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攻略後のまとめ感想

■クラナド感想日記その1
 
 とりあえずホントに最初の最初の、4月15日までを本日はプレイ。
 本日のネタバレ一行感想はコチラ↓
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 不思議少女キタ――――(゚∀゚)――――――!

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 もう、ホントね。KEYのゲームの少女キャラはくるってますよ。言動を聞いてるだけで脳がトロけていくような錯覚を覚えます。こんな女、いるワケない。

 だ が そ れ が イ イ ! 

 とりあえずね、もう図書室行きましたよ↓
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 不思議少女、一ノ瀬ことみ参上ッ!

 図書室の本切り抜いてますよ!言ってることワケ分からないですよ!ラリってますよ!

 ヤバい、超 好 き に な り そ う だ 。


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 そして、全体的に音楽がイイです。バトルっぽいのとかも中々。

 とりあえず、僕的にはガイドブックに載ってる順に攻略していく予定です。とりあえず最初は古河渚ルートで。つーか既に渚ちゃんハァハァなんですけど。
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 留年、学校での疎外感って何だそのツボ過ぎる設定は!三田誠広じゃないんだから!某パピヨンマスクじゃないんだから!
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 あー、コレ楽しみだわ。研究室に行くのがイヤになんない程度に毎日楽しもう。
 
■クラナド感想日記その2
 
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 4月20日までプレイー。

 とりあえず発売前から気になってた木彫り少女、伊吹風子に遭遇。
 えーと、ワリと普通。もっとこう、トランス状態になって木片に魂を叩きつけてるモノかと思っていたゼ。

 とりあえずストーリーいいワ。 実 存 って感じ。
 主人公自体が課題を抱えていて、コレからそれらを乗り越えていかなけりゃいけないっつーのがイイ。今のところ暖かな渚の家庭と凍ってしまってる主人公の家庭が対比されながら物語が展開してるんだけど、随分と主人公の抱えてるやるせなさ、孤独に感情移入させやがる文章で話が進んでいきます。コレから主人公の心が救われていく話なんだろーなーとは思うのだけど、その救いが訪れるまで、とりあえず現実生活からのドロップアウターとして渚にエンパシーを感じてるという状況がステキ。「みんなで同じ方向へ向かっていく高速道路♪(宇多田ヒカル「Parody」)」ってな感じで、同じ方向へ行く流れには乗れなかったドロップアウターが二人、立ち止まっているのは主人公と渚ちゃんてな感じですよ(+αで親友の春原もそんな感じなんだけど)。皆が同じ方向へ高速道路を走ってる(受験)時に、演劇部とか言っちゃって立ち止まってる二人に感情移入させて読ませます。
 とりあえず今日は、そんな主人公の前に元ミュージシャンの電気工、芳野祐介が現れた所まで。主人公の帰結は将来の目的を見いだすことという可能生が高いので、このキャラは重要そう。大人になって自立して職持って生きていくって何?みたいな、そんな話も読みたい気がします。
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■クラナド感想日記その3
 
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 4月29日までプレイー。

 しまった!渚から順にやっていくハズが、どうも木彫り少女のルートに入っちまったらしい!(挨拶)

 で、でも何か既にメチャクチャいい話なんですけど。Kanonリスペクト展開です。渚の話から伊吹姉を介して木彫り少女に繋がったところはかなりグっときました。コレ多分姉の婚約者の芳野祐介も話に絡んでくるんだろうなー、ヤバい、既に寝たくない。

 取りあえず渚ちゃんに告白して二人が現在恋人関係になってます。居場所のなかった二人が寄り添うように歩み出して、とりあえず主人公の心は幸せ状態に。これこのまま行くのかなぁ。裏返るのかなぁ。裏返るんだろうなぁやっぱ(木彫り少女ルートに入っちゃってるし)。同じくドロップアウターの春原に、現実世界からもそもそもドロップアウトしている木彫り少女と加わって一つの目的に…あー、ダメだ。なんかメチャクチャいい話なんですけど。

 所々に挿入される幻想世界の意味合いが何なのか(意味合いが明かされるルートは誰ルートなのか)とか、先がとにかく気になります。これプレイ総時間80時間っていったっけ?日付は今4月30日に入った所なんだけど、1ルート何日までやるんだろうか。1年全部やるとしたら全員のルートやって80時間では間に合わないしなぁ。そんな総プレイ時間数を気にしながら、とりあえず先が気になるので少し夜更かししてもうちょっと進める所存。
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■クラナド感想日記その4
 
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 木彫り少女、伊吹風子ルートクリア!

 

 Kanonのあゆ篇の感動再び。話の骨組、結末、ちょこっと鯛焼きをギミックに使ったりと、風子篇はあゆストーリーを意識してるんじゃないかなぁ。

 ここから先はさらに内容に触れるんで、風子ルートクリアしてない人はもったいないんで絶対に見るな!





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 体はなくとも想いは残るというのが何とも感動的でした。一昨日書いたように、他の生徒達全般のマジョリティーが一つの方向に向かってる中で、主人公、渚、(春原)は異端でマイノリティーなんですよ。そんなマイノリティー達が、現実の体とは遊離した精神体という究極のマイノリティーの風子の願いを叶えようと奔走する様が熱い。
 そんな主人公らの願いが、何より風子の願いが、叶うのが!最後に叶うのが! 泣 け る 。なんだよ、これハッピーエンドじゃんかよ…やっぱりハッピーエンド最高だよ・゚・(ノД`)・゚・マイノリティー達の想い、行動が、最後にマジョリティー側を動かすのが感動。最後の、誰も風子のことは覚えていないのに、風子の想いが残っててマジョリティー側の生徒達が風子姉を祝うために駆けつけてくるところ最高。うおーん・゚・(ノД`)・゚・

 また、主人公と渚の関係性が壊れないまま風子エンドに至るのも後味がイイです。非18禁最高です。風子→主人公の精一杯が、頬にチュウですよ。ギャア、なんなんだこのピュア度は!主人公と渚は恋人同士、風子はその関係を尊重したままエンディングへ。このピュア度は並々ならぬ美しさです。ちょっと目眩がする……クラクラ。

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 もう、何か感傷的な気分なんだけど、姉の幸せの成就を願う風子、その風子の願いの成就を願う主人公と渚。こんなにも、誰かの願いの成就を自分も願うということが美しいとは。自分を省みるに、僕は自分の願いの成就しか願ってないなぁなどと……願いの成就を僕自身が願うに価するだけの誰かに出会えたら素晴らしいだろうなぁなどと……そんな感傷的な気分にさせてくれる話でした。
 
■クラナド感想日記その5
 
 やっちまった。

 やってしまった。

 徹夜プレイを慣行してしまった

 ダメ人間・゚・(ノД`)・゚・

 そんなこんなで古河渚ルート、藤林杏ルート、藤林椋ルート、ついでに幸村先生ルートをクリア!

●古河渚ルート
 もうなんちゅーかこの娘は良すぎです。惚れます。

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 幻想世界と繋がったー!(挨拶)

 渚の演劇で幻想世界と繋がったところでOPテーマ『メグメル』に繋がる所はちょいと震えました。
 順当に、幻想世界の少女と僕に渚と主人公を重ね合わせるのが正しい見方なんじゃないかと。最後何も無い世界から旅立とうとする幻想世界の二人と、渚篇クライマックスの演劇シーン(主人公と渚の精神的な旅立ち)が上手くシンクロします。

 渚シナリオは、バスケット篇の燃えとラストのクライマックスの演劇の感動との二段回でやられました。
 バスケット篇は普通に少年漫画のノリで燃えです。色々試したんですが、個人的に藤林杏を助っ人にしたヴァージョンが一番燃えました。杏カッコいいー。ラストの主人公の特攻シュートは青春劇って感じの何ともいえない青臭い感動があってヒットでした。
 そしてクライマックスの演劇シーンは…夢を追い切れなかったのが主人公(&春原)、渚だけじゃなく、渚父と渚母もそうだったっつーのが。そして父は子に夢を託してるっつーのが。それらドロップアウターどもの夢を全部託されて渚が幻想世界の演劇を演じるっつーのが…泣 け る ぞ も う 。

 超満足だったんですが、主核ストーリーと思われる渚ストーリーが終わっても、主人公の課題(父親との関係)とかがまだ解決されてません。さらには渚ストーリーにもまだ含みがあるし、渚のビジュアルがまだ全部出てきてないしとで、多分、コレは何かしら補完する物語が隠しシナリオであるんでしょう。あー、早くそこまで行きてー。
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●藤林杏ルート&藤林椋ルート
 コレは、エラく攻略が難しかったです。何度コンテニューし直したことか!とりあえず、説明書のヒントにも書いてありましたけど、最初に渚の入りたい部活動を知っておかなきゃダメみたいです。そこを無視するといくら先まで進めてもエンディングにたどり着けない。あと、杏エンドになるために椋と仲良くならなきゃならないってのがポイント。そこのサジ加減が超難しかったです。

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 前半は杏がとにかく楽しいキャラなんで、ドタバタラブコメエンタメのノリで楽しく読めます。
 されど杏シナリオは終盤が読むのツライ!椋に別れ告げなきゃならないのが超ツライ!「みんなの願いは同時には叶わない」って感じで宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶うころ」リスペクト展開ですよ。つーか、僕現実だったらこんな修羅場無理。
 その分、杏シナリオのラストはキターって感じなんですけどね!とにかく幻想性があんまし無い純粋な恋愛モノとして楽しめるシナリオでした。

 椋エンディングも一応見ましたけど、やっぱしこっちは正ヒロインじゃないだけあって、作り手の気合いの入れ方も杏>椋って感じ。実際、僕的にもどうにも杏の方が好みだったので、椋エンドはルーティンワーク的にクリアさせて頂きました。占いはハズレるからイイんだってあたりの考え方には共感できましたけど、それだけ。
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●幸村先生ルート
 これもサブキャラルートです。風子シナリオをクリアしてからがお薦め。公子さん(風子姉)を介して幸村先生に繋がります。

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 これも説明書にヒントありましたが、多分渚シナリオで公子さんを紹介されたあとに、バスケの助っ人に幸村先生を一旦選ぶことがこのルートに入る条件のように思います。中々老人燃えのシナリオです。

 内容は、とにかくラストの春原の「そういうのもアウトローっぽくていいんじゃない?」がカッコ良すぎます。アウトローだからこそ、卒業の日は誰からも相手にされなくなった先生に挨拶。地味にいい話だ……。
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 こういうゲームにはただ小説を読むのでは味わえない、物語の構造を自分で解き明かしていく楽しみがありますな。別なキャラのシナリオをやって初めて世界観の枠組みが理解できるところがあったり…そういうのを頭の中で組み立てていくのが今はとにかく楽しいです。
 
■クラナド感想日記その6
 
●柊勝平ルート
 く、一番ダイレクトに涙腺にキタかも。男キャラのエンディングで感動ってどういうことだ。

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 幻想性こそ無くともダイレクトに涙腺にくる、と上で書いた感想に尽きます。つーか藤林妹の献身がイイよ。僕的に藤林椋のTRUEENDはこっちだよ!

 とりあえず一番揺さぶられたのは、勝平の過去が主人公、春原に伝わるところから勝平が手術を決意するところまでの流れ。アスリート崩れの同族として主人公、春原が勝平にエンパシー抱くところが妙に泣ける。そして、どうにも打開策が見つからない中で救い主の芳野祐介が降臨するまでの流れが完璧。カッコよくて泣けるシナリオでした。
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 次は一ノ瀬ことみルートを頑張る予定。いい感じで自分自身の読書モチベーションも上げていきたいですな。
 
■クラナド感想日記その7
 
 今日は一ノ瀬ことみルートをちょっとだけ。

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 とりあえず、渚、藤林姉妹と、ことみの友達が増え始めたところまで。渚シナリオ、藤林シナリオと既にクリアしてるんで楽しさ度がさらにアップ。キャラの味を殺さずに色んなシナリオに組み込むよなぁ。あー、渚なら、杏ならこういう反応するよなぁという感じで、シナリオが違えどキャラの同一性は圧倒的です。渚ちゃん大好き。

 というか、授業サボって図書室というシチェーションに一人哀愁モードに。コレ、高校の時僕もメチャメチャやってたよ。僕の場合、一緒にサボってくれる女の子がいなかったというだけで
 CLANNADなぁ。遅刻しまくり、授業サボりまくりの主人公に自分の高校時代を重ね合わせてしまうのもハマってしまう一要因です。
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■クラナド感想日記その8
 
●一ノ瀬ことみルートクリア
 涙で……涙で画面が……

 涙腺度数、過去最高。
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 「if you find this suitcase, ……」

 何も言えん。クリアしたヤツはこのフレーズで思い出してまた泣け。



 「世界はハープで満ちていて、そのひとつひとつが、それぞれ異なった音を奏でているんだ」



 ことみ父……・゚・(ノД`)・゚・

 前フリにすっかり騙されてネガティブイメージ抱いてただけに、やられた。もう神だよこのお父さん。

 だから「ことみ」なんだ……・゚・(ノД`)・゚・

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■クラナド感想日記その9
 
 今日は帰りが遅かったんでちょっとしかできなかった。

●坂上智代ルート
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 とりあえず春原が蹴られまくってる間にちょっぴり仲良くなって、寝坊した春原を寮の部屋まで一緒に起こしにいった所まで。

 智代は自立型ヒロインですな。最初っから目標に向かって独力で邁進しているという。渚とはお互い支え合いながらって感じだったのが、智代は自分の脚で独力で立ってる感じ。そんな感じで微妙に独力で立ててない主人公とどうなっていくのか、先が楽しみであります。クリアは週末になっちゃうかなー。
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●一ノ瀬ことみシナリオ
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 昨日も書いた通り最泣きシナリオだったんだけど、感動に何段階かあって、まずはことみのために、本当にこんなことに意味があるのか?と自問しながら庭の再建に尽力を尽くす主人公……のところがまずは感動ポイント1だったなぁ。淡々と建設的に作業手順を描写してるのが良かった。誰かのために、順を追って建設的に何かを作り上げていくことの素晴らしさを感じた。主人公、本読まなかったのにガーデニングの本とか読んでさ……最後くじけそうな所で作中の謎アイテムにして重要アイテムと思われる光の玉が降ってくるのも良かったし。
 そして感動ポイント2が友人らの尽力。渚、藤林杏シナリオクリアしてからやっただけに尚更。渚の背負ってるものとか、杏→主人公の想いとかを既にプレイヤーとして知っているだけにグっとくる。それでも尽力する奴らなんだよなー。めちゃくちゃイイ奴らじゃん。
 そして感動ポイント3が昨日も書いた「if you find this suitcase, ……」の所で、コレはこのフレーズ最初に読んだときマジで涙が……ダメだ、僕、この時間を超えて届けられる善意っていうのにメチャメチャ弱いワ。そして届けられたモノ……これは少し理論物理学の知識があるとさらに感動が増すかな。完全統一理論とか、確かアインシュタインが夢想したりしてたヤツっしょ。理論物理学ってのは世界そのものを形式で表す学問って側面があって、その形式、理論のことを言葉と表しているわけだと思うんだけど(ことみが「とても難しい言葉で書かれている」っていうように)、で、そんな世界を言葉で表したモノがことみの両親の論文って重要アイテムで出てくるんだけど、最後に、ことみに届けられたモノは……物理学の言葉で書かれたモノじゃなく……届けられた世界を表した「言葉」は……・゚・(ノД`)・゚・

 コレが上手すぎた。世界とか理論物理学とか硬質な味付けがしてあったところに、この結末だったから泣いた……・゚・(ノД`)・゚・これは、とりあえず、四の五の言わずにヤレと。
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■クラナド感想日記その10
 
●坂上智代ルートクリア
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 スマン、コレ、主人公ダメじゃね?

 智代に降りてきてもらっちゃってるじゃん!行けよ!自分が登っていけよ!

 コレは、プレイヤーの主観、私情で感情移入の度合いが変わるシナリオです。自分が足を引っ張ってしまうというやるせなさに共感できる人には、ラストとか涙モノだと思うんだけど、いかんせん僕はどちらかというと主人公よりも智代に感情移入してしまっていたので(僕、人望は無いけど上昇志向だと思うし)今一つノリ切れませんでした。主人公、足引っ張っちゃうって別れて、そのままダラダラ過ごしてハッピーエンドっつーのがどうも……。違うなー、どちらかというと僕が見たかったのは足を引っ張っているって気づいた時点で奮起して自分が智代の場所までたどり着くみたいな話だなぁ(それをやっちゃうと作品の雰囲気が損なわれるというのは分かるけど)、俺はヤルぜ!追いついてみせるぜ!だだだーん(燃えBGM)みたいな展開……作中五月時点なんだからそこから勉強して進学みたいな帰結のシナリオも一つくらいあっても良かったかもしれないのに(やっぱ雰囲気壊れるかなぁ)。いや、でもまあ、その辺りは個人的な体験に基づく主観が入るあたりなので(どんな体験だったか語る日は来ませんが)……

 他、エンタメ部分は超面白かった。春原蹴られすぎ(笑)。風子とかまで出てきてヒトデでチューンコンボ決めたのには笑った。あと、野球勝負篇とかね、普通に学園エンタメしてて面白かったっス。
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 次は智代ルートと関係ある美佐枝さんルートかな。
 
■クラナド感想日記その11
 
●美佐枝さんルートクリア
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 若美佐枝さん可愛い!

 主人公の主観視点で物語りが進んで、最後にその主観だったものの存在そのものが裏返るっていうのは今では確立してる物語文法ですが、上手く感動系に組み込まれるとホント感動しますな。うん、コレもいい話だった。

 美佐枝さんストーリーはこれだけで終わらないので注意。美佐枝さんシナリオクリア後に、智代ルートをやると創立者祭の日に美佐枝さんストーリーのエピローグ的なものが読めます。
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 いよいよ残すは有紀寧ルート&春原ルートのみ。一気に隠しシナリオまでいくぜ!
 
■クラナド感想日記その12
 
●宮沢有紀寧ルートクリア
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 「それは…人の心が変わってしまったからではないでしょうか」

 こ、この娘は女神ですか!(挨拶)

 完成されてますこの少女は。イデアです。天使です。こんな娘、眩しすぎて正視できないよ。

 そんな完成っぷりを表す各種名言から、一例を挙げてみると、

 「そうですね、ひとつ挙げるなら…人の思いを学べています

 ギャー、超進学校にいながら人の思いを学んでますよ。それなのに別に普通の勉強の成績もいいらしいですよ。神だ・゚・(ノД`)・゚・

 一番は勇の母親に勇の行動の理解を求めて意見するところかなぁ。キレイ言を筋を通して主張しながら、謙虚さも失わない。こんなマネ、ちょっと普通の高校生にはできないですぜ。

 そんな、天使少女のやすらぎに自分がなれてるって辺りをウハウハと楽しむシナリオだったと思うんですが、ちょっと、僕的に、ダメだ…こんな天使な人のやすらぎになれるほど僕はスゴくないよ!と思ってしまい、ストレートに主人公視点でウハウハはできませんでした。

 作中のキーアイテム、「光の玉」に関してもちょっとヒントが…なるほどねェ。そう思うと「光の玉」の出現シーンは意味があるよねェ。

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●春原陽平&春原芽衣ルートクリア
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 「ダメだ “お兄ちゃん”は危険すぎる」

 (笑)

 芽衣ちゃんは妹大好きな大きいお兄さんをターゲットにして導入されたキャラだと思うんですが、僕はそういうの全然ないんで、芽衣ちゃんハァハァとかはありませんでした。

 やっぱ春原視点が面白かったかなぁ。春原はダメ人間だけどダメ人間じゃないという。
 「今しかバカなことは出来ない」みたいな考えは刹那的で僕はあんまし好きじゃないんですけど、「友人」の話には共感。卒業しても会い続ける友人ってそんなにいないもんだからねェ。

 つーかもう、最後は熱血友情モノですな。拳で語ってます。やっぱ男は拳で語らねばダメです。Gガンダムです。

 ラストシーンは幸村先生シナリオとで補完関係にありますな、順番としては春原ルート→幸村先生ルートの順で見たほうが自然だったかも。友情いいねェ。

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 というわけで、これにて全キャラのエンディングを確認ってことで、出てきましたよ!隠しシナリオ、「AFTER STORY」が!ギャー、超楽しみ。なんだかんだで2週間くらいでキましたよ。これはもう、早速やるしか。
 
■クラナド感想日記その13
 
 「AFTER STORY」クリアしました。

 ファイナルエンディング見ました。

 泣きました。

 感想は…おいおい書いていこうと思います。

 僕はそれほどゲーム(PCゲーム、他ハードのゲーム含めて)をする人間じゃないので、あんまし有益な相対評価はできません。世には、もっとスゴいのもあるのかもしれません。それでも、少なくとも僕が今までやったことのあるゲームの中では最高のゲームでした。

 クリエイターの方々に感謝と敬意を。
 
■クラナド感想日記その14
 
 「AFTER STORY」の感想は時間かけて大事に書きたいと思います。というか、渚シナリオ〜「AFTER STORY」は何度でも読みたいです。ゆっくり時間かけて自分の中で消化したい感じ。
 結末、村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』とかを読んだことあるかどうかで感じ方が変わりそう。「平行して存在していた世界が、最後に一人の人物を介して繋がるという物語文法」を経験したことがあるかどうかで。まったく初経験だと意味が理解できない可能性が(初経験の方が驚けるというメリットはあるけど、ちょっとコレは要求読解力が高めな気が)。

 全クリアして一区切りなんで軽くキャラの話なんぞを。

 全キャラにエンディングがあるだけあってホント全キャラ魅力的なんだけど、「AFTER STORY」やった後ではやっぱ渚だけ別格に感情移入しちゃうかなぁ。ホント愛しくなってますワ。その辺りは作り手側の思惑通りなのかもしれない。やっぱ時間かけて大事に描かれていると魅力的に思えてきますワ。その辺りは風子なんかもそう。風子も好きです。渚は正ヒロインなんで別格に時間かけて描かれているのは当然なんですが、意外なところで風子もその他のヒロインよりも1レベル上の重要キャラとして描かれてるように思います。
 なんで、渚と風子は皆が好きになりやすいというか、1レベル上の人気が出そうな気がします。それはKanonであゆと名雪が1レベル上で重要に描かれていて人気も伴ってるのと同じような感じで。その流れにのって僕もこの二人はとても好き。

 その他で挙げるなら藤林杏かなぁ。とにかく出てくると楽しいキャラでした。テーマ曲「それは風のように」と相成って楽しい気分にさせてくれました。杏シナリオ以外にもいろんな所に出没するので、これから細かい所やり込んで出現させるのが楽しみなキャラです。そんな楽しいキャラだっただけに↓
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 AFTER STORYの汐篇にて再登場していつものノリを見せてくれた時は無性に泣けました。主人公の一番辛いところからの復活。その立ち直り始めに背中を押すようなタイミングで現れやがります。
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 こういう友達欲しいよね。
 
■クラナド感想日記その15
 
 まだ見てないサブストーリーを回収ってことで、今日は草野球編シナリオをプレイ。
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 ニルヴァーナネタキター!>スメルライクティーンスピリッツ。
 つーか、エンディングまであるのかよ!

 全体として良くできた番外編って感じでエンタメエンタメしてました。杏燃え。

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 何か学生時代にやったノラ野球を思い出して妙にしみじみ……あの頃は若かったなぁ。
 
■クラナド感想日記その17/家族/CLANNAD-クラナド-まとめ感想
 
 必ず、AFTER STORYをクリアしてファイナルエンディングを見てから読んで下さい。まずは何の先入観も無しに、全てが繋がる感動を味わって欲しいかと(^−^)ノ。

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 前に、クラナドにはただ小説を読むのでは味わえない、物語の構造を自分で解き明かしていく楽しみがありますね、なんてことを書いたんだけど、それは本当でした。全てを解き明かした、断片的だったピースが全て繋がったファイナルエンディングの感動はちょっとスゴかったです。

 この辺り、ファイナルエンディングを見た後にまたやると、台詞が変わってる箇所とかもあるそうで、ちょっと幻想世界と現実世界がどういう関係なのか、時系列はどうだとか、込み入った所は僕もよく分からないんですけど、それでも象徴的な部分で何を伝えたかったは僕的にかなり消化できた気がします。

 まず、渚&汐≒幻想世界の少女=風子がEDで見つけた木の下で眠っている少女=全クリア後にタイトル画面で眠っている少女……というのはOKでしょうか。
 ということは、この街の願いが叶う場所=幼い渚の命を救った場所=特にAFTER STORYでオッサン(秋生)さんが守った木の場所=タイトル画面の木の場所……ということです。

 まずなんで渚&汐≒幻想世界の少女なのかってあたりでしょうか。そもそも「&」ってどういうことなのか?なんですけど、僕はやっぱり幻想世界の少女は渚と汐の両方に関係しているんだと思います。渚と幻想世界の少女は渚ストーリーで重なって語られる、AFTER STORYにおいての渚の死後は汐と重なって語られる…という直接的な話でもそうだと思うんですが、それ以上に渚→汐へと変わらない「何か」が受け継がれているというのがこの作品のキーだと思うのです。というのは、クラナドに込められてるテーマとして、「全ては変わりゆく、それはどうしようもないけれど、決して変わらない大事なモノもある」というのがあると思うからです。

 物語冒頭が渚と朋也の「変化」にまつわる会話になってるのもその暗示だと思うんですが、クラナドの物語のほとんどは、このネガティブな「変化」の中で、「決して変わらない大事なモノ」を描くという物語になっていると思うのです。風子は、日常の生活→事故により植物状態、幽体化…という変化の中でも、姉への家族愛は変わらなかった(逆に公子さんも風子への家族愛は変わらなかった)。智代は、朋也と恋人関係の学園生活→朋也と別れての生徒会での学園生活…という変化の中でも、朋也への愛は変わらなかった(あのED今思うと結構いいですね)。杏は、朋也と友人関係の生活→朋也と椋がつき合い始めての生活…という変化の中でも、朋也への想いは変わらなかった。ことみストーリーならば、庭に象徴されることみの両親との幸せな暮らし→両親の死…という変化の中でも、両親から娘への愛は変わらなかった(時間を超えてスーツケースと共に届けられた)。春原は、朋也との学園生活→卒業しての社会人としての厳しい暮らし…という変化の中でも朋也への友情は変わらなかった。芽衣は、サッカーをやって輝いていた兄→サッカーをやめて堕落してしまった兄…という変化の中でも春原を慕う気持ちは変わらなかった。勝平ストーリーならば、スプリンターとしての輝かしい時間→ガンのための闘病の時間…という変化の中でも、勝平は椋の勝平への変わらない愛という足以外の大事なモノを見つけた。芳野祐介は、輝かしいミュージシャン→街の電気工…という変化の中でも音楽(街を歌う)という大事なものは変わらなかった。そしてとどめに有紀寧の作中重要台詞、「それは…人の心がかわってしまったからではないでしょうか」は、人の心が変わってしまったことをネガティブに捉え、それに代わる変わらない大事なモノがあることを示唆しています。

 そんな感じで、メインストーリーである渚物語においても、この「変わらない大事なモノ」がキーになってると思われ、それが、渚→汐への変化の中でも変わらずに受け継がれていた…というのがこの物語の核だと思ったのです。その「変わらない大事なモノ」が幻想世界の少女に象徴される形になってると思うので、渚&汐≒幻想世界の少女ということになると思うのです。

 物語冒頭、「なにもかも……変わらずにはいられないです。楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。…全部変わらずにはいられないです」という「変化」をネガティブに捉える渚の言葉に対して、朋也は「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ。あんたの楽しいことや。うれしいことはひとつだけなのか?違うだろ」と「変化」をポジティブに捉えた言葉を返します。それが全ての始まり。
 ところが、変化をポジティブに捉えてた朋也なんだけど、AFTER STORYの中頃から、自分自身が街を変えていく仕事をしながら、街が変化していくことに不安を感じるようになり、それと平行して渚との幸せな暮らしに変化が訪れることに不安を感じるようになります(この街の変化と渚との幸せな暮らしの変化とが平行に進んでいくのが実は重大な伏線なんだけど)。「変化」をポジティブに捉えてたハズなのに、いつの間にかネガティブに捉えるようになっていく。そして、抱いていた不安は的中し、最もネガティブな変化である渚の死が訪れてしまう……と、ここまでがAFTER STORYの一番辛いタメの部分だと思います。
 だけど、勿論最後にはそんなネガティブさを覆す昇華が描かれて、それが、朋也がどんなネガティブな変化の中でも変わらない大事なモノを、渚が残した汐の中に見つけるという部分だと思うのです。

 朋也が汐の中に見つけた大事なモノはなんだったのか、渚から汐へと受け継がれる幻想世界の少女が象徴していたモノは何だったのか。それは、朋也は渚と同じように汐を愛せることを知ったというのがポイントで、それは、それぞれの登場人物が持ち続けた変わらない大事なモノと同じで、すなわち家族愛だと思います。
 上の方で書いた、各登場人物があらゆるネガティブな変化の中でも持ち続けた、変わらない大事なモノはほぼ全てが家族愛という言葉に合致します。ここで、タイトル、CLANNADに繋がります。春原の友情とか、芳野の音楽(街を歌う)とかは家族愛と少しズレるんじゃないかと思うかもしれませんが、それはファイナルエンディングで「家族」という言葉の意味が拡大されるんで大丈夫です。「この街の皆が家族」みたいな言葉が語られ、「家族」=「街」となります。

 ファイナルシーン。変化しつづける街の中で秋生さんが守った木の場所で、作中でもっとも幻想世界に近い所にいた風子が一人の少女を見つけます。人の心が変わってしまったために崩壊が始まってしまった世界から、朋也は少女を連れ出すことが出来たんだというラスト。どんな変化の中でも変わらない最も大事なモノ、家族愛(渚と汐)を守ることができたんだというラスト。このラストの美しさは、ちょっとスゴい。

●追1
 クラナドの何がスゴいかって、「だんご大家族」が実は作品の一番大事なテーマの伏線だったってことだよな。ギャグモードの小ネタだと思ってたら、最後はそれに泣かされてしまうという。

●追2
 藤林杏がスゴい肯定的に描かれてるポジションにいると思う。AFTER STORYで保育士になって家族愛の象徴(子供)を守る仕事をしてるってのも。AFTER STORYに杏が出てきたところ何か泣きそうになったわ。朋也が立ち直りかける絶妙のタイミングで出てくるんだもん。

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