古民家 

  
 古民家は、今では決して手に入れる事の出来ない、
梁(はり)・柱・桁(けた)等材料のすばらしさがある。
大屋根の下に、実に広い空間があり、かつては、
養蚕や物置として使われたが、今はほとんど使用されていない

構造材には、太い栗の木、長尺の杉松の木が使われ、
釘や金物を使わないすばらしい伝統工法で建てられている、
木の杭を差し込んで、木と木を引きよせて止める
造りで、振動・さび・乾湿の対応に多大な効果を
あげている。また梁などには、なぐり(波型仕上)と呼ばれる
技法で、素材の美しさと強度を造り出している。

電動工具も無く、材木の製材や加工には手間が 
かかり、その上、素材を生かして使うことに  
専念して、建てられた。全体的に重厚感があり  
空間の多目的な利用も可能になり、さらに材質の良さ、
風格があらわれている。

住む人の生活に合わせ、すべてが手造りで、    
気持ちのこもった丁寧な造りが時を越えて伝わって来ます。

  文化を引き継いだ伝統家屋

  H19.5 寄居町 築300年 修繕完成

 家は、大きな切妻屋根で南が2階、  
北が吹き降ろしの平屋になっている。
屋根は栗の木の瓦創り(栗の板を重ねる)
よくぞ雨・風・雪に耐えてきた。  
南側の二階は、丸太の木組みが、   
素晴らしく棟梁のすごさは、目を見張るものがあった。

 

  敷地は、北西道路の角地

北側の門(引き違い戸)を入ると、     
道路からすこし下がって傾斜になっている。
北の部屋から見る傾斜地の裏庭は、とても
すばらしい眺めだった、特に太陽の光が  
差し込む時は、木々が、いちだんと輝いて見えた。

  西側の門(両開き戸)は、南の庭の前を通って
玄関へ入る。北・西からのアプローチが、 
とても良く考えられている。         
伝統を引き継ぐ、西側の門は、家との調和が良く、
両開き戸は、なんとけや木の一枚板で作られていた。

  工事内容  土台交換 歪み修正
          耐震補強 
          建具修正 他   
 私も、300年経っても住める家造りにはげみます 勉


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