2003年04月の週間少年ジャンプ



WJ/WJ19号感想/2003.04.07


 巻末コメントが妙に楽しい19号です。

■SANTA!
 新連載だが……絵、ストーリー共々マガジンの『RAVE』を意識し過ぎではないだろうか。『RAVE』は全体が子ども向けながらも真島ギャグが面白かったり意識的に哲学を盛り込もうとしていたりとまだ読めるんだが、こちらはギャグも無ければ深みも無い(特にギャグゼロはヤバイ気が…)。世界征服という目的も日々野晴矢か?などと僕なんぞは思ってしまうので、既存の寄せ集め感が強くてちょいとディープな読者にはウケないと思う。じゃあこういった作品に初めて触れるであろう低年齢層にはウケるかというと、既存の作品のいいとこ取りにも失敗してる感があって実力不足のような気がする。短命の予感。ファンタジーやるにはやっぱ描きたい芯が無いと魅力が薄いと思うんだが、その芯が感じられん。「夢は世界征服、信じる力で未来をつかめ!」というのはちょっと弱い。『ワンピース』には第一話からそういった芯の部分が垣間見えたし、『SWORD BREAKER』ですら「ロック」という芯があったんだが……

■ワンピース
 予想通り「神には祈らない」ゾロが鉄をぶった切って勝利。予想通りだがコレが見たかったんで満足。

■いちご100%
 辛口批評家が登場。巻末コメントでモチーフが『ロード・オブ・ザ・リング』と認めてるようなものの河下先生。今回のエピソードは体験談でしょうか?漫画家ってそういうの描いていいんだ。
 批評論になるけど辛口少女にも東城にも頷首できる部分はある。僕的に観賞/批評する態度のヒエラルキーを挙げてみるとこんな感じ。やみくもに何でもサイコーと評価するヤツ=やみくもに何でも批判するヤツ<いい点悪い点を両方指摘できるヤツ<批判点を指摘した上で代案を提示出来るヤツ<指摘した代案を自分で表現できるヤツ……「自分で表現できる」って言うのは何も『ロード・オブ・ザ・リング』を超える映画を自分で作れというのではなく(できりゃもちろんイイけど)、自分のやってる何かしら創作的な活動の中に自分が指摘した批判点を超克した形のものを生かすだけの実力があるヤツってことね。

■ジョジョ
 いろんな意味で呆然としてしまった。不完全燃焼のような気もするし、エラク文学的で味のある終わり方だったような気もする。でも一読した後の直感としてはやはり唐突に終わってしまった感が強いかな。しかしちょっと考えただけでは良さが味わえないだろうという妙な自信はある。これは単行本で通して読む必要があるかなぁ。現在家でネットができないんで他人の感想が見れないのがツライ……凄く気になる。他の人の感想読んでからもうちょっと考えて、そのうちまとまった感想を書きたいです。とりあえず荒木先生お疲れ様。
 誰か自作「スティール・ボール・ラン」の情報求む。


WJ/WJ20号感想/2003.04.14


 ジョジョが終わったせいか全体的な面白度数が低い。特に新連載二つはヤバイ。かつてないジャンプ暗黒期に入ってるような気さえしてくる……普通に面白いと思えたの今回ワンピースとルーキーズだけや、そんな20号。

■ワンピース
 ロビンやられるんじゃとヒヤヒヤの今回。意外とエネルと対等に喋ってました。
 ある意味一繋ぎの秘宝以上に大きな謎である「歴史」。このあたりが語られるのはいつになるのか、60巻くらい?ロビンの物語でもありそうなので一番楽しみな部分なんですが。
 ところで最後に残る5人ってのはゾロ、ロビン、ワイパー、うわばみ、エネルってことなのか?それとも外にいる連中がくたばった後に腹の中の連中が出てきてルフィ、ナミ、空の騎士、アイサ、エネルで5人なのか、仲間加入後初の大きな戦闘であるロビンがルフィと組む場面とか個人的に見たいんだがな。

■ヒカルの碁
 なんかコレも終わりそうな雰囲気出てないか?コレまで終わったら今後もジャンプ買うかどうか微妙。

■セルフヘッド
 今まで読み切りはできるだけ感想書こうと思ってたんですが、なんか最近天下一なんたらのせいで毎週読み切り載るみたいなんで面倒なんでやめます。面白けりゃ書きますが。今回はイマイチ。こういう勢いじゃないんだよなぁ、俺が求めてるのは。

■ブラックキャット
 「自信」と「覚悟」があるから弱点ばらしまくりってのが意味わからん。奥の手バラすならさらなる奥の手を持てという通念はもう崩壊してしまった世の中なのか。


WJ/WJ21号感想/2003.04.21


 悪い。プチ忙しいんで感想短めの21号。

■アイシールド21
 桜庭イイ奴。弱いけどイイ奴。進、瀬名の最初から素質があった二人に対して、努力型のヒーローとしてこれから頑張って欲しい。そしたら僕は桜庭派を名乗ろうと思う。

■ワンピース
 結局戦闘能力が高い順から五人残った感じ。予想全然当たらなかった。ナミに視線を向ける四人、さっと隠れてトナカイを差し出すナミ…のコマが微笑ましかった。
 「死ぬとこだ!!」「ええ…死ぬはずよ…」のゾロとロビンのやりとりのコマは面白かったが、ゾロが抱えているトナカイがホントに死んでそうなんで読者はハラハラだ。

■いちご100%
 足を刈ってそのままグラウンドに持ち込むさつきは凄い。そのまま反転して足関節に行くのかと思った。

■テニスの王子様
 何が起こったのか全然分からん。絵で説明して欲しい。

■ヒカルの碁
 ヤンハイさんカッコイイ。たまにいるメチャメチャ日本語上手い中国人です。

■ボーボボ
 いかん。先週、今週と面白い。

■ハンター×ハンター
 冨樫漫画にかつてないほどの死闘に…ゴンはイカれてるという意見に同意。腕どうするのかなぁ。独歩ちゃんみたいにくっつくのかなぁ。


WJ/WJ22・23号感想/2003.04.29


 まだ全部は読んでない22・23号。

■ワンピース
 ロビン脱落なんてイヤ。実は体の中にダイバーダウンを潜らせてダメージを軽減していたりしないだろうか。
 このままやっぱりルフィが最後に出てくる感じ。たまには仲間クラスがラスボス倒す展開も観たい気がする。ゾロとか。1080ポンドンホウ!(鉄雲神官倒した10倍)

■ヒカルの碁
 本日は感想休む気だったんですが、ヒカ碁終了は事件なんで根性で書いてます。
 嫌な予感が現実になりましたな。好きな作品だっただけにちょっとこの最終回は物足りない。「遠い過去と遠い未来をつなげるため」という言葉でまとめられてましたが、今までのストーリー展開からすると、ちょっとこの言葉には最終回に持ってくるほどの説得力を感じません。
 また書き残したことがありすぎです。登場人物一人一人が魅力的な作品だったのに、彼らには何の結末も無しです。社にいたってはまったくフォロー無し、何のために出てきたキャラなのか分かりません。
 最後の「私の声がー聞こえるのですか?」が新たな宿主を見つけた佐為のものの可能性が高いので、続編が描かれる可能性もまだかなりあります。是非やって欲しい。長編映えする作品だと思うんで。

■テニスの王子様
 卍丸(男塾)ですか?一年後には4人くらいになってそうです。

■ハンター×ハンター
 燃えたんですが、寝てないせいか「一分」の意味がよく分からないんですが。すっげー特訓するほど一分って重要だったんスか?
 ラストの最初から6人分の複製を用意していました発言はカッコいいね。大物っぽくて。

■ジャガーさん
 ハマーの扱いが面白かったです。本編も面白い。ピヨ彦あってのこの漫画です。



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