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方丈庵トップワサビ栽培のこと >ワサビ田の増設と改修 (9月8日)

休耕田の改修作業現場

 昨年までは、このホームページの更新は他人に依頼して居りましたが、
今年から自分で更新できるようになりました、見苦しいところも多々ある事
と思います、御気付きの点などご指導願いたくお願い申し上げます。

旗印の変更 「晴漁雨読」が現況に合わなくなったので

       「静漁荒耕雨読」に改めました。

このホームページの更新も、早や1ケ月以上出来ていない、ここ2ケ月近く体調が悪く、更新の意欲がわかず延び延びになっていた。

盆明けに人間ドックにおいて色々な検査行ったが、その途中において喉に異常が発見され、検査の結果「喉頭蓋のう胞・腫瘍」と診断され今日、9月8日から入院し検査手術及び腫脹を軽減する為の切開、減量手術が予定されている、先のドックの結果報告は入院中に受け取ることになるだろう。

 
 ワサビ田の増設と改修その2

 5月の伊豆地方のワサビ栽培の勉強旅行から早3か月が過ぎた、真夏の高温期をやり過ごして、気温も下がってきた盆明け頃から増設、改修に掛かり、今月1日からようやく苗の移植作業に掛かりようやく完了した所である。

  今回の改修は伊豆地方とは地形的に全く違う平らな所に、出来るだけ伊豆地方のタタミ田方式の理論に近づけた積りである、また印南町の真妻の平井さんのワンポイントアドバイスにより、養水の縦の流れ(浸透水)と横の流れ(表面水)の配分が旨くコントロール出来る様になり構想通りのワサビ田に出来た。

 ワサビの生育と、ワサビ田の構造、その理論、害虫の防除方法、病気に対する対策、等々は、やはり手がけて苦労して初めて理解の出来ることが多く、教科書は基礎知識のためであったような気がする、今の時点では全て旨く行ったと思っているが、来年の夏までにどんな問題が発生するのか此れもまた楽しみの一つである。

 また、谷川添いのワサビ田は渓流式ワサビ田に改修予定である、7月と昨日の2回、ボランテアとして渓流式ワサビ田の復興作業に参加して、昔の渓流式ワサビ田の施工方法を勉強して来たので、その通りの改修、作付けしてみるつもりでいるが、無事退院出来るかが一番の問題である.。

増設、植え付け完了 増設、植え付け完了
改修、植え付け完了 改修、植え付け完了
渓流式ワサビ田への改修予定 渓流式ワサビ田への改修予定
  ワサビによる村おこし

 奈良県十津川村において高齢化の為、休耕しているワサビ田の復興作業に参加して、過疎を通り越して限界集落という言葉が見にしみるほど理解できた、復旧するワサビ田へ行くのに集落から、標高差約100m、時間にして25分の道のりであるが、自分では若い積りで居ても、ツルハシを一本持って歩くだけでも何回かの休憩をしなければ行き着けなかった、ボランテア集団なので7〜8歳の子供から我々の年代まで30人くらいの参加であったが、管理の為に、毎日集落からこのワサビ田まで仕事として来れるかと、幾人かに聞いた所みんな到底出来ないとの返事であった。
 昭和30年代の高度成長期以降に若者が都会に出て行き、働き手のないまま、10数年前までこのような所で家を守る為と、
唯一の現金収入のためとは言え、このワサビ田まで通い続けた老人はどんな人だったのだろうかと思う、時代の移り変わりとはいえ、もう少し早く行政が介入していれば、ワサビの生産も途切れずにこの様な復旧作業は不要であろうに。

 一方、和歌山県印南町に於いては、真妻ワサビで有名な真妻地区において、町主導でのワサビの生産の計画が持ち上がっているとのこと、先日訪ねてこられた平井さんの話であった、町の計画は休耕田の利用できる、ある企業が開発した生産設備を導入の予定のようである。
 
 滋賀県守山市に野洲川の伏流水をくみ上げこの生産設備を使って居る所があり、会社の近くなので見せてもらった所、ワサビは水温が低いだけではダメで、清涼な場所と低い水温の水が多量に必要であり、管理も便利な所(車で行けて電気もある)が最適であろうと思う。

 しかし、便利な所は盗賊にも便利な所であり、盗難を防ぐ為にはそれなりの設備が必要になる事と思う、我々の様な小規模であれば、盗難、害獣対策にしても大した費用は掛からないが、大規模な施設はその費用も大きくなるだろう・・・・、と人の事の心配よりもそろそろ自分の所の心配もしておかなければ、ある日突然.、何も無かったと言う悲劇は味わいたくないので。

参加者の車 現場トイレの使用説明
子供達もも参加 昼の食事風景
我が家の犬も参加 我が家の犬も参加
作業後の状況 改修完了の状況
いたる所にお放棄されたワサビ田(古座川町にて)
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