トラップは1個あれば充分でした

 解決方法は吹き付け式、今のタイプは換気扇の前にフィルターを組んでますが、
 換気扇の排気にパイプを組んでフィルターをかましてやれば問題ないんです、
 組み付けが面倒なんで逃げたツケをがっつり払わされてしまいました(笑)
 日本橋でシロッコファン買って来たのでリベンヂ
 
 製作レポはWF後に…

 応用として、各種塗装用排気ブースのホースの先を水を張ったバケツに突っ込んでおけば
 塗料ミストの拡散は大幅に防げます、ちゅーことで、締め。