555/第06話「3人と3人・後編」/2003.03.02
第06話です。すっかり人物中心視点の感想になってきました。
■木場勇治
カッコいいんじゃない?なんかホントこの人が主人公だよな。人間じゃなくなってしまった苦悩を抱えつつも、守るべきもの(仲間)のために戦うという従来の仮面ライダーそのものの位置づけ。応援したくなるってもんだよ。現在一番の理性人だし。
■長田結花
メル友のこと忘れてますよね?いや、もうメル友必要ないですよね?素敵な木場が近くにいることだし、メル友は忘れてがっつり人間抹殺に取り組んで欲しいかな。やっぱし人間恨んでるみたいだから。
■海堂直也
味のあるキャラでよかった。ほかの主要メンバーに比べて初出から演技が見れた。相対的に。でも予想と違って弱いな。なんか蛇だけに最初から強い設定ってイメージがあったんだが。ファイズにはボコられるし、生身巧にもあんましダメージ与えられなかったみたいだったし。ボブ・サップとかだったら生身でも倒せるんじゃないかな。
■敬太郎
ただのクリーニング屋じゃイヤ。世の中全部をクリーニングしたいみたいな危ない思想を披露。コイツが悪玉になるんじゃないか?不浄のオルフェノクはクリーニングしなきゃとか言い出して。
■真理
巧とのスキヤキ論争が今週最大の見せ場かな。
■巧
ワル、ダメ、アホのトリプルカウンターな主人公。敬太郎の世の中クリーニング理論に賛同すんな。免停なのにバイクに乗んな。変身するときは間合いとれよ(でも変身が邪魔されるというのはある意味画期的、今回敵は待っててくれないのね)。でもまあ真面目に観れば、社会不適応者の巧が如何に自分をアイデンティファイしていくかを描くと思われるこのシリーズ。現段階では「ただのクリーニング屋だ!」というのは燃えた。
■ロボ情報
なんかアイコン資料で買った冊子によると必殺技はバスターライフルホイール。タイヤを高速回転させつつ弾丸を鬼のように発射するらしい。超見てえ!さらに背中のタイヤを高速回転させて飛べるらしい。超見てえ!
次週の情報全然ないけどロボ・鶴空中決戦にはやくも期待。
555/第07話「夢の守り人・前編」/2003.03.09
馬最高の第07話です。
■夢の守り人
東映公式の第07話予告にて脚本の井上氏が555のテーマは「夢を追う者、夢をもたない者、夢を失った者…の青春群像劇」と答えている話が載っていました。
そうかー、そっちがメインなのか。どっちかというと人から進化した種VSただの人みたいな、差異による争いとその結末がメインになるものと思っておったよ。まあそれだとガンダムSEEDとかぶるなーとか思っていたのも事実。両方観てる僕としては番組のメインテーマに差異があった方が面白いのは当然なんで普通に歓迎。まあオルフェノクと人間の対立の方もSEEDとは違った主張でまとめてくれればサブテーマなりに面白いだろうし。
んで、伊達に青春群像劇を描くと明言しているわけじゃないと思った。07話は面白かったよ。
■木場勇治(馬)
超カッケー。もうかなり馬派だよ俺。番組冒頭から「俺の仲間を傷つけるなー!」の台詞とともに馬化。さらにそこでBGMスタート。まさに主役の扱い。OPより先にEDを流してる演出も熱い。悪の駆軸ファイズに果敢に挑む我らが馬。行け、殺れ、デストローイ!……しかしさすがは巨凶ファイズ、冷静にレーザー銃で応戦。馬ピーンチ!クリムゾンスマッシュきてるよピーンチ!……って所でOPへ……憎い演出。OPの木場のカッコ良さも一際。
■長田結花(鶴)
なんか木場を介抱してるシーンにグッと来た。深層心理的にはベクトルが人間憎悪に向いてる結花が極端に負の方向に走れないのは一握りの良心の写像である木場(=初めて自分を仲間と呼んでくれた人間)の存在なんだよな……このまま良心を保ち続けるっていうのもイイ話なんだが、雰囲気的にそんな甘い話にはならない感じ……
■海堂直也(蛇)
コイツもイイ。海堂の投入で一気に番組が面白くなった。なんというか新鮮。今まで触れてきた小説、漫画..etcを思い出してもコレと同系統のキャラっていなかった気がする。分類しずらいんだけど魅力的。まったく新しい魅力の演出にチャレンジしてるキャラと言えるんじゃないだろうか。
■次週
う、馬がオルフェノクと戦っておる!オイオイその展開は熱すぎるだろ。さらに東映公式によると次週は変身シーンが入魂の出来らしい。制作者側が自画自賛するっていうのも珍しいからかなり期待。 あ、なんか今週オルフェサイドの感想しか書いてない。
555/第08話「夢の守り人・後編」/2003.03.16
イイ話だった・゚・(ノД`)・゚・。
前に555は登場人物の長期的成長を視野に入れないと面白くないと書いた。少年向け特撮のヒーローにしてはおよそ欠陥的な人間である巧が如何に成長していくのか、如何に熱を帯びていくのかを描くシリーズだと睨んでのコメントだったんだが、今週がその成長の最初の一歩であり、回帰する収束点でもあるように思う。龍騎が「人を守るためにだけ戦う」という第2話の決意に第49話で回帰したように、今週の巧の「夢を持てなくても夢を守ることは出来る」という台詞が555における回帰点になるのではないだろうか。
今週良かったのが巧と同列で木場を扱った点。「夢の守り人」というサブタイを予告で見たときから巧が真理の夢の守り人となるのは予想していたのだが、木場も同じポジションで描かれるとは予想外だった。ここにテーマを踏まえた上でのポジションが巧と木場は共通していることが見て取れるんじゃないだろうか。まだろくに接触していない二人が根底に共通のビジョンを持った存在として描かれているのだ。そんな二人がこの後対立するのか?はたまた共闘するのか?俄然今後の展開が楽しみになった
さらに泣かせるのが巧−真理も木場−海堂も表面的にはそりが合わない点。どうにも表面的には反発してしまうんだが、巧も木場も何となく二人の追っている(追った)「夢」というものが価値あるもののような気がしてならない。だから影でこっそり守る(この本人に知れない所で守ってるのがカッコいい)。本日の同時変身(片方は馬化)はカッコよかった。「知ってるか?/知ってるかな?…………らしいぜ/らしい」と完全対比(今回は二人とも剣を使うとこまで対比)での変身シーンは良すぎた。
あとは戦闘シーンは偶数話だけあって普通に燃えた。敵オルフェのレイピア状の武器にやや苦戦気味だったファイズの元に突如上空からロボが飛来。遂に登場した秘密兵器バスターホイールで上空から(ファイズごと)機銃掃射をかますロボ、飛行&バスターホイールを一気に初披露です。普通に自分も撃たれて怒った巧に蹴られて「ウィーン、ギギギギギギ」と反応するロボは可愛い過ぎた。 蹴られた上にショルダーチャージで突き落とされバイクに戻ったロボのグリップを掴むと何故かバイクのグリップがライトセーバーに(555のギミックはなんでもアリだ)、視聴者が驚愕してる間にBGM『Dead or Alive』がスタート、コガネムシをメッタ斬り→決め技の遠距離斬撃を披露
。遠距離斬撃→追いかけていって近距離斬撃というアバンストラッシュX仕様(子どもが喜びそうな技だ)な必殺技で撃退。微妙に馬も勝利してめでたしめでたし。
あー、今回良かったよ。
次週は社長登場ですか?親父ですか?親父ですよね?戦える親父希望!
555/第09話「社長登場」/2003.03.23
■社長浮いてる
「浮いてる」という表現は均質な集団のなかに異質な人が一人いる状態なんかを指して比喩的に用いられることも多いんですが、社長は物理的に浮いていました。舞空術?と視聴者が驚愕している間に両手を天に掲げて地球の元気を集め始める社長、元気玉まで使用可能です。 ちゅーか(海堂風)、社長強すぎ、ボスオルフェノクと見ていいんでしょうか、いよいよラスボス候補が登場です。演技、キャラづけ、ルックスと全部気に入ったんで今後の活躍を期待。こういうレギュラー投入はいいねー。
■ちょっと整理
えーと現時点での勢力図を列挙してみると……
○今回出てきたスマートブレイン社長の勢力(ここに今回海堂が加入)……オルフェノク
○スマートブレイン現社長に反抗する勢力(今回元気玉でやれれた勢力)……オルフェノク
○スマートブレイン前社長(真理パパ)の勢力(未登場、生死不明)……?
○木場(馬)の勢力(+結花)……オルフェノク
○巧の勢力(+真理、敬太郎)……人間
ってあたりか……これにカイザ+三人目のライダー(噂では女)がからんでくると……うーむ展開予想すると面白いなぁ。このもつれた糸が最終的に人間擁護VSアンチ人間の二項対立にまとまっていったら面白いと思う。僕的に一番面白いと思う展開はこちら。
○巧(ファイズ)、真理、木場(馬かつカイザ)、三人目ライダー、真理パパ
VS
○社長、海堂、結花、敬太郎
結花が敵側に回るのはかなり高確率だと思う。でもそれ以外は全然読めないのが正直な所。でも希望として最終的にライダーは全員仲間になって欲しい、というのもライダー同士のバトルは龍騎で十二分に堪能したからさ……他にもいろいろ予想できるよな。巧=オルフェノクはほぼ確定だろうから、たぶん一回死ぬんじゃないか?巧は…それでオルフェノクとして目覚めて、それでも人間のために戦うかどうかで迷う苦悩が描かれそう……でもそういうストーリーは既に木場が背負ってるから冗長な感じもするか?しかしそれゆえに最後に木場と共闘となったら熱いと思うんだがなぁ。
■次回
早くもカイザ登場だ!まあ顔見せ程度でEDだとは思うが、俄然話しが盛り上がってきてるぜ。あ、公式サイト見たらサブタイが「謎のライダー」だ。前後編で描いていくのやめちゃったんだ。結構好きだったのに。
555/第10話「謎のライダー」/2003.03.30
話は動き出したけどまた繋ぎっぽい第10話です。
■カタツムリは
カタツムリ怪人哀れ。今回カタツムリにはかなり同情する余地があったと思うんですよ。それを容赦なく抹殺する巧を見て、やはり今回は主人公=抹殺者で、視聴者の視点はオルフェノク側に向くようにしてるんだなぁと再確認。
■鶴は
アレは殺っちゃたの?殺っちゃってたとしたらそういうことやってた事実が木場に知れたときが面白そう。
■馬は
「人間でありたい」というのが現在木場の掲げてる信念の模様。これが覆されて敵側に回って巧と対立してしまうのか?最後まで貫いて仲間になるのか?やっぱ一番熱いのは葛藤しまくった挙げ句、最終話近くで「俺は人間だー!」だろ。
■蛇は
海堂ファイズはかなり面白かった。海堂も「変身」って言ってましたね。ベルトの所有者が特定されないのは「力は使い方次第」というのを表現していると思うんですが、最終的に一番(番組の方向性的に)正しい使い方をしてる人間がメインライダーとして捉えられるのが良さげ……そう考えるとやはりライダーは全員主人公サイド(人間擁護側)に回りそうな予感。
■次週
やはりスマートブレインが従来の悪の組織的役割の模様。で、先週社長=大ボスが登場して、来週は幹部役=四天王?みたいなのが出てくるらしい。しばらくは組織VS巧組、木場組で行きそう。で、カイザはどっち側ですか?早く次週見たいー。
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