和歌山県 紀南 中辺路 世界遺産 熊野古道 の入口近くの方丈庵からの生活情報を紹介しています。 |
わが方丈庵の早春から初夏の花達 |
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方丈庵トップ > 田舎の生活のこと >移住して早や6年(6月16日) |
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またまた、3ケ月以上も更新をサボッテしまった、別に仕事をしている訳ではないのに日にちの過ぎるのが早過ぎる。 年齢を取ると脳細胞の衰えにより時間を短く感じるそうだ、何故かというと、一つの物事を判断するにも若い時から比べると2〜3倍の時間を要しているそうで、したがって1年を1/2,〜1/3しか感じないそうです。 たしかに小学生などに聞くと、一年間はすごく長く感じるそうです、我々にもそんな時代があった事は確かなんだが忘れてしまっているだけの事だろう。 こちら陸の孤島といわれる紀南に(紀伊半島を北、中、南に分割している)移住してから早くも6年が経過する 当初は釣り三昧の日々を夢見ていたが、なかなか現実は簡単でなく、冬場は北西の風、夏場は台風の余波などで小さなボートでは月に数回の釣行しか出来ないこともあり、家の奥さんに土下座してもう少し大きな船を買ってもらい、今では2〜30Km沖合いまでカツオのケンケン漁(引き縄釣り)にも行ける様になったが、2日間も連続で出漁すると今度は疲労のため体が言うことを効かなくなる始末である。 |
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2004年6月のボート | 2005年5月の少し大きな船 | |
カツオの時期が終わり、昨日から入梅である、梅雨に入るとイサギのシーズンである(昔は麦の刈りいれ時期に良く釣れたので「麦わらイサギ」と呼ばれていたが、今は二毛作をせず米の作付けが早くなっている為にこの呼び名も余り使われなく成っている) |
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右側がエサ取りの邪魔者のスマカツオ | ワサビも大きくなり晩酌には欠かせない | |
方丈庵の畑には、染物の原材料の「蓼藍」、「ムラサキ」、となぜか「綿の木」までを栽培している、家の庭には「アオバナ」と「紅花」を栽培している、なぜ庭かと言うと毎朝花びらを摘み取らなければ成らないので、毎朝早起するためである。 |
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万葉時代の禁色のムラサキ色の原料(絶滅危惧種) | ||
アイ染めの原料・タデ藍(現在も徳島、鳴門地方の特産品として栽培されている) | ||
染め上げたハンケチなどに、アイの葉っぱでたたき染めでワンポイント | ||
昨年咲いたアオバナ(つゆ草の大きいもので毎朝8時までには花びらを摘み取る) | ||
ベニバナ(末摘み花)今年初めての植え付け(花が赤くなったら摘み取るので末摘み花と言う)・・・源氏物語 |
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「ツチアケビ」(つちあけび) 昨年から探していた「ツチアケビ」の幼木(?)を見つけた、これはランの一種で「無葉ラン」といわれ、葉っぱが無く、光合成はせず、ラン菌との共生で成長し、花が咲き実を着ける珍しいランである。 実の中には種子が無数にあり、干し揚げると干しイチジク見たいな感じに成る、昔は漢方薬で、強壮剤として使われたとか。 つちあけび その葉の緑 いつの日か 山帰来 |
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今年の新芽 | 昨年の結実したもの | |
「オトシブミ」(ゾウムシ) これも昨年から探していた「オトシブミのゆりかご」(ホトトギスの落文、鶯の糸巻とも言われる)、去年の暮れに植林したクヌギの新芽を巻いていたのを見つけたものである、オトシブミとはゾウムシの仲間で葉っぱに卵を産みつけ、孵った幼虫は中身の葉っぱを食べてサナギになり、成虫になってゆりかごから出て来るとの事、つまり食料兼住居である。 |
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クヌギの新芽に巻いたゆりかご | 調べた本の写真 | |
誰に教えられたものではなく、本能で巻いているのであろう、小さな虫がどの様にして巻いていくのか、巻いてるところを見つけて写真撮影してみようと思うが、どのくらいの時間だ掛かるのか、多分1日掛かりの仕事になることだろう、小さな虫から見たら暇な大型動物も居るものだと思うだろうか。 子供の頃には海や川、山が遊び場だったが、いろんなことを見ながら気に止めずに過ごして来たのだろう、又疑問を生じても調べる資料も無かったが、今の時代は疑問が生じたらインターネットや書籍で瞬時に調べる事が出来て本当に便利になった、もう一度、人生をリセット出来たら面白いだろうか・・・?、などと思っている今日この頃である。 |
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