2003年07月の週間少年ジャンプ



WJ/WJ32号感想/2003.07.07


 35周年らしい。僕が最初に読んだのは「ドラゴンボール」で最初のピッコロとのバトルをやってた頃。「聖闘士星矢」で十二宮編クライマックスをやってた頃です。いつのことやら32号。

■テニスの王子様特別編
 許斐先生のアメリカ観が炸裂。割と天才型のキャラって好きなんだけど、今回の主人公みたいな男は全然カッコイイと思えない。一体何故なんだろう。自分でも理由が分からない。誰か教えて下さい。

■ワンピース
 やっぱりサンジはイイ。何ヶ月ぶりだよいったい。“恋の救出前線”ってタイトルやパラっと出てくる“青海の悪魔と化す”って台詞とか、言葉のセンスが好き。活躍してくれないかなぁ。ゴム靴でエネルを蹴りまくる熱い展開は無いのか?尾田先生が新人の「キックスメガミック」に厳しく応対。ジャンプの蹴りキャラはサンジで十分じゃ!みたいな。

■武装錬金
 斗貴子さんとはまた美しいお名前で。今週は一番下に別枠で感想書きます。

■シャーマンキング
 な、何か全然展開が追えなかったんですけど。その上次週予告「新展開!地獄編スタート!!」ってまた本筋からそれた話展開するんですか。もう置いて行かれそう。

■ミスフル
 パラシュートで降ってきた人達、野球なんかやってないで働けばいいのにと思った。国防してくれた方が嬉しい。もうホントなんでもアリだなこの漫画。

■ごっちゃんです!!
 やべー、マジで面白い。雑巾掛けして「あっちーっ」の流れとか超笑った。これはごっちゃんの時代来るよ。たぶん。

■ハンター×ハンター
 今度も内容深そうで面白い展開なんだが、さすがに先週、今週のまんまネームみたいなのは読むのに苦痛だなぁ。虫たちのグロテスクな絵で訴えるところがあるシリーズだと思うだけになおさら。

■いちご100%
 スッゲー男らしい顔で「俺、脱ぐよ」っていうコマが笑う所なのか何なのか素で迷った。

■武装錬金
 他サイトの感想を読んでみても評価は高くない。確かにどこかで見たような話かもしれないし、面白さのエッセンスも薄いかもしれない。にもかかわらず僕はかなりこの作品に惹きこまれつつある。それは何故なんだろう?
 それは戦う理由にあるんだと思う。今回の主人公カズキの戦う理由は妹や友達といった「身近な人々を守るため」というものなんだけど、それが凄くイイ。
 戦う理由にはこういった「守る型」の他に「夢追い型」があると思う。典型的なのが「ワンピース」で、基本的に「海賊王になる」という夢のために戦っている。その他「シャーマンキングになる」とかこの前の「世界征服する」とかいうのもこの夢追い型の理由だ。
 夢追い型は確かに浪漫なんだけど、たまにそこまでして追わなくてもいいじゃんとも思ってしまう。それは僕が現実を持ち込みながら物語を読んでいるからかもしれない。夢のために戦うのは美しいのだけど、現実の場合その行為は身近なものを守ることと対立してしまうことが多々ある。漫画というのはそのあたりの矛盾を上手く捨象して抽象化されている物語なのだとシニカルに感じてしまう自分がどこかにいるのだ。現実と照らし合わせるとき、身近な現実を守りながら追えないような夢に、本当に価値があるのか?と思ってる自分がいるのだ。
 その点和月先生の前作「GUN BLAZE WEST」はモロに「夢追い型」の物語だった。そして和月先生は失敗してしまった。この作品が評価を得られなかった理由は人それぞれに色々あるだろうが、僕のように「わざわざGUN BLAZE WEST目指さなくてもいいじゃん」と思ってしまった人もいるんじゃないだろうか。和月先生が自分をどう省みたかは分からないけれど、今回「武装錬金」を「守り型」の物語として開始したのは、前作の失敗を踏まえて、「夢追い型」を魅力的に描く人はいっぱいいるけれど自分には「守り型」の方が合ってるのではないか?という賢明な判断があったのではなかろうか。その判断が正しいのは和月先生の傑作「るろうに剣心」を見れば分かる。アレは贖罪とか色々な要素が絡まって複雑だけれど、作品の核となる思想は二百二十四幕「真実」で剣心の心にフラッシュバックする「この剣一本でもこの瞳に止まる人々くらいならなんとか守れる」という「身近な人々を自分の力で守る」というまさに「守り型」の思想だったからだ。
 そんな「守り型」の物語に共感する僕だから、今回の「武装錬金」は面白い。でもやっぱり夢を追うことも大事なわけで、そのあたり複合系が一番面白いと思うし、現実でも今現在僕はそんな選択のもとで生きている。つまりカズキが妹や友人を守る中でなにかしら自分なりの理想を見つけ、それを追うために努力し、あるいは戦うという感じで今後物語が展開していってくれたら、僕にとっては非常に満足のいく大好きな作品の一つに成り得るんじゃないかということだ。


WJ/WJ33号感想/2003.07.14


 表紙トロピカルの33号。むしろ東西南北を盛り合わせる方…ゲホゲホ。

■ワンピース
 最後の「"ウソーップ""ホッピング"」→ビヨーンのコマが意味不明でした。ナミの安全を確保して自分は戻ってきたというカッチョいい場面なんじゃないんでしょうか。なんでもう一回ビヨーンって船から離れなきゃならないんでしょうか。やってみたかったんでしょうか。いや、そういうときある。ビヨーンってやってみたくなるときある。

■アイシールド21
 デビルバット君がくわっと描かれてる見開きのコマは必殺技のノリを感じました。車田漫画だったら次のページには太陽スフィンクスの骸の山が築かれているところですが、アメフトの頑丈なプロテクタのおかげか皆無事でした。どちらかというと瀬名の方がダメージ大きそうです。アメフトは受け身の練習もするんでしょうか。

■武装錬金
 期限は一週間、敵は三体+ボス。10週でも終われるようなミクロな話を作ってますね、今回は。でももっと続いて欲しい。
 槍は変形したりなんなりでいろいろ広がりを持たせられそう。口みたいな所が開いて波動砲を発射したりするようになるかも。

■風天組
 なんつーかヤンチャ支援漫画ですね。コレに影響されてヤンチャ少年が増えると取り締まるのが大変です。俺の前でヤンチャさせるつもりはない。いつでもきやがれ。

■ヒカルの碁
 オモシロカッタ(>_<)。いくらでも続けられるのにコレで最後、残念。

■ごっちゃんです!!
 鬼の形相ネタで引っ張ってるのがウケた。あの時の貴乃花−武蔵丸戦観てる人にしか通じねェよソレ。ごっちゃんは喋らない分スッゲー表情が書き分けられてて良く見ると面白いヨ。

■いちご100%
 西の人、「外村って人が言ってた」とかスッゲー他人行儀。同年代なんだから打ち解けていこうよ。

■ブラックキャット
 終盤モードに入ってきましたね。星の使徒の方が戦力足りなすぎる気しますが、物量にモノを言わせてこのままの勢いで倒しちゃって欲しいです。質より物量、剣より銃という現実を叩きつける路線で。

■テラピー戦士マダムーン
 ルーザーとかいうネタ好きくないです。笑いの性質として、こんな連中より自分はマシと見下して嘲って得られる類の笑いなんじゃないかと。その辺りダメ人間なんだけどどことなく魅力的なジャガーさんとかと違う。僕はジャガーさんが好きです。


WJ/WJ34号感想/2003.07.19


 斗貴子さんは食べさせない34号。

■アイシールド21
 デビルバットダイブってことで遂に必殺技が名前付きで認可。これから少年漫画らしく増やしていきましょう。栗田のデビルバットタックル!蛭魔のデビルバットスルー!若ハゲの人のデビルバットフラッシュ!そしてCOOLドライブッ!!許斐先生は今週休みですか?

■武装錬金
 この掲載位置キタ!カズキ主人公として超好き。実直に基本から素振りする性格とか「未熟は百も承知」っていう謙虚な所とか。それでいて大事な部分で心に一貫した方向性を持ってるヤツ。蛙男認識からラストまでの流れは影ながら女性を守るために戦うという、ヒーローの王道を見せつけてくれた燃え場面でした。

■ボーボボ
 ジャッキーネタ、毒手拳、DJ調、甲乙つけがたく笑った。毒手拳って今の少年には分からないだろ。影慶!

■ワンピース
 ピエールをくちばし持って引きずってるアイサと、ロビンに手が生えて驚いてるアイサが可愛かったです。

■ごっちゃんです!!
 寝起きごっちゃんがヒット。つの丸も描いてて楽しそうだなぁ。
 さりげなくベルの音がチンポーンだったのが超ウケた。懐かしいなぁ。『モンモンモン』の頃からのつの丸を知ってるとこのネタは感慨深い。

■いちご100%
 最近表紙エロっ。

■ブラックキャット
 ヤバ、戦闘魔虫超強そう。なんか速そう。久々に敵側にも分がありそうなバトルでドキバク。
 あと敵側で残ってるのはクリードとドクターとティアーユ博士をコピーした猿だけ?あと空間移動する女もか。この辺りで主人公チームの数を減らしておかないとキツイ。

■ハンター×ハンター
 このコアラみたいなのが重要キャラとみた。
 ゴンとかって人間VS動物になったらどちらかというと動物サイドなキャラだと思うんでこのシリーズは楽しみ。


WJ/WJ35号感想/2003.07.28


 ボーボボアニメ化35号。最近面白いと思ってたけど錯覚じゃなかったということか?名実ともにジャンプの看板漫画の一つに?是非CGをふんだんに使ってソフトンを描いていただきたい。
 しかし澤井先生に尊敬の念を禁じ得ない。この激戦区ジャンプで何者にも媚びづ澤井の澤井による澤井流の漫画を貫き見事に人気を獲得、凄いぞ澤井先生。

■ボーボボ
 ヤバイ、着ぐるみネタに笑い過ぎだ自分。着ぐるみ好きだから。着地したコマの前足の上げ具合に笑い過ぎた。

■風天組
 相変わらずのヤンチャ支援漫画。最終回はヤンチャし過ぎで主人公達が軒並みパクられ、家族共々末代までのさらし者に……やっぱりヤンチャは良くないというメッセージを描いてほしい。

■ミスフル
 こちらも今回はヤンチャ支援。人の話は聞かずアウトローに生きれば万歳。コレも最後はホンモノの投石機(カタパルト)に頭カチ割られて、やっぱりヤンチャは良くないというメッセージを描いて欲しい。

■武装錬金
 ジャンプで今一番カッコいい男カズキ。「自分が痛いからこそ誰にも痛みを味あわせたくない」という所と「斗貴子さんがくれた命は自分を守るためじゃなく、他人を守るためのもの」という所マジ感動した。最終回くらいに回帰しそうな何のために闘うか宣言。

■ごっちゃんです!!
 いやね、マジで武装錬金とごっちゃんは長く続いて欲しい。笑えるんだけど燃え面白いよコレは。最後から2ページ目の各種ごっちゃん面白すぎ。超やる気ねーし。

■ボウボウHEADカウボーイ
 面白かったです。馬たちの「俺たちに乗れよ……」という所がカッコよかった。なんか眼が澄んでるし。

■ハンター×ハンター
 ヤバ面白くなってきました。3人で攻略ってことは無いよね。誰か見知ったヤツが助っ人としてやってくるとみた。馬可愛いね。なんか今週号は着ぐるみとか牛とか馬とかそういうのが多いよ。

■ブラックキャット
 この戦闘虫は今までで一番強そうで良し。倒し方がちょっと思いつきません。あの頭から伸びてる部分をガーベルコマンドーの人が掴んでブンブン振り回す→そのままシキの脳天に叩き落とす……そんな感じでどうでしょうか。来週巻頭カラーですが、最近の傾向として掲載位置後ろの位置の作品の巻頭カラーというのは不安がよぎります。

■暗闇にドッキリ
 お疲れ様でした。4週ほど伸びてドッキリさせられましたが、最後はあまりドッキリしない終わり方でした。



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