B’TX(ビートエックス)感想



ACT1〜31>ACT32〜FINALACT

「B’TX」全話コメント/第1巻/2002.10.18


ACT1「鋼太郎と鉄兵」

 鋼太郎兄ちゃんが光ってます。デカルトの存在論がどう人工生命体研究に繋がるのか、お兄ちゃんのプレゼンをじっくり聴いてみたい気もしますが、とりあえず冒頭の「太陽の比喩→自力で光れる男になろう」の所はこの作品を通して出てくる思想のようなものです。それを第一話の冒頭で描いてるあたりGoodです。

ACT2「エックス復活!」

「そこらの奴にはわからなくても私にはわかる……この子は……この子は自力で光ってる!!」by華蓮……名場面その1です。

ACT3「廃墟の戦士 鳳&ジュテーム」

「お前はいまどき数少ない……まぶしい男さ!!」by華蓮……名台詞1です。さらに鳳が鉄兵に初遭遇したときの初台詞、「渇いているのか?」……初対面でそれか!凄すぎるぜ鳳!しかも水をあげておきながら「末期の水だ…」とか言って早速襲ってきます。もう何なんだアンタ。

ACT4「鳳!死への聖書」

 早速、皇帝=神という怪しい思想が登場。それにしても車田正美は聖書を技に絡めるのが好きですね。しかし鳳は鉄兵を見逃します。鳳はこの作品の「神」、「愛」あたりのテーマを担う重要キャラです。

ACT5「エリアへの遠い道」

 鉄兵&鳳のタッグで雑魚キャラ撃破。いよいよ聖闘士星矢ヨロシクのいわゆる十二宮的展開になります。

ACT6「砂漠のパイレーツ」

 最初の門番登場、車田先生顔てきとうに描きすぎです。いくら雑魚キャラだからって……十二宮の最初はムウで結構美形だったのに……

ACT7「機械皇帝の謎」

 ミニ戦車がいっぱい出てきて、鋼太郎兄ちゃん撃たれまくります。なんか「ジョジョ」の第四部にこういうスタンドあったよなぁ、名前何だったっけ?……え、機械皇帝は子供?いやいや、そんな安易なわけアリマセン。連載当初は思いっきりコイツがラスボスだと思ってましたがね。

 今回はこんな感じで全話ショートコメントをつけていく感じですかね。
 まだ序盤なんであっさり目ですが、後半盛り上がってきたらショートなんて言ってられないコメントになりそうな予感はしますが。

 それでは次回、ケーキにクッキー魔法のレシピ、教えてあーげる!


「B’TX」全話コメント/第2巻/2002.11.02


ACT8「オアシスの幻影」

 第二の将校カミーラ登場。幻覚を見せられて鉄兵とエックスはお互いを敵と認識して戦います。でも幻覚の怪獣も足にバンダナを巻いていたことから、鉄兵はこの敵が実はエックスと気づきます。もし前もってエックスにバンダナを巻いていなかったらここで物語が終わった可能性もあるほど序盤からピンチの戦いです。

ACT9「心の色」

 名台詞連発、「どんなに科学が発達しようが到底機械にはまねのできぬ人間の素晴らしさとはなんだ?それは約束を守るということだ、信義を重んじるということだ、メカを悪事に利用しようとするおまえたち機械人間にはわかるまい!!けっして変わらぬ鉄兵の熱き心の色を!!」by鋼太郎。「鉄兵、おまえは何色だ?」「火のように燃えていながら赤でもない…少年のように純粋でありながら白でもない…ま…まるで太陽のように……まぶしすぎて…わからん…!」byカミーラ。

ACT10「四霊将のロン」

 冒頭、教会の屋根の上でバイオリンを弾く鳳、「人生とは屋根の上でバイオリンを弾くようなもの、喜びの下にはつねに危うさがつきまとう、それでも喜びを求めずにはいられぬのが人の性」……ぐぐぐ、よう分からんがカッコいいぜ!物語的には三人目の四霊将ロンが登場!

ACT11「墓場の少女マリア」

 機械皇国の理念が「国境を取り払い全世界を統一、機械皇帝のもとで争いのない理想世界を建設すること」とロンが語ります。物語が進むにつれ、この理念が偽りのものと徐徐に明らかになっていくわけです。わくわく。

ACT12「ラファエロのかけら」

 四人目の四霊将北斗登場!皇国の究極B’Tラファエロは地球そのものを食いかねないヤバイ奴との事実が語られます。一方死神と戦闘中の鉄兵、墓場の少女マリアは機械人間と判明。「銀河鉄道999」ヨロシク、機械の力で長生きしても悲しいだけとのテーマがサラッと描かれます。

ACT13「五色の燐光」

 五色の燐光炸裂!連載当時、何故五色?燐光?とか考えつつ、分けわかんないけどとにかく凄さを感じてました。

ACT14「エックスの最後」

 べム様、ファルコン三騎士と雑魚を鉄兵と鳳がそれぞれ撃破し、物語は進みます。エックスはぶっ壊れてしまいました。首が取れてます。でも優しい天才メカニシャン、北斗が直してくれそうです。

ACT13「鋼太郎 暗黒の戦い」

 鋼太郎兄さんはミーシャの怒りを買って地下採掘場アンダーヘルに落とされてしまいます。同じく落とされてた科学者のおじさんからラファエロの資料を受け取り、お兄さん始動!地面に棒切れで凄まじい数式を書き始めます。ラファエロの謎を解けるの鋼太郎だけみたいです。見開きで数式書きまくってる鋼太郎がメチャかっこいいです。

 まだまだ続きます。

 それでは次回、戦わなければ生き残れない!


「B’TX」全話コメント/第3巻/2002.12.05


ACT16「大地の底から」

 地下採掘場で黙々と数式を解き続ける鋼太郎お兄ちゃん。マルチェロとアミーゴに痛めつけられますが、アミーゴのネジを巻いてやるなど思いやりを忘れません。優しいぜ

ACT17「ブレイクハート!新生エックス」

 新生エックス起動の回。でも個人的には北斗に燃える。決して争いは好まない。そして目の前の傷ついたものを放っておけない頭脳派ドクター。うーむ。鋼太郎の次に好きかも。

ACT18「最凶の七魔将」

 初期NO1憎まれキャラジャグラー登場&七魔将配置でバトルがさらに分かりやすくなります。まあ十二宮システムが七つになったと思えばよし。

ACT19「七魔将ミスリム&B’Tラレーニャ」

 最初の七魔将ミスリム&B’Tラレーニャ登場。このバトルは少年バトル漫画の王道って感じになります。

ACT20「メサイヤフィスト光の鉄拳」

 バトル続行中。新技光の鉄拳が見開きで登場。

ACT21「太陽のかけら」

 鉄兵の体内に太陽のかけらが眠っていることが判明。エックスがメカメカしい顔でいいこと言います。「オレ達メカはどんなに頑張ったって設定された以上の力を出すことはできん。しかし人間には限界なんてないんだ。やりぬこうとする意志の力一つで可能性は無限大にあるんだ!」byエックス。
 そして鳳と北斗の会話。鳳:「鉄兵が太陽のかけらを持っていたとすればこの先まだ……」北斗:「ブレイク」鳳:「そうだ、とてつもなくブレイクする気がする」よく分からん会話ですが、とにかく鉄兵にはまだ何か可能性があるようです。

ACT22「光を探して

 ああ、この漫画は各回の表題もイイですな。もう一人の熱いキャラ、華蓮の過去話です。今まで基本的に鉄兵パート、鋼太郎パートで物語が進んできたんですが、ここから華蓮パートも挿入されるようになります。そして三つが交わるラスト近辺は激燃えだと予告しておきましょう

ACT23「逆襲!メタルフェイス」

 華蓮パート続き。基本的に華蓮VSメタルフェイスが描かれます。しかしこのメタルフェイスが最後に……

 面白くなってくるのはここからです。まだまだ続きます。

 それでは次回、君は小宇宙を感じたことがあるか!


「B’TX」全話コメント/第4巻/2002.12.11


ACT24「神居の一葉」

 華蓮作成のシャドーエックス登場&鳳VSクアトロ開始です。華蓮は電気系三節棍でメタルフェイスに反撃。

ACT25「天使の歌」

 鳳とクアトロの過去話。神を信じるということにまつわるかなりしんみりとした話。鳳の神に対する姿勢が少しづつ描かれます。結論は鳳の最終決戦まで持ち越しですが。

ACT26「風の墓標」

 鳳:「そして神を語るのは、ウソをつくためだ」。人に生きる希望や勇気を与えるウソならばそれもまたよかろうという鳳。こういう姿勢は過激な神全否定(全肯定)論よりも好感が持てます。

ACT27「激突!B’TJvsB’TL」

 この回は鉄兵のこの台詞に尽きます。「バカはお前らの方だろう?たしかに鋼太郎兄ちゃんと比べたら俺は頭のいい方じゃない。勉強や細かいことは昔から苦手だ。だけど少なくても自分自身の頭で懸命になって考えてるぜ、世界中のどんな権力や思想や宗教にだって惑わされたりしねえ!何が正しいことで何が悪いことなのか常に自分の頭で考えるってんだ!!」……もう鉄兵のこの台詞を叩きつけてやりたい連中が実際の世の中にはいかに多いか。ちょっと毒吐いてます。

ACT28「天使のソナタ」

 戦いの決断を下した鳳ですが絶体絶命のピンチに。そこに鉄兵から送られてきたメッセージがこれ「懺悔したいことがあるので至急こっちに来てくれ」。よく分からんでしょうが中々に燃える場面なんですよ。そして鳳、真空状態でも聞こえる音楽でクアトロを撃破。鳳の説明はこちら「お前たちは聴覚で聴いているのではない。いわばハートで感じ取っているのだ。血の通った生きとし生けるものの内には心の粒子(サイコロジー)が存在する。それが響きあうからこそ喜びも悲しみも、希望も分かち合うことができるのだ。心に聞くがいい、天使のソナタを!!」。カッコよすぎるぜ鳳。そして敵でありながら人間的なエンパシーを持っているがゆえに鳳のフォーチュンシンフォニーに敗れるクアトロ。この戦いは熱い。

ACT29「絶望の数式」

 鋼太郎兄さんの超絶頭脳っぷりとラファエロの完璧ぶりが明らかに。あんまり関係ありませんがジュテームが泣いてます。B’Tは涙も出るんです。

ACT30「忘却の森」

 次なる七魔将冥夢が登場。今回は夢の中でのバトル。戦うのは我らがドクター北斗です。

ACT31「白日夢(デイドリーム)」

 夢にのせて北斗の過去が明らかに。幼少のころの被爆経験により白血病に犯されており、実は残り数ヶ月の命とのこと。当然ですが好きな設定です。

 ようやく半分きました。まだまだ続きます。

 それでは次回もサービスサービス!



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