00/12/17:「水たまりに映るセカイ」リリースカウントダウン〜Special Limited〜
新宿ステーションスクエア

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 遂にほっちゃんがアルバムを発売することになった。ラブひな関係で歌を沢山歌っていたが、このアルバムは、キャラソン集ではなく、オリジナルが詰め込まれた非常に楽しみなアルバムだ。と、言ったものの、ポスターやら、告知やらのジャケットは全くいただけない。全くかわいく写っていないんだよなぁ。違う路線を狙ったのは分かるが、にしてもアレはないだろう。と、個人的意見でスマン。

  記念すべきアルバムイベントという事で、こりゃ全国行脚か?と思ったが、なんとココ新宿1ヶ所でしかイベントが無いらしい。そりゃ、気合が入る。に加えれば、今年最後のイベント。トリである。こんな大きなトリが待っていたなんて、この一年はハッピーだ。そんな祝う所しか無いイベントを後ろでポツンとは見たくない。久々に前列でも確保しようと、前日新宿のサウナに泊まり、ながら組&夜行バスなどの遠征組みより前に並ぼうと決め込む。ま、徹夜組みはいいや、頑張って寒空の中放置しておきましょう。始発前なら、最前は無理にせよ、2、3列目は確保できるだろう。

 さて、イベントが始まった。冬と言うこともあり、ほっちゃんはお決まりの白のタートルネックのセーター、チェックのスカートにブーツを履き登場。まずは、挨拶からだろう、と思っていたが、いきなり、「桜」のイントロが流れるじゃないですか!いきなり歌うんですね。と、当然、会場も大盛り上がり。無事前列も確保できているので、真正面から見える。こんな近い距離は久々だ。最後の「ラララ〜」の部分は会場全体で歌い、ここで、自己紹介。「はじめまして〜、堀江由衣です。今日は寒い中どうもありがとうございます。後ろの方も見えますか〜?」と、いつもながらの自己紹介を済まし、アルバム製作についてのトークに移る。ジャケットとブックレットは夏に撮ったものだから、暑くて大変だった、とか、レコーディング時の話などを少々して、2曲目、「おはよう」を歌う。ラジオなどで流れている曲なので、大方分かるから、普通に手拍子なども入れつつ、無事に歌いきる。オリジナル曲ってのはまたいいもんだと実感。当然盛大なる拍手で、さて、ラストは何かな?3曲披露すると事前に言っていたので、ラストは?と思ったが、大方予想出来ていた。ライブでノリノリで一躍堀江由衣のメジャータイトルになった曲と言えば、Happyhappy*riceshowerである。これなくして、最近の堀江由衣は語れないと、自分は思う。アレンジかかったイントロから始まり、歌い始めると、今までとははやり比べ物にならないくらいテンションがあがる。当然周りと一緒に飛んだりもする(笑)でもって、これもお決まり、ラストにブーケを投げるが、ちょいと違う方向に投げたので、キャッチすることは出来なかった。が、大満足にて終了。アンコールなどもあるかな?と思ったが、場所が場所だけに、最後に挨拶をして解散。「今週末発売なので、皆さん楽しみにしていてくださいね。」って、今日こんなモノを見せられては、楽しみにするもなにも、今ここで売ってくれ!と言った感じだよ。会場に集まった人数といい、まさに堀江由衣大躍進の一年だったなと実感したイベントだった。


 以上、全てウソである。と、なろうと並んでいる時に思っていたことを書いただけである。
 では、真実はどうだったのであろうか?


 朝、予定どうり、始発前に会場に出向く。やはり徹夜組は夜から増えていない。ゴロ寝とかで、場所を大きくとってるから、当然そのスペースを交渉。立って10人ぐらいの場所を2,3人で取ってるのが間違い。無事交渉も成立し、正面2列目という、かなりいい位置を確保する。あとは、始まるのを待つだけだ。朝6時を過ぎるとさすがに、人が増え始める。そりゃ、当然。ここでしかイベントがないのだから、しかも、オープンスペースで無料。全国各地から無理をしてでも見に来るよな。普通、こんなことは少し考えれば分かることだ。
 当然、様々な人がいるワケだ。どう考えても、おもしろ半分ってヤツもいる。そういうヤツほどウルサイ。ギャーギャー騒ぐなっつーの。「キングの大月と知り合いだし〜」とか「堀江もどうのこうの」と、耳が腐るようなことを騒ぎ立ててる。ハイハイ、アンタが一番凄くて偉いでちゅねぇ〜。こんなヤツはファンであって欲しくない。まあ若いからしょうがないやね。とオヤジくさいことで済ませるが、あまりにダルイ。と、時間は過ぎ、後ろを見渡すと……エライことになってますな。こりゃ。こんなに人気なのか?まだお昼前っすよ。
 さらに時間が過ぎる。ステージ上でも着々と準備が進み、設置したテレビから、プロモビデオが流れる。ナイスヒマ潰し。マイクテストなども進み、あとはいよいよ、と、何らかの説明があるんだろうと、ステージにスタッフが立ってる。で、こう言った。
 「このままではイベントが開催出来ません。」
 は?ちゃんと説明しようね。混乱招くだけだからさ。
 「あまりに人数が多すぎるので、一度解散して、開催時間にココに集合して下さい。通行人の妨げになってます」的な説明をする。
 呆然としてしまった。と、すぐに、アホか?オマエ?と思う。一気にテンションが下がった。天国から地獄に落とされた気分だ。主催者側の致命的ミスである。警察の許可だ下りないとか、そんなことはこっちの知ったことではない。
 HP上で告知。しかも、ここでしかやらないと。
 雑誌上での告知。しかも、混雑が予想されるから、早めに並ぶのが吉とか書かれていた。
 この2つだけでも、大いに人が集まることは予想できるし、夏のポリケロ公開録音の人数から考えれば、さらにこんな場所じゃできないな?って思うハズ。

 さて、呆然とするしかない前列組。解散しろって、アンタ。動くと思いますか?しかも、こんな説明で。さすがに、このままでも仕方ないので、ちょいとこちらから質問というか抗議というかを入る。当然だわな。「開催の保証はあるのか?」「この場所の確保の保証はあるのか?」この2点は非常に重要だと思う。が、当然適当な返事で、更にはキレられてしまう。
「イベントが中止になります。中止にしてもいいんですか?」
 出た、切り札。全く持ってやってられない。こちらに非は全くないのだから。この一言はズルすぎる。中止になった=ファンが指示に従わなかったから。と無敵コマンドを入れられたようなもんだ。しまいには、
「堀江さん本人もとても楽しみにしているんですよ。」
 きたねー!きたなすぎる。殴りかかる衝動を抑えつつ、うつむいて聞き入るしかなかった。ほっちゃんは関係ない。お前等の段取りと、企画案がダメだっただけじゃないか。んな、ほっちゃんが楽しみなのは分かる。当たり前だ。何故本人のことが出てくるんだ?
 オレはこの一言で引き下がることを決意した。どーでもよくなった。このまま話し合っても無駄だし、解決しそうにない。イベントはやるだろうが、場所の保証は無い。散れ!と言われた以上、この近辺にはいられない。アルタ横の喫茶店に入り、開始時間10分前までコーヒーを飲む。

 こんなやりとりが、前列ではあった。引き下がる際に「協力ありがとうございます」と言われた。クソムカツク。心にもないこと言いやがって。で、前列はさばいたけど、後ろで、空いたスペースを今か今かと狙ってるヤツやの対処はどうするんだろうね。幸い、喫茶店から、会場近辺が見舞わせた。が、こちらは一向に散る気配がない。係員も指示出していないっぽいし。さらに、散った前列組みも混じって、余計大混乱になっている。
 「散れ」
 この一言はなんだったんだろうか?まさに、正直者がバカを見る結果で、イベントもいきなり始まった。散らす前は少なからず、整列していたものが、今はもう何がなんだか分からない。当然駅前なので、野次馬を混じってる。身動き取れないどころではない。
 司会進行は、東大でおなじみの増本さん。とりあえずの注意事項を言う。カメラ撮影は禁止。前の柵が倒れちゃったらイベントがそこでオシマイ。ま、後者は芸人らしい半分ギャグのつもりだろうけどね。で、ほっちゃんが登場。でも、どーでもいいや。こんなほっちゃん見たくない。何か言ってるけど、よく聞き取れない。そんな位置で観ていたのだ。ジャンプしてちょこっと見えるのは、笑っているのは分かる。が、どことなく、ぎこちない。フラッシュがたかれまくる中、いきなり「桜」が流れる。歌うんだ。こちらも、諦め半分、ヤケ半分。届かないのも分かってる、が、コールや手拍子を周りの知らないファン2,3人と入れる。だって、他は明らかに野次馬なんだから。さて、桜。途中で終わってしまう。フルコーラスではない。ま、こんな状況だしね、と思ったら、今日はありがとうございました。だと?終わりなんだ。これで。まあ、良い。続くのであれば、さっさと終わってくれ。こんなほっちゃんは見たくないんだから。

 今年最悪の幕締めだった。最高に祝うべきイベントが、最悪な結果に終わった。
 ファンが悪い?そうかもしれない。が、徹夜でのトラブルは無かった。禁止されてる撮影を堂々としていた連中は沢山いた。オレも善人ではないから、撮るなとは言わない。が、目立たないようにやれ。周りがやってるから的な考えも持ってるヤツはホント腹が立つ。幸い近くで撮影してるヤツがいなくて良かった。いたら、この状況とこの心境下だから、何しでかしたか分からない。
 スタッフが悪い?そうだ!何言っても分かってもらえないようなスタッフに責め立てても、改善されない。現に、これだけ、おおごとになったにもかかわらず、HP上、雑誌上での謝罪文は全くない。(ちなみに、現在年も明けて1/9)加えてしまえば、代替イベントの予定も当然無い。ま、運良く怪我人が出なかったのが良かったんじゃないの?主催者側にとってみればさ。さらに言えば、前列とのやりとりでの対応、話口調。まかりなりとも、こちらは客である。集まってくれといわれたから来たのだ。イベントを開催してやってるんだよ、コラ!的な態度だよ。
 ファンがいて、スタッフが仕切る。これ当然。でも、意見も交わせないようなこの現状を目の当たりにしてしまうと、今後のイベントも期待できない。形式的なものになるざるをえないだろうから。

 初めて、ファンを辞めようと思った。今回初めてほっちゃんを観るというファンの方と会う約束をしていた。彼は愛知から遠征してきたのだ。で、こんなことになったのだ。でも、満足だと言っていた。生のほっちゃんが少しでもみれたから……と。これを聞いて、非常に辛かった。あんなのはほっちゃんじゃない!と。らしさの「ら」の字も出ていないほっちゃんだよと言いたい。この意見は他の初遠征組からも同じようなことが聞かれた。辛い。
 このイベントを「伝説」とか言ってる輩がいた。本人が何も出来ないで、ただただ流されるがままのイベントのどこが伝説よ?と言いたいね。ハッキリと言わせて頂く。「おもしろがってるんじゃねー!」
 ここまで思い込むのはバカかもしれない。だがオレは、惚れ込むととことんなので、中途半端は嫌いだから、考え込んでいたのかもしれない。

 書き足りないが、これぐらいにしておく。更にグチしか出ないから。

 ファンの方々と、今回の討論会を開いた後、メシを食って解散した。この時には大分落ち着いていたが、少しでも今日のことを思い出すと、まだ涙が溢れてくる。日はとっくに暮れていて、小雨が降る、普通の新宿の夜だった。違う所と言えば、駅前の大きなビジョンに「桜」のプロモが流されたことか。見てしまった。クソ!帰りの電車で頭を上げることが出来なかった。最後にあんなもん見せられたら、「桜」が頭から離れなかった。辛い一日は最後の最後まで辛かった。そして悲しかった。「桜」は好きな曲の一つだ。どことなく暗いイメージなところが気に入っている。が、一番聞きたくない曲の一つでもある。