「私も夢が欲しい 小さくてもいいから」(結花)
物語序盤にふっておいて中盤すっかり忘れ去られていた555のテーマ、「夢」がこの終盤になって取りざたされてきました。
特筆すべきは敬太郎。物語序盤、「世界中を真っ白な選洗濯物のようにしたい」という夢を持つ敬太郎は、いずれ白くないもの=オルフェノクを排他するマイナス属性のキャラになると僕は予想していたんですが、真逆でした。「人間もオルフェノクも関係ない真っ白な世界にしたい」という、この上なく作中プラス属性のキャラとして落ち着きそうです。というか予告の台詞とか、作品を収束させる最重要人物の勢いです。
「夢」に話がふられたことですこぶるカッコいいまとめ方になるんじゃないかと期待感が持てるようになりました。美容師になるという真理の夢、夢を持ちたいという結花の夢、人間とオルフェノクとの共存を願う木場の夢(ゆらぎ中)、そして今回の敬太郎の夢と語られてきたところで、「夢の守り人」である主人公がタッくんです。最後にもう一度「それでも……夢を守ることはできる!」の台詞が巧から出たら最高だなぁ。
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