スピンヤスリを魔改造する!(笑)

元ネタ提供 24inn つよん氏

  ネットモデラーを中心にご好評を頂いておりますスピンヤスリ、下地処理などにバンバンお使い頂いていることかと思います。
  今回は、モーター交換による高速・高出力化を解説させていただきます。

  スピンヤスリは単体でも素晴らしいツールですが、モーター交換でさらに別次元の使い心地を味わうことが出来るのでぁあるっ!(くわっ)

  とにもかくにも、まずは動画をご覧頂きまして、高速稼動するスピンヤスリがどーゆーものかをお確かめください。
  <最初がノーマル、次に電圧1.5倍の4.5V仕様、最後にラジ四駆のパワーダッシュモーターに交換&ブッシュ抜きしたものです>
  ※ブッシュ抜き〜分解後、フレームの変形でキッチリはまらなくなったんでガイドレールの部品を取っ払いました=抵抗が減って本来の仕上りより若干高速&低振動化

  分解図  黄色の矢印がブッシング 緑の矢印部分は取らずに残しました

  ご覧頂きましたでしょうか・・・
  ちょいとばかりテストピースが適正でないのはご愛嬌(近日差し替え)ですが、高電圧化&モーター交換のものはかなり印象が違うと思います。
  当然、使い勝手も段違い・・・今まで数十秒かかっていた作業も数秒〜半分の時間に短縮&研削能力UP&仕上り2割増という、一見いいことずくめ!




  ・・・一見?



  …そーなんす、実は作業的にはいいことずくめなのは間違い無いんですが、ビデヲでごらんのとうり
  爆・音!なんですな、これがまた。 今回の改造法だとモーター露出しますしねー。
   ちなみにネタ元である つよん氏のウルトラダッシュモーター換装版は耳栓ほしい級、スゴいパワーなんですが始動と同時にイベント会場の雑音をも掻き消します。(苦笑)

  んで、ネタ自体も5月なかばには確立していたにもかかわらず、今の今までUPを渋っていた理由がもうひとつ…
  モーターの加工がガレキの工具だけではムリ と、いうもの、
  ハンダ付けもイモハンダにはしないレベルの腕前がいりますし〜。

  モーターの交換自体は意外なほどにラク(約5分)なんですがねー

  と、いうわけで、モーターの交換でどういうことになるか、という点に付いては単純に受け取っていただくとして、
 モーターの加工が出来ない場合、コレに付いてはビデヲでご紹介の高電圧化で近いセンまでいきますのでそちらで凌いで頂くと言う事になります。

  いちおう今後のイベントでは電源外付け装置の交換用電池ボックス(4.5V)を頒布、
  さらにまだ予定ですが加工済みモーターを受注頒布ということでサポートしていくつもりであります。
  ACアダプタでは裸族氏の日記過去ログ第壱百七拾萬でご紹介の電圧切り替えタイプが便利でイイです、カー用品店でも結構見るそうですし。
  (本家である相田氏もこのタイプのACアダプタです、3V〜6Vが実用の範囲内といったところ、それ以上は音がコワイです、モーターの寿命も心配)

  それでは、早速モーター交換のご案内〜

  芸人の使ったもの
  1.モーター 今回はラジ四駆のパワーダッシュモーター、パワーとトルクはこのテのモーターのなかで中の下くらい、お値段も手頃(定価350円)
  2.リード線 ふつうのリード線でもよかったんですが手元にあったハンダ吸い取り線の切れっぱしを使用
  3.カッティングディスク リュータービットの一種、モーターのシャフトを切り飛ばすのに使用
  4.ハンダとハンダこて

 手順
 写真は左より1〜5とする スピンブラシの付属のモーターは下段
     

 1.まずは<写真1>、付属モーターの端子部分は通常のRE130モーターとは異なり、矢印部分で本体部分とショートさせています。
   これはスイッチ装置の関係で接触部分を広く取るための措置のようです、このため、改造用のモーターも、端子と本体部分を
   つながなければならんわけです。
   また、シャフトも付属モーターは短くなっております。
   これは上記分解図の赤矢印部分で青のクランク部分と干渉するため、付属モーター相当にカット<写真5>する必要があります。

 2.工作開始 まず、<写真2>にあるように、本体のシールを剥がします。
   実は写真2は不備があります、ホントーはシールは一部分ではなく全部剥がさないとイケマセンのね

 3.次に端子部分と本体の接続、<写真3>の矢印のように、リード線をよったものなどを乗せ…

 4.<写真4>のように、ハンダ付けで固定します。
   本体を熱しすぎると永久磁石がヘタるので加熱は最低限、迅速な作業が必要<ココがむずかしい

 5.さいごになにかしらの道具でシャフトの先端3ミリを切り飛ばします<写真5>
   作業の際は切りくずがモーター内部に侵入しないように空気穴3箇所(本体裏側とシャフト面の丸い穴)をテープなどでふさぎます。

   何かしらの道具ですが、ステンレスのシャフトなので、ペンチ系の道具で切る場合、金属線用のかな〜り大型のものでないと
   道具の方がイカレますのでご注意。


  次は取りつけ
  

  はじめての工作では接着線からモナカを割ったんですが、先の細い部分が頑丈で大失敗。
  いざ開けてみたらモーターの位置を開口するだけでよかったんで、コレ。
  ちなみに上記写真では開口部の位置を1cmばかり間違えております(^ ^ゞ

  1.まず、本体裏側のの底から6.5〜7cmの位置に深さ3oほど切りこみをいれる(芸人の場合、ノコ引き)

  2.次に、先端から先端から10.5〜11cmの位置にも切れこみを入れる。

  3.上下の切れこみの端を切れこみで繋げる(芸人の場合はPカッターで歪むのお構いなしで繋げました)

  4.外装をはがし、モーター押さえの+ネジを外す

  5.モーター押さえを外し、モーターをひっこぬく(のっかってるだけなので引っ張ると簡単に外れます)

  6.ニッパーなどを使い、テコの要領でピニオンギヤーを傷つけないように外します

  7.新しいモーターにピニオンギヤーを取り付けます(前後を間違えないように)

  8.新しいモーターをギヤの噛み合わせを確認しつつ、セットします(モーターを押さえながらブラシ部分を軽く回転させるとハマリやすい)。

  9.モーター押さえをネジ止めすれば完成(ネジ穴がバカにならないように注意)


  っと、交換自体はこのように実に簡単です。

  プロタイプの切開位置は以下写真のとうり、通常タイプよりも部品の詰め込みかたがタイトなので寸法はミリ単位になります。
  工作自体には上記と変化ありません。
  


  交換後、使用に当たっては、削りカスがギヤー部に侵入するのを防ぐために開口部を塞ぎます、
  しかしながら、せっかく放熱に都合の良さそうな穴が開いたわけなので、芸人の場合は換気扇フィルターを貼りました。
  ただまぁ、音がかなり大きくなるのは確かなので、環境など気になる場合は元どうりにフタした方が良いですな。


  交換が終わったら音に注意して早速磨いてみましょう・・・気分はもうオラオラ状態、夢・心・地〜(笑)
  パーティングラインなんかピュ〜っと消せますよ、社会人モデラーも週末だけでサフ吹きまで楽勝です。  

  スピンブラシスタンダード版について・・・
  スタンダード版は内部構造変化の為、ノーマル版よりも開口位置を尻側(上記写真では左側側)へ8mmずらすのコト。

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